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SI業界の構造的な問題とみた

2006-12-26 00:24:46 | 意見
バカ専用フレームワーク、キャッチーな表現ですな。
自分の中で何かのスイッチが押されてしまいました。私はもう、こういう話題には
自動的に反応してしまうようにできている人間なのです。
一種の病気です。なのでこの件について言いたいことは本当に
山ほどあるのですが、あんまり言い過ぎると心が荒れるので、少しだけ。

大手SIer謹製のフレームワークの裏の目的は、
なるべく単純作業を沢山増やして、スキルの低い人でもやる気のない人でも
なんでもとにかく人を大量にやとって、
プロジェクトの規模を無駄に大きく見せて、
沢山売上げを上げることなのだと思います。

ぶっちゃけ大手SIerにとっては生産性とか品質なんてどうだって
良いのです。彼らにとって大事なのはとにかく、売上。
多少使い勝手が悪かろうとみかけのバグ密度さえ低ければ
問題ない契約になってますしね。

逆に効率が良くなってもっと少ないコストでシステム開発が
できるようになってしまったら、相対的なマージンが少なくなって
自分達の給料とか福利厚生が維持できなくなってしまうのではないでしょうか。

例えば、うちのおやごさんに関していうと、
昨年度の売上げが、約9,000億円、従業員数が約8,400人。
従業員数には人事、経理、総務、研究開発などの間接部門の人数も
含まれていますから、開発に携わる人間は1人あたり軽く1億を越える
売上を上げる必要があることになります。
SIにおいて1人で1億以上の価値を生み出すことはなかなか難しいので、
基本的な企業情報を見ただけですでに何らかの
水増し戦略が必要であることは明白でしょう。

ITゼネコンというのは、大きくなりすぎて自分で自分の重力を支えきれなく
なりつつある老いた恒星のようなものです。
そして多くの中小SIerはそうした大手の体力にすがらなければ
やっていけないのです。本当にこれはSI業界の構造的な問題であると
思います。

さすがにフレームワーク作ってる人達はそこまで意図してやってる
わけではないです。彼らは彼らなりに、
現場のニーズに応えようと一所懸命やってると思います。
ただ、結果として、皮肉にもそういう役割を果たしてしまっているのだと
思います。


頭にくるのはそういう無駄の多いプロジェクトに限って大量の
税金
投入されてるプロジェクトだったりすることです。


そのキングファイル 1さつ 1せんまん ああ ぼくの税金


さて、今日もヤケ酒のんで寝るかな。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
現実は金なのか。 (きむま)
2006-12-30 00:50:52
非常に的を得ているのだが、正しいかどうかよくわからないからね。
お金は分かりやすい基準なんでしょう。
でも、やっぱ大きいところは大きいなりの問題があるようだね。
そのうち、また飲みましょう。
返信する
ごぶさたです。 (のせ)
2006-12-31 13:35:24
おお、おひさしぶりです。
また飲みましょう。
返信する