浄土真宗本願寺派 法徳寺ブログ

神奈川県厚木市にある浄土真宗本願寺派(西)のお寺です。
永代供養墓10万より受付中です。

4月法話会に代えて 

2020-04-02 18:10:00 | 法話
ここ数日、私は自宅で過ごしております。家にいる間、私は自分の部屋の押し入れを片付けておりました。すると、押し入れの中から、自分が小学校の頃に作成した絵画や作文、友達との写真が見つかりました。

自分自身の事なのにすっかり当時の出来事を忘れていた私は思わず片付けの手を止めて、学生の頃の思い出に浸ってしまいました。不思議と昔の私と触れ合っているような思いがいたしました。

私は、自分自身の事を分かったつもりになっているだけで、本当は分かり切ってないままで日々を過ごしているように感じております。例えば、私達は健康診断やお医者さんに診てもらうことで、今まで気づかなかった自分の身体の状態に気づかされる事も多いのではないでしょうか。


「お念仏というのはつまり自分が自分に対話する道」
4月のお言葉には、「阿弥陀様の願いを通して、阿弥陀様に救われてゆく自分と対話をしていく日々が、お念仏をいただいていく人生である」ことが説かれております。

阿弥陀様が全ての命を救いたいと願われたのは、自分が迷っていることに気づかないままで苦しみ続けている私達をご覧になり、放ってはおけないと立ち上がって下さったからでありました。
私達をお浄土へ生まれさせたいという願いを成就された阿弥陀様は、私達のために南無阿弥陀仏のお念仏となって向かってきて下さっているのです。


お念仏をお称えする毎日の中で、私達は阿弥陀様に常に見守られ、導かれている自分自身がここに居ることを気づかせていただけます。生きていると、私達は辛い時もあれば、不安な時、嬉しいと感じる時があります。そんな時はいつでも、ご自宅のお仏壇の前で手を合わせてみてはいかがでしょうか。

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