あいかわらず、ブログ更新が滞っていて申し訳ありません。
言い訳しません。ただ…身体が3つ欲しい。
誰か資料整理とリサーチだけでも手伝ってくれ………
前々回の記事で、今後の予定を書いたんだけど、
そこからまた色んな展開が出てきまして、
ちょっとずつまた変更になると思うのでご了承ください。
さて、ここから本題。
9月20日夜、松峰地区で鉱害対策委員会を主対象に説明会が行われたんだけど、
その翌日の9月21日、ある人物が大館を訪れた。
リサイクル施設を視察 環境省
環境省の清水康弘大臣官房審議官は21日、使用済み小型電気・電子機器(こでん)のリサイクルを行っている大館市などの企業を視察した。国のモデルでこでん回収事業を実施している市を訪問し、取り組みについて意見交換した。
国は東日本大震災の復興を目的に、東北全体に規模を拡大したこでん回収の実施を計画している。こでんから希少金属などの抽出を行っているDOWAエコリサイクルの事業所などを視察した後、市役所で小畑市長に面会した。会談は非公開で行われた。
(2011年9月22日 北鹿新聞)
焼却灰問題「住民の理解を得るため頑張って」清水審議官
環境省と大館市の面会では、東日本大震災の原発事故に伴う放射性物質を含んだ焼却灰の処理も話題になった。
受け入れ再開の条件となっている「1キログラムあたり8000ベクレル以下」などの基準は環境省が示した方針に基づくもの。清水審議官は環境省の現地災害本部長を務めている。
市によると、市内にある処理施設は焼却灰の受け入れを停止している状況にあることなどを説明。清水審議官は「住民の理解を得るために頑張っていただきたい」と話した。
(2011年9月22日 北鹿新聞)
この2つは、どちらも1面の下のほうに小さく載った記事。
これだけ読むと、関心のない人は「ふ~ん、そうなんだ」で終わってしまうと思う。
でも、ちょっと考えてほしい。
今、震災の復旧・復興で急いでやらなければいけないことはたくさんあるはずなのに
なぜ、このタイミングで?
そして調べてみると、この清水審議官は環境省でも
上から7番目のポストにいる官僚だということがわかる(環境省HP参照)。
さては市長にプレッシャーかけにきたな?
ところで、大館市民じゃない方は「こでん」とはなんぞや?」と思うだろう。
ナナもしばらく大館にいなかった時期にこの事業が始まったので詳しく知らない。
で、ネットで検索して出てくる情報をざっくりまとめると、一般家電の小さ目のやつ
(携帯電話だとかカメラだとか小型バッテリーだとか)がゴミとして出された場合、
それをそのまま埋め立てて捨てるんではなく、中に使われている金なんかのレアメタルを取り出して
リサイクルする事業らしい。
大館市内では回収箱が何か所も設けられていて、ナナも死んでしまったバッテリーなんかを
何度か入れたことがある。
ただ捨てるより、エコになるならいいんじゃないかと。
でもどうやって処理されているかとか、詳しいことは知らない。
そこで最近の新聞をひっくり返して探してみた。
こでん回収22年度実績 前年度を上回る 重量で1.5トン増
23年度 大館市以外での周知図る
国のモデル事業として進められている使用済み小型電気・電子機器の回収事業(こでん回収)は22年度1年間で、7万2792個、2万9731.7キロが集められた。東日本大震災の影響で、3月はすべての場所で回収することができなかったが、個数・重量とも21年度の実績を上回った。23年度も引き続き、回収試験が進められている。
こでん回収試験は、希少金属資源の確保や有害金属の不適切な廃棄による環境汚染を防ぐことを目的とした事業。RtoS研究会(理事長・中村崇東北大学多元物質科学研究所教授)の依頼を受け、市や県、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)、DOWAエコシステム、エコリサイクル、伊徳が参加し、18年12月に始まった。
20年度には、県の事業として回収エリアを全県に拡大。20根12月には、環境省・経済産業省のモデル事業となり、21・22年度も継続された。
まとめによると、22年度の回収量は、個数で7万2792個、重量で2万9731.7キロとなり、21年度と比べ個数で1万6761個、重量で1462.8キロそれぞれ増加した。
このうち、大館市内の回収分は個数が3万3946個、重量は2万1428.6キロ。21年度と比べ、個数で1万1000個、重量では1500キロ上回った。大館市街での回収量は個数が3万8846個、重量は8303.1キロだった。
23年度の回収試験も、これまでと同様の体制で継続中。市環境課は「希少金属リサイクルの事業化には、量の確保が重要。今年は大館市以外での周知を図りながら回収量の増加を目指すとともに、事業化に向けた関係機関との連携も強化したい」などとしている。
(2011年7月4日 北鹿新聞)
やろうとしている目的自体は【原発事故前の世の中だったら】ぜんぜん悪いことではないと思う。
ただ、この希少金属=レアメタルを取り出すとき、いったいどのような工程で、どう処理され、
要らないものが環境に排出されているかが見えてこない。
事故前も、そして事故後も、適切な処理方法をとってきていたのだろうか?
