カゼーモの広場 ー 風の間に間に日誌 ー

新聞やネットのニュースの感想、自分のことなどを書き、皆さんと交流を図るブログ

福島第一原発事故(997)-IAEAと秘密指定条項 福島、福井 共有情報非公開にー

2013-12-31 10:23:05 | 社会・経済

 福島第一原発事故(997)-IAEAと秘密指定条項 福島、福井 共有情報非公開にー

 国際原子力機関(IAEA)と福島、福井両県が結んだ相互協力の覚書に、IAEAか県か一方が要求すれば、共有している情報を非公開にできる条項が含まれていることが分かった。この条項については、県議会でも問題視されず、「特定秘密保護法の先取りにつながるのでは」という批判の声もある。IAEAとの覚書は、福島県が昨年十二月、福井県が今年十月にそれぞれ交わした。福島県では、除染や放射性廃棄物の管理については県、放射線による健康影響調査については県立医科大がIAEAと締結した。覚書の詳細として「実施取り決め」文書があり、文書には「他方の当事者によって秘密として指定された情報の秘密性を確保する」と記された条項が含まれていた。福井県でも原子力分野の人材育成に関してIAEAと協力を結んだが、その覚書にも秘密指定の文言があった。(東京新聞31日)

 このようなことの意味が分からない。「国際原子力機関(IAEA)と福島、福井両県が結んだ相互協力の覚書」は秘密事項にするかもしれない文書がありますよ、と言いたいのか。日本の国民には秘密にして、国際的な代表者は知っていますよ、と言いたいのか。そもそも、原発事故が長引いているのは秘密にして、心配ないと国民にウソをついていたからで、収束できなくて様々なことを発表せざるを得なくなった。もう少し早く、初期処置をしていれば、収束できたかもしれないのである。しかも、全てが遅く、今となっては収束のしようがない。廃炉が決まっても、廃炉への一歩も踏み出せていない。そういうことに懲りず、また秘密の文書をつくろうとしている。私としては秘密にすること、しかも国民に知らせず、外国の代表者は知っている、そういうことは許せませんね。第一原発でも安全装置を外し、予備電源がなかったり、そもそも20mの台地につくるはずが途中で10mにしてしまったり、秘密にするということはそういうことをすることであり、また、堂々としたものであれば、秘密にする必要がないわけである。(中ノ島賢)


保育所・病院など 延期、凍結 関東の入札不調急増

2013-12-29 15:51:18 | 社会・経済

     保育所・病院など 延期、凍結 関東の入札不調急増

 公共投資の急増による建設業界の人手不足や資材高騰で、関東地方の保育所や病院など生活に密着した施設の整備に悪影響が広がっていることが分かった。本紙が都内23区と東京都と関東六県の都県庁に取材したところ、7割にあたる22自治体が「公共事業の入札不調が問題化している」と回答。計画凍結を迫られる例も出てきており、暮らしに影響が出ている。震災被災地の復興で建設会社がフル稼働のところに政府が景気テコ入れ目的で道路建設などを追加。生活関連事業が締め出しを食っている。「入札不調は本年度、急に目立ってきた」(千葉県担当者)などの声が多い。(東京新聞29日) 

 国の公共事業費の増加に伴い、公共事業が急速に伸びているようだ。建設業界にとってはありがたい事であろう。しかし、大震災の遅れ、原発事故復興の遅れ、保育所や病院など生活に密着した事業も遅れ、入札にさえ支障が出ている。恐らく金入りの良い無駄な事業も拡大しているだろう。入札となると安めにしなければならず、民間などで高い受注ができれば、そちらの事業の工事に行ってしまう。いつから、こういうバカげた公共事業の拡大という政策になり、国民も納得してしまうことになったのだろうか。すべては景気、景気というアドバルーンによってであろうか。赤字経済、家庭で言えば赤字の生活から脱却しようとしない、家のリフォームばかりしている状態だ。(中ノ島賢)


東大の中間報告「検証や評価もない」学会が批判

2013-12-28 21:07:41 | 学問

  東大の中間報告「検証や評価もない」学会が批判
  
 

