The Society of Hormesis ホルミシス学会

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寿命/経口食不可

2018-03-05 18:42:22 | がん
2018-03-05 18:00:26 | がん

「経口食」の画像検索結果

 

 死を直前にした終末期に、延命措置などの医療や介護を「過剰だ」として望まないお年寄りが増えている。「亡くなり方の質」を追求し、穏やかな最期をめざす。その姿に死生観の変化を読み取り、日本の死の「スタンダード」が一変すると予想する声も出始めた。「自然死」が急増する、というのだ。

 千葉県松戸市の黒田美津子さん(79)は、昨年5月に80歳だった夫の正さんを看取った。

「肺腺がんでした。見つかった時はすでにステージ4で、『余命3カ月』と言われましたが、亡くなる1カ月ほど前までの1年以上、平穏な状態が続きました。好きな囲碁を打ちに行ったり、仲間と芝居を見に行ったりで、ふだんと変わらない生活でした」

 医者には抗がん剤による治療をすすめられたが、「高齢だから」と断った。

「もともと、どんな場合でも延命治療はしないと主人は決めていました。いつ、そうなるかわからないので、文書にもしてありました」

 正さんが作った「病重篤・死亡時に関するメモ」には、こう記されている。

「私たち夫婦は、尊厳死を強く希望しますので、不治の病(事故等による損傷を含む。)と診断された時、一切の延命措置は不要です」

 痛みが激しくなったため、最後の約2週間は病室で過ごしたが、食事はできるだけ自分の口からとり、食べられなくなってからも点滴はしなかった。

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「『葬式は家族葬で』とか、『お坊さんも戒名もいらない』など、自分の死後のこともメモに残していました。作るのはさぞつらかっただろうと思います。最後の日は荒い息遣いが続き、長男が駆けつけるのを待っていたかのように、静かに逝きました」

 がんによる死だが、正さんは自らの意思を貫き、望まない治療は一切受けなかった。延命治療を拒否するメモに「私たち夫婦は……」とあるように、美津子さんも同様に考えていて、実は自らもメモを作っている。正さんのものより、中身はさらに具体的だ。

「徒に死期を引き延ばすための延命措置(胃ろう・人工透析を含む)は一切お断りいたします」「私の苦痛を和らげる措置は最大限に実施してください」「いわゆる植物状態に陥った時は一切の生命維持装置をとりやめてください」……

 「胃瘻」の画像検索結果「胃瘻」の画像検索結果

「胃ろう」とは、口から食事がとれない時に、おなかに「小さな口」を作る手術を行い、チューブを通して直接、胃に栄養を入れる「経管栄養」のこと。「人工透析」は、腎臓の機能が低下した人に、機械を使ってその機能を人工的に代替し、血液を浄化する治療をさす。

 美津子さんが言う。

「だって、嫌じゃないですか。単に生きているだけだったら。そうなったら、もういいです」
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 正さんは最後の数カ月は在宅医療を選択、日本の在宅医療の草分け的存在である「いらはら診療所」の苛原実医師が主治医を務めた。苛原医師によると、黒田さん夫婦のように延命治療を望まず、「自然死」型の死を求める高齢者が増えているという。

「この10年ぐらいで大きく変わった印象です。ウチに来る人やその家族は、延命治療を望まない人が大半ですね。高齢者が増え、亡くなっていくのも高齢者ばかりです。社会構造が変わるにつれて、終末医療も変わっていっているのだと思います」

 とはいえ、それは在宅医療での話。依然として死亡者のうち7割以上が病院で亡くなっている。何らかの病気をきっかけに入院するなどで医療と関わり始め、治療やリハビリ、介護、入退院を繰り返しながら徐々に衰弱していき、最後は病院で亡くなる──これが、高齢者の亡くなり方のまだまだ多数派だ。

 ただ、日本人と死の関係を振り返ると、病院で迎える死の「歴史」が意外に長くはないことに驚く。グラフを、もう一度ご覧いただきたい。たかだか50年前は、死亡者の半数以上が自宅で亡くなっていた。
「胃瘻」の画像検索結果
 医療・介護に詳しい国際医療福祉大学の高橋泰教授が言う。

「昔は自由に病院をつくれたことに加え、1973年に始まった老人医療費の無料化によって、80年代の中ごろまで日本の病院は右肩上がりで増え続け、それまで自宅で療養していたお年寄りが続々と入院し、病院のベッドは高齢者であふれかえるようになったのです」

