Great Good-bye

先が見えて来たので好きなことをして死にたいと思いますが、難しい物です。周りの皆様に御迷惑をかけないよう心がけております。

破壊指令No.1  レーシング ミニクーパー

2014-06-09 16:07:44 | Morris Mini Cooper S Mk1
「 深夜の国道1号線を高い平均速度を保って飛ばすには----
ステージⅡのチューンを受けた、
モーリスミニクーパーSのハンドルを握った矢吹 貴は、
スロットルを全開にして、陸送バスの脇をすり抜けた。
ギアはサード、エンジンのタコメーターの針は八千、
スピードメーターの針は百六十のあたりを示している。
ミッションとエンジンの唸りで耳が痛いほどだ。 」

1960~70年代、多くの人に愛された (一部の若い男性かもしれません。)
大藪春彦の小説の冒頭です。
時には変質的な私小説がもてはやされ、評価される文壇の世界で、
こういう軽い感じのアクション物は 
私の好きな ショーンコネリーの OO7 の映画と同じく評価が低いのは仕方ないですが、
こっちの方が絶対おもしろいです。
中身はないとか言っても、ある種のうんちくの宝庫です。
皆、感化されたと思います。

中学生の時に、最初に読んではまったのが、
この 「破壊指令 No1 」。
主人公の矢吹 貴は「着やせ」するいい男で、体力、知力に優れ、
120馬力オーバーにチューンされた、モーリスミニクーパーSを駆り、
ハーフっぽい面立ちの豊満なボディの持ち主と、
次々と逢瀬を重ね、ちょっとした大金を手に入れ、
時にかなり痛い思いもするけれど、
スリル満点の毎日を送るという
現実離れした話ですが、13歳の私にはとっても刺激的でした。

ポルシェは小学生の低学年から カーグラフィックを愛読していて
「いつかはポルシェ 」と カーグラフィックの巻末の、
父親が購入したばかりの東京郊外の家よりも高い
Porsche カレラ10の価格表を眺めて、中古のパブリカを購入したばかりの学校の若い先生に
現実味がないと言われていました。
ミニに関しては、当時家にあった日産セドリック 1900と新車価格がほぼ同じで、
男性はレースやモンテカルロラリーでの活躍を重ねながら食指しても、
日本では、360ccの軽自動車とたいして変わらない外観に、
ほとんどの場合、奥さんが反対して滅多に売れる物ではないという程度のことしか知りませんでした。
今の女性のミニ人気からすると隔世の感があります。

この小説を読んでから、
しばらくはミニと金髪女が頭から離れず、
いつかは、と念じた物です。
寂しいもんで、階段でこける歳になって、ようやく車は手に入れましたが、
なにせ最近は身体が全て言うことをききません。
着やせどころか、どこから見ても太って見えるそうです。
100馬力のミニを手にしても、もう「矢吹」になるのはあきらめざる得ません。

120馬力オーバーのミニクーパーを駆って、
高速道路でもない、夜の国道1号線を160キロ以上で長時間飛ばすというのは、
スパイの尋問と大して変わらない、かなりの拷問です。
当時のレーサーの方は、(今もレーシングカーはうるさくてすごい乗り物ですね。)
それはそれは大変な仕事だったのではと思いながら、
ヒストリックカーレースに出ようと、画策しています。
ロールバーはとりあえず3点式が最初から付いています。
牽引フックとオイルキャッチタンクを前輪ハウス内に取り付けしました。



以前のこの車のネットの写真には
Britaxの4点ハーネスがセットされていましたが、
この車には付いていませんでした。



但し、取り付け金具はそのままになっていたので、
早速英国のオークションで箱付きの新同品を入手しました。
しかし、普段これ締めて乗っていると変わり者ですよね。


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1 コメント

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Unknown (kenyじぃーじ)
2014-06-12 12:51:12
4点ハーネス! 渋くて良いんじゃ無いでしょうか。当方もたまに、赤色の5点ハーネス締めて走行したりします。
おかげで、締めたら最後、インパネ付近に手が届きません。(汗)
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