【 Single Data 】
リリース:1962年10月5日(英国)、1964年4月27日(米国)
チャート:英国17位、米国1位
どこまでも自分たちの音楽指向に拘った!
〜業界の常識に沿るなんて、まっぴらごめんさ
プロデューサーのジョージ・マーティンは、当時の業界の常識に沿って、プロの作曲家の手による「How Do You Do It」をビートルズのデビュー曲として用意しました。
しかし、ビートルズは、このポップソングが自分たちの指向する黒人音楽から逸脱するものとして、セッションをしたものの拒否反応を示します。
ポールは「こんな曲を引っ下げリバプールに帰ったら、他のバンドやファンに顔向け出来ない!」と・・・
そこで選ばれたのが、ポールが16歳の時に作り、サビの部分でジョンが手を加えた「Love Me Do」でした。
リード・ヴォーカルのチェンジはスタジオで
「ブルースをやろうとして作った」とポール
「ファンキーなロックンロールさ」とジョン
この様に表現したこの曲、当初、ジョン・レノンがソロ・パートが歌っていましたが、1962年6月6日のテスト録音の際、「ハーモニカを吹きながらでは歌えない」とジョージ・マーティンから指摘され、急きょ、ソロ・パートをポールにチェンジすることになりました。
ポールは「急な事で、かなり緊張した」と語り、更に「ジョンのソロはブルージーで最高だった」とも・・・
こんなことを聞くと、是非とも、ジョンのソロ・ヴァージョンを聴きたくなるのがファン心理、しかし、残念ながら、現存しておりません!
光ったブルージーなハーモニカ
ジョンは、この曲では、アコースティック・ギターを弾いておらず、ヴォーカルとハーモニカでのみ参加しています。
このブルージーなハーモニカの奏法は、ブルース・チャネルの「Hey! Baby」を参考、因みに、この曲、リンゴ・スターが1976年にカヴァーしております。
ラヴ・ミー・ドゥ / ザ・ビートルズ
僕を愛して
知ってるだろ 僕は君を愛してるんだ
絶対に裏切ったりしない
だから どうか僕を愛して
この僕を
誰かを愛したい
そう、新しい誰かを
誰かを愛したい
君みたいな娘を
ねえ 僕を
こんなに君が好きなんだ
絶対に裏切ったりしない
だから どうか愛して
この僕を
♫ ♩ ♬ ♩ ♫ ♩ ♬ ♩ ♫ ♩ ♬ ♩ ♫ ♩ ♬ ♩ ♫ ♩ ♬ ♩
【 Billboard Hot100 】1964年5月30日付
01.Love Me Do / Beatles
02.Chapel Of Love 愛のチャペル / Dixie Cups
03.My Guy / Mary Wells
04.Love Me With All Your Heart 太陽は燃えている / Ray Charles Singers
05.Hello Dolly / Louis Armstrong
06.Just Like) Romeo And Juliet / Reflections
07.A World Without Love 愛なき世界 / Peter & Gordon
08.Little Children / Billy J. Kramer & The Dakotas
09.It's Over / Roy Orbison
010.Walk On By / Dionne Warwick
「Love Me Do」については、アルバム『Please Please Me』はアンディ・ホワイト、『Past Masters』はリンゴ・スター、アンソロジーにピート・ベストのヴァージョンが収録されてます。
マスターテープから収録されているのは
イギリスの初期のシングルのみだとか。
(よく聴かれているのはアンディ・ホワイトがドラムを叩いているバージョン)
最初からコレクションに躓きそうですね。
あ、「マイボニーツイスト」の日本盤シングルからか。