 そこから過剰診療とでもいうべき事態が始まる。「患者の病気を治すのが医師の仕事」と教えてきた医学教育の影響もあって、医師たちは「一日でも長く生かす」ための治療に専心するようになった。

 「点滴」の画像検索結果

 かつて老人病院で、部屋中の老人たちが意識のないまま点滴につながれているのを目撃した医師は、その衝撃が忘れられない。

「多くの人がチューブにつながれている姿は、まさに植物の『水栽培』が行われているような光景でした。ひどいと思いました」

「スパゲティ」という言葉を聞いたことのある方も多いだろう。点滴や人工呼吸器など、いくつものチューブにつながれて生きる高齢者の終末医療の姿をさす造語だ。

 そして、2000年代には「胃ろう」が「流行」した。口からモノが食べられなくなると、医師はこぞって胃ろうをすすめ、数十万人の高齢者が口から食べる生活を奪われた。しかし、栄養は体内に送られるので、生き続けることはできた。

 流れを変えたのは一冊の本だった、と多くの関係者が口をそろえる。

 10年に発刊された『「平穏死」のすすめ 口から食べられなくなったらどうしますか』(講談社)。大病院から特別養護老人ホームの配置医に転じた石飛幸三医師が、胃ろうなど延命治療が蔓延していた状況に怒りを覚え、ホームで自然死を広める「改革」を進める姿をつづったものだ。

 多くの人が疑問に感じていた終末医療の在り方に一石を投じたこの本は、関係者に衝撃を与えた。以後、胃ろうなどへの批判が高まり、10年代に入ってから胃ろうは減っていった。そして、先の苛原医師が言うように、在宅医療では「自然死」型の死が主流になっていく。

 在宅医療は、病気を治すのではなく、患者の生活の質(QOL)を維持することに注力する。どういう亡くなり方をするかは、本人と家族の希望が最優先される。そのさい、「寿命」を示す一つのメルクマールと医師たちが考えるのは、石飛医師の著書のタイトルにもあるとおり、「自分の口からモノを食べられるかどうか」だ。

 茨城県で在宅医療を手がける医療法人社団「いばらき会」の照沼秀也理事長が、

「本人の意思が何より大切ですが、だんだん歩けなくなって、だんだん食べられなくなっていく。それがほかの原因ではなく、フレイル(老衰)の結果だとすれば、もうすることはないと言ってもいいと思います」

 

 と言えば、都内を中心に在宅医療を手がける医療法人社団「悠翔会」の佐々木淳理事長も、

「病気が原因ではなく、老化が原因で食べられなくなっているのなら、無理やり食べさせても元気にならないのはわかっているので、本人や家族が望まない限り積極的な治療はしませんね」

 と話す。

 モノを食べられなくなって点滴もしなければ、個人差はあるが、3日から1週間で息を引き取っていく。まさに「自然死」型の亡くなり方だ。

 こうして「自然死」型が増えていくのを見て、今後、この流れが急速に、そして爆発的に広がる可能性を指摘する声が出てきた。
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 先の国際医療福祉大学の高橋教授が言う。

「あと数年かそこらで、この国の高齢者の死生観がまるっきり違うものに変わる可能性を感じています。それが現実のものになると、今の介護のありようまで変えてしまうでしょう」

 高橋教授が根拠に挙げるのは、「世代」で違う価値観だ。

 教授によると、大正や昭和の初期に生まれた高齢者は、生き延びることへの意思が強い。せっかく戦争を生き延びた命だから、少しでも長く生きたい、だから治療も最後までやってほしい、こう望む声が多いという。

「あの戦争を大人として生き抜いた人に、共通した価値観と言えるのかもしれません。家族や知人の死を見ているから、なおさらです。大体、今、90歳以上の人たちですね」

 しかし、それが10歳程度下の世代になるとどうなるか。

「終戦時に子供だったため戦後教育の影響のほうが強く、基本的に個人主義なんです。80歳前後の人100人ほどに、『人生の最終段階で、オムツ交換や食事介助をしてもらっても生き続けたいですか』と聞くと、大半の人が『まっぴら、ごめんだ』と答えます。ましてや、これより下の世代、特にこれから後期高齢者になっていく団塊の世代には主張する人が多い。より『亡くなり方の質』にこだわるようになるはずです」

