The Society of Hormesis ホルミシス学会

STRUCTURED MICRONUTRIENT, US PAT/TH FDA (Med), JP FDA(Food)

ジャガイモ

2015-08-23 02:20:45 | がん

「美味しいけれど、太りやすい」というイメージの強いじゃがいも。メタボを解消するために、食べるのを控えているという人もいるかもしれません。

しかし、実はじゃがいもは、“皮付き”のままで調理法を工夫をすれば、ガンや糖尿病の予防効果が期待できる栄養価の高い食材なんです。

今回は、意外と知られていないじゃがいもの健康効果と、カロリーオーバーを防いで効率よく栄養をGETする食べ方をご紹介します。



■じゃがいもは「大地のりんご」と呼ばれるほど栄養価が高い

じゃがいもはフランスで「Pomme de terre(大地のりんご)」と呼ばれるほど栄養価が高い食材。特にビタミンCがとても豊富で、その含有量はりんごを上回ります。

ビタミンCは血管や皮膚、胃腸の粘膜、骨などを強化するはたらきがあり、抗酸化作用(=老化抑制作用)が高い成分。アンチエイジングや免疫力のアップに役立ちます。また、食物繊維が多いため腸内環境を整え、便通を良くする効果も期待できます。さらに、高血圧の原因となるナトリウムを排出してくれるカリウムも含まれています。

これだけでもかなり健康に役立つ食材と言えますが、皮ごと食べることでさらにパワーアップさせることができるんです。



■皮ごと食べると“クロロゲン酸”が摂取しやすい

じゃがいもの皮付近には“クロロゲン酸”という成分が含まれています。クロロゲン酸も抗酸化作用の強い成分で、血管や肌を若々しく保つ効果や、血糖値の上昇を抑える効果、脂肪の蓄積を抑える効果が期待できます。

じゃがいも自体は血糖値を上げやすい食材ですが、このクロロゲン酸を一緒に摂取することで血糖値を上げにくくすることが可能。糖尿病の予防やガンの予防にも役立ちます。



■太らず健康効果をGETする食べ方のコツ

ただし、バターやマヨネーズなどの脂質が多い食材と組み合わせたり、揚げ物にしたりすると高カロリーになりやすいので要注意。日常的に摂取するなら、皮ごと茹でて少量の塩を振って食べたり、炒め物にして食べるのがおすすめです。玉ねぎと一緒に細長く切り、お味噌汁に入れても美味しいですよ。日常的に摂取する場合はできるだけシンプルな料理にしましょう。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150822-00066569-nkcareism-life


がんと診断後、お金・仕事

2015-08-15 21:46:07 | がん

男は病気になると、周りに隠して1人で抱え込む

吉永小百合が姉で、笑福亭鶴瓶が弟。2010年公開の映画『おとうと』を記憶している人は多いはずだ。弟・鉄郎は旅役者を気取る風来坊。堅実な姉・吟子とは金に関する揉め事を境に連絡が途絶える。数年後、消息不明だった鉄郎が救急車で運ばれた報せが届く。吟子が駆けつけると、鉄郎の体はがんに侵され、全身に転移していた――。

体の不調を家族に相談できなかった鉄郎。彼は映画の中だけの極端なキャラクターだろうか。それが特殊な例ではないことをしめすデータがある。NPO法人HOPEプロジェクトが発表した「粒子家族時代のがんと暮らし・生活ニーズ調査」だ。がん経験者をおひとり様(一人暮らし)、プチおひとり様(親・兄妹同居)、おふたり様(親とは別居の夫婦)、家族の4グループに分け、アンケートを実施。この調査で、おひとり様ががんになった場合の厳しい現実があきらかになった。

図で告知を受けて最初に相談した相手を見ると、プチおひとり様は「実の親」、おふたり様と家族が「配偶者」の回答が多数を占めるなか、おひとり様のトップは「誰にも相談はしていない」。約2割にのぼった。

