泣くほど 嬉しかった、一週間のパラダイス も終わり、母かずえが、兄の家から帰って参りました。無事に帰宅はしたものの、今回は、途中でちょっとした事件が
帰宅の前々夜、兄嫁(と言っても私より6歳も年下)からの突然の電話。「あの、連絡しようかどうか迷ったんですけど、やっぱり一応報告させて貰った方がいいかと思いまして・・・」
え?何その前置き。いいから、早く言ってくださいよ~
何があったっていうの~。
怪我?病気?まぁ、当然、過去に起こったことが頭をよぎります。
病気になっても怪我をしても、何故だかあちらで病院に連れて行ってくれることはありませんので、帰って来てから大変なのです。あ、話がそれました。そんなこたぁどうでもいい!
「私が朝仕事に出まして、Yさん(兄)は、家にいる予定だったんですけど、急用が出来て夕方4時半頃に出掛けてしまったんです」
はいはい、それで?
「私が帰るまでの時間は2時間半なので、大丈夫かと思ったんだと思うんですけど・・・」
とにかく本題に入るまでがくどくど長くて、ちょっとだけイラッ
まぁ、元兄嫁で今は親友となった「もこちん」に、辛い思いをさせやがった!と心のどこかで思ってますしね~。結果、もこちんが離婚して再婚して、今の方が幸せになったといっても!今の兄嫁がどんなに良い人だとしても!どうしても仲良くなりたくはないのです。(お前の方が大脱線で前置き長い 確かに~ )
「5時過ぎにお義母さんが、マンションのエントランスにしゃがみこんでいたみたいで。住人の方が声を掛けてくださって。そしたらお義母さんが『知らない人がソファーで寝ているので怖くなって家を出てきた』って言われたみたいで」
その後住人の方は驚いて110番通報をしてくださったらしく、警察官が来て家の中を捜索。当然兄嫁の勤務先にも連絡が入り、仕事を早退して帰宅したと。盗まれている物は無いかと聞かれ、調べたけど、盗まれそうな現金もPCも、何もかも朝のまま。
「鍵は掛かっていたし、誰かが入ってきた痕跡は全く無くて・・・。もしかしたら、気のせいだったのかも・・・と私たちは思ったんです」
「こういうことって、今までありましたか?無かったとしたら、驚かれるかとは思ったんですけど、お知らせしておいた方がいいと思いましたので・・・」
ピーンときましたね。あ、これは「幻視」だと。
「お母さんのお布団に男の人が寝とるんよ。あれ、誰やろか」
「居る訳ないでしょ。じゃ、一緒に見に行こう」と、最初に手を引いて部屋に確認しに行ったのは・・・確か半年ほど前。
その時も、ちょっと嫌な予感はしていたのです。母と同居するようになってからは、特に痴ほう症や老人のかかる病気など、TVや本で出来るだけ情報を得ようとしていて、その事が、過去に見た何かに引っ掛かかっていました。
あ、あれじゃない?きっと、そうだ。以前NHKのためしてガッテンで、「レビー小体型認知症」について放送され、それを録画して、何度か繰り返し見ました。
そこでは、この様に説明されていました。
1.人や虫がいると訴える、空中に手を伸ばす、壁に話しかける
これらは「幻視」のサインである可能性があります。
2.症状が急に現れては消える
頭がはっきりしている時と、ボーッとして幻視が出やすくなっている時との波があるのが特徴です。
3.筋肉がこわばって動きが遅くなる(転びやすくなるなど)
3つの代表的な症状のうち、2つに当てはまる場合は、レビー小体型認知症の強い疑いがあると考えられます。
もう一度、ネットで調べ直しました。やはり、最近の母の様子に一致する部分が多い。ここ数カ月で何度急に転んだでしょう。今回もあちらで一度転んだのだそうです。兄嫁には、少し前から幻視があることを伝えて、迷惑を掛けて申し訳なかったと言い、電話を切りました。
調べれば調べる程、恐ろしい症状だと思いました。レビー小体という不要なタンパク質が、脳に溜まり、視覚情報処理の邪魔をして、ある筈もない物をはっきりと見せられるのです。幽霊を見るより遥かに恐ろしいことです。
この病気については、本人に「幻視」であることの理解を促す方が、格段に幻を見る機会も減り、症状を抑えることができるようです。勿論、病院での治療投薬と併せて。
帰宅した母かずえは「まぁ、びっくりしたよー。あの子の家で知らん人が寝とったんよ、ソファーで布団掛けて。30代くらいの男の人でね、散髪はきちっとしとった感じやけど、汗びっしょりかいとってね。立ってどこいくんかと思うたら、いつの間にかおらんようになって。怖かったよ~。もう気持ち悪いけぇ、部屋におられんじゃろ。ロビーに行って、あの子たちが帰って来るの待とうとしたら、警察呼ばれて大ごとになって・・・」
こんなにもはっきりと、そこにあるもののように、見えるのです。時間を掛けて、それはおそらく認知症の一種ではないかと思うということ。見えたものは、幻視であろうということを話しました。