特に事故後の放射性物質対策は、きちんと取られているのだろうか?
これらに関わっているのは、汚染灰問題で今クローズアップされているDOWA、エコシステム。
汚染焼却灰を震災直後から埋めたててきながら、7月に千葉で発覚するまで、何の公表も対策もしてこなかった企業だ。
そして気づくのは、こでん事業を通して、この企業と大館市と環境省の間には強固なパイプがあるということ。
う~ん、どう考えても怪しいぞ、これは。
そんなことを考えていたら、今度はこんな報道が。
リサイクル特区申請へ 大館市花岡・白沢など こでん回収を広域で
県は、レアメタル(希少金属)などの金属資源のリサイクル推進を目的として、国に対し「レアメタル等リサイクル資源特区」への申請を行う。大館市などで進めている小型電気・電子機器の回収試験(こでん回収)の取り組みを前進させ、県内外から広く収集できるよう規制緩和をめざすもの。本年度から制度化された国の総合特区制度に基づき、最初の締め切りとなる今月30日までに申請を提出する方針だ。
総合特区は、規制緩和に加え、財政の支援を行うことで、地域の活性化などをめざす制度。8月から施行された。制度への申請を目指す県は4月に、レアメタル等リサイクル資源特区地域協議会(委員長・白鳥寿一東北大学大学院環境科学研究科教授)を設置。申請に向けた準備を進めてきた。
こでん回収試験は、小型電気・電子機器に使用される希少金属資源の確保や有害金属の不適切な廃棄による環境汚染を防ぐことを目的とした事業。18年12月に始まった。県や国のモデル事業として継続されてきた。リサイクルを進めるためには、量の確保が課題となっていた。
今月16日に開かれた第2回協議会では、県が申請の内容を説明。特区の範囲は、家電リサイクルや廃プラスチックリサイクル、非鉄金属のリサイクル施設などがある大館市花岡町・白沢、小坂町小坂鉱山、能代市扇田、秋田市茨島・飯島の区域。廃棄物処理法の規制を緩和することで、小型電気・電子機器について広域的な収集・運搬を図ることができるようにする。
また、特区内のリサイクル関連企業に対する財政・金融上の支援措置も行われる。
申請後は、評価・調査検討などが行われ、順調に進めば年内にも指定が受けられる。県は22年度に約30トンだったこでん回収量を、28年度には1万トンに引き上げることを目標としている。
(2011年9月29日 北鹿新聞)
はたしてこれは、手離しで喜べる話だろ~か???
これって、レアメタルを取り出せそうなごみ回収の対象を、東北全体に拡大しよう
ってことだよな?そうすると、おのずと放射性物質で汚染されている廃棄物も
対象になるわけよ。
そういうものの、線量の測定を事前にして回収できるものとできないものを選別するとか、
すべて除染してから持ち帰るとか、
放射性物質対策のことなんか、まったく触れてないよなぁ。
そんな対策も取られないまま、秋田に「こでん」と称する汚染ゴミが1万トンも入って
きたら、いったいどうなるんでしょうね???