「その心境はよくわかる」と語るのは、がん患者支援に関わる一般社団法人グループ・ネクサス・ジャパン理事長・天野慎介さんだ。00年、27歳の天野さんは一人暮らし。多忙な職場で働いていた。声が出なくなったり、高熱を出すことがあり、念のため地元の病院で精密検査を受けると、血液のがんである悪性リンパ腫を告知された。

「予想もしてなかったので、頭は真っ白。医師にふたつしか質問できませんでした。ひとつは『仕事はどうなりますか』。解雇より仕事に穴を開けないかが不安でした。もうひとつは『家族に伝えないで治療を受けることはできますか』。知ったら悲しむし、負担もかける。できることなら知らない間に治せたらベストかなと……」

しかし医師は、抗がん剤治療は1人では難しいと返答。天野さんは悩み、家族に話すまでに1週間を要した。結局、母親は淡々と話を聞いて「病気になったものはしょうがない。治していこう」と受け止めてくれたという。

天野さんは病気を告白した例だが、男性は総じて相談を躊躇する傾向が強い。

「相談できる相手」をまとめたアンケートでは、女性のおひとり様は順に「友人」「兄弟姉妹」「恋人」だったのに対し、男性は「いない」がトップ。HOPEプロジェクト理事長・桜井なおみさんは、「女性はオープンだけど、男性は閉じこもりがち」と分析する。

「乳がんの患者会など、女性は集まる場がいっぱいあるのに、男性はほとんどない。相談会を開いても、参加者は少ないです。1人で抱え込んでしまうのでしょう。女性はその時期があっても、それから『私、困ってます!』と声を上げて動くんですけどね」

調査から浮かび上がってくるのは、おひとり様の男性患者が1人で悶々と悩んでいる状況である。そのように孤立しても、いいことはほとんどない。

「闘病中は免疫力が落ちて、風邪をひきやすくなる。1人でうなってると心底不安になりますし、僕が副作用で肺炎になったとき、1人で救急車を呼んだり、入院の準備をするのは本当に大変だった」(天野さん)

他人に相談すれば気がはれるし、同じ立場の患者から治療に関する有益な情報が入ってくる可能性も高い。その機会を自ら失ってしまっているのだ。

どうにもならない。がんになった途端、生活保護のケースも

おひとり様患者が直面する、もうひとつの大きな問題が「金銭」である。

治療費や薬代は、高額療養費制度があるため、天井知らずで払うことはない。自己負担限度額は所得が一般に区分される場合、1月に約8万円(8万100円+(医療費-26万7000円)×1%)が上限になる。しかし、懐を痛めるのが差額ベッド代だ。厚生労働省調査によれば、この平均額は1日約5800円。公的保険の対象外で還付もない。しかも、がんは術後も長く付き合うケースが多い。生活費を1人でまかないつつ、月8万円をコンスタントに払うのはなかなか厳しい。先進医療などを試したい場合、負担は倍増する。

さらに、闘病による収入減が患者を襲う。体力の低下や長期治療によってこれまで通りの仕事ができなくなり、勤務時間の短縮、休職、転職した結果、収入が落ちていくケースは多い。「がんと診断された後、収入が減った」と答えたおひとり様は61%。減った割合は、「無収入になった」が26%で、半減以下は20%もいた。

メーカー勤務の吉住小春さん(仮名)は、4年前、最前線で活躍していた40代後半に乳がんが発覚。抗がん剤治療を受けた後、外科手術、そして約1カ月半の休職中に放射線治療を受けた。復帰直後は駅の階段を手すりなしでは上れないなど体力の低下を感じたが、その後、順調に回復した彼女でも、収入減は避けられなかった。

「がんを治療しながら勤務するのは、会社に前例がなく、人事もどう扱っていいかわからない。勤務時間を減らす提案をしても認められませんでした。結局、体調を見ながらということで資料整理のような雑務に替わったんです。周りには病気について告知しなかったので、急にどうしたんだろうという目で見られましたね。その後、別部署に異動しましたけど、役職もなくなって給料は3割程度減。一度下がった給与を元に戻すのは難しいです」

