今日の一貫

やはり戦艦大和になりたい全農  コメ改革

全農の米改革の方向がまとまった。「全農の米穀事業改革の展開方向について」。

1,全農のコメ改革の特徴はおよそ次の三つ。
①相対取引、事前契約や数量・価格固定の契約方式へ
②パールライス卸の経営を全農の管理下におく(ブローカーへの販売をやめさせるため)
③全農の流通コストを下げ全農委託を増やし、農協直売を減らす。

中でも①は、卸にとって深刻。全農等の扱い米はおよそ300万トン。うちセンター上場が100万トン、後は相対だ。この会いたいに、センター価格を適用しないと言うもの。
相互の契約で決めるという。センター無視の挙に出たと言っても言い。
センターの状況は、3分の1「義務」上場、これがなかなか落札しない。
全農の言い分は、買い手の卸の入札参加が自由だから。
確かに、「売り手と買い手の間で価格を決めた方がいい」、とする全農の言い分には説得力がある。

2,しかしそれなら、今の仕組みも全国民にフェアーと思える様にすべきだろう。
つまり、①売り手独占的なコメの流通構造の改革、②買い手にパールライス卸という売り手の子会社がいるという流通構造の改革、がまずもって必要なのではないだろうか。こんな状況で指標価格を形骸化したら、コメ価格は闇の中になってしまい、取引の中では何が起こっても許される構造になりかねない。

この改革が先にないと、「売り手と買い手の間で価格を決めた方がいい」といっても、談合で決められる構造でしかなく説得力はない。やはり、
またセンターも、全農の仕組みを使っており、仕組みを独自に持ってない弱みがある。こんな事でフエアーな取引を担保できるのだろうか?

3,また、「県パール卸は悪さをする」が、「全農は悪さをしない」という、中央集権的な発想もいかがなものか? 個々の経済主体の発想を重視しなければならない時代に、前時代的な発想ではないか?
私は全農は航空母艦になって、多くの農協が自由に活動できる吉になったらいいと行って来たが、やはり全農は自ら戦艦大和にならないときがすまないらしい。

戦艦大和の運命がどうなったかは、我が国の人は皆知っているのに。
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