N2 ToolBox(跡地)

跡地です。引っ越しました。http://d.hatena.ne.jp/nosen

EasyMock 2.2 ドキュメント日本語訳

2006-11-30 00:59:00 | オープンソース
何か、ふと思い立ってEasyMock 2.2の文書をざっくり日本語訳してみました。
こちらに置いてあります。

まだ訳したてなので、おかしいところが多少あるかもしれません。
見付けたら、指摘していただけると大変嬉しいです。

それほど親切なドキュメントではないようなので、これだけ見てもよくわからない
かもしれません。後で訳注を沢山いれようかな。

レッドアロー

2006-11-27 02:05:05 | その他
ちょっと親戚に不幸がありまして、昨日と今日はお通夜と告別式
でいっぱいいっぱいです。

場所が川越だったので、西武線の特急レッドアロー号を使ってみました。
早いし、広いし、安いし、とても楽です。

何より、レッドアローの時刻表とかが載ってるサイト
の脱力感あふれる出来栄えがたまらない。

これぞWeb0.5。

もうちょいお金かけてがんばってみても罰はあたらないんじゃないか、
と思えるところであえてがんばらない、というポリシー(?)が素敵です。

そんなわけで、ちょっとレッドアローファンになってしまった週末
なのでした。

Java Generics and Collections

2006-11-25 16:24:49 | ブックレビュー
タイトル: Java Generics And Collections
著者: Maurice Naftalin & Philip Wadler

Java5から導入されたGenericsを学ぶことは正直難しいです。

単純にGenerics全開で設計された新しいCollection Frameworkを
使うだけならまだしも、 Genericsをうまく活用したクラスを
設計することは自分には相当難しいと感じられました。

JavaのGenericsが難しい理由のひとつは下位互換性を重視した結果、
おそらくGenericsを学ぶ人全員がハマるであろうとんでもない落し穴を
幾つか作りこんでしまったことにあると思います。
この落し穴のせいでちょっと変なコードを書くとすぐコンパイラは
謎の警告を吐きます。私がGenericsを学ぶ際の労力のほとんどはコンパイラが
吐く警告との戦いに費されました。

本書の前半では、Genericsの利点と欠点を認めた上で、
Genericsの仕組みが1から丁寧に解説されています。

Genericsの難しさは主にパラメータ型が実行時に保持されないという仕様に
起因するものですが、 Genricsを作る上でどんな難しい設計上の
トレードオフがあってこんな仕様を 採用する必要があったのかについても
解説されているため、 Genericsの欠点をやさしい目で見られるようになります。

その上で、落し穴を回避して、効果的にGenerics
を使うコツについて 解説されています。この本を最初から読んでいれば、
コンパイラとの戦いはもっと楽になったのかもしれません。

後半では、Genericsによって生まれ変わったCollection Frameworkについて
網羅的に解説されています。Java5からCollection Framework
には新しい実装が多数追加されましたが、
それらの特徴と使いどころについてかなり詳しく解説されています。

GenericsもCollectionも派手さはないトピックですが、
Javaの基本をなす技術要素です。この基本をしっかり勉強したい方には
お薦めの良書です。英語もそんなに難しくはないので、初めて洋書にチャレンジ
したい方にもちょうど良いのではないでしょうか。


MacBookを買ってしまった

2006-11-20 01:26:20 | その他
執筆から開放されて気が緩んだのか、財布の紐がゆるゆるに
なってしまい、MacBook を衝動買いしてしまいました。

学生時代以来、ほぼ10年ぶりのMacです。
仕事でプレゼンとかするときにPowerPointとかよりKeynoteの方が良いかなー
ということと、うちのチームで毎週やってる5分間プレゼンバトルを録画したい
という、たった2点だけの動機です。

シンプルかつ直感的、かつクールなUIはさすがだなと思います。
Mac熱再燃中です。上司におねだりして会社用にも1台買ってもらおうかと
画策中。

とにかく、Keynoteを使ってみたかったので、一緒にiWorkを購入。
iWorkはPagesという文書作成ツールとKeynoteというプレゼンテーション
ツールが一緒になったものですが、
これも大変良くできたアプリケーションで、
慣れちゃうとWordとかPowerPointとか使うのは苦痛になってしまいそうです。

特に、画像やレイアウト枠の配置に凝りたいパンフレット的なものを
作るときに差がでるような気がします。

iWork すごくイイです。もっと大ブレイクしてもいい気がしますけどね。
PDF とか Word にエクスポートもできるみたいだし。

Apache Maven 2.0入門 Java・オープンソース・ビルドツール

2006-11-16 22:51:48 | ブックレビュー
非常に久しぶりのエントリになってしまいました。
まだ一応生きています。

沈黙していた半年弱の間何をしていたのかというと、
表題の本を横田さんと一緒に書いていました。
ブックレビューもなにも、自分で書いた本のレビュー自分で書いてりゃ
世話無いですね。
blog 書いている暇があったら本かかなきゃー
っていうのがずっと書けなかった理由のひとつでもあります。

ようやく全部の作業が終了して、後は発売を待つばかりになって、
重荷がとりあえずひとつなくなった気分です。
書き終わってわかったことは、とにかく自分は

本を書くという作業をナメていた

ということです。書きはじめる前は、自分は文章はそこそこ
書ける人間だと根拠もなしに思っていたのですが、実際まとまった
量の文章を書いてみると、これが全くうまくいかない。

ぐじぐじと何度も書き直しを重ね、スケジュールは順調に遅れ、
関係者の方々には本当に御迷惑をお掛けしました。

内容的には、私の担当分についてはMavenの基本的な考え方と、
実プロジェクトでの活かし方に重点を置いています。
Mavenはリファレンス的なものに深入りするときりがなくなるツールであるし、
基本的な構造がわかってしまえばあとはググった方が早いので、そのような
方針となっています。

自分は最近は単純に何か細かい調べ物をするために本を買うことは少なくて、
本を買うときは、なにか著者の思想的なものとか、ものの見方といったものに
触れることを期待するので、本書では、Mavenとは何か、何の役に立つのか、
といったことについて自分の考えをはっきり打ち出して、かつ読みものとして
楽しんで読んでいただけるように心がけたつもりです。
特に、5章は開発者に限らず、なるべく沢山の方に読んでいただいて
感想を聞かせていただきたい章です。

ぜひ、お中元に、クリスマスプレゼントに、ご購入頂き、御意見、御感想、
批判、誹謗、中傷など、このエントリにでも寄せていただければと思います。

今回、本を書いてみて自分にとって、一番よかったと思うのは、
「書く側の気持ち」を体験したことを、「より良く読む」ことに
たぶん繋げられると感じていることです。


今後は、すこしまた面白そうな技術的なネタを収集して知識の充電を
はかりながら、ずっとやりたかった「自分で使いたいと思うフレームワークを
自分で作ってみる」というのにチャレンジしたいな、と思っております。

あと、自分のチームをリーダとして引っ張っていくことも、
もう少しちゃんとやらねば..