 東京大分子細胞生物学研究所の論文不正問題で、日本分子生物学会は27日、東大の中間報告に対し、「十分な説明責任を果たしたものではない」と批判する声明を発表した。東大は26日、同研究所の加藤茂明元教授(2012年3月辞職)の研究室が発表した51本の論文で、不適切な画像210か所が見つかり、うち43本は撤回すべきだとする中間報告を公表した。これに対し、同学会は「具体的な問題点の言及や、研究成果についての学術的な検証や評価もない」と、最終報告の早期の公表を求めた。同学会は、国内の生命科学系学会で最大規模。加藤元教授は、同学会の元理事で、研究不正に関する若手教育担当メンバーだった。(読売新聞28日)

 学会の論文は大概は複数の人間で審査され、最終的な編集会議で決定されて、掲載される。著名な学者が出せば、ほとんど無審査で通るのに、一般の論文は滅多に通らない。従って、著名な学者と共同で提出する場合が結構多い。訂正すれば、通るという条件が付けられる場合も多い。私もある学会に提出した時のこと、条件付きで付きで掲載という時がある。ここを省略しろという指摘に、簡略化して提出したが、認められなかった。そこがあって初めて成り立つ論文を抜かせというのは理解できなかった。二度手直ししたが、結局は諦めた。あるときは他人の論文であるが、間違いが多いので、そこを指摘して返事を求めたが、返事はなかった。私の専門であり、全く言葉の使い方が間違いで、どうしてこういう論文が通ってしまうのか、と思っていた。どの学会でもそうだが、得てして審査員の知識や能力が劣る。それで審査するのだから問題が多い。今回の場合も、論文提出者も悪いが、審査委員の方にも問題がある。他から指摘されて、分かって不適切な論文が分かったのであろうが、自分達の責任もある、と思う。


福島第一原発事故(996)-大震災、最後の避難所全員退去 福島・双葉町民5人ー

2013-12-28 11:26:03 | 社会・経済

福島第一原発事故(996)-大震災、最後の避難所全員退去 福島・双葉町民5人ー

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故による最後の避難所、旧埼玉県立騎西高校(加須市)に残っていた福島県双葉町の町民5人全員が27日、避難所を退去し、新たに確保した借り上げ住宅などに移った。町によると、町民が校舎内に残している荷物の運び出しや、町役場が使っていた備品の整理などをする必要があるため、完全な閉鎖は来年3月ごろになる。年末年始は校舎が無人になることから、防犯のため施錠した。(東京新聞28日)

  避難所全員撤去というが、新町長の方針に従って、半強制的に出されたのである。役場と共に引っ越してきて、前町長は福島県に戻ることに反対していたが、同じ福島県のいわき市に引っ越してしまった。いわき市だって、そう安全とは言えないのに、地元に帰りたいという年寄りたちのために移ったのである。町民の1/5にあたる1423人もいたのに、昨日は最後の5人が移転して、移転完了という訳だ。最後まで抵抗していた人たちは借り切った避難所近くの住宅に引っ越したということだ。思い出すのは、私の近くの廃校になった小学校に30人ぐらい避難していた時に、妻は保健センターに頼まれて、当番で行っていたが、私もできる事は何かなと考え、市の許可を取り、玄関に花を飾り、適当な本を置いてきたことがあった。でも、どう見ても待遇が悪く、2か月ぐらいでみんな出て行き、閉鎖になった。その点、この旧騎西高校の場合は良い方だと思った。確か天皇陛下も来たような記憶がある。井戸川前町長の主張に、議員は反対するし、町民も結局は帰還することを望んでこうなった。井戸川さんの主張の方が正しいと思っていたが、破れてしまった。(中ノ島賢)


超小型人工衛星オーダーメード 神田の企業、開発から打ち上げまで

2013-12-27 15:35:03 | 社会・経済

     超小型人工衛星オーダーメード 神田の企業、開発から打ち上げまで

 東京・神田のベンチャー企業が民間では世界で初めて、商業用の超小型人工衛星を開発し、ロシアの基地から打ち上げに成功した。来年から運用を開始する予定。中村友哉(ゆうや)社長(33)は「宇宙は特別の場所ではない」と活用を広げたい考えだ。この会社は、社員13人のアクセルスペース(千代田区神田小川町)。人工衛星は数100億円規模の国家プロジェクトが主流だが、同社製はその100分の1。開発から打ち上げまで約2億6千万円に抑えることができた。(東京新聞27日夕刊)

 僅か、13人というベンチャー企業が、民間では世界で初めてと偉業を成し遂げた。超小型の人口衛星を開発し、その打ち上げに成功したのだという。国家プロジェクトに負けないほとんど個人の開発力だ。若社長、これからも頑張って下さい。(中ノ島賢)