吉住さんは40歳までに簡易保険を払い終わり、ほかにも保険に入っていたうえ堅実に貯金していたため、経済面で慌てることはなかった。しかし今後については「この年齢で転職するのは現実的ではないから、今の会社を辞めたら最後だなという恐怖は常につきまとっています」と不安を覗かせる。

罹患時、民間保険に入っていなかったおひとり様女性は9%と少ないが、男性は26%が無加入。結果、おひとり様男性の68%が、治療費などの経済的負担に「預貯金からの補填」で対処している(女性は31%)。切り崩し型生活を強いられ、経済的に困窮する患者は少なくない。天野さんも「僕が病気になったとき、人生設計は全くしてなかった。貯蓄は100万円もないのに、初回治療にかかったのは120万円。後で還付されるけれど、まず現金で払う必要があったので、親族から借りました。貸してくれなかったら、完全に干上がっています」と振り返る。

貯金も、保険もない。休職期間の収入は保証されず、各種出費にくわえて、前年度所得に基づいた税金も請求される。結果、治療費が払えず、いきなり生活保護という人もいるという。

「医療費は安くなるけれど、みんな嫌がります。プライド持って働いてきたのが、『何でがんになって生活保護受けなきゃいけないんだ?』と思う。でもお金はない。もう右にも左にも動けないんです」(桜井さん)

今や日本人の2人に1人はがんになる状況。罹病したときのため、おひとり様はどのような準備をすべきか。桜井さんは「がん医療はさらに高くなるので、貯蓄のない人は安いのでいいから保険は入っておくべき」と強調した。

「一時金で300万円もらえる保険に入れば、高額療養費制度で年間100万円かかるとしても、治療に3年通えるからクッションになる。1番しんどい時期は乗り切れるはず」

また、すでにがん保険に入っている人も見直すべきだという。

「昔の保険は入院日の日額計算が多いのに、最近の入院は数日。『保険金がもらえない』と泣いている人がたくさんいます。外来を保証している保険がいいでしょう」(天野さん)

そして収入を切らさない方法として、会社は絶対に辞めないこと。

「完璧でなくても、先につなげる意識で仕事する。実績ゼロから頑張ってそれでダメだったらいいじゃん、でいいと思います」(吉住さん)

孤立しないよう、人間関係のネットワークをつくっておくことも大事だ。1人で抱えないほうが精神的に楽だし、オープンに構えていれば情報を得ることもできる。周りに言えなければ、患者会や相談支援室に行く方法もある。

また友人や職場などの近い人間ががんになる可能性もある。そういう状況に対しても心構えを持っておきたい。

「がんは緩やかに治るもの、と理解してほしいですね。手術すれば治ったと思うかもしれませんが、最初は非常にきつい。僕の場合、普通に動けるのに1カ月、まあまあ働けるのに3カ月、治療前の体力まで戻るのに1年かかりました。治療が終わったのにまた休んでる、と思われたら使うほうも使われるほうも気まずいんです。それと理解がないのは辛いけれど、特別扱いも辛い。普通が1番です。今までと変わらず自分の居場所があると再確認できる。それが支えになります」(天野さん)

おひとり様のがんは、決して対岸の火事ではない。親と同居の独身者は親が亡くなれば1人だ。夫婦でも配偶者ががんに対する理解がなければ精神的には孤立する。誰もが潜在的なおひとり様ということを自覚するべきだ。『おとうと』の終盤では、いよいよ具合が悪くなった鉄郎を、吟子が見舞いに訪れる。鉄郎が「夜中に目が覚めるのが怖い。泊まってくれないか」と懇願すると、吟子は快諾する。しかし病気で大きな声を出せないから、目が覚めたら合図が送れるよう、2人は互いの手をピンクのリボンで結ぶ。我々の社会が必要としているのも、人と人をつなぐリボンであるに違いない。