幸い通える距離にレビー小体型認知症専門のドクターがいらっしゃることが分かりました。完全予約制なので、少し疲れが取れたころに一緒に行こうと話しました。
「え?あれが?あれは幻なんね。見えたんよ、はっきり見えとったんよ。男の人がおったことは間違いないんよ」
「そうだねー、病気がそうやって、視覚にいたずらして騙してくるんだよー。怖いだろうけど、怖くないからね。あれは幻だから、お母さんのこと、決して襲ってきたりは出来ないから。怖くなかったら、試しに触りにいってごらん、幻だから触れないよ。だから、お母さんに危害を加えたりしないから、怖がらなくていいんだよ」
そう言いながら、なんて説得力の無い話なのだろう・・・と思いました。見えているものを幻だと思えだなんて。
素人の私が、現時点でこの病気ではないかと疑っているだけで、当然専門医に看て頂かなければ分かりません。
そして、今回母の留守にやりたかったことの一つ。母の部屋を片付けること。実を言うとここ半年くらい、放置していました。最初にキチンと収納場所を用意し、その日の洋服や洗濯物を、所定の位置に入れさえすれば綺麗になる筈の母の部屋。
汚ギャル部屋などと世間で一時騒がれていましたが、母の部屋は「汚ババ部屋」と化しており、積み重なった衣類で布団の周りが埋め尽くされていました。母を自立させたい、そんな思いで、ずっと手を出すのはやめようと思っていました。
でももう、いいんじゃないか。もしかしたら、母はもう、そういう能力が低くなってしまっているんじゃないか。母の衣類は、私が全部整理整頓すればいいんじゃないか・・・と、思い始めていたんです。
汗だくになりながら、ようやく綺麗な状態に戻った母の部屋。それを見た時の、母の嬉しそうな、そして安堵した顔。でもこれで、母に何もさせなくなるのは良くない。何か他のことで、母に達成感を持って貰ったり、ありがとうと言えることをして貰わなくてはならない。そんな風に今、考えています。
こんなに長文で、面白くもない記事を、最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
闘いは始まったばかりですが、あたし、めげるつもりはありません (つもり?つもりなだけ?)
母を守ってやりたいと、今心からそう思っています。
時々はまた愚痴りたくなることもあるやもしれませんが、どうか、これまで通り、皆様の温かい励ましや応援の中で、がんばらせてください 基本ヘタレなもんで すみません。
帰宅の前々夜、兄嫁(と言っても私より6歳も年下)からの突然の電話。「あの、連絡しようかどうか迷ったんですけど、やっぱり一応報告させて貰った方がいいかと思いまして・・・」
え?何その前置き。いいから、早く言ってくださいよ~
何があったっていうの~。
怪我?病気?まぁ、当然、過去に起こったことが頭をよぎります。
病気になっても怪我をしても、何故だかあちらで病院に連れて行ってくれることはありませんので、帰って来てから大変なのです。あ、話がそれました。そんなこたぁどうでもいい!
「私が朝仕事に出まして、Yさん(兄)は、家にいる予定だったんですけど、急用が出来て夕方4時半頃に出掛けてしまったんです」
はいはい、それで?
「私が帰るまでの時間は2時間半なので、大丈夫かと思ったんだと思うんですけど・・・」
とにかく本題に入るまでがくどくど長くて、ちょっとだけイラッ
まぁ、元兄嫁で今は親友となった「もこちん」に、辛い思いをさせやがった!と心のどこかで思ってますしね~。結果、もこちんが離婚して再婚して、今の方が幸せになったといっても!今の兄嫁がどんなに良い人だとしても!どうしても仲良くなりたくはないのです。(お前の方が大脱線で前置き長い 確かに~ )
「5時過ぎにお義母さんが、マンションのエントランスにしゃがみこんでいたみたいで。住人の方が声を掛けてくださって。そしたらお義母さんが『知らない人がソファーで寝ているので怖くなって家を出てきた』って言われたみたいで」
その後住人の方は驚いて110番通報をしてくださったらしく、警察官が来て家の中を捜索。当然兄嫁の勤務先にも連絡が入り、仕事を早退して帰宅したと。盗まれている物は無いかと聞かれ、調べたけど、盗まれそうな現金もPCも、何もかも朝のまま。
「鍵は掛かっていたし、誰かが入ってきた痕跡は全く無くて・・・。もしかしたら、気のせいだったのかも・・・と私たちは思ったんです」
「こういうことって、今までありましたか?無かったとしたら、驚かれるかとは思ったんですけど、お知らせしておいた方がいいと思いましたので・・・」
ピーンときましたね。あ、これは「幻視」だと。
「お母さんのお布団に男の人が寝とるんよ。あれ、誰やろか」
「居る訳ないでしょ。じゃ、一緒に見に行こう」と、最初に手を引いて部屋に確認しに行ったのは・・・確か半年ほど前。
