あっという間に梅雨が明けていきなりの猛暑襲来。これからが本格的な夏の到来だというのに・・・この先がちょっと憂鬱でしかたがありません。
さて、いきなりの映像紹介から失礼いたします。
実は毎年5-6月にいつもそっと訪問している神代植物公園(バラ園)に今年は行けませんでした。
正門からではなく深大寺側から園内に入り、雑木林を抜けて突然目の前に広がる広大なバラ園を見る時の興奮が忘れられず、今年は誰かを誘って行きたいなと思っていたのですがその相手も見つかぬまま、時は無情にも過ぎていってしまいました。
考えてみるとこの春先は大好きなフジの花さえ見ていませんでした。僕はフジの花の香りが大好きで、ハチがブンブンと群がるのを横目に鼻を近づけてその香りを楽しむのが常だったのに・・・。
それに加えてこれまた大好きなクチナシの香りもほんの数えるほどしか楽しめませんでした。
一体どうしたことでしょう。自分ながら理由は付けられず、ただただ日々の生活からくる怠惰を恥じるばかりです。
さて、今年のバラの出来やいかに?
ヒマワリやコスモスなどごく一部の植物を例外として、花は曇り空の下や霧雨に煙るくらいのコンディションで観賞するのがいいのではないでしょうか?
ウチのバンドのボーカル氏とマネージャー姫は混雑を覚悟して鎌倉へアジサイを見に行ったそうです。もちろんアジサイだけが目的ではなかったでしょうが、某ネズミの王国よろしく、入場数十分待ち、などという状況にあったようです。きれいな写真を見せてもらいましたが、今年は寒暖のメリハリがあったので花の出来はとてもいいように感じました。
それにしても先日までの梅雨時のアジサイは見事でしたね。青も赤も白いガクアジサイも。
それでもアジサイは炎天下で見るものではないのです。そしてそれはバラの観賞にも同じことが言えます。
バラにはほのかな香りがあります。品種によってその香りの強いもの弱いものがありますが、バラの花弁のあの硬質な色彩と枝や葉の濃い緑色のコンビネーションには小さな水滴が似合います。
そして辺りを取り巻く湿気は香りの伝達を助けますので、なおのこと青天下でないほうがいいのです。
バラは情熱の花だと思われているようです。確かに真っ赤なバラはかなりのインパクトがありますね。しかし僕の好きな黄色いバラなどは清楚で可憐です。パッションというよりは孤独が似合います。
バラの木を少し離れて見ていると、どうしてこんな地味な枝葉から目も覚めるような色彩で辺りを圧倒するのか不思議な気持ちになります。
今回はあのバラ園に行かなかったので今まで見てきた光景を思い出し、勝手な妄想を楽しむことにします。
薔薇二曲
一
薔薇ノ木ニ
薔薇ノ花咲ク。
ナニゴトノ不思議ナケレド。
二
薔薇ノ花。
ナニゴトノ不思議ナケレド。
照リ極マレバ木ヨリコボルル。
光リコボルル。
北原白秋 白金ノ独楽(はっきんのこま)より
以前「落葉松」の記事で紹介しましたが再び白秋の詩の登場です。
バラをずっと見つめているとなぜだかこの詩が頭の中いっぱいに広がりました。
「落葉松」とともに<音楽>を感じてしまう一編です。
追記
僕はこの植物園で一人の作詞家の方と初めてお会いしたという思い出があります。
このブログのとある記事に対してコメントを頂き、その方が僕の好きな曲の作詞家であることを図らずも知り、半ば強引に彼に面会を求め、その初対面の場所にお互いが設定したのがこの神代植物園だったのです。
彼はその後も僕に多くの知識を与えて下さいました。白秋の詩に音楽を感じるなどというセンスはこの作詞家さんと共有する一種の絆でさえあります。
さて、いきなりの映像紹介から失礼いたします。
実は毎年5-6月にいつもそっと訪問している神代植物公園(バラ園)に今年は行けませんでした。
正門からではなく深大寺側から園内に入り、雑木林を抜けて突然目の前に広がる広大なバラ園を見る時の興奮が忘れられず、今年は誰かを誘って行きたいなと思っていたのですがその相手も見つかぬまま、時は無情にも過ぎていってしまいました。
考えてみるとこの春先は大好きなフジの花さえ見ていませんでした。僕はフジの花の香りが大好きで、ハチがブンブンと群がるのを横目に鼻を近づけてその香りを楽しむのが常だったのに・・・。
それに加えてこれまた大好きなクチナシの香りもほんの数えるほどしか楽しめませんでした。
一体どうしたことでしょう。自分ながら理由は付けられず、ただただ日々の生活からくる怠惰を恥じるばかりです。
さて、今年のバラの出来やいかに?
