カゼーモの広場 ー 風の間に間に日誌 ー

新聞やネットのニュースの感想、自分のことなどを書き、皆さんと交流を図るブログ

原発廃炉の損失1基210億円 経産省、会計制度見直し

2014-11-25 21:18:59 | 社会・経済

原発廃炉の損失1基210億円 経産省、会計制度見直し

 経済産業省は25日、運転開始から40年前後の老朽原発7基を廃炉にした場合、電力会社側の損失額が1基当たり約210億円になるとの試算をまとめた。政府は老朽原発の廃炉判断を急ぐよう電力各社に求めており、電力会社の負担が過大にならないよう会計制度の見直しを進める。経産省で同日開かれた、会計制度見直しの有識者会議で示された。電力会社の廃炉決断を後押しするのが狙いで、年内に見直しの方向性を示す方針だ。福島原発事故後、原発運転期間が原則40年と定められた。電力会社は当初想定年数より前で、廃炉か、特別点検を受け運転延長を目指すかの決断を迫られるケースが出てくる。(共同通信25日)
 会計の専門家に聞かなくてはけない面もあるが、総合的に考えておかしな話である。これは損失ありきの計算のような気がする。つまり、廃炉にすると損しますよ、だから、原発が老朽化しても使い続けた方がいいえすよ、と聞こえてしまうのである。通常は最初から40年間を稼働する前提に様々な計算をしている訳で、その前に廃炉にすれば損が出るかも知れないが、40年近く使って廃炉にする場合は、損になるのはおかしいと思うのである。会計制度が損をするシステムになってるのではないか。当然、事故になることも考えておくべきだし、廃炉にかかる諸費用も蓄えておくのが当たり前ではないか。そういうこともせずに、原発による費用は安いなどといのはおかしなことである。運転延長の方が得だとい結論にしたいのだと思う。こんなことをいいながら、原発による電気料金が安い、安いというのはやめてほしい。いつもうように、総合的に考えれば、原発による電気料金が高いのは分かっているのだから。


この2年私たちは 衆院選>夢の太陽光 

2014-11-25 21:17:50 | 介護

この2年私たちは 衆院選>夢の太陽光 暗雲 普及進まず政府へいら立ち

 会津盆地を見下ろす山の中腹に、黒光りするパネルがずらりと並ぶ。・・・案内してくれた佐藤弥右衛門さん(63)の表情は険しかった。「事業計画から突然、血が噴き出したようだ」。佐藤さんは昨年の夏以降、再生エネルギー会社「会津電力」など2社を設立。福島県・会津地方に太陽光発電所23カ所を建てた。このうち、稼働を始めた13カ所の電力約550世帯分を東北電力に売っている。一見、事業が順調なのに表情がさえないのは、9月以降、東北電力など電力会社5社が新たな電力買い取りを一時、中断すると発表したため。・・・東京電力福島第一原発の事故以降、電力会社は固定価格買い取り制度によって再生エネルギーを一定の価格で買っていた。この制度が佐藤さんの会社の採算を支えている。買い取りが中断されれば、新しく発電所を造っても電力が売れるかどうか不透明になった。「来年度は太陽光発電所をさらに3~4倍にしたい」。思い描いた計画は宙に浮いた。今は計画の見直しや打開策の検討に追われている。・・・畑違いの事業に乗り出したの...は、事故で「原発が安全なんてでたらめ」と知ったからだった。・・・次世代のために原発に頼らない地域をつくり、将来は福島県全域の電力を再生可能エネルギーで賄いたいと決意した。事業費8億3000万円を用意し、うち約1億円は市民ファンドで全国の約150人から集めた。出資してくれた人の多くは、佐藤さんに共感した人だった。(東京新聞25日)
 政府・自民党は事故の当初こそ、脱原発の動きもあったが、今は、事故もコントロールされており、事故の起きた原発はやむを得ないとしても、原発の維持、推進に向かおうとしている。事故が起きても何とかなるさ、という勢いなのだ。電力の買い取り制度も、まだ脱原発という考え方、政策があった時の話で、今では政府も、電力会社もかなり消極的だ。一般の企業や人が発電会社をつくらないようにするため、発・送分離というシステムも風前の灯になっている。せっかく、志ある人たちが原発による電力を進めて来たのに、それを消させようとしているのだ。政府や自民党は「そういう思い上がったことはするなよ」、と言っているように聞こえる。


衆院選 崩れる「二大政党型」

2014-11-25 21:16:05 | 国際・政治

衆院選 崩れる「二大政党型」自民280超 民主90人減 維新も擁立難航

立候補  自民 当選    民主 当選   維新
2003年  277 168     267  105
2005年  290 219     289  52...
2009年  289  64     271  221
2012年  289 237     264  27
2014年  280超      170超      80程度

解散直後の投票したい政党 自民  民主  維新
2012年          25%  16%  15%
2014年          35%  9%   3%(日本経済新聞25日)

