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今日の一貫

政策はパッケージで評価を

中川財務相・金融相辞任。
景気対策混迷か?
しかし、基本は財政出動と金融政策に変わりはなし。
与謝野大臣、財務・金融相兼任。

ところで、先日来減反への質問相次ぐ。
減反は、農業者・農業団体が主役となる仕組みに戻せばそれでいいと思っているが、、、
懸念すべきは、生産調整廃止とか、生産調整見直しとか、さらには選択制移行といったとたんに過剰反応がおきてしまうこと。
ヒステリックな論調や、議論が巻き起こってしまう。もちろん冷静に、そうなってしまう背景に思いをはせることが必要なのだが、、。

たとえば、生産調整政策廃止と生産調整廃止とでは意味が全く異なるし、
「見直しを認めない」と言う族議員は、07年まさに一気に「見直してしまった」のだから、ここでせっかくの「逆流」「逆コース」を議論して見直されたら困るのかもしれないが、こうしたやり方では、いかにもまずいのだろう。

「直接所得保障」に関しても日本政府はもっと真剣に考えたらいい。
私は品目横断の議論の際にも、コメを品目横断に加えないのはおかしいと言い続けてきたが、「コメにも直接所得保障を」という論調はこのごろ多くの人が言ってくれるようになったのは心強い。
民主党の戸別所得保障も、経済状況が変わり、ばらまきに似た生活保障が必要になってきている状況では、それなりに意味がかわってきて、必要な政策になりつつある。

ただ、財政を拡大するのは結構だが、従来型は効果があまりないし、対処療法でしかない。オバマが、ビッグスリーの救済策や、景気法案への署名時や、さらには、低金利ローンへの乗り換えを主内容とする住宅対策を打ち出したとき、いつも付け加える言葉がある。
「それでも限界がある」というもの。
経済学者が評価しないのはいいとしても、市場が評価しないかもしれないという状況に先手を打ってるのだろう。
確かに「それでも限界がある」のだ。
しかしそれでも「やらないよりやったほうがはるかにいい」のも事実。

農業に財政資金を入れる意味を、少々ロングスパンで位置づけておくべき。
それは、新たな成長産業にすることであろう。
そのためにも、どのような産業構造転換を行うかのプランを底流に持っているべきだ。
補助金を業界にやるのではなく、直接生産者に回るようにすることが重要だし、
退出と前進を同時に進める構造調整政策が重要となる。

生産調整の議論も、「廃止する」とか、「維持する」といった議論だけではなく、産業構造転換を視野に入れつつ意味づけしていく必要がある。
つまり。、政策は、担い手育成、農地制度、市場整備等々とパッケージで考えられなければならない、、その目指す方向のなかで政策規定されていくもの。
当面は産出額の低下をとどめられる構造を作るために、、だろう。

コメント一覧

さとう
コメントありがとうございます
ebiharaさんの書き込みを見ていると、すごく
滑らかによどみなく、なんというか解説されるので
何となく農産物よりも商品とか情報を扱っている人、という
イメージがありました。

平準化とか、再生産価格とビジネスモデルとか、
今一ピンとこないので話がかみ合わないかもしれませんが、
まずはたくさん、私の場合は米を作らなければと思います。
景気が良くないので高いものは売れないでしょうし、
価格が安くなるのであればたくさん作らなければ
ペイできません。

また、周囲からも望まれる生産(経営と言えれば良いが)
でなければいけないと感じます。
そのためにもやはり安いものを、と考えます。

経営者能力が、特に東北は低いと聞きます。
比例して米に百姓がしがみ付いているとも聞こえてきます。
借金のない経営はないのでしょうが、
やはり足腰は重くなり、なかなかビジネスモデルなんて…

ebiharaさんはこの先をどう読んで、
どのように対応していくのか見通しはあるのですか?
良ければ教えて頂けませんか?
ebihara
僕は農業生産者であり製造業者でもあります。

>天候や収量による価格変動を受忍されていますか?

それを平準化するという事をやってきました。

>それとも周辺業者との競争価格に数百円の上乗せで
対応しているのでしょうか?

生産コスト下げと買い取り価格上げというのを同時に
成立させるモデルは可能ですが、そういうことが
現場には必要でしょう。

>そんなもの、メーカーによって違います。

それプラス顧客の価値観は多様。
適正価格等存在しない。
故に手法は限りない。

>ようは行政がまともに取り合うかどうか。

行政とは国民生活をうまく推し進めるための
道具でしかない。
国民が使いこなさずしてどうしますか?
さとう
リスクヘッジ
えびはらさんは米生産の過程以降におられる方と推定しますが…

天候や収量による価格変動を受忍されていますか?
それとも周辺業者との競争価格に数百円の上乗せで
対応しているのでしょうか?

なーんて、いい始めたらキリがありませんが。

適正薄型テレビ価格、とか
適正1300cc乗用車価格とか、
そんなもの、メーカーによって違います。

ようは行政がまともに取り合うかどうか。
言い替えれば、民意と取付けれるかどうか。

適正価格について、えびはらさんがどうこう言うのは
一意見として拝聴します。
えびはら
現場の機械化・搬送の大型化・加工販売部門立ち上げ
直販・流通業者との提携。などなど自己資金・自助努力に
よって独自に様々な改善を重ねてきた僕には

既存路線の堅持と公的資金へのぶら下がりを
主張する改革否定論者こそが安全なポジションに
居つづけたい卑怯者と見えますが。

企業を敵と見る視野の狭さを維持する暇があったら
自らを磨いて企業と取引をして如何にシナジーを
発生させるか考えたら如何でしょうか。
それが農業以外の世界での常識ってもんです。


Unknown
退出と前進ねぇ~、モノはいいようですねぇ~
農家を潰し、企業を入れるですか?
構造改革好きですね~
改革を唱える人間は、自分は絶対安全なポジションにいる卑怯ものなんですよね~

直接所得保障うんぬんも基本はする気がないでしょう。
口だけ。
農家がいなくなってから、制度を始めようという魂胆は見え透いてますよ。
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