さらに、東京では↓のような問題でもめている。
<震災廃棄物>東京都が受け入れへ 2年半で50万トン
東日本大震災で発生した災害廃棄物の処理問題で、東京都は28日、岩手・宮城両県の廃棄物を都内の施設に運んで処理すると発表した。都によると、東北地方以外での処理は初めて。被災地は処理能力を超す大量の廃棄物を抱えているが、放射能汚染への懸念から広域処理は進んでいない。30日に都と処理に関する協定を結ぶ岩手県の達増拓也知事は「復興に向けて非常に大きな足がかりとなる」と歓迎した。
都によると、10月から14年3月までの2年半に約50万トンの廃棄物を受け入れる予定。まず、岩手県宮古市の仮置き場にある混合廃棄物計1000トンに着手し、10月から鉄道で東京に搬出し始める。
岩手県が9月に宮古市の清掃センターで廃棄物の焼却灰を測定。放射性セシウムが1キロ当たり133ベクレルで、国が定める基準値(1キロ当たり8000ベクレル)を大幅に下回った。安全性が確認されたため受け入れを決めた。処理費用は国が負担する。
岩手県の廃棄物は、都内の民間破砕施設に鉄道で運び、不燃物と可燃物に分別。可燃物は焼却施設で処理後、不燃物はそのまま東京湾の埋め立て処分場に埋める。安全性確認のため、廃棄物の搬出時や都内の破砕・焼却施設で、大気中や焼却灰の放射線量の測定を随時実施する。宮城県の廃棄物も同様に都内施設で処理する方針。
14年3月末までに災害廃棄物処理を終えるという国の指針を受け、岩手県は8月末「県災害廃棄物処理詳細計画」を策定。計画によると、震災で県内の沿岸部で発生した災害廃棄物の総量は約435万3000トンに上り、県内の施設だけでは1日当たり約800トンの処理先が不足する。
このため県は環境省を通じ、県外の自治体にも災害廃棄物の受け入れを打診。同省は5月1日の段階で、41都道府県の一般廃棄物処理施設で受け入れが可能と回答していた。
県は6月末から沿岸各地で災害廃棄物の放射性物質の値を測定。東京都も職員を数回、現地に派遣して話し合いを進めていた。県の担当者は「現状を把握したうえで科学的に安全と判断してもらえたのだと思う」と話した。達増知事は「都の取り組みが契機となり、その他の地域での受け入れが進むことを大いに期待している」とのコメントを発表した。
一方、宮城県の担当者は28日夜「がれきの搬出先について複数の自治体とまだ協議中」と説明した。県外搬出に向け、がれきの放射能のサンプル検査を来月にも始める予定という。
(2011年9月28日 毎日新聞)
ナナのこのブログを全部きちんと読んでくださっている方々には
ちゃんと伝わっていると思うが、ここで誤解がないように書いておく。
「自分たちの土地だけ守れればいい」
なんて思っているわけじゃないよ!!!(怒)
ごみ・汚泥焼却施設から出てくる汚染灰も、被災がれきも、いつかは誰かが
きっちり処分しなくちゃならない。
ナナたちにできることはなんとかしてやってあげるべきだと思っている。
でも、
今のままの、放射性物質対策がなにも取られていない状態では、確実に被曝する人が増えるのっ!!!!
それも全国各地にぃっっっ!!!!!(憤)
このまま東京でがれき処理をした場合、焼却施設からは放射性物質を含む排ガスが
今以上にバクバク排出される。
そうなったら、都内はますます空間放射線量が上がる。
都民は内部被曝させられてしまう。
だって、そんな高性能のフィルターが付いてる焼却施設はないんだから。
国は「大丈夫」という。でも、実際に実証試験をして言ってるわけじゃないんだよ。
理論上、そういう性能をもつ焼却施設だから「大丈夫なはず」
って言ってるだけ。そんなのおかしいだろ!!!!!
そして、その東京で焼却処理して出てくる高濃度汚染灰はいったいどこでやるのか?
まさか、地方の金に困ってる自治体に押し付けるわけじゃねーよなぁ???
まさか、中途半端に性能の良い、どこかの管理型処分場に送り込もうなんて考えてねえよなぁ???
というわけで、大館・小坂は
・懸案となっている焼却灰受け入れ再開
・こでん回収が東北全体=放射性汚染がれきも対象に
・今後東京で処理される汚染がれき50万トン分の灰
この3つの最終処分場として、環境省から狙われているはず。
そして、秋田県民の放射性物質への無知と無関心がカンペキ利用されようとしている。
こう考えるのは、心配性すぎる? どう思う?