 確かに、冒頭で延命治療を望まなかった黒田さん夫婦も、同じ80歳前後の世代だ。強い意思は世代に共通したものなのかもしれない。そして、こだわる「亡くなり方の質」は「トイレ」と「食事」が自分でできるかどうか、である。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180301-00000063-sasahi-hlth

食べられなくなったら、自然のままに

https://43mono.com/series/heionshi/heionshi_vol3/

点滴につながれた母が「もういい……」(介護 あのとき、あの言葉)

https://www.asahi.com/articles/ASK2R5JDNK2RULZU00J.html

胃ろうも点滴もしないで、苦しくないのか

https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20120718-OYTEW61348/

点滴静脈注射

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%82%B9%E6%BB%B4%E9%9D%99%E8%84%88%E6%B3%A8%E5%B0%84

胃瘻

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%83%83%E7%98%BB

経管栄養の種類と特徴、メリット・デメリットを徹底解説!(イリーゼ)

https://www.irs.jp/article/?p=515


吐き気・嘔吐

2018-03-04 01:00:08 | がん

◆「吐き気」「嘔吐」の症状が起こる原因は?

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そもそも吐き気はどうして起こるのでしょうか? 「吐き気」とは広い意味では、めまい、腹部全体の不快感、食欲不振、嘔吐感などの不快な感覚を指します。脳の嘔吐反射中枢が刺激されると吐き気が起こりますが、この中枢が反応する理由は様々です。

最も多いのは、消化管の働きが乱れて嘔吐反射中枢が刺激されるケースですが、それ以外にも船や自動車などの乗り物の揺れや、妊娠初期の吐き気、モルヒネなどの鎮痛剤や、癌の化学療法薬などでも吐き気が起きることがあります。

また「嘔吐」は、食べたものや胃酸・胃液などの胃の内容物が、強力な力で胃から逆流してしまう症状です。胃袋を風船と考えてみましょう。風船がパンパンに膨らんだ状態(医学的には「胃の内圧が高まる」という)や、風船を外からグイグイと押した状態(医学的には「腹圧が高まっている」という)になった場合、嘔吐が起きます。

よくあるのは二日酔いの時や、腐ったものを食べた時だと思いますが、これは過剰なアルコールや腐敗した食物など、有害なものを吸収せずに排除しようという体の防御機構です。

吐き気・嘔吐で外来を受診する多くの場合、頭痛やめまい、腹痛など、他の症状を伴うので、医療の現場でもそれらの合併症状をヒントにしながら原因を特定していきます。

問診の際、私たち医師が吐き気・嘔吐以外の症状について最初に尋ねるのはこのためです。今回は、吐き気・嘔吐が起こる主な病気について、一緒に起こりやすい症状別にまとめました。

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◆吐き気・嘔吐に腹痛を伴う病気

■急性胃炎・慢性胃炎
ストレスや鎮痛剤服用などが原因で出血を伴うこともあり、外来ではとても多い病気です。命にかかわる病気ではありませんが、のたうちまわるような痛みが出ることもあります。胃酸を抑える薬や、胃の粘膜を保護する薬で治療。もちろんストレスが原因であればそれを取り除くのが一番の根本的治療法です。

■胃がん
50~60歳の男性に多く、ピロリ菌との関連性が指摘されています。摘出手術が必要なことが多いですが、最近は早期に見つかることも多く、うまくいけば内視鏡治療だけで完全に治療することもできるようになってきました。

■胃潰瘍(かいよう)・十二指腸潰瘍(かいよう)
みぞおちの辺りに痛みが出るのが一般的。胃潰瘍の場合は食後に、十二指腸潰瘍の場合は空腹時に痛みが出やすいとされています。ただ実際に外来で胃の内視鏡検査を数多くやっていると、「そんなに痛みは感じませんけどね」とケロッと言われる患者さんに立派な潰瘍が見つかることもあり、一概には言えないものです。

■虫垂炎
いわゆる盲腸。よくある病気ですが、痛む場所も痛みの程度も人それぞれなので、消化器内科や消化器外科の経験が豊富なベテラン医師でも診断に悩むことが多い病気でもあります。抗生物質の点滴や飲み薬で治ることもありますが、手術をしなければならないこともあります。

