聞くところによればオリンピックからパラリンピック期間中に、操業を停止させられていた工場の操業が再開され、あの時見た空より俄然霞がかかってるとの報告がありました。
最終日
午前中は、10時迄限定でみんなで鳥の巣やプールの観光ツアー。忙しく土産を買い、写真を撮る。そして、慌ただしく空港へと向かう。初めてってくらい安全運転のタクシーに感激しながら50分はかかる距離を高速代とあわせ82元。ANAカウンターや移動地下鉄では五輪バスで混雑と無縁の優遇を受けたが、空港のレストランでうどんを頼んだら62元で現実に戻りつつあることを察知した。ANAのカウンターでは、パラリンピックのパスをつけていたおかげでVIPカウンターで優先受付や、他にも混雑と無縁のもてなしでチェックインが出来た。トイレでは、清掃人が個室まで同行し便座シートまでかけた挙げ句、中国にはないというチップをゆすられた。その後、機は一路日本へ飛び立つ。ここだけの話、機内食で「鳥料理」と「さわらの西京焼き」が出て、普段なら絶対頼まない魚を頼んだ僕。そして、それを1口、口にした時、隣に誰も座っていなかったからよかったが、続きのインディジョーンズのクライマックスシーンを見ながら人知れず、大粒の涙がポロポロパラこぼれたのはなんだったのか…。
今でも思う。オリンピックの選手達の試合にかける情熱は本物であった。そして、僕が心配していた暗さも、悲壮感も彼らは持っていなかった。あるのは真に努力に裏打ちされたアスリートのそれ。そんな彼らをサポートできた、意味のある2週間であった。あなたが、もしも手や足を失うことになったとき、大好きと思っていたテニスを続けていけるだろうか?その答えであり苦悩がここにあった。
手足を失っても諦めることなく、テニスを続ける情熱を持ち続ける。いつもなら簡単に追いつくボールを一生懸命ホイールを回して、やっと追いつく。しかし、そのボールを打つときには高くそびえたネットを越さなければいけない。
彼らの必死を見ていたら、2バウンドでボールを返すなんて、冒涜だと思った。
もっと死ぬ気で食らいついてやる。
もしあなたが日本人がなんであるかをほんの少しでも迷うことがあるなら、勇気をもって言葉の通じない異国に旅してみるがいい。僕は初めて重い記された、こんなにも礼儀正しく安全で清潔で美味しいものだらけの我が国がいかに素晴らしいか。自由があるって素晴らしい。でも同時に、化粧もオシャレも政治に口出しもできず素朴に生きている人達にも強い共感も芽生えている。案外、人を平気で殺し始めた日本よりよほど平和かもそして、時には殺伐としたニュースで失望させられるが、日本人は基本的に笑顔で優しいって思わされた。
こんなチャンスを与えてくださった、ヨネックスの皆様にお礼を申し上げます。お店を守ってくれて、送り出してくれたカミさんにも、そして異国で支え合ったストリンギングルームの仲間達にも感謝を示し、長々しいレポートを閉じることにします。 大謝謝
追伸 最後は僕の張りではなかったけれど結果を書いておきます
2008 北京パラリンピック テニスの部
10/14 ダブルス(国枝&斎田組)銅メダル
10/15 国枝慎吾選手がアテネの金メダリスト ロビン・アメルラーン(オランダ)に悲願のストレート勝ち、シングルス金メダル 6-3,6-0
ほんの少しだけ、お役に立てたかな(^_^)嬉しいです!!