http://president.jp/articles/-/11396?page=1


楽観的な脳

2015-08-15 19:06:30 | 健康

楽観的であること。それが成功の秘訣。しかし、楽観、悲観の性格はなぜ形づくられるのだろうか。オックスフォード感情神経科学センターを率いるエレーヌ・フォックス教授が2009年に発表した論文は、「セロトニン運搬遺伝子」の型が楽観・悲観を決めるのではと示唆するものだった。しかし、だとすれば、性格は生まれながらの遺伝子の型で決まってしまうのだろうか。
ここで意外な人物が、自らの遺伝子を調べてほしいと教授に申し出ることになる。マイケル・J・フォックス。成功の絶頂でパーキンソン病にかかっていることがわかり、再起不能か、と言われるなか、見事にカムバックをはたした「楽観主義」の持ち主だった。フォックス教授によるNHKEテレの「心と脳の白熱教室」のポイントをわかりやすく伝える予習シリーズ最終回は「あなたの性格は変えられるか」。(第4回の放送は、NHK Eテレで、8月14日(金)23時からの予定)

脳科学最前線:企業経営者にはサイコパスの気質がある!

 私は、脳内で感情や気分を安定させるはたらきをしているセロトニンという物質に着目しました。このセロトニンのレベルを保つ「セロトニン運搬遺伝子」は、人によって三つのタイプがあり、それが、楽観、悲観の性格を決めているのではないかという仮説をもって、このタイプと、その人が楽観的か悲観的かわかる認知バイアスとの関係を調べたのです。

■ 楽しい画像と怖い画像、最初に注視するのは? 

 認知バイアスというのは、画像をみせた時に、楽しげな楽観的な画像か、怖い悲観的な画像か、どちらに最初に注意を払うかによってわかります。

 その結果は、セロトニンという物質がより多く出るLL型を持っている人はポジティブな画像に引き寄せられ、発現量の低いSS型、SL型の人はネガティブな画像に引き寄せられるというものでした。

 やはり、セロトニン運搬遺伝子は「楽観性を生む遺伝子」と言えるのではないか。

 この研究結果は大いに人々の話題になり、マスコミにも取り上げられました。何しろ、性格を決める遺伝子があったかもしれないというのですから。

 この研究結果に、ある楽観主義の人物が興味を持って、私に連絡してきてくれました。

■ 悲観的な遺伝子の型が驚きの変化を見せる? 

 それは、俳優のマイケル・J・フォックス。彼はまさに不屈の楽天主義者です。ご存じの通り、マイケルは1980年代に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズで人気絶頂を極めていました。ところが、わずか28歳でパーキンソン病を発症し、人生のどん底へ突き落されたのです。

 しかし、彼は決してあきらめませんでした。粘り強く病気に相対し、苦境を逆手にとってパーキンソン病を抱える役柄で俳優復帰すると、今では自身の名を冠したTVシリーズに主演するほどの活躍を見せています。

 そんな彼が、自身の『救いがたき楽天家』というドキュメンタリーの制作にあたり、私にコンタクトしてきたというわけです。そして、マイケルの調査は、私の研究に思いもよらぬ進展をもたらしたのです。

 さて、私はマイケルに会い、彼の遺伝子を検査しました。そして、楽観的・悲観的、どちらの写真に注意をひきつけられるかをコンピュータ上で調べる「注意プローブテスト」で、彼の認知バイアスも計測しました。

 そこでの検査結果は意外なものでした。マイケルの遺伝子型は、悲観的なタイプに分類されるものだったのです。

 この矛盾をどう解釈したらいいのか。

 マイケルの遺伝子の型がきっかけになって、研究の見直しが進みました。すると悲観的と思われていた遺伝子の型は、実は外界の影響をうけやすい型にすぎないことがわかったのです。

 彼ら彼女らは、ネガティブな経験をすると確かに悲観的になるのですが、ポジティブな経験をすれば、より高い幸福を感じられます。逆境に打ちのめされやすい一方で、よいことからは最大の利益を引き出せるタイプだったのです。

