Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ 幸せの黄色いリボン / トニー・オーランド&ドーン:1973年作

2022年12月20日 19時00分00秒 | 1970年代の洋楽

もし、まだ待っててくれるなら、
黄色いハンカチをぶらさげてくれ・・・


刑期を終え、刑務所から出所した男は、かつて愛した妻宛てにこんな内容の葉書を送る。「今でも自分の事を待っていてくれたなら、目印に黄色いハンカチをぶら下げといてくれ・・・もし、それが、なかったら、何も言わず君の元を去る。」

これは、寅さんシリーズ『男はつらいよ』で有名な山田洋次監督名作『幸福の黄色いハンカチ』のワン・シーンですね・・・

Movie Walker  ▶︎ あらすじ

内容は至って単純、結末は予想通り・・・
でも何故か、何度見ても、結末にホッとして感動してしてしまうんだよな
名作ってこんなもんなんでしょうね!

今日は、この日本映画の名作に因んだ曲を・・・

“ニューヨーク・ポスト紙”に掲載されたピート・ハミルのコラム『Going Home』をベースに作られたこの映画ですが、制作の切っ掛けとなったのが、山田洋次監督が別の映画を撮影していた時、ということらしいですね・・・

その映画と云うのが、あの『男はつらいよ』でした!

さくらが口ずさんだのが事の始まり
撮影の合間に、さくら役の倍賞千恵子が口ずさんでいた曲に興味を持った監督が、彼女にその曲のことを尋ねたところ、“トニー・オーランド&ドーン”「幸せの黄色いリボン」とのこと・・・
この曲のベースと云ってもいいような話が、“ニューヨーク・ポスト紙”に掲載されたことがあるという話しまでを“さくら”さんから聞いたかどうかは知るところではありませんが、彼女が情報源である事は間違いないようですね。

原作者は俺だ!
今日ご紹介するドーン「幸せの黄色いリボン Tie A Yellow Ribbon Round The Ole Oak」は、1973年に米国だけでなく日本でも大ヒットとなりチャートを賑わすわけですが、この曲に対し、コラムニストのピート・ハミルは、「自分のコラムを基にした歌である」と提訴に踏み切ります。
ところが、“夫や恋人の帰還を祈って黄色い布を巻くのは以前から見られた風習”ということで、その提訴を取り下げることに・・・
日本にも、岐阜県高山の斐太高校の卒業時に行われる“白線流し”なる風習がありますが、こういった古くから伝わる風習を大切にするという気持ちを持つことは素晴らしいですね。

因みに、1977年に封切られた映画『幸福の黄色いハンカチ』には、原作者として、コラムニストのピート・ハミルの名前が記してある以上、彼の懐には幾らかの収入が入って来たのでは・・・
よかったね、ハミルさん!(笑)

Tie A Yellow Ribbon Round The Ole Oak
- Dawn featuring Tony Orlando

幸せの黄色いリボン / トニー・オーランド&ドーン
僕は我が家へ向かう 刑期はもう終わり
君の心がまだ僕のもとにあるのか 僕は知りたい
僕が帰るという手紙を読んだら
何をしたらいいのか分かっておくれ
いまもまだ 僕を愛しているのなら
いまもまだ 僕を愛しているのなら

そう あの古いカシの木に一本の黄色いリボンを巻いてくれ
3年は長かったけれど
まだ愛してくれているだろうか?

リボンがカシの木に巻かれていなければ
僕はそのままバスで行く
僕のことは忘れていい
僕が悪かったんだから
リボンがなかったら

運転手さんお願いです 僕の代わりに見てくれませんか
何が見えるのか怖くて耐えられないんです
僕の心はまだオリの中にいます
彼女の愛それだけがオリをあける鍵なんです
ただ一本の黄色いリボンが僕を自由にするんです
この思い彼女に届きますように

そう あの古いカシの木に一本の黄色いリボンを巻いてくれ
3年は長かったけれど
まだ愛してくれているかい?

リボンがカシの木に巻かれていなければ
僕はそのままバスで行く
僕のことは忘れていい
僕が悪かったんだから
リボンがなかったら

暗く沈んだバスから 今 歓喜の声がする
信じられないものを 僕は見たんだ
100本もの黄色いリボンがカシの木で揺れているのを

僕は家へ帰ってきたんだ

 

それにしても、映画『幸せの黄色いハンカチ』の大筋は
この曲の歌詞通りだから笑えて来ます。

 

 



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