午前中は、10時迄限定でみんなで鳥の巣やプールの観光ツアー。忙しく土産を買い、写真を撮る。そして、慌ただしく空港へと向かう。初めてってくらい安全運転のタクシーに感激しながら50分はかかる距離を高速代とあわせ82元。ANAカウンターや移動地下鉄では五輪バスで混雑と無縁の優遇を受けたが、空港のレストランでうどんを頼んだら62元で現実に戻りつつあることを察知した。ANAのカウンターでは、パラリンピックのパスをつけていたおかげでVIPカウンターで優先受付や、他にも混雑と無縁のもてなしでチェックインが出来た。トイレでは、清掃人が個室まで同行し便座シートまでかけた挙げ句、中国にはないというチップをゆすられた。その後、機は一路日本へ飛び立つ。ここだけの話、機内食で「鳥料理」と「さわらの西京焼き」が出て、普段なら絶対頼まない魚を頼んだ僕。そして、それを1口、口にした時、隣に誰も座っていなかったからよかったが、続きのインディジョーンズのクライマックスシーンを見ながら人知れず、大粒の涙がポロポロパラこぼれたのはなんだったのか…。
今でも思う。オリンピックの選手達の試合にかける情熱は本物であった。そして、僕が心配していた暗さも、悲壮感も彼らは持っていなかった。あるのは真に努力に裏打ちされたアスリートのそれ。そんな彼らをサポートできた、意味のある2週間であった。あなたが、もしも手や足を失うことになったとき、大好きと思っていたテニスを続けていけるだろうか?その答えであり苦悩がここにあった。
手足を失っても諦めることなく、テニスを続ける情熱を持ち続ける。いつもなら簡単に追いつくボールを一生懸命ホイールを回して、やっと追いつく。しかし、そのボールを打つときには高くそびえたネットを越さなければいけない。
彼らの必死を見ていたら、2バウンドでボールを返すなんて、冒涜だと思った。
もっと死ぬ気で食らいついてやる。
もしあなたが日本人がなんであるかをほんの少しでも迷うことがあるなら、勇気をもって言葉の通じない異国に旅してみるがいい。僕は初めて重い記された、こんなにも礼儀正しく安全で清潔で美味しいものだらけの我が国がいかに素晴らしいか。自由があるって素晴らしい。でも同時に、化粧もオシャレも政治に口出しもできず素朴に生きている人達にも強い共感も芽生えている。案外、人を平気で殺し始めた日本よりよほど平和かもそして、時には殺伐としたニュースで失望させられるが、日本人は基本的に笑顔で優しいって思わされた。
こんなチャンスを与えてくださった、ヨネックスの皆様にお礼を申し上げます。お店を守ってくれて、送り出してくれたカミさんにも、そして異国で支え合ったストリンギングルームの仲間達にも感謝を示し、長々しいレポートを閉じることにします。 大謝謝
追伸 最後は僕の張りではなかったけれど結果を書いておきます
2008 北京パラリンピック テニスの部
10/14 ダブルス(国枝&斎田組)銅メダル
10/15 国枝慎吾選手がアテネの金メダリスト ロビン・アメルラーン(オランダ)に悲願のストレート勝ち、シングルス金メダル 6-3,6-0
ほんの少しだけ、お役に立てたかな(^_^)嬉しいです!!
十一日目
いよいよ最終日、心なしかウキウキ。試合もかなりを消化。張りも激減しており、ストリンギングルームや、ボランテイアのスタッフでなじみになった人達に別れを告げる。この頃には、あんなにも無愛想だった中国人もかなり砕けた笑顔を見せてくれてた。案外に人見知りなのか、こいつら。
ついに張りも今日でなくなる。僕の張っていた選手の分を大阪のKY氏に全て預け、こうして張っていたと説明引き継ぎも終了。なんか、帰るのが寂しい。このまま最後まで続けたいって気持ちも..しかし仕事は完了した。日本選手達にも最後であるを告げ、残る試合をぜひ勝ち抜いてくれと激励する。スタッフで団体写真を撮りあう。みんな同じ仕事のプロ仲間だ。
今日の張り本数23本
この時点での通算張り本数 計172本
いよいよ最終日、心なしかウキウキ。試合もかなりを消化。張りも激減しており、ストリンギングルームや、ボランテイアのスタッフでなじみになった人達に別れを告げる。この頃には、あんなにも無愛想だった中国人もかなり砕けた笑顔を見せてくれてた。案外に人見知りなのか、こいつら。
ついに張りも今日でなくなる。僕の張っていた選手の分を大阪のKY氏に全て預け、こうして張っていたと説明引き継ぎも終了。なんか、帰るのが寂しい。このまま最後まで続けたいって気持ちも..しかし仕事は完了した。日本選手達にも最後であるを告げ、残る試合をぜひ勝ち抜いてくれと激励する。スタッフで団体写真を撮りあう。みんな同じ仕事のプロ仲間だ。
