池袋暴走事故の公判が始まりました。罪状認否で自動車に異常があったとして否認、無罪を主張したそうです。
ある程度は予想されたことですが、あくまでも自動車のせいで運転者である自分は悪くないと言う考えは変わっていないですね。
今後、どのような主張を展開するのかはわかりかねますが、裁判が長期化するかもしれないですね。
追記 2020.10.12
様々なメディアでこの裁判が取り上げられています。YouTubeでも弁護士が解説したりしています。
この裁判のポイントは暴走が自動車の故障によるものなのか、ヒューマンエラーによるものなのかに尽きると思います。
最近の自動車にはEDR(イベント・データ・レコーダー:Event Data Recorder)という仕組みが組み込まれています。
これは事故が発生した時に自動車の状況がどうなっていたかを記録するものです。このデータを解析することで、アクセルやブレーキの踏み込み具合や自動車の状態が判明します。近年の自動車にはほとんど組み込まれているはずです。
被告が乗っていた自動車にも組み込まれていて、メーカーも解析に協力しているはずです。
目撃者の「ブレーキランプは点灯していなかった」などの証言もあり、被告の無罪主張は根本的に無理があります。裁判の遅延戦術にしか思えません。
しかし、有罪になったからと言っても刑務所に収監されるとは限りません。高齢であることや体が不自由で収監に耐えられないと検察官が判断すれば収監されないこともあるからです。(刑の執行停止)
元高級官僚(上級国民なんてのは存在しません)であるから収監されないという声もネット上では上がるかもしれませんが、そんなことは理由にはなりませんし、刑訴法上もできません。
速やかに裁判が行われるように願いたいですね。