カゼーモの広場 ー 風の間に間に日誌 ー

新聞やネットのニュースの感想、自分のことなどを書き、皆さんと交流を図るブログ

東電トレンチ止水失敗 1兆1700ベクレル残留

2014-11-23 19:53:13 | 社会・経済

 東京電力は21日、福島第1原発2号機の海側トレンチ(電源ケーブルが通る地下道)にたまっている高濃度汚染水の止水に失敗したと発表した。汚染水を凍結し、止水した上で抜き取る当初の計画を断念。今後セメントを流し込んでトレンチを埋めるが、汚染水は完全に除去できず、数億ベクレルの水約25トンがトレンチに残るという。17日にトレンチの汚染水約5000トンのうち約200トンを試験的に抜き取った。水位はいったん下がったが、2時間半後に10センチ上昇した。止水できず、建屋側から汚染水が流入したとみられる。今月下旬から来年3月末まで、汚染水を徐々にくみ上げながらセメント約5000トンを流し込む。セメント内には汚染水約50トンが含まれ、総量1兆1700ベクレルの放射性セシウムがとどまる。汚染水除去は、来年3月の凍結開始を目指す「凍土遮水壁」設置の前提条件。東電は4月、接続部を凍結させる止水作業を始めたが難航し10月以降、間詰め剤を投入する追加対策を講じていた。(河北新報23日)
 福島第一原発2号機の汚染水のトレン...チ止水に失敗したが、ここに「汚染水を徐々にくみ上げながらセメント約5000トンを流し込む。セメント内には汚染水約50トンが含まれ、総量1兆1700ベクレルの放射性セシウムがとどまる」ということだ。これは許されるべきことではないです。総量1兆1700ベクレルの放射性セシウムがとどまる、セメント5000トンを放置する状態になり、危険極まりないし、将来、このセメントを取り出すことは不可能に近くなる。それをやったところで何の解決にもならない。汚染水のほんの一部を固めて置いたようなもので、これから、その何百という汚染水が出てくる。この方式を続けるなら、セメントがいくらあっても足りず、その上放射能は雨ざらし状態になる可能性もある。周辺への放射能影響はさらに大きくなる。恐れるのは、また将来はこれを壊す作業が待っている。金の無駄遣いは永遠に終わらない。


進む二極化偏る富貧困国と富裕国の2つの国をつくる安倍政権

2014-11-23 19:50:13 | 国際・政治

 アベノミクスによる日銀の金融緩和や円安を追い風にした大企業の収益増で、政権発足以来、日経平均株価は約7000円上昇。カナダ・ロイヤル銀行(RBC)などによると2013年時点で日本で100万ドル(現時点では1億1800万円)以上の資産を持つ富裕層は、前年から42万人増えた。彼らの資産(株や預貯金、投資用不動産)の総額は約127兆円も増え、652兆円に膨張。一握りの富裕層へ富が集中し、彼らの消費は消費税増税後も盛んだ。・・・ 安倍首相は「一人一人に果実を行き渡らせる」と公約、円安などで企業に稼がせ、恩恵を労働者にもたらすはずだった。だが、頼れる労働組合もない不安定な派遣、パートなど非正規労働者が13年は前年から93万人増え、労働者の約37%に達した。「貧困国と富裕国の2つの国をつくっているようだ」。立命館大学の高橋伸彰教授が言う。設備投資や輸出が増え、雇用や賃金も改善する好循環が軌道に乗らない中、富裕層や大企業に富が偏り、中低所得者は豊かさを実感できない。金融資産を持つ余裕のある人...は69%に低下、「貯金ゼロ」の人が増える。小泉政権下の派遣法改正は格差拡大のきっかけとなった。(東京新聞23日)
 100万ドルを有する富裕層は2009(165万人)年から12年(191万人)までは年間平均で9万人弱ずつ増えていたが、安倍政権に代わってから急激に増え、13年には42万人が増え、233万人になった。つまり、4~5倍程度の増え方だ。この人たちの消費は確かに増えている。1億円程度のマンションやフェアラリーなどの高級車も前年より増えているそうだ。一方で貧困層を中心に昼休みには250円の格安弁当が飛ぶように売れている。非正規労働者は富裕層の倍以上の93万人も増えている。労働者の40%近くまでになってる。つまり、中間層が減っている訳である。「中低所得者は豊かさを実感できない。金融資産を持つ余裕のある人も、08年には78%はいたが、13年には69%に低下している。これらの傾向はまだまだ続く。以前は中間層は圧倒的に多かったが、今は少なくなっている。しかも、中間層の下辺を現在は年間200万円に落として、これだから昔の中間層にならえば、半分ぐらいになってしまったのではないだろうか。