今日の張り本数23本
この時点での通算張り本数 計172本
十日目
四肢障害QUADのNICK選手がテンションの相談に来場。HEADのCROSS BOW10にポリ糸を三日前、H尾さんが59ポンドで張って調子がよかった。しかし、それはメインスタジアムで応援もあり、気分が高揚して上げ調子だったのか、今のテンションが丁度なのか迷っているとの相談。さすがに言葉の通じない日本スタッフは黙っていたが、D氏が持参のERTを用い、三日前の張りが現時点は49ポンドであると診断。我々日本人は、そんなには落ちないでしょと顔を見合わせるが、D氏の助言でNICK選手は59に決定。そもそもERTの数字の出し方は同じラケットを張った直後の数値がわかっていれば参考になるが、彼にはそれも考慮の上なのか?我々の判断は落ちているんだから56ポンドもあれば十分と考えていたが…次の試合も彼は勝ち上がったから何も言うまい。
今日の張り上げ5本
四肢障害QUADのNICK選手がテンションの相談に来場。HEADのCROSS BOW10にポリ糸を三日前、H尾さんが59ポンドで張って調子がよかった。しかし、それはメインスタジアムで応援もあり、気分が高揚して上げ調子だったのか、今のテンションが丁度なのか迷っているとの相談。さすがに言葉の通じない日本スタッフは黙っていたが、D氏が持参のERTを用い、三日前の張りが現時点は49ポンドであると診断。我々日本人は、そんなには落ちないでしょと顔を見合わせるが、D氏の助言でNICK選手は59に決定。そもそもERTの数字の出し方は同じラケットを張った直後の数値がわかっていれば参考になるが、彼にはそれも考慮の上なのか?我々の判断は落ちているんだから56ポンドもあれば十分と考えていたが…次の試合も彼は勝ち上がったから何も言うまい。
今日の張り上げ5本
八日目
いよいよ本戦開始。暇な時間は日本選手の試合を観戦。圧倒的勝利!国枝さんはバックの球を、ソフトテニスみたいに同じ面でトップスピンで返球。高く跳ね上がると、車椅子に体を拘束している全ての選手は、伸び上がることもジャンプもできないから、頭を越されてそのままエースに。サーブも僕なんかが返球できないだろうというくらいの回転量と速さで威力があった。
途中、スロープを一生懸命車椅子をこぐ女子選手を見つけ、手伝おうかなとしたらKY氏曰く「僕の妻が介護士をしていて聞いたが、一度助けると次も頼るようになってしまうからどうにもならなくなるまでは安易に助けてはならない、本人のために」との話。そういう接し方もあるんだと手伝いは断念。
試合前の練習は8分ほどと長く、ゲームは2バウンドOKのルール故、実力差がないと3セットマッチだが2時間に達することもあった。
本日の張り本数10本
いよいよ本戦開始。暇な時間は日本選手の試合を観戦。圧倒的勝利!国枝さんはバックの球を、ソフトテニスみたいに同じ面でトップスピンで返球。高く跳ね上がると、車椅子に体を拘束している全ての選手は、伸び上がることもジャンプもできないから、頭を越されてそのままエースに。サーブも僕なんかが返球できないだろうというくらいの回転量と速さで威力があった。
途中、スロープを一生懸命車椅子をこぐ女子選手を見つけ、手伝おうかなとしたらKY氏曰く「僕の妻が介護士をしていて聞いたが、一度助けると次も頼るようになってしまうからどうにもならなくなるまでは安易に助けてはならない、本人のために」との話。そういう接し方もあるんだと手伝いは断念。
試合前の練習は8分ほどと長く、ゲームは2バウンドOKのルール故、実力差がないと3セットマッチだが2時間に達することもあった。
本日の張り本数10本
七日目
今日は開会式。選手が午後から鳥の巣に集合するため、思いがけず 午後は半休。大阪から社員ストリンガーKY氏も到着。三里屯(サンリントン)地区の巨大ショッピングセンターに買い出しに。しかし、目指すadidasビルには、サイズもデザインも売れ残りしかなく、ウィンドーショッピングに切り替え。UNIQROでは日本で3千円程度のジーンズが円換算で5千円くらいに。中国では高級ブランド指向の様子。王府井の公式グッズ販売店でオリンピックのTシャツをまとめ買い。にしても、サイズ切れの多いこと。店ではまたまた中国のヘンなところを見た。買い物コーナーで品をキープしたあと、長蛇の列のしかも一つしかない支払いカウンターに出向き、並んで支払い後に再度コーナーに出向き商品を受け取る。時には、売約しておいたはずの品が売られてしまうことも。あぁこんなとこもまた中国。