言い訳しません。ただ…身体が3つ欲しい。
誰か資料整理とリサーチだけでも手伝ってくれ………
前々回の記事で、今後の予定を書いたんだけど、
そこからまた色んな展開が出てきまして、
ちょっとずつまた変更になると思うのでご了承ください。
さて、ここから本題。
9月20日夜、松峰地区で鉱害対策委員会を主対象に説明会が行われたんだけど、
その翌日の9月21日、ある人物が大館を訪れた。
リサイクル施設を視察 環境省
環境省の清水康弘大臣官房審議官は21日、使用済み小型電気・電子機器(こでん)のリサイクルを行っている大館市などの企業を視察した。国のモデルでこでん回収事業を実施している市を訪問し、取り組みについて意見交換した。
国は東日本大震災の復興を目的に、東北全体に規模を拡大したこでん回収の実施を計画している。こでんから希少金属などの抽出を行っているDOWAエコリサイクルの事業所などを視察した後、市役所で小畑市長に面会した。会談は非公開で行われた。
(2011年9月22日 北鹿新聞)
焼却灰問題「住民の理解を得るため頑張って」清水審議官
環境省と大館市の面会では、東日本大震災の原発事故に伴う放射性物質を含んだ焼却灰の処理も話題になった。
受け入れ再開の条件となっている「1キログラムあたり8000ベクレル以下」などの基準は環境省が示した方針に基づくもの。清水審議官は環境省の現地災害本部長を務めている。
市によると、市内にある処理施設は焼却灰の受け入れを停止している状況にあることなどを説明。清水審議官は「住民の理解を得るために頑張っていただきたい」と話した。
(2011年9月22日 北鹿新聞)
この2つは、どちらも1面の下のほうに小さく載った記事。
これだけ読むと、関心のない人は「ふ~ん、そうなんだ」で終わってしまうと思う。
でも、ちょっと考えてほしい。
今、震災の復旧・復興で急いでやらなければいけないことはたくさんあるはずなのに
なぜ、このタイミングで?
そして調べてみると、この清水審議官は環境省でも
上から7番目のポストにいる官僚だということがわかる(環境省HP参照)。
さては市長にプレッシャーかけにきたな?
ところで、大館市民じゃない方は「こでん」とはなんぞや?」と思うだろう。
ナナもしばらく大館にいなかった時期にこの事業が始まったので詳しく知らない。
で、ネットで検索して出てくる情報をざっくりまとめると、一般家電の小さ目のやつ
(携帯電話だとかカメラだとか小型バッテリーだとか)がゴミとして出された場合、
それをそのまま埋め立てて捨てるんではなく、中に使われている金なんかのレアメタルを取り出して
リサイクルする事業らしい。
大館市内では回収箱が何か所も設けられていて、ナナも死んでしまったバッテリーなんかを
何度か入れたことがある。
ただ捨てるより、エコになるならいいんじゃないかと。
でもどうやって処理されているかとか、詳しいことは知らない。
そこで最近の新聞をひっくり返して探してみた。
こでん回収22年度実績 前年度を上回る 重量で1.5トン増
23年度 大館市以外での周知図る
国のモデル事業として進められている使用済み小型電気・電子機器の回収事業(こでん回収)は22年度1年間で、7万2792個、2万9731.7キロが集められた。東日本大震災の影響で、3月はすべての場所で回収することができなかったが、個数・重量とも21年度の実績を上回った。23年度も引き続き、回収試験が進められている。
こでん回収試験は、希少金属資源の確保や有害金属の不適切な廃棄による環境汚染を防ぐことを目的とした事業。RtoS研究会(理事長・中村崇東北大学多元物質科学研究所教授)の依頼を受け、市や県、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)、DOWAエコシステム、エコリサイクル、伊徳が参加し、18年12月に始まった。
20年度には、県の事業として回収エリアを全県に拡大。20根12月には、環境省・経済産業省のモデル事業となり、21・22年度も継続された。
まとめによると、22年度の回収量は、個数で7万2792個、重量で2万9731.7キロとなり、21年度と比べ個数で1万6761個、重量で1462.8キロそれぞれ増加した。
このうち、大館市内の回収分は個数が3万3946個、重量は2万1428.6キロ。21年度と比べ、個数で1万1000個、重量では1500キロ上回った。大館市街での回収量は個数が3万8846個、重量は8303.1キロだった。
23年度の回収試験も、これまでと同様の体制で継続中。市環境課は「希少金属リサイクルの事業化には、量の確保が重要。今年は大館市以外での周知を図りながら回収量の増加を目指すとともに、事業化に向けた関係機関との連携も強化したい」などとしている。
(2011年7月4日 北鹿新聞)
やろうとしている目的自体は【原発事故前の世の中だったら】ぜんぜん悪いことではないと思う。
ただ、この希少金属=レアメタルを取り出すとき、いったいどのような工程で、どう処理され、
要らないものが環境に排出されているかが見えてこない。
事故前も、そして事故後も、適切な処理方法をとってきていたのだろうか?
