The Society of Hormesis ホルミシス学会

STRUCTURED MICRONUTRIENT, US PAT/TH FDA (Med), JP FDA(Food)

<BSE>全頭検査、全国で月内終了

2013-06-28 11:43:21 | 日記

毎日新聞 6月28日(金)11時27分配信
 国産牛のBSE(牛海綿状脳症)の全頭検査が7月1日から全国一斉に廃止されることが28日、決まった。食肉処理場を持つ75自治体のうち、唯一、態度を表明していなかった千葉県が同日、検査終了を厚生労働省に伝えた。生後48カ月超の牛だけが検査対象となり、処理される約8割の牛は検査なしで出荷される。

 厚労省は6月上旬、検査対象を現行の「30カ月超」から「48カ月超」に引き上げるよう省令改正した。これを受けて、検査をしている75自治体のうち、千葉県を除く全自治体が全頭検査を中止する方針を示していた。

 全頭検査は2001年10月に始まった。05年から生後20カ月以下、今年4月からは30カ月以下が検査不要となったが、自治体には「一部の自治体が続けた場合、検査をしない自治体の牛肉は消費者の印象が悪くなる」との懸念が根強く、全頭検査を自主的に続けていた。

国産牛は安全安心か BSEリスク「無視できる」
毎日新聞 2013年06月11日 東京朝刊


OIEの定めるBSEリスクの3段階の主な要件(2013年6月11日付朝刊)
 牛の病気の一つとして警戒されてきたBSE(牛海綿状脳症)。先月下旬に国際機関「国際獣疫事務局」(OIE、本部パリ)が、日本や米国など6カ国をBSEのリスクで最も安全な「無視できる国」に新たに認定した。日本は3段階の中位から最上位への格上げで、BSEが未発生の豪州などと同等に。OIEの「お墨付き」は、国産牛肉の安全性にどう影響するのか。

 ●全頭検査廃止へ

 格上げ認定が影響しそうなのは食肉処理場を持つ75自治体が自主的に続けているBSEの「全頭検査」だ。

 厚生労働省は今月3日、7月1日から検査対象の国産牛を、現行の月齢「30カ月超」から「48カ月超」に縮小するよう省令改正した。これに伴い対象の牛は全体の約4割から約2割に減る。厚労省から全頭検査廃止の要請を受けた75自治体の中で、岩手、岐阜、長崎、鹿児島県などがOIEの格上げを廃止の条件や参考情報に挙げていたこともあり、同省は「格上げは廃止への大きな推進力だ」と話す。

 75自治体の7月以降の方針について、厚労省は「あと2、3の自治体が正式な回答を保留しているが、他は廃止する方向だ」と全頭検査の一斉廃止はほぼ確実の情勢だ。

 では全頭検査廃止のメリットはあるのか。BSE問題に詳しい唐木英明・倉敷芸術科学大学長(獣医師)によると、食肉処理場の大きな任務は病気の家畜の排除▽伝染病の防止▽病原菌が肉に付着して出荷されるのを防ぐ食品の安全性確保--などだ。しかし、2001年に国内でBSEが見つかって以来、全国の処理場にいる2000人超の獣医師は検査に追われ、牛の腸にいて食中毒の原因となる病原性大腸菌の排除など重要な対策が手薄だったという。

 病原性大腸菌による食中毒はここ数年、年間約20~50件発生し、昨年は8人が死亡。唐木さんは「全頭検査が廃止されれば獣医師がやっと本来の業務に復帰できる。畜産品の安全性確保に向けて大きな一歩だ」と食中毒防止のメリットを指摘する。

 ●危険部位、従来通り

 格上げ認定は国産牛肉の国内流通にただちに大きく影響しないが、国産牛肉を他国に輸出できる条件は格段によくなった。今後、国産牛の輸出に力を入れる農林水産省は「日本の消費者にとっても国産牛肉への安心感は以前より高くなったはず」と格上げをきっかけに国産牛のイメージアップに努める。

BSE:日本、最も安全 国際機関格上げ、全頭検査廃止後押し
毎日新聞 2013年05月29日 東京夕刊

 農林水産省は29日、国際的な動物衛生基準などを決める国際機関「国際獣疫事務局」(OIE、本部パリ、178カ国・地域加盟)が、日本をBSE(牛海綿状脳症)のリスクに関して最も安全な「無視できるリスクの国」に格上げしたと発表した。国産牛肉の輸出拡大に弾みがつくほか、「OIEの格上げ認定」を全頭検査廃止の条件とする自治体が複数あるため全頭検査の一斉廃止を後押ししそうだ。