その時も、ちょっと嫌な予感はしていたのです。母と同居するようになってからは、特に痴ほう症や老人のかかる病気など、TVや本で出来るだけ情報を得ようとしていて、その事が、過去に見た何かに引っ掛かかっていました。
あ、あれじゃない?きっと、そうだ。以前NHKのためしてガッテンで、「レビー小体型認知症」について放送され、それを録画して、何度か繰り返し見ました。
そこでは、この様に説明されていました。
1.人や虫がいると訴える、空中に手を伸ばす、壁に話しかける
これらは「幻視」のサインである可能性があります。
2.症状が急に現れては消える
頭がはっきりしている時と、ボーッとして幻視が出やすくなっている時との波があるのが特徴です。
3.筋肉がこわばって動きが遅くなる(転びやすくなるなど)
3つの代表的な症状のうち、2つに当てはまる場合は、レビー小体型認知症の強い疑いがあると考えられます。
もう一度、ネットで調べ直しました。やはり、最近の母の様子に一致する部分が多い。ここ数カ月で何度急に転んだでしょう。今回もあちらで一度転んだのだそうです。兄嫁には、少し前から幻視があることを伝えて、迷惑を掛けて申し訳なかったと言い、電話を切りました。
調べれば調べる程、恐ろしい症状だと思いました。レビー小体という不要なタンパク質が、脳に溜まり、視覚情報処理の邪魔をして、ある筈もない物をはっきりと見せられるのです。幽霊を見るより遥かに恐ろしいことです。
この病気については、本人に「幻視」であることの理解を促す方が、格段に幻を見る機会も減り、症状を抑えることができるようです。勿論、病院での治療投薬と併せて。
帰宅した母かずえは「まぁ、びっくりしたよー。あの子の家で知らん人が寝とったんよ、ソファーで布団掛けて。30代くらいの男の人でね、散髪はきちっとしとった感じやけど、汗びっしょりかいとってね。立ってどこいくんかと思うたら、いつの間にかおらんようになって。怖かったよ~。もう気持ち悪いけぇ、部屋におられんじゃろ。ロビーに行って、あの子たちが帰って来るの待とうとしたら、警察呼ばれて大ごとになって・・・」
こんなにもはっきりと、そこにあるもののように、見えるのです。時間を掛けて、それはおそらく認知症の一種ではないかと思うということ。見えたものは、幻視であろうということを話しました。
幸い通える距離にレビー小体型認知症専門のドクターがいらっしゃることが分かりました。完全予約制なので、少し疲れが取れたころに一緒に行こうと話しました。
「え?あれが?あれは幻なんね。見えたんよ、はっきり見えとったんよ。男の人がおったことは間違いないんよ」
「そうだねー、病気がそうやって、視覚にいたずらして騙してくるんだよー。怖いだろうけど、怖くないからね。あれは幻だから、お母さんのこと、決して襲ってきたりは出来ないから。怖くなかったら、試しに触りにいってごらん、幻だから触れないよ。だから、お母さんに危害を加えたりしないから、怖がらなくていいんだよ」
そう言いながら、なんて説得力の無い話なのだろう・・・と思いました。見えているものを幻だと思えだなんて。
素人の私が、現時点でこの病気ではないかと疑っているだけで、当然専門医に看て頂かなければ分かりません。
そして、今回母の留守にやりたかったことの一つ。母の部屋を片付けること。実を言うとここ半年くらい、放置していました。最初にキチンと収納場所を用意し、その日の洋服や洗濯物を、所定の位置に入れさえすれば綺麗になる筈の母の部屋。
汚ギャル部屋などと世間で一時騒がれていましたが、母の部屋は「汚ババ部屋」と化しており、積み重なった衣類で布団の周りが埋め尽くされていました。母を自立させたい、そんな思いで、ずっと手を出すのはやめようと思っていました。
でももう、いいんじゃないか。もしかしたら、母はもう、そういう能力が低くなってしまっているんじゃないか。母の衣類は、私が全部整理整頓すればいいんじゃないか・・・と、思い始めていたんです。
汗だくになりながら、ようやく綺麗な状態に戻った母の部屋。それを見た時の、母の嬉しそうな、そして安堵した顔。でもこれで、母に何もさせなくなるのは良くない。何か他のことで、母に達成感を持って貰ったり、ありがとうと言えることをして貰わなくてはならない。そんな風に今、考えています。
こんなに長文で、面白くもない記事を、最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
闘いは始まったばかりですが、あたし、めげるつもりはありません (つもり?つもりなだけ?)
母を守ってやりたいと、今心からそう思っています。
時々はまた愚痴りたくなることもあるやもしれませんが、どうか、これまで通り、皆様の温かい励ましや応援の中で、がんばらせてください 基本ヘタレなもんで すみません。