食事は王府井で有名な巨大多国籍料理のゴールデンジャガーで、もう気も大きくなり、ここでは刺身、カットフルーツを初め何種類もの料理を堪能した。皆にチャレンジャーと言われる。
本日の張り本数30本
今日は開会式。選手が午後から鳥の巣に集合するため、思いがけず 午後は半休。大阪から社員ストリンガーKY氏も到着。三里屯(サンリントン)地区の巨大ショッピングセンターに買い出しに。しかし、目指すadidasビルには、サイズもデザインも売れ残りしかなく、ウィンドーショッピングに切り替え。UNIQROでは日本で3千円程度のジーンズが円換算で5千円くらいに。中国では高級ブランド指向の様子。王府井の公式グッズ販売店でオリンピックのTシャツをまとめ買い。にしても、サイズ切れの多いこと。店ではまたまた中国のヘンなところを見た。買い物コーナーで品をキープしたあと、長蛇の列のしかも一つしかない支払いカウンターに出向き、並んで支払い後に再度コーナーに出向き商品を受け取る。時には、売約しておいたはずの品が売られてしまうことも。あぁこんなとこもまた中国。
食事は王府井で有名な巨大多国籍料理のゴールデンジャガーで、もう気も大きくなり、ここでは刺身、カットフルーツを初め何種類もの料理を堪能した。皆にチャレンジャーと言われる。
本日の張り本数30本
六日目
国際的ストリンガー、D氏の早さの秘訣はなんなのか盗み見た。大体張り替えに15分。全豪や全英でもそうらしいが、さきにストリングをフレームに通しておいて、センターからぐいぐい引っ張ってテンションをかけていく。なる程、糸をたぐり寄せる時間がかからない分、早いが、急ぐとグロメットを摩擦で損傷しかねないし、ナチュラルなど、撚りの問題はないのか?100%完璧とは思えない。目打ちはほとんど使わず、指先で目直し。ノットでペンチは使わず、スターティングクランプでつかんだまま手の中に鷲掴み。タコの正体はこれだった。JRSAの測定だと目打ちと、手直しの差は確かに存在すると。打感も思わしくないとの話も。しかし、相手は国際的ストリンガー。異国語で論議を交わす気持ちは失せていた。しかも、彼はかなりの癇癪持ちだったし。
終わると、張り機から外し、腰掛けて神妙に目直しをしていたのもまた不思議。
本日の張り本数18本
国際的ストリンガー、D氏の早さの秘訣はなんなのか盗み見た。大体張り替えに15分。全豪や全英でもそうらしいが、さきにストリングをフレームに通しておいて、センターからぐいぐい引っ張ってテンションをかけていく。なる程、糸をたぐり寄せる時間がかからない分、早いが、急ぐとグロメットを摩擦で損傷しかねないし、ナチュラルなど、撚りの問題はないのか?100%完璧とは思えない。目打ちはほとんど使わず、指先で目直し。ノットでペンチは使わず、スターティングクランプでつかんだまま手の中に鷲掴み。タコの正体はこれだった。JRSAの測定だと目打ちと、手直しの差は確かに存在すると。打感も思わしくないとの話も。しかし、相手は国際的ストリンガー。異国語で論議を交わす気持ちは失せていた。しかも、彼はかなりの癇癪持ちだったし。
終わると、張り機から外し、腰掛けて神妙に目直しをしていたのもまた不思議。
本日の張り本数18本
五日目
昨日から作業始めていた、オリンピックからパラリンピックへの看板付け替えがいよいよピークに。雰囲気も高まり、それは張り機のシールからポスターのマークにまで及んだ。でも、それは全て僕でも作れそうな紙でプリントアウトした寂しいものではあった。S氏の管理で、一度受け持った選手のラケットは基本的に ずっと同じストリンガーが任されるというシステムだからずっと国枝さんや斎田さんは任せてもらった。仕事の中身は糸を切って、張って、ステンシルのマーキング。最後にビニール(五輪の意向で企業ロゴは許されず)でパッキンするまで。しかし、受付が混雑することもあり、慣れない英語でヘルプをするわけだが、流石にほぼ決まり切った会話だけになんとかなってきた。
本日の総張り替え数14本
