N2 ToolBox(跡地)

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技術の進歩が顧客満足につながってない:63.8kg

2008-03-07 08:28:48 | 意見
昨日いただいたコメントです。

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>仕事の方では立場上マネジメントに手一杯でコードを書く機会に恵まれない昨今ではありますが、
>せっかく好きこのんでIT業界に転職したんだから、ひとかどのプログラマになりたい、
という気持ちは、まだ捨てていません。

共感します。。。
日本の多く会社はなんでプログラミングを下っ端の仕事だと思い込んでいるんですかね。
業務システムのプログラミングは確かにそんなに技術力のいらないツマラナイものが多いですが、そんな空気なのかろくにプログラミングの知識がないまま「マネジメント指向がいいんだ」と思ってしまっている若い人が多くて、これは業界全体の損失なんじゃないかと思う今日この頃です。
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これは、本当に根深い問題ですよね。
技術の進歩に、既存のシステム開発の習慣や、業界の構造がついていってないんですよ。

技術が進歩して、プログラミングの生産性が上がっても、
なぜか、

「より多くの工程を一人で担当できるようになった」

ではなく、

「より多くの機能のプログラミングを一人でできるようになった」

になってしまうのですね。

決して「プログラミングを自分でやる」方向にはいかず、
「コードを書く人たちをマネジメントする」方向にいってしまう。
プログラミングの生産性が上がっても、要求開発や設計の生産性は
あがらないから、結局、実装の工程に渡す中間成果物を生成するために、
多大なコストをかけることになるのに。

日本のSIerの顧客は技術の進歩が本来もたらすべき恩恵を受けられていないと
思います。

「業務システムのプログラミングは技術力がいらないからツマラナイ」

のではなく、

「技術力がないからつまらないシステムしか作れない」

のだとおもいます。

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