■腹膜炎
腹膜に起こる炎症のことで、潰瘍で胃に穴が開いた時や急性すい炎など様々な原因で起こります。薬で治ることもありますが、ひどい場合は手術が必要。

■急性膵炎(すいえん)・慢性膵炎(すいえん)
アルコールの飲みすぎや胆石が原因で起こり、七転八倒の痛みが出ることもあります。絶食安静でよくなることもありますが、ひどくなると手術が必要になることも。

■急性肝炎
A型、B型、C型などのウイルスが原因。B型肝炎、C型肝炎などの病名でも知られています。通常、安静にしていれば改善していきますが、劇症肝炎という死に至ることもある重症になるケースも。早期発見・早期治療が大切です。

■胆石症
よく見られる症状としては腹痛、発熱、黄疸(おうだん)があります。根本的治療としては手術がありますが、一時的な発作であれば、鎮痛剤、抗生物質などを内服して様子をみることもあります。

■胆のう炎
胆石症と合併して起こることが多い症状。発熱を伴い、腹痛が起こります。抗生物質の点滴などで治療します。

■尿路結石
尿路にできた結石により、七転八倒する痛みとともに、吐き気も出現する病気。強い痛みと吐き気が突然襲ってくるので、救急外来でよく見かける病気です。背中を叩かれた時に飛び上がるような痛みがあり、尿に血が混じっていればかなりの確率でこの病気でしょう。痛み止めの薬を飲みながら、尿に石が出てくるのを待つこともありますし、泌尿器科で手術をして石を取ってしまうこともあります。

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◆吐き気・嘔吐に胸焼けを伴う病気

■胃食道逆流・逆流性食道炎
胃酸を含む胃の内容物が食道に逆流することで、胸焼けなどの症状が出ることがあります。胃袋の粘膜は胃酸から守られる機能を持っていますが、食道の粘膜には防御機能がないので、胃液が触れるとダメージを受け、吐き気や胸焼けといった症状が出るのです。胃酸を抑える薬で治療します。

 

◆吐き気・嘔吐に下痢を伴う病気

■食中毒
いわゆる食あたり。経験がある方は多いのではないでしょうか。下痢を伴うことがありますので、脱水症状を起こさないよう水分補給や、原因となる細菌を死滅させる抗生物質投与が治療になります。

 

◆吐き気・嘔吐に便秘を伴う病気

■腸閉塞
消化物や消化液が腸内に溜まってしまう状態で、腹部の手術後の癒着や、大腸がん、腸重積(ちょうじゅうせき)などで起こります。ゲーゲーとひどく吐いていて便が出ていなかったら、腸閉塞の可能性が高いです。食事を止めて腸を安静にするだけで改善することもありますが、その他の処置が必要になるケースもあります。

腸閉塞はいわば道路が通行止めになって、その手前側が大渋滞を起こしている状態です。これにより腸の中がパンパンに張ってきますので、鼻からイレウス管と呼ばれるチューブを入れてガスや腸液を引いてあげることによって、渋滞緩和をします。それでも改善しないときに、原因を取り除くための手術に踏み切ることがあります。いずれにしても入院が必要な病気です。

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◆吐き気・嘔吐に頭痛を伴う病気

■くも膜下出血
脳動脈瘤(りゅう)の破裂などにより、突然激しい頭痛が起きる病気。「後頭部をハンマーで殴られたような痛み」と表現されることもあります。通常は激しい頭痛がありますが、軽い頭痛で吐き気・嘔吐が主な症状のこともあります。

■脳腫瘍
頭痛や物が二重に見えるといった症状がありますが、頭蓋骨で囲まれている脳が腫瘍により圧迫されるため、吐き気を催すことがあります。

■片頭痛
20代から30代の女性に多く、数時間から3日くらい続くズキズキとした頭痛。ひどい頭痛とともに吐き気に悩まされることが多いです。頭痛の薬を飲みたくても吐き気がひどくてうまく飲めない場合、症状がなかなか改善しないこともあります。片頭痛による吐き気が強い時は、片頭痛の内服薬の腸での吸収をしっかりするために、吐き気止めの内服薬を一緒に飲んでもらうのが効果的です。

■緑内障
眼圧が上昇する病気で、頭痛とともに吐き気、嘔吐が起こります。治療は眼科で行いますが、頭痛と吐き気を訴えて内科を受診してくる患者さんが多いので、私たち内科医としては、眼の病気もありえるということをしっかり頭に入れておかないと、診断が遅れてしまう危険もあります。