マイケルは幼少時、ちょっと変わり者だと思われていました。しかし、彼の祖母はとても広い心で「マイケルは将来有名になるよ」と言って、マイケルを常に励ましてくれたのです。そのポジティブな環境に彼のセロトニン運搬遺伝子の型はよく反応したのではないか・・・つまり、遺伝子の型によって楽観・悲観は決まっているわけではない。性格は環境によって変えられるということです。

 私の研究室では、こうした環境を人工的につくり、性格を楽観的に変えていく方法を探っています。

■ 性格を楽観的に変える訓練とは

 ひとつの方法として、冒頭で説明をした画像をどんどんみせていく「注意プローブテスト」で意識的に、ポジティブな画像を見るように訓練をするというものがあります。そうすると、悲観的な人が楽観的にかわっていくという実験結果が得られました。

 デューク大学の研究では、心に浮かんだ考えや映像に「ラベルづけ」するだけで、脳の前頭前野を活性化させ、悲観脳の中枢である「扁桃体(へんとうたい)」を鎮められることがわかりました。脳スキャナーの中で被験者は、サメ、クモ、ヘビ、銃、ナイフ、爆発といった恐ろしい画像を見せられます。通常ならそれは恐怖の反応を呼び起こし、扁桃体が活性化します。

 しかし、それが人工のものか自然のものかを冷静に解釈するように求められていれば、扁桃体の活動は収まったのです。

 脳科学が日々明らかにしているこれらの知見は、わたしたちの日常にさまざまな示唆をあたえます。失敗したときのことを考えて、すべてがうまくいかないという人は、まず具体的に計画をたてることで、「ラベルづけ」と同様に、自分の挑戦をより客観的に見られるようになります。すると主観で悲観的にしか見えなかったものを、しだいに落ち着いて見ることができるようになります。

 さらに、本当の楽観主義の回でお話しましたように、「継続すること」は楽観主義を維持するためにとても大事なプロセスです。

 そうした「努力」をくりかえしながら、よい未来をつとめて思い描くことで、少しずつ性格もかわり、物事もうまくいくようになる。そう今日の脳科学は教えているのです。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150814-00080033-toyo-soci&p=1


炭水化物、脂質摂取過多

2015-08-15 12:42:58 | 食品

現代人はカロリー過多、炭水化物のとりすぎ、でも欧米人よりは野菜をとっているといったイメージをお持ちではないでしょうか。

でもそのイメージ、実は間違っているかもしれません。

今回は数字のデータを示しながら、日本人の食生活についての3つのイメージを改めて検証してみたいと思います。



1. 現代人はカロリーをとりすぎている・・・ウソ

「昔の日本人に比べて今の日本人はカロリーをとりすぎている」と思っている人は多いのではないでしょうか。確かに、お腹がポッコリでたメタボの人が増えたことを考えると、高カロリーな食事の結果だというふうに結びつけがちです。

実際、日本人のカロリー摂取量がどう変化しているかというと、

1946年・・・1,903kcal

1955年・・・2,104kcal

1975年・・・2,226kcal

2000年・・・1,904kcal

2012年・・・1,874kcal

(国民健康・栄養調査より)

戦後、わずか10年の間に急速に摂取カロリーが増えているのがわかります。その後、1975年をピークに減り続け、2012年ではなんと1,874kcal。これは戦後すぐの、まだ食料が十分になかった時代より少ないカロリーなのです。つまり、現代人は昔に比べてカロリー数で見ると減っていると言えます。



2. 現代人は炭水化物のとりすぎ・・・ウソ

近年、糖質制限というダイエット法が流行り、何かと悪者扱いを受けている”炭水化物”。人間はカロリーをたんぱく質、脂質、炭水化物の3つから得ていますが、この比率の変化を見てみましょう。

(順に、「たんぱく質」「脂質」「炭水化物」)