特に事故後の放射性物質対策は、きちんと取られているのだろうか?
これらに関わっているのは、汚染灰問題で今クローズアップされているDOWA、エコシステム。
汚染焼却灰を震災直後から埋めたててきながら、7月に千葉で発覚するまで、何の公表も対策もしてこなかった企業だ。
そして気づくのは、こでん事業を通して、この企業と大館市と環境省の間には強固なパイプがあるということ。
う~ん、どう考えても怪しいぞ、これは。
そんなことを考えていたら、今度はこんな報道が。
リサイクル特区申請へ 大館市花岡・白沢など こでん回収を広域で
県は、レアメタル(希少金属)などの金属資源のリサイクル推進を目的として、国に対し「レアメタル等リサイクル資源特区」への申請を行う。大館市などで進めている小型電気・電子機器の回収試験(こでん回収)の取り組みを前進させ、県内外から広く収集できるよう規制緩和をめざすもの。本年度から制度化された国の総合特区制度に基づき、最初の締め切りとなる今月30日までに申請を提出する方針だ。
総合特区は、規制緩和に加え、財政の支援を行うことで、地域の活性化などをめざす制度。8月から施行された。制度への申請を目指す県は4月に、レアメタル等リサイクル資源特区地域協議会(委員長・白鳥寿一東北大学大学院環境科学研究科教授)を設置。申請に向けた準備を進めてきた。
こでん回収試験は、小型電気・電子機器に使用される希少金属資源の確保や有害金属の不適切な廃棄による環境汚染を防ぐことを目的とした事業。18年12月に始まった。県や国のモデル事業として継続されてきた。リサイクルを進めるためには、量の確保が課題となっていた。
今月16日に開かれた第2回協議会では、県が申請の内容を説明。特区の範囲は、家電リサイクルや廃プラスチックリサイクル、非鉄金属のリサイクル施設などがある大館市花岡町・白沢、小坂町小坂鉱山、能代市扇田、秋田市茨島・飯島の区域。廃棄物処理法の規制を緩和することで、小型電気・電子機器について広域的な収集・運搬を図ることができるようにする。
また、特区内のリサイクル関連企業に対する財政・金融上の支援措置も行われる。
申請後は、評価・調査検討などが行われ、順調に進めば年内にも指定が受けられる。県は22年度に約30トンだったこでん回収量を、28年度には1万トンに引き上げることを目標としている。
(2011年9月29日 北鹿新聞)
はたしてこれは、手離しで喜べる話だろ~か???
これって、レアメタルを取り出せそうなごみ回収の対象を、東北全体に拡大しよう
ってことだよな?そうすると、おのずと放射性物質で汚染されている廃棄物も
対象になるわけよ。
そういうものの、線量の測定を事前にして回収できるものとできないものを選別するとか、
すべて除染してから持ち帰るとか、
放射性物質対策のことなんか、まったく触れてないよなぁ。
そんな対策も取られないまま、秋田に「こでん」と称する汚染ゴミが1万トンも入って
きたら、いったいどうなるんでしょうね???