ヒマワリやコスモスなどごく一部の植物を例外として、花は曇り空の下や霧雨に煙るくらいのコンディションで観賞するのがいいのではないでしょうか?
ウチのバンドのボーカル氏とマネージャー姫は混雑を覚悟して鎌倉へアジサイを見に行ったそうです。もちろんアジサイだけが目的ではなかったでしょうが、某ネズミの王国よろしく、入場数十分待ち、などという状況にあったようです。きれいな写真を見せてもらいましたが、今年は寒暖のメリハリがあったので花の出来はとてもいいように感じました。
それにしても先日までの梅雨時のアジサイは見事でしたね。青も赤も白いガクアジサイも。
それでもアジサイは炎天下で見るものではないのです。そしてそれはバラの観賞にも同じことが言えます。
バラにはほのかな香りがあります。品種によってその香りの強いもの弱いものがありますが、バラの花弁のあの硬質な色彩と枝や葉の濃い緑色のコンビネーションには小さな水滴が似合います。
そして辺りを取り巻く湿気は香りの伝達を助けますので、なおのこと青天下でないほうがいいのです。
バラは情熱の花だと思われているようです。確かに真っ赤なバラはかなりのインパクトがありますね。しかし僕の好きな黄色いバラなどは清楚で可憐です。パッションというよりは孤独が似合います。
バラの木を少し離れて見ていると、どうしてこんな地味な枝葉から目も覚めるような色彩で辺りを圧倒するのか不思議な気持ちになります。
今回はあのバラ園に行かなかったので今まで見てきた光景を思い出し、勝手な妄想を楽しむことにします。
薔薇二曲
一
薔薇ノ木ニ
薔薇ノ花咲ク。
ナニゴトノ不思議ナケレド。
二
薔薇ノ花。
ナニゴトノ不思議ナケレド。
照リ極マレバ木ヨリコボルル。
光リコボルル。
北原白秋 白金ノ独楽(はっきんのこま)より
以前「落葉松」の記事で紹介しましたが再び白秋の詩の登場です。
バラをずっと見つめているとなぜだかこの詩が頭の中いっぱいに広がりました。
「落葉松」とともに<音楽>を感じてしまう一編です。
追記
僕はこの植物園で一人の作詞家の方と初めてお会いしたという思い出があります。
このブログのとある記事に対してコメントを頂き、その方が僕の好きな曲の作詞家であることを図らずも知り、半ば強引に彼に面会を求め、その初対面の場所にお互いが設定したのがこの神代植物園だったのです。
彼はその後も僕に多くの知識を与えて下さいました。白秋の詩に音楽を感じるなどというセンスはこの作詞家さんと共有する一種の絆でさえあります。
梅雨があけましたね。
私は今年の梅雨はうんと楽しめました。
特にアジサイは湿度のある曇り空で観るのが一番です。
早朝の静かな朝は特にしっとりして素敵です。
手で触ると たわたわと弾んでかわいいです。
今年は小田原城のアジサイを楽しみました。
うまく言えませんが、植物はいつでも傍にいて、バンマスさんを待っててくれるから、
またゆっくり楽しめる季節が巡ってくると思います。
バラ園もフジの花も、クチナシも、ゆっくり待っててくれると思います。
私も夏か。。と憂鬱なのですが、三か月後には キンモクセイがきっと私たちを待ってますよ!
ゆったり、空を眺めながら 乗り切りましょう☆
お元気そうでなによりです。
頂いたコメントを読ませていただいて、何か言葉では言えないうれしい気持ちになりました。
そして、訪れたチャンスをことごとく見逃してきた自分に苛立っていた気持ちが柔らかく溶けていきました。
あなたの心遣いに心から感謝します。
ところで夏の空を眺める・・・これはとても楽しいことです。特に大気が不安定になった時の不気味さといったら、クラウド・ウォッチャーの僕としては胸が高鳴ります。
ましてや突然の冷気が吹き抜けて荒天の気配を感じると、もういてもたってもいられずただ一人で興奮しています。
バラ園に一緒に行く人がいませんでしたが、今度は秋バラのシーズンにねこっちさんと一緒に園内を散策するという勝手な妄想でも楽しみましょうかね!
いつも本当にありがとうございます。