1946年・・・12.4% 7.0% 80.6%

1975年・・・14.6% 22.3% 59.2%

2012年・・・14.6% 26.2% 59.2%

(国民健康・栄養調査より)

これを見ると、昔に比べて食事中の炭水化物の占める割合は減っています。実際、炭水化物の主な供給源のひとつである米の摂取量は戦後、半分以下にまで低下しています。

一方、急激に増えたのが”脂質”の割合。現代人は炭水化物ではなく、脂質をとり過ぎていたのです。



3. 日本人はアメリカ人よりも健康的な食生活を送っている・・・ウソ?

アメリカ人の食生活といえば、分厚いステーキにフライドポテトにコーラ……日本人に比べてとても健康とは言えない食生活を送ってそうなイメージがあるのではないでしょうか。

一口に「健康的な食生活」といっても定義が難しいのですが、ひとつのデータをご紹介しましょう。それは「野菜の摂取量」です。

一日の平均野菜摂取量はアメリカ人が349.6gなのに対して日本人は290.9g。日本人の方が約50g(ミニサラダ一皿分)も少ないのです。ちなみにお隣りの中国は766.8g、韓国は584.6gと日本人の2倍、3倍の摂取量を誇っています。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141022-00004372-nkcareism-life


長寿者はテロメアという染色体の端を守る部分が長い

2015-08-11 23:11:16 | 健康

日本人の平均寿命は延びており、100歳以上の人口は6万人に迫るとされる。長寿の秘密は何なのか―。慶応義塾大学と英ニューカッスル大学の共同研究チームは、100歳以上の長寿者とその家族ら1,500人を分析した結果、長寿者はテロメアという染色体の端を守る部分が長く、老化を促進させる炎症マーカーの値が低かったと発表した。詳細は、7月30日発行の科学誌「EBioMedicine」(電子版)に掲載されている。

◆染色体はレシピ本、テロメアはブックカバー
人間の体を作るには、タンパク質を”調理”しなければならない。そのレシピを記憶している場所が遺伝子で、その各レシピが載っているページがDNA、そのページをまとめて本にしたものが染色体、いくつかの本をまとめた全集をゲノムと呼ぶ。つまり、人間は全23巻から成るレシピ集となる。

テロメアは、この中の染色体の端を守る構造で、染色体を本とするならばブックカバーといえる存在だ。ブックカバーも時間がたてばボロボロになっていくが、テロメアも年齢を重ねるごと(細胞分裂を繰り返すごと)に短くなっていき、長さが限界を迎えると染色体が作っている細胞が寿命を迎えてしまう。

今回の調査では、100歳以上の百寿者、105歳以上の超百寿者、110歳以上のスーパーセンチナリアン(計684人)とその家族(167組)、さらに85~99歳の高齢者(536人)を加えた1,554人を対象に、テロメアの長さや肝機能などに関する数値を測定し、分析した。

◆80歳でも60歳代の平均値と同等
その結果、長寿者やその家族(子供ら直系子孫)では、テロメアの長さが80歳でも60歳代の平均値と同等だった。また、高齢でなるにつれて炎症を示す数値が上がるが、長寿者やその家族では炎症の値が低く、特に低い人では認知機能が下がらずに自立して生活できる期間が長いことも分かったという。

炎症の値を低くするには抗炎症薬を使う手もあるが、副作用があるため長期間使うことはできない。しかし、安全に使える薬が開発されれば、老化を抑えて健康寿命を延ばし、高齢者の生活の質を大きく改善する可能性があると研究グループ。新しい健康法の開発が期待される。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150811-00010009-mocosuku-hlth


海洋深層水、食の安全志向の高まりで再び脚光

2015-08-08 18:41:36 | 食品

血液がさらさらになるなどの期待から平成12年前後にブームとなった海洋深層水が再び脚光を浴びている。「食」に対する安全志向の高まりから、食品や飲料などの分野で注目され、海洋深層水からつくられるミネラルの需要が拡大しているためだ。無機ミネラルの総合メーカー、赤穂化成(兵庫県赤穂市)が販売する業務用の海洋深層水の売上高は、この5年間で約2.2倍に拡大。家庭向けも通信販売を中心に底堅い需要を保っている。

