浄土真宗本願寺派 法徳寺ブログ

神奈川県厚木市にある浄土真宗本願寺派(西)のお寺です。
永代供養墓10万より受付中です。

院とは何か

2023-05-13 09:25:11 | 日記

皆様、こんばんわ!

今日は、午後もビワに鳥よけネットの作業に没頭していると、気が付けば、病院の予約の時間まで、後30分、急いででかけました。その後、美容院の予約の時間に、ちょうど、ぴったりでした。その後、門徒さんが暮らす、ケアハウスにお届けものをして、寺院に帰宅。自分の予定通りに、用事がすすむと気持ちが良いです。ところで、皆さん、気が付かれましたか?病院、美容院、寺院、すべて、院が付きます。院とは、救われる場という意味があると、私は、先生から教わったのですが、漢和辞典を調べても、その意味は載っておりません。でも、確かに、全て、心身を健康にしてくれる施設ばかりです。寺院も院が付きます、お参りして下さる方の心が癒されたり、救われる場が、院が付く施設の役割なのだと思いました。他にも、大学院、少年院、いろいろと院の付く施設は多いです。

院の話といえば、戒名や法名にお付けする院号です。私は、院ってどういう意味でお付けするのでしょうか?とのご質問をよくお受け致します。

その前に、浄土真宗は、戒名とは言わず、法名と申します。法とは、仏様の教えという意味ですので、法名とは、仏様の教えを表すお名前です。また、法名は、故人様との思い出、人柄などが偲べる字を選んでおります。法名には、特徴がございます、必ず、「釋(しゃく)」という字が付きます。これは、仏教の開祖 お釋迦様の一字を頂きます。そして、お経の中より、故人様のお人柄やご職業、ご趣味などを参考にお付けします。ですから、ご先祖様に、「釋」の字が付いていれば、間違いなく、浄土真宗のご家庭です。そして、男性 釋〇〇、女性 釋尼〇〇が正式な法名の形です。他宗の方からみれば、ずいぶん、短い戒名のように感じると思いますが、それが、正式な形でございます。その法名の上に、〇〇院という院号法名をお付けする事もございます。この場合の院は、故人様への感謝、尊敬、敬いの意味でお付けすると私は、解釈しております。院号にまつわるお布施に関して、テレビなどでは、〇〇百万請求された!などと、一時期、騒がれました。正直、法徳寺でも、私は、請求しなくても(本当です!)、お寺の為に使って下さいと故人の遺言なのでと、〇〇百万お布施をして頂くことが、何十年かに一度位ございます。こちらの方が、びっくりしてしまいますが、有難く、お寺の為に使わせて頂いております。最近の傾向として、法名は付けないで、俗名のままでお願いしますという方も多くなりました。私は、それも良いと思います。院号を付けて頂きたいとのご依頼は、以前に比べて少なくなりました。ご先祖が、院号が付いていても、院号はいりませんという方も多くなりました。法徳寺では、釋〇〇の法名は、5万円、〇〇院釋〇〇の院号法名は、10万円と決めております。本来、お布施は、金額を示すものではないことは、重々承知しておりますが、今の時代、ハッキリとお示しした方が良いと私は考えております。もちろん、住職としては、是非、法名をお付けして欲しいとは思いますし、お布施の金額は多く頂ければ、それは有難いことですが、それによって、成仏出来る、出来ないの話ではないことを、最後に申し上げておきます。何か、ご質問などございましたら、メールを頂ければ、ご返信致します。それでは、お休みなさいませ。


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