Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ バス・ストップ / ホリーズ:1966年作

2023年09月06日 13時00分56秒 | 1960年代の洋楽
【 Single Data 】
リリース:1966年6月17日
チャート:全英5位、Billboard 5位

2人の5歳児の出会い?
ホリーズにはバンド紹介をするにあたって、“始まりは中心的存在だったアラン・クラーク(リード・ヴォーカル)とグラハム・ナッシュ(ギター&ヴォーカル)が5歳の時に知り合ったことから始まる”~なんて大袈裟な記述があったりします。
まあ、これは「どうなのかなあ?」と思ったりしますね(^O^)
要は“仲良しだった幼馴染の二人が一生懸命ギターを稽古して、その努力の甲斐あって大きくなってプロの道に進むまでになりました”~とした方が自然でしょうね❗️

作者は10CCのグールドマン
今日ご紹介するのはホリーズの曲、彼の作品の中で最も有名な「Bus Stop」で、後に10CCのメンバーとなるグレアム・グールドマン(当時はソングライターだった)の作品です。
当時の彼は、ソングライターとしての地位を確立しており、それまでにヤードバーズ「For Your Love」「ハートせつなく Heart Full Of Soul」を提供してヒットさせていました。
ホリーズが全英4位を獲得した「恋は窓から Look Through Any Window」も彼の作品です。

劇作家の父親の文章がヒント
グールドマンは、劇作家の父親ハイム・グールドマン氏が書き記した“雨の日のバス停 そこにいた彼女に 僕は言う 「傘に入りませんか」”という文章をヒントにイメージを膨らまし、作品を作り上げました。
グールドマンは度々父親の文章を参考に曲を作ったということですが、その代表的な曲が10CCの稀代の名曲「芸術こそ我が命 Art For Art‘s Sake」と言われています。
この「バス・ストップ」は、“元々はハーマンズ・ハーミッツの為に書き下ろした”という説もありますが、これは十分に有り得る話だと思います。
この曲がリリースされたのが1966年6月で、この時期は少なくとも圧倒的にハーマンズ・ハーミッツの方が米国で人気がありました。
印税収入から食い扶持を得るソングライターなら、人気バンドに歌って貰いたいと思うのが当たり前のこと。
更に最も現実的な説が、ハーマンズ・ハーミッツが1966年の秋にリリースしたアルバム『Both Sides of Herman's Hermits』用にこの曲を録音するも、シングル盤として選曲しなかった為に、ホリーズがシングル・リリースしたというものです。
これを裏付けるものとして、ホリーズが録音した日が5月18日、ハーマンズ・ハーミッツがアルバム収録曲の録音したのが3月21日、4月30日、5月21日の3日間。
同時期にハーマンズ・ハーミッツが同じグールドマン作の「Listen People」という曲を1966年2月に、「Leaning on the Lamp Post」というカバー曲を同年の4月にリリースしていることからも、ハーマンズ・ハーミッツのアルバムからのシングル盤の選曲漏れという説が最も現実味があると思います。


ホリーズを聴き慣れているせいか、改めてハーマンズ・ハーミッツのヴァージョンを聴くと、シングルにするにはテンポが遅いですね。 曲調がマイナー調であるが故に、テンポが遅いと更に暗さが増してしまい、ほのぼの感が売りのハーマンズ・ハーミッツのシングル選曲から漏れたというのは何となく頷けます。



 




2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (naotomo3451)
2023-09-06 15:20:31
こんにちは!

この曲、今、日曜日の夜放送されているドラマ「何曜日に生まれたの」のテーマ曲です。懐かしい曲だと楽しみに聞いていたら、今日取り上げられていて嬉しく思いました。
野島伸司脚本の少しくせの有るドラマにこの曲がよく合っています! なおとも
返信する
Unknown (ikenaijoni)
2023-09-07 07:51:19
@naotomo3451 さんへ
おはようございます🌞
ドラマに昔の曲が使われていると、どうゆうわけか自分の中で好感度が上昇してしまいます(^ ^)
やはり、昔の曲を使うのは、そのドラマ関係者の思い入れと共に、歌詞との共通性を考えた結果だと思うから、イメージが膨らむんでしょうね。
返信する

コメントを投稿