■水深200メートル以上の海水

 海洋深層水は一般的に、光合成に必要な太陽の光が届かない水深200メートル以上の深さで水温が急に冷たくなる層にある海水を指す。陸上の水に比べて大気に含まれる化学物質にさらされる機会が少なく、成分は極めて清浄で安全だ。その上、体内でつくることのできないミネラルを多数含んでおり、現代人に不足しがちなミネラルを補う「海の水」として注目されてきた。

 赤穂化成は、旧科学技術庁が昭和60年に海洋深層水の研究と開発のモデル地区に指定した高知県室戸市の沖合2200メートルの水深344メートルからくみ上げた海水を100%使用した海洋深層水を商品化し、平成10年に販売を始めた。

 食品・飲料メーカーに出荷する業務用「海洋深層水ミネラル」は、出荷先ごとの用途に応じてマグネシウムやカルシウム、カリウム、ナトリウムのミネラルの比率を調整し、提供する。食塩や苦汁を中心とした無機ミネラルの総合メーカーとして培ってきた技術を生かしており、この点が高い成長を支えている。27年3月期の業務用の売上高は前期実績を23%上回った。5年前と比べると2.24倍の売上高だ。

■天然原料100%の“強み”

 好調な販売を支えているのは、消費者の「食」に対する安全志向の高まりだ。 業務用は食品・飲料メーカーに食品原料として出荷され、主に食品添加物の代替材としてミネラル強化や炊飯助材として使われる。通常、ミネラル強化には食品添加物が用いられ、添加物表示が義務付けられる。だが、海洋深層水のミネラルを使用した場合は天然原料100%のため、その必要がない。

 「食」の安全志向から消費者は「無添加」の表示も重視している。食品・飲料メーカーもこうしたニーズに応える必要があり、天然原料の海洋深層水ミネラルには「追い風が吹いている」(赤穂化成)。中でも、乳幼児や高齢者向けの食品は、特に安全・安心が重視されており、出荷先と売り上げの拡大につながっている。

 また、海洋深層水を用いると、コメがふっくら、つやつや、もちもちに炊き上がる。これはコメの細胞壁にマグネシウムが付着し、炊飯時に細胞が壊れるのを防ぐメカニズムがあるためだ。最近はスーパー、コンビニエンスストアの弁当などやパックご飯などにも用途が広がっている。

 一方、家庭向けの主力商品としては、「海の深層水 天海(あまみ)の水」をこれまでに7種類以上発売してきた。室戸沖の海洋深層水を100%使用し、独自の製法で塩分だけを取り除いた海洋深層水飲料だ。

 10年の販売開始以来、累計販売本数は今年3月末時点で1億2000万本(500ミリリットル換算)を超えた。消費者の健康志向を背景に一大ブームにわいた12年前後の販売動向とは比較にならないものの、現在も通信販売を中心に安定した販売実績を挙げている。2リットル入りボトルで600~800円と、一般的なミネラルウオーターに比べて価格が高いにもかかわらず、指名買いが多い。赤穂化成では「長く『天海の水』を飲まれてきた方が効果を認めて飲み続けているのではないか」とみている。(鈴木伸男)

◆水のミネラル 水に含まれるミネラル量は通常「硬度」で示される。含有するマグネシウムとカルシウムで算出し、数値が高いほどマグネシウムとカルシウムを多く含む。日本では一般的に硬度100未満が「軟水」、硬度300以上を「硬水」、その中間は「中硬水」と分類される。陸上の水を使う国産ミネラルウオーターの多くは軟水に当たる。赤穂化成は顧客ニーズに応じ、さまざまな硬度の海洋深層水を提供している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150808-00000544-san-bus_all