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◆吐き気・嘔吐にめまいを伴う病気

■脳出血(特に小脳出血)
小脳は体のバランスをつかさどる脳なので、ここに出血が起き障害が出ると、めまいとともに吐き気が出ることがあります。

■脳震盪(のうしんとう)
脳が激しく揺さぶられることによって起こる脳障害です。ラグビーでタックルを受けた時など、スポーツで強く頭を打った時に多いです。頭の中で脳がぐらぐらと揺らされる結果、吐き気や嘔吐といった症状が出てきます。完全に回復するまで安静にすることが大切です。

■髄膜炎(ずいまくえん)
ウイルスや細菌が原因となり、発熱やけいれんが起きることもあります。ひどい頭痛とともに吐き気が出てくることが多い病気の代表例です。

■メニエール病
吐き気を伴うようなひどいめまい、難聴、耳鳴りといった症状を起こす病気。耳の奥にある平衡感覚や聴力をつかさどる内耳(ないじ)という部分に障害が起きる病気です。専門は耳鼻咽喉科です。

 

◆吐き気・嘔吐に胸痛を伴う病気

■心筋梗塞
動脈硬化により心臓を栄養する血管がつまる病気で、胸痛が起こりますが、吐き気などの消化器症状が出ることもしばしばあります。命にかかわることもあるので、一刻も早く診断をしなければなりません。「何となくムカムカして気持ち悪い」という症状だけの患者さんもいるため、現場で心電図を取って発見し、ドキッとさせられることもあります。

 

◆吐き気に疲労感や意識混濁を伴う場合

■糖尿病
糖尿病で血液の酸性度が高くなりすぎる「アシドーシス」という症状があり、これによって吐き気が起こることもあります。糖尿病がかなり悪化した状態なので、入院治療が必要になります。

 

◆病気以外が原因の吐き気・嘔吐

■薬の副作用
抗生物質や鎮痛剤の中には、胃腸に負担をかける薬剤もあり、アレルギーで嘔吐してしまうこともあります。原因となる薬剤をやめることで改善されます。

■心因性嘔吐
拒食症や過食症を含むストレスや不安が原因で嘔吐することがあります。実際に外来で受診することも多いのですが、最初は強いストレスを感じていることを話してくれない患者さんも多く、診断に時間がかかるケースもあります。心因性のものは話しづらいこともあるかもしれませんが、私たち外来で診察している医師は、少しでも患者さんの症状を改善する方法を考えています。思い当たることがある方は、勇気を振り絞って遠慮せずに話してみてください。

■妊娠
これは皆様、おわかりですね。妊娠時のつわりでも吐き気・嘔吐の症状があります。外来では「女性を診察したら、妊娠を疑え」という言葉があるくらいで、腹痛や吐き気でやってくる女性患者さんに対しては、常に頭の片隅で妊娠の可能性はないかと注意しているものです。

以上、吐き気や嘔吐は本当に様々な原因で起こることがおわかりいただけたでしょうか? 病名の自己診断は難しい症状ですので、違和感を感じたら病院を受診してください。

 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180303-00008599-nallabout-hlth

吐き気・嘔吐(国立がん研究センターがん情報サービス)

https://ganjoho.jp/public/support/condition/nausea.html

吐き気(タケダ健康サイト)

http://takeda-kenko.jp/navi/navi.php?key=hakike

吐き気を伴う腹痛!下痢や嘔吐もした!そんな時の原因、対処は?

https://medicalnote.jp/contents/160424-001-ID

吐き気、嘔吐がある(メディカル i タウン)

http://medical.itp.ne.jp/byouki/shoujou/hakike/

吐き気(嘔吐)が気になるとき(東京都健康長寿医療センター)

http://www.tmghig.jp/hospital/shinryou/naika/sub07.php

嘔吐

https://ja.wikipedia.org/wiki/嘔吐

吐き気・嘔吐がある方のお食事(国立がん研究センター東病院栄養管理室)

https://www.ncc.go.jp/jp/ncce/division/nutrition_management/info/seminar/recipe/recipe199.pdf

予期性悪心・嘔吐(NPO・Cancer Net Japan)

http://www.cancernet.jp/seikatsu/mind/shift/nausea/

吐き気と嘔吐(Cancer Information Japan)

http://cancerinfo.tri-kobe.org/pdq/summary/japanese.jsp?Pdq_ID=CDR0000062804