浄土真宗本願寺派 法徳寺ブログ

神奈川県厚木市にある浄土真宗本願寺派(西)のお寺です。
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今日は涅槃会です

2023-02-15 16:21:01 | 日記

先ほど、思い出したのですが、今日は、涅槃会(ねはんえ)お釈迦様がお亡くなりになった日です。

しかし、浄土真宗では、亡くなったとは申しません。ご往生された日です。

仏様の世界に、生まれ変わられたましたことを、往生と申しますが、

お釈迦沙様は、特別に、お浄土に還っていかれたと申し上げた方が良いかもしれません。

それは、浄土真宗では、お釈迦様と阿弥陀如来様同じであると頂くのです。

阿弥陀如来様は、お釈迦様という人間の姿となって、この世に生まれ、

阿弥陀如来様の救いを、私たちに伝えて下さいました。だから、元の場所に、還っていかれたのです。

仏教では、涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)というお言葉がございます。

私のパソコンのデーターを「涅槃」で検索してみますと、2019年6月の法話会の

原稿が出てきました。すると、その内容の最初に、

「令和五年に本山 西本願寺で、親鸞聖人御誕生850年の法要があります、是非、皆様お参りしましょうね。」

と、法話の最初に、案内をしていました。ちょうど、本日、ブログに案内を載せたので、偶然にビックリしました。

その後、この前、墓石に命日を刻むのに、「平成」と間違えて書いてしまい、石屋さんに指摘され訂正出来て

良かったと書いてました。2019年6月だと、令和になってまだ間もなかった頃の話です。そして、まだ、

コロナ過に入っていませんから、「皆さん、令和5年に、一緒に京都に行きましょう」とアナウンスしております。

まさか、その後、コロナ禍となり、世の中大混乱になるなど、その頃の私は、まったく、想像していません。

 

その後の内容は、「私の長女が、この四月で社会人になりました。私は、前々から思っていました、これで一安心だ、

親として、肩の荷が降りる。ところが、社会人になればなったで、心配はなくならなかったのです。今度は、

いつ帰ってくるんだろうな、仕事が大変で涙などを流している娘の姿をみると、一安心だと思っていたのが、

かえって、悩みが増えてしまったのです。それで、気が付いたのは、親というのは、一生悩みは尽きないのだろ

うなということなんですね。それと同時に、私も、今も健在の父親は、子供を心配しているのだろうなと思っ

たのです。」親は、どんなに子供が大人になって、おとしをとっても、心配し続ける存在なのです。

それが、よく、親を、阿弥陀如来様に喩える所以です。

 

その次に、「涅槃寂静」という話をしていました。

「涅槃寂静」という言葉があります。人間にとって、一番求めたい境地は、この涅槃寂静です。

自分の心が穏やかであるということです。病気になってしまった、将来の夢がない、お金がない、子供が言うことをきかない、仕事がない、私たちは、それぞれの立場で、悩み苦しみがあるのです。悩みのない人間は存在しません。

悩みが一つ消え、やれやれと思った次の瞬間、新たな悩みが出てくるものです。結局、悩みはエンドレスです。その終わりが、涅槃寂静です。それは、お浄土に生まれ、仏様になった時です。

その悩みの原因は、仏教では、私たちの煩悩、即ち、自分の思い通りにしたいという欲です。

その自分の心に気が付き、欲を手放すことが出来れば、私の心に「涅槃寂静」がおとずるのですが、私は、今まで、そういう方に出会ったことはありません。

と書いてあり、そこで、終わっていました。その後、どうなったかはまったく記憶にありません。

 

先日、新しい「領解文 りょうげもん」が、御門主さまよりお示し下さいました。

「領解文」とは、第八代御門主 蓮如上人の時代から、約500年、特に、法話会の後などに、

浄土真宗のみ教えにを聞かせて頂き、自分の受け止め方と、どのように生きていくべきかを、

領解文をみんなで声で出して唱和し、確認しあう伝統がありました。

しかし、時代とともに、古文で書かれた内容が理解しづらくなってきたのを、危惧された御門主さま

のご判断だったと思います。

その新しい領解文の後半部分に

み教えを依りどころに生きる者 となり

少しずつ 執(とら)われのこころ(煩悩)を 離れます。

生かされていることに 感謝して

むさぼり いかりに 流されず

穏やかな顔と 優しい言葉

喜びも 悲しみも 分かち合い

日々 精一杯 つとめます

とお示し下さいます。阿弥陀如来様の教えに出会い、少しずつ、煩悩から離れていきます。

完全には無くなることはありませんが、少しづつ、生き方、考え方が変わっていくのです。

涅槃寂静の日々を送りたいものですが、私には、無理なようです。

 

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