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プロペラシャフトのアルミ化 その2

2009-12-20 | Z32の話-駆動系
えー、前回の記事からずいぶん時間がたってしまいました。
本当は構造変更に関わる計算について書いたあと、大丈夫なんで発注!みたいな展開にしようと思っていたのですが、実は…

もう買いました(笑)



いちおう計算して大丈夫そうだなっていうのが確認できたのと、この円高がいつまで続くのかわからないので^^;
ebayで送料込で$410くらいでしたので、$1=90とすると約3万7千円ちょっとになります。

ebayで落札後、USPSで1週間程で無事到着。海外から買い物をするのはドキドキしますが、今回も無事届きました。

ってことで狭いアパートに鎮座しています。
まあアメリカ人らしくラフな梱包で来ました。けど、美観がどうのという商品ではないので特に気にしません。
ここには体重計もないので重さはわかりませんが、取り付けの際には忘れずに重量比べをやろうと思います。


で、今回はこのアルミプロペラシャフトの強度検討について書いてみたいと思います。

と、その前に、前回ぺラシャを変更するなら構造変更が必要だと書きました。
そもそもどんな改造をしたらどんな申請が必要なの?ということについて、ちょっとここらでおさらいしてほしい!という要望は来てませんが自分のためにしてみます。
「改造車検」とか「構造変更」とかいうと、どうも怪しい響きというか、なにか悪いことでもやってるかのようなイメージがあるかも知れませんが法律にのっとった至極まっとうなことですのでご安心を。

さてさて、車検については車検の元締め(?)の自動車検査独立行政法人のサイトにある、改造自動車審査要領(PDF)というファイルにまとめられています。

また、実際の強度計算例などがこちらのサイトに詳しく楽しく書いてありますので大いに参考にさせていただきました。

資料によればぺラシャの一本化は
(3)-1、プロペラシャフトの寸法、材質を変更した場合
に当たります。

よって、「⑩動力伝達装置強度検討書」の提出が必要です。

強度検討書って具体的に何書くの?となりますが、それは次のように書かれています。プロペラシャフトについて書いてある部分を抜粋して書いてみます。

・審査内容
(a)強度検討が適切であり、十分な強度が確保されていることを確認する。
(b)伝達トルク又は回転数が増加するものにあっては、プロペラシャフト及び駆動軸の強度又は危険回転数に対する安全性を確認する。
(c)プロペラシャフトを延長するものにあっては、危険回転数に対する安全性を確認する。
(d)断面形状を変更するものにあっては、危険回転数に対する安全性を確認する。強度検討が適切であり、十分な強度が確保されていることを確認する。

・能力強度等の基準
(a)強度検討は、曲げ応力及びせん断力を検討し、次の安全率以上であるものとする。
破壊安全率・・・1.6
降伏安全率・・・1.3
(b)曲げとせん断を受ける駆動軸等にあっては、合成応力について検討する。
(c)プロペラシャフトについては、危険回転数に対する安全率Nc/Npは、1.3以上であるものとする。
Nc:プロペラシャフトの危険回転数
N p:最高速度時におけるプロペラシャフトの回転数

・計算書・検討書等の省略
(a)原動機の変更又は動力伝達機構の変更によるもので、プロペラシャフト及び駆動軸 の最高回転数並びに伝達最大トルクがその標準車のそれより小さいもの。
(b)標準車のプロペラシャフトを短縮したもの

とまあ小難しく書いてありますが、要は
・強度検討(トルクに耐えられるか?)
・危険回転数に対する安全性(共振して壊れないか?)

の2点について検討する必要があるわけです。

実際の計算はその3に書きました。




プロペラシャフトのアルミ化 その1(プロローグ)
プロペラシャフトのアルミ化 その2(構造変更に必要な書類は?) ←いまここ
プロペラシャフトのアルミ化 その3(強度検討)
プロペラシャフトのアルミ化 その4(プロペラシャフトの交換)
プロペラシャフトのアルミ化 その5(構造変更)
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