この曲が好き！ vol.４ ビートルズの奇跡のカップリング！

今まで聴いてきた膨大な音楽の中でも特に大好きでかつ思い出深く、そして自分の音楽スタイルやライフ・スタイルに少なからず影響を与えた曲を一曲づつ紹介していくシリーズの４回目です。



今日の曲
ザ・ビートルズ　「ハロー・グッドバイ/アイ・アム・ザ・ウォルラス」（アルバム：マジカル・ミステリー・ツアー より）

人さまからおよそ僕はビートルズの話はしないという事になっているようです。

たしかに僕は彼らに対してなんの思い入れもないからなのですが、それでも大好きな曲はいくつかあって、バンドというより曲本位で好きだというのが正確な表現かもしれません。

小学生の頃に買ったビートルズのシングル盤・・・お目当てはもちろん「ハロー・グッドバイ」でした。この曲は今でもなぜか大好きでこれを聴くと元気が出ちゃうって感じなんです。歌詞なんてくだらない言葉遊びのようですが、アッケラカンとした曲想が軽くていいし、リンゴのもたついたような独特のアフター・ビートがホンワカ・ムードを醸し出していて好きなんです。
それに加えてこの曲でのポールのベース・ライン。
当時よりポールのベースは（その音質は別としても）非常に優秀なラインを作る天才だと思っていましたが、この曲のようなコード進行に付けるベースとしてはある意味非の打ち所がないような模範的でかつ気持ちの良いラインですね。そこもとても気に入っているのです。

しかし、このシングルを何度も何度も聴いているうちに僕は次第にＢ面のジョンが歌う「アイ・アム・ザ・ウォルラス」の方に共感するようになりました。（まぁ、マセたガキだったと再び思います！）
この曲は一言でいってクレージー！です。
弦楽器を巧みに使ったアレンジが特に異彩を放っています。ダルな歌いまわしに辛らつな歌詞が加わってちょっと手ごわい感じのナンバーです。

この曲はジョンが全てを取り仕切った、言わばビートルズというよりもジョンのソロ・チューンであると思えますが、ううう！いつ聞いてもやっぱりクレージーです！

コアなビートルズ・ファンにはこの曲を絶賛する人も多いと聞きますが、他の彼らのヒット曲に比べ、かなりマニアックでマイナーであることは否定できませんね。
（珍しくサイケ調だし）

しわがれたシャウトでのボーカル・・・ジョンは一体何を思ってこんな曲を書いたのでしょうか？　そもそも「セイウチ」（動物の）とはウラにどんな意味があるのかなんて僕にはぜんぜん解りませんでした。

ついでですが、これらが入っているアルバムにはもう一品、いまでも、そしていつまでも耳に残っている不思議な音楽があります。

「フール・オン・ザ・ヒル」です。時々聴いては涙が出てしまうほどです。