浄土真宗本願寺派 法徳寺ブログ

神奈川県厚木市にある浄土真宗本願寺派(西)のお寺です。
永代供養墓10万より受付中です。

末法の時代

2023-05-13 15:12:32 | 法話

今週末は、雨の予報、私も境内の農作業が出来ず、法事の合間に、ブログを書いております。先ほど、法徳寺の近くに出来た、アウトレットモールが、テレビで紹介されておりました。今日は、午後から、更に、混雑するかもしれません。しばらくは、混雑するでしょうが、お客様は、飽きっぽいのです、刺激がなくなると、行かなくなってしまいます。お店を立ち上げるのも難しいですが、それを、持続するのはもっと難しいと思います。お寺も、これから、更に、持続するのが大変な時代になると言われています。今のところ、亡くなる方は、右肩上がりです。私のお寺のある厚木市より東側にある、近い火葬場は、相模原斎場、大和斎場ですが、稼働率が凄いです。都合の良い時間を予約したければ、一週間待たされるのは当たり前です。しかし、それも、後、数十年先には、だんだん、暇になるはずです。火葬場が足らなければ、新しく、建設すれば良いことなのですが、そんな簡単には行きません。火葬場は、必要な施設ですが、迷惑施設なのです。よく、火葬場建設反対、葬儀斎場建設反対、霊園建設反対の看板を目にします。そうなると、人が住んでいない山奥か、なるべく、外観をおしゃれし、火葬場は、今、煙突が無いのが当たり前です。住宅街の霊園さんですと、お線香を焚けない場所もあるそうです。お寺も迷惑施設に入ります。マンションを売る際、近くに、お墓がありますと聞くと、それじゃ、他を探しますという方がいらっしゃると思います。私は、お寺に生まれ、住んでおりますから、迷惑施設だとは思いたくないのですが、実際は、そのようです。法徳寺は、500年続いているのですが、よく、廃寺にならずに、続けてこれたものだと思います、歴代の住職が頑張って下さったお蔭です。私、昔、先生から、「おまえ、頑張るのはいいが、阿弥陀如来様の邪魔はするなよ」と言われたのを覚えています。住職が頑張って、ご門徒さまに、阿弥陀如来を救いを伝えようとするのは良いのですが、それが、間違っていては、邪魔をしているだけです。阿弥陀如来は、南無阿弥陀仏となって、既に、私に届いています。私の救われる証拠は、口に、南無阿弥陀仏と出て下さることです。その救いをお伝えするだけです。

この前、新聞に、宗教法人ネット売買横行「歴史あるお寺お譲りします 一億2000万円」という記事が出ておりました。私も試しに検索してみると、宗教法人が、ネット上で売りに出されていました、私が見たのは3億円でした。今は、末法(まっぽう)の時代です。お釈迦様が亡くなった後、500年は、正法の時代、正しい教えがあり、正しく修行し、救われる時代です。次が、像法の時代1000年、教えと修行するものはいるが、正しく救われない時代。その後が、末法(まっぽう)の時代1万年、教えだけが残り、修行する者はいない、そして、救いがない時代です。その後、1万後は、法滅です、教えも消滅するのです。親鸞聖人がご在世の時代は、既に、末法の時代に入ったのです。しかし、その中で、阿弥陀如来の救いだけが、唯一、救われる道と説かれました。それは、私に代わって、阿弥陀如来が修行をし、その功徳を、南無阿弥陀仏という言葉の仏様となり、私にお与え下さるからです。救いに対し、私の力を必要としません、むしろ、私が手出しをすると、邪魔をするだけです。私に出来ることは、阿弥陀如来にお任せをするだけです。


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