さらに、東京では↓のような問題でもめている。
<震災廃棄物>東京都が受け入れへ 2年半で50万トン
東日本大震災で発生した災害廃棄物の処理問題で、東京都は28日、岩手・宮城両県の廃棄物を都内の施設に運んで処理すると発表した。都によると、東北地方以外での処理は初めて。被災地は処理能力を超す大量の廃棄物を抱えているが、放射能汚染への懸念から広域処理は進んでいない。30日に都と処理に関する協定を結ぶ岩手県の達増拓也知事は「復興に向けて非常に大きな足がかりとなる」と歓迎した。
都によると、10月から14年3月までの2年半に約50万トンの廃棄物を受け入れる予定。まず、岩手県宮古市の仮置き場にある混合廃棄物計1000トンに着手し、10月から鉄道で東京に搬出し始める。
岩手県が9月に宮古市の清掃センターで廃棄物の焼却灰を測定。放射性セシウムが1キロ当たり133ベクレルで、国が定める基準値(1キロ当たり8000ベクレル)を大幅に下回った。安全性が確認されたため受け入れを決めた。処理費用は国が負担する。
岩手県の廃棄物は、都内の民間破砕施設に鉄道で運び、不燃物と可燃物に分別。可燃物は焼却施設で処理後、不燃物はそのまま東京湾の埋め立て処分場に埋める。安全性確認のため、廃棄物の搬出時や都内の破砕・焼却施設で、大気中や焼却灰の放射線量の測定を随時実施する。宮城県の廃棄物も同様に都内施設で処理する方針。
14年3月末までに災害廃棄物処理を終えるという国の指針を受け、岩手県は8月末「県災害廃棄物処理詳細計画」を策定。計画によると、震災で県内の沿岸部で発生した災害廃棄物の総量は約435万3000トンに上り、県内の施設だけでは1日当たり約800トンの処理先が不足する。
このため県は環境省を通じ、県外の自治体にも災害廃棄物の受け入れを打診。同省は5月1日の段階で、41都道府県の一般廃棄物処理施設で受け入れが可能と回答していた。
県は6月末から沿岸各地で災害廃棄物の放射性物質の値を測定。東京都も職員を数回、現地に派遣して話し合いを進めていた。県の担当者は「現状を把握したうえで科学的に安全と判断してもらえたのだと思う」と話した。達増知事は「都の取り組みが契機となり、その他の地域での受け入れが進むことを大いに期待している」とのコメントを発表した。
一方、宮城県の担当者は28日夜「がれきの搬出先について複数の自治体とまだ協議中」と説明した。県外搬出に向け、がれきの放射能のサンプル検査を来月にも始める予定という。
(2011年9月28日 毎日新聞)
ナナのこのブログを全部きちんと読んでくださっている方々には
ちゃんと伝わっていると思うが、ここで誤解がないように書いておく。
「自分たちの土地だけ守れればいい」
なんて思っているわけじゃないよ!!!(怒)
ごみ・汚泥焼却施設から出てくる汚染灰も、被災がれきも、いつかは誰かが
きっちり処分しなくちゃならない。
ナナたちにできることはなんとかしてやってあげるべきだと思っている。
でも、
今のままの、放射性物質対策がなにも取られていない状態では、確実に被曝する人が増えるのっ!!!!
それも全国各地にぃっっっ!!!!!(憤)
このまま東京でがれき処理をした場合、焼却施設からは放射性物質を含む排ガスが
今以上にバクバク排出される。
そうなったら、都内はますます空間放射線量が上がる。
都民は内部被曝させられてしまう。
だって、そんな高性能のフィルターが付いてる焼却施設はないんだから。
国は「大丈夫」という。でも、実際に実証試験をして言ってるわけじゃないんだよ。
理論上、そういう性能をもつ焼却施設だから「大丈夫なはず」
って言ってるだけ。そんなのおかしいだろ!!!!!
そして、その東京で焼却処理して出てくる高濃度汚染灰はいったいどこでやるのか?
まさか、地方の金に困ってる自治体に押し付けるわけじゃねーよなぁ???
まさか、中途半端に性能の良い、どこかの管理型処分場に送り込もうなんて考えてねえよなぁ???
というわけで、大館・小坂は
・懸案となっている焼却灰受け入れ再開
・こでん回収が東北全体=放射性汚染がれきも対象に
・今後東京で処理される汚染がれき50万トン分の灰
この3つの最終処分場として、環境省から狙われているはず。
そして、秋田県民の放射性物質への無知と無関心がカンペキ利用されようとしている。
こう考えるのは、心配性すぎる? どう思う?