バンマスの独り言 (igakun-bass)

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宇宙の彼方とゴッホの傑作

2005年11月17日 | アート
秋の日はつるべ落とし・・スカっと晴れ上がった秋の一日も日没が近くなると一段と寒くなりすぐに真っ暗になりますね。なんだかとても寂しい気分になる時間です。

今、東の空には地球に接近している火星がほの赤く光り、西にはピカピカの金星が全天一の輝きで威張っています。
最近、NHKが制作した世界一の性能を誇る日本の天体望遠鏡「すばる」(ハワイに設置されています)の紹介番組をビデオで見ました。天文は中学生の時そうとう興味があっていろいろ勉強もしましたが大人になってからはそんなロマンも消えうせていました。
でも宇宙の神秘とか謎とか、とても不思議でいいですね。宇宙の話には人間の思考の限界を超えた事柄が多く時間を忘れて考えてしまうこともありました。
例えば、人間の思考ではどんな広い場所でも必ず終り(端)があるわけですが、宇宙には終りがない、なんてどうしたって考えられないですよね。終りの先には何があるの?永遠に広がっているっていったいどう考えればいいのでしょうか?

そんな宇宙の遠い場所で最近すごいものが発見されましたね。
銀河の星「V838モノセロティス」の画像。ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた星が渦状のちりとともに光の輪に覆われている神秘的な姿です。

では晩年のゴッホの描いた油彩画「星月夜」を見てください。


どうです? 似てると思いませんか?
実は多くのゴッホファンと天体ファンはこの新天体とゴッホの絵との類似をだれもが思ったのです。

渦を巻くような暗雲とその中で光り輝く月。シルエットになった糸杉と北欧のような街並みと尖塔を持つ教会。ゴッホ晩年の代表作です。
このありあまるほどの宇宙のパワーがハッブルの写真とゴッホの作品とには共通して感じられますね。

とっても寂しい気分になる今ごろの夕方、満月が光輝く夜空を見てゴッホを思い出したのでした。


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4 コメント

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幅広いですね (テーラー)
2005-11-17 23:09:18
かつてのスーパー高校生は今でも多趣味のロマンチストときたもんだ。参りました。

実は私、名古屋芸大絵画科卒業でございます。まさか早くもここで絵画について出てくるとは…

体調どうですか。私はだいぶ回復しましたのでスタンバイOKですよ
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星取り三兄弟 (末松康生)
2005-11-17 23:50:50
ぼくは宇宙のことを考えるとき落語の「星取り三兄弟」という小話を思い出します。

むかしあるところにあまり利口でない三人の兄弟がおりましてな、これがとても兄弟仲がいい。

ある星のきれいな夜に、いちばん末の弟が屋根に上ってほうきを振り回していたんですな。それを見ていた

次の兄が「おおい、お前ほうき振り回してなにしてんだよう!」

「馬鹿だなあ、見れば分かるだろう?星をとっているんだよ」

「星を取っているんだって?お前ってやつはつくづく

ばかだなあ、そんなもんで星なんかとれないよ。

もう一本つなげ!」

それを聞いていた一番上の兄が笑いながらこういったんですな。

「あいかわらずお前たちは馬鹿だなあ。星なんて取れるもんじゃあないよ。だってあれは雨の漏って来る穴なんだから!」

とまあこんな具合です。この三兄弟すごくいいでしょう?
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釈迦に説教でしたか? (igakun-bass)
2005-11-18 16:22:20
>テーラー さま



絵画科卒? ゲッ、そんな人に読まれるなんて思ってもいなかったんで恐縮してしまいました。

絵画は近代物よりも「アルノルト・ベックリン」みたいなのがほんとは好きなんです。



あなたとは「絵」の話もできますね。再会がますます楽しみになってきました!
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さすがに守備範囲が宇宙的 (igakun-bass)
2005-11-18 16:28:51
>末松康生 さま



さすがに名作・傑作をお持ちの現役作詞家様だけあって、この辺の話の守備範囲が宇宙のように広いですね。

それにしても初めて聞いた小話でしたが面白くてなかなか含蓄のある内容だったので、これを知って嬉しくなりました。
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