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農業基盤整備の不思議、農地価格60万、年販売額12万、に140万の投資

農業基盤整備事業。戦後の水田の生産性向上に大いに寄与してきた。
湿田を乾田化したり、不正型水田を作業効率のいい長方形にしたり、はたまた10アールの圃場を10倍の大区画に変更したり、さらには、水路を整備して灌排水を便利にしたり。
しかし、これ、採算が合ってるのか?

最近の基盤整備費は10アール120万から140万円。
大体、農地価格は、場所によっても違うが、100万を切る価格。今やられてる基盤整備は、60-70万円のところが多い。しかも米を作った販売額は11-12万円といったところ。
そこに、140万の投資をするというのだから、どう計算すればこの採算が合うのだろうか?

コメント一覧

  
スケールメリットの点がすっぽり抜けてるね。
全国的に見れば100町歩でも小さいくらいなのにいまだに1兆歩で一杯一杯なところもある。
農地が広大になればなるほど大型機械の導入が進み作業効率が大幅にアップする。農機具メーカーにとっては歓迎できない話だが全体で見れば作業機械の全国的に稼働台数を減らせ経営的にも小コスト化が図れる。

また水田としての利用のみならず稲作農家での農閑期における裏作でもその恩恵は当然あり、結果として生産力の増加も図れる。
ヒロッピー
合いませんねぇ
 米の価格は上がらないし、作業を少しでも楽にするためかもしれません。
 しかも、圃場整備して大区画にしても、生産調整を守るとなると、3割以上は休まなければならないから、12万は確保できないですよね。
テンペ
社会経済?
それで儲かる人が大勢いた(または声が大きかった)からこそ、延々と何十年も大規模に全国各地で基盤整備事業が繰り広げられてきたのでしょう…残念ながら農家にその恩恵が多かったとは思えませんが。

いまだに大規模化して農協を廃止すれば、関税撤廃をしても他国を凌駕する農業ができる、と気炎を上げている人だっているんですから、農業版の公共事業優先施策が今後も続けられても驚くには値しないでしょう。
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