 立候補予定者数は今のところ、自民党は前回並みと思われるが、民主党は大きく下回りそうだ。また、維新の党も前回より下回りそうだ。恐らく、公明党や共産党(全選挙区)は前回並み、次世代の党や生活の党、社民党は少数と予想される。また、解散直後の投票したい政党では、前回よりさらに、一極集中となっている。維新は苦しい状況にある。人気も落ちているようで公認依頼が少なくなってるそうだ。30~40%はいわゆる浮動票で、まだ、どう動くか分からないが、自民党支持がなぜこんなに多いのか、日経だからなのか、同じ日経でも前回10%も多いと言うのは分からない。民主にしても、維新にしても、ずいぶん裏切り行為が多いので、マイナスになったのは分かる気もする。海江田さんは党をまとめきっていないし、橋下さんの敵前逃亡では、支持者は逃げてしまう。安倍さんはメディアを通して、嘘を言っているように見えるが、メディアはそれを咎めようとしない。そうすると、安倍政権はうまくいっているように、国民は勘違いしてしまう。野党は選挙の時ぐらい協力しないと、与党の自公に完全敗北してしまう危惧がある。与野党のバランスがとれてこそ、議員たちは国民に顔を向ける、それがなくなってしまうような気がしてならない。大同小異とはこういう時に使う言葉ではないのか。


問われる経済政策 この道を続けるのか

2014-11-24 21:09:19 | 国際・政治

問われる経済政策 この道を続けるのか
  大企業や富裕層の富を増やせば経済はうまく回るとの発想

 アベノミクスは大企業や富裕層の富を増やせば経済はうまく回るとの発想である。現状は格差拡大、中間層没落の流れだ。この道を続けていいのか。安倍晋三首相は、消費税増税の延期と衆院解散の意向を表明した記者会見で、こう強調した。「あれ(前回総選挙)から二年、雇用は改善し賃金は上がり始めている。ようやく動き始めた経済の好循環、この流れを止めてはならない」「デフレから脱却し、経済を成長させ、国民生活を豊かにするためには、たとえ困難な道であろうとも、この道しかない」◆実態とは異なる数字 異次元金融緩和、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略の「三本の矢」からなるアベノミクスの成果を強調し、この経済政策の継続を訴えた。・・・雇用の改善で増えたのは非正規雇用ばかりで正社員は減少した。給料は増えたが、それ以上に物価が上昇しているため、物価上昇分を差し引いた実質賃金は九月まで十五カ月連続で前年同月を下回った。アベノミクスの正体は、低賃金の労働者を大量に増やすとともに、...雇用と給与が安定した中間層の実質的な収入をも押し下げたということだ。要するにアベノミクスの恩恵は、株などの資産を持つ富裕層をまず潤し、次に非正規とはいえ職を得られた雇用弱者に及ぶ。しかし、中間層には賃上げの継続が実現しないかぎり波及しないのだ。アベノミクスに対し「格差を拡大させ、中間層を疲弊させる」との批判が向けられるゆえんである。(「社説」『東京新聞』24日)
 この社説は非常に分かりやすいと思う。アベノミクスは「大企業や富裕層の富を増やせば経済はうまく回る」との発想である。米国経済の考え方であり、日本の大抵の企業の経営者もそう考えている。その正体は、「低賃金の労働者を大量に増やすとともに、雇用と給与が安定した中間層の実質的な収入をも押し下げた」ということである。経営は低賃金労働者を大量に増やして、しかも、仕事も機械のようにこき使い、利潤だけを追求する。機械も、人間も壊れるまで使う。そして、使い果たせば、機械も、人間も捨ててしまう。富裕層の一部はさらに富裕層に、貧困層は大量に貧困層に、中間層も全体的に押し下げらえて行く。これをさらに推し進めようと言うのが、自民党政権であり、手を貸しているのが公明党と言うことになる。


東電トレンチ止水失敗 1兆1700ベクレル残留

2014-11-23 19:53:13 | 社会・経済

 東京電力は21日、福島第1原発2号機の海側トレンチ(電源ケーブルが通る地下道)にたまっている高濃度汚染水の止水に失敗したと発表した。汚染水を凍結し、止水した上で抜き取る当初の計画を断念。今後セメントを流し込んでトレンチを埋めるが、汚染水は完全に除去できず、数億ベクレルの水約25トンがトレンチに残るという。17日にトレンチの汚染水約5000トンのうち約200トンを試験的に抜き取った。水位はいったん下がったが、2時間半後に10センチ上昇した。止水できず、建屋側から汚染水が流入したとみられる。今月下旬から来年3月末まで、汚染水を徐々にくみ上げながらセメント約5000トンを流し込む。セメント内には汚染水約50トンが含まれ、総量1兆1700ベクレルの放射性セシウムがとどまる。汚染水除去は、来年3月の凍結開始を目指す「凍土遮水壁」設置の前提条件。東電は4月、接続部を凍結させる止水作業を始めたが難航し10月以降、間詰め剤を投入する追加対策を講じていた。(河北新報23日)
 福島第一原発2号機の汚染水のトレン...チ止水に失敗したが、ここに「汚染水を徐々にくみ上げながらセメント約5000トンを流し込む。セメント内には汚染水約50トンが含まれ、総量1兆1700ベクレルの放射性セシウムがとどまる」ということだ。これは許されるべきことではないです。総量1兆1700ベクレルの放射性セシウムがとどまる、セメント5000トンを放置する状態になり、危険極まりないし、将来、このセメントを取り出すことは不可能に近くなる。それをやったところで何の解決にもならない。汚染水のほんの一部を固めて置いたようなもので、これから、その何百という汚染水が出てくる。この方式を続けるなら、セメントがいくらあっても足りず、その上放射能は雨ざらし状態になる可能性もある。周辺への放射能影響はさらに大きくなる。恐れるのは、また将来はこれを壊す作業が待っている。金の無駄遣いは永遠に終わらない。