昨日から作業始めていた、オリンピックからパラリンピックへの看板付け替えがいよいよピークに。雰囲気も高まり、それは張り機のシールからポスターのマークにまで及んだ。でも、それは全て僕でも作れそうな紙でプリントアウトした寂しいものではあった。S氏の管理で、一度受け持った選手のラケットは基本的に ずっと同じストリンガーが任されるというシステムだからずっと国枝さんや斎田さんは任せてもらった。仕事の中身は糸を切って、張って、ステンシルのマーキング。最後にビニール(五輪の意向で企業ロゴは許されず)でパッキンするまで。しかし、受付が混雑することもあり、慣れない英語でヘルプをするわけだが、流石にほぼ決まり切った会話だけになんとかなってきた。
本日の総張り替え数14本
四日目
三人で会場入り。選手団はまだ1/4も現地入りしていない。ITFのボスの来訪も受け、これは国際大会なんだと再認識。国枝さんや斎田さんが張り直しを依頼。皆一様に、張りが堅いと2ポンドのダウンを要求。僕も普段のBabolatの張り機から比べ、ヨネックスのマシンのあがりは少し堅いかなと思えていたから流石と納得。
にしても、受付のS氏の英語力がなんとウィットに富んでいることか。スムースなコミュニケーションにまたまた感心する。僕では見よう見まねで決まり切ったオーダー受付しかできないが、彼は選手たちの母国語を二言,三言取り混ぜ、笑いを取っている。これじゃぁ、僕が選手と友好を築けるわけがない。もっと英語力がなければ国際大会の要請は遠いなと実感。あと、もう少しのスピードアップも..。
次々に選手がテンションの指示変更。やはり2ポンド下げる選手が多い。コートのサーフェスがかなりキックすることもあるかも。これは、実際にテニスをして検証した。
今日の最高テンションが外人選手で69ポンド。
訪れたTTCの丸山コーチ曰く。国枝、斎田(これで引退を宣言)の二人は8年構想で北京の金メダルを取りに来たんだ。だから、二人の夢をなんとかして叶えてやりたいんだと。
同意同意(中国語でトゥーイ..同じ気持ち、納得の意味)
夜は全米会場から香港人のD氏が合流。S氏が打ち合わせで不在のため、僕とH尾さんと三人で夕食。彼から聞いた話を以下に
店のオーナーではなく、ストリンギング歴10年。張りの師匠はジョン・リーである。彼の分析では彼らと日本人ストリンガーの差があり、日本人は精緻な張りを目指すが、我々はスピードだと。早くなければ、選手の依頼を消化できず、大会に迷惑をかけてしまう。ナルバンディアンは五輪で毎日9本の張りを時間制限付きで希望したとか。彼の手を見せてもらった。左手は同じだが、右手には何カ所にもタコが。プロの凄みを味わった気がした。
本日の張り本数17本
三人で会場入り。選手団はまだ1/4も現地入りしていない。ITFのボスの来訪も受け、これは国際大会なんだと再認識。国枝さんや斎田さんが張り直しを依頼。皆一様に、張りが堅いと2ポンドのダウンを要求。僕も普段のBabolatの張り機から比べ、ヨネックスのマシンのあがりは少し堅いかなと思えていたから流石と納得。
にしても、受付のS氏の英語力がなんとウィットに富んでいることか。スムースなコミュニケーションにまたまた感心する。僕では見よう見まねで決まり切ったオーダー受付しかできないが、彼は選手たちの母国語を二言,三言取り混ぜ、笑いを取っている。これじゃぁ、僕が選手と友好を築けるわけがない。もっと英語力がなければ国際大会の要請は遠いなと実感。あと、もう少しのスピードアップも..。
次々に選手がテンションの指示変更。やはり2ポンド下げる選手が多い。コートのサーフェスがかなりキックすることもあるかも。これは、実際にテニスをして検証した。
今日の最高テンションが外人選手で69ポンド。
訪れたTTCの丸山コーチ曰く。国枝、斎田(これで引退を宣言)の二人は8年構想で北京の金メダルを取りに来たんだ。だから、二人の夢をなんとかして叶えてやりたいんだと。
同意同意(中国語でトゥーイ..同じ気持ち、納得の意味)
夜は全米会場から香港人のD氏が合流。S氏が打ち合わせで不在のため、僕とH尾さんと三人で夕食。彼から聞いた話を以下に
店のオーナーではなく、ストリンギング歴10年。張りの師匠はジョン・リーである。彼の分析では彼らと日本人ストリンガーの差があり、日本人は精緻な張りを目指すが、我々はスピードだと。早くなければ、選手の依頼を消化できず、大会に迷惑をかけてしまう。ナルバンディアンは五輪で毎日9本の張りを時間制限付きで希望したとか。彼の手を見せてもらった。左手は同じだが、右手には何カ所にもタコが。プロの凄みを味わった気がした。
本日の張り本数17本