♪ 急がば廻れ(ウォーク・ドント・ラン)/ ザ・ベンチャーズ：1960年

急がば回れ
急ぐ時こそ危険な近道を避け、安全な本道を通る方が結局早い。安全な方法を取れという戒め。

語源の由来➡︎コチラ

“語源由来辞典”によると、京に行くには、滋賀県の瀬田にある唐橋経由より、琵琶湖を船で渡った方が近いが、比叡山から吹き降ろされる風で非常に危険、回り道になるが、瀬田の唐橋を渡った方が安心・・・

なるほど、急がば回れですね！

実に味わい深い“瀬田の唐橋”

さて、この“瀬田の唐橋”ですが、“勢多の唐橋”とも書き、“瀬田の長橋”とも言われ、宇治橋、山崎橋とならんで日本三名橋・日本三古橋の一つとされ、日本の道100選にも選ばれているそうです。

また、歴史的にも由緒ある橋としても知られます・・・

現在の位置に橋を移したのが織田信長で、明智光秀の謀反による本能寺の変で、その信長が倒されると、明智勢の安土城攻めを防ぐために、この長橋は焼かれることになります。
その焼かれた長橋を早急に修復したのが明智光秀という、何とも皮肉な歴史を持った橋としても知られます。

こうして見ると、この長橋は、地理的な交通要所というだけでなく、歴史的にも非常に価値の高い建造物のようですね。

【 Single Data 】
リリース：1960年6月(米国)
チャート：米国2位

前置きが長くなりましたが、そんなことで今日ご紹介するのは、ベンチャーズの「急がば廻れ Walk, Don't Run」です。
このベンチャーズ、空前のエレキ・ブームを記憶にとどめている、我々、もしくはそれ以上の世代の人にとっては、非常に馴染みの深いバンドです。

エレキギターのインストゥルメンタル・グループとして1959年にマイナー・レーベルでデビューしたベンチャーズ、翌1960年にリリースしたメジャー移籍第1弾が、地元シアトルのTV局のニュース番組のテーマ曲として使われたことが、一躍、その名を全米に轟かせることに・・・
その曲というのが今日ご紹介する「急がば廻れ Walk, Don't Run」です。
この曲、インストゥルメンタルでありながら、全米2位の大ヒット、日本でも、殆どの方が知らず知らずの間に聴いたことがあるという“無意識の内の有名曲”といえるのでは・・・

Walk, Don't Run - The Ventures

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【 Billboard Hot 100 】1960年8月29日付
01.It's Now Or Never / Elvis Presley
02.Walk Don't Run 急がば廻れ / Ventures
03.The Twist ツイストNo1 / Chubby Checker
04. I'm Sorry ごめんなさい / Brenda Lee
05.Volare / Bobby Rydell
06. Itsy Bitsy Teenie Weenie Yellow Polka Dot Bikini ビキニスタイルのお嬢さん
07.Finger Poppin' Time / Hank Ballard & The Midnighters
08.Mission Bell / Donnie Brooks
09. Only The Lonely / Roy Orbison
10. In My Little Corner Of The World この世のどこかで / Anita Bryant