 パリで開催中のOIE総会で28日に決定された。日本は2001年9月に国産牛初のBSE感染が発見されて以来、原因となる肉骨粉の飼料への使用禁止▽危険部位の除去▽食肉処理場での全頭検査--を実施。国内では計36頭の感染牛が発見されたが、02年1月生まれの牛を最後に感染確認はない。

 OIEは07年からBSEリスクの小さい順に、無視できるリスクの国(12年現在=19カ国)▽管理されたリスクの国(同=米国、カナダなど30カ国)▽不明の国--と3分類してきた。日本は09年、「管理されたリスクの国」になっていた。

 その後、OIEが「無視できる国」の要件とする、(1)過去11年以内に自国内で生まれた牛で発生がない(2)飼料規制を8年以上実施--などの条件を満たし、農水省は昨年9月に格上げを申請していた。

 OIEに長く勤務した小澤義博名誉顧問は「日本の牛肉をどの国へも輸出できる条件が整うことになる。ただ、主に8歳以上の高齢牛で自然に発生する『非定型』BSEは今後も出てくるため、肉骨粉を飼料や肥料に認めるのは時期尚早だ」と話す


BSE規制緩和 安心生む努力が肝要だ
毎日新聞 2013年02月19日 02時31分

 政府が牛海綿状脳症(BSE)対策で実施している輸入規制を緩和したことで、月齢の高い米国産牛肉が、国内で流通し始めた。

 科学的には「安全」だとされる。それでも消費者の間には不安感も根強い。政府には、規制緩和の根拠をていねいに説明するとともに、米国に一段の安全確保策を促すなど「安心」を生むための努力を求めたい。

 米国産は今月から、牛の月齢で「20カ月以下」としている輸入条件を「30カ月以下」に拡大した。ほかにもカナダ産とフランス産は「30カ月以下」、子牛だけの輸出を望んでいるオランダからは「12カ月以下」の輸入を認める。

 規制緩和の背景には、世界的なBSE発症の激減がある。ピークの1992年には世界で約3万7000頭の発症が確認されたが、感染源とみられる肉骨粉を飼料に使わなくなったことで減り続け、昨年は12頭にとどまった。

 こうした客観情勢を踏まえて、食品安全委員会は昨秋、輸入条件を緩和しても「人への健康影響は無視できる」と答申していた。

 科学的な知見に基づく緩和であり、心配はないように思える。それにもかかわらず、消費者の不安が解消されないのは、安全性を確保できるという根拠が十分に説明されていないからだ。

 米国への政治的配慮を優先させたとの疑念も拭いきれていない。米国産牛肉の輸入量は現在、BSEの発症がない豪州産の3分の1程度にとどまっている。米国から輸入条件の緩和を強く求められる中、緩和の実施が安倍晋三首相訪米のタイミングと重なったことも、不信を招く一因だろう。それだけに、安全性について説得力のある科学的根拠を示し、ていねいに説明する必要がある。

 また、理論的には安全だとしても、肉牛の生産管理が不十分では、その前提が崩れる。豪州では電子タグを使った生産履歴の管理を義務化するなど、安全と信頼の確保に力を入れている。米国にもそうした制度に倣った生産管理や検査体制の向上を求めていくべきだろう。

 国産の肉牛についても政府は、食品安全委の答申に基づいて、4月からBSEに関する検査の義務付け対象を現行の「21カ月以上」から「30カ月超」に縮小する。

 もっとも現在は、対象外の若い牛も自治体の負担で全頭が検査されている。国の基準が緩和されても横並びで続く可能性がある。

 この検査は安全確保のためには不要だとされ、税金の無駄遣いとの批判も強い。安心のためのコストと考え、続けるのかどうか。見直しも含めて議論する必要があるだろう。

牛海綿状脳症
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%9B%E6%B5%B7%E7%B6%BF%E7%8A%B6%E8%84%B3%E7%97%87
BSE問題
http://ja.wikipedia.org/wiki/BSE%E5%95%8F%E9%A1%8C
牛海綿状脳症(BSE)について
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/bse/index.html

胃ろうや人工呼吸器、7割が望まず…厚労省調査

2013-06-28 11:00:11 | がん
読売新聞 6月28日(金)7時41分配信
 末期がんや認知症が進行して衰弱した場合、一般人の約7割が、おなかに穴を開けてチューブで栄養を送る「胃ろう」や人工呼吸器を希望しないことが、厚生労働省が27日発表した終末期医療についての意識調査でわかった。

 調査は3月、20歳以上の男女5000人に調査票を郵送し、2179人(回答率44%)から回答を得た。

 末期がんの場合、水分補給の点滴は61%が「望む」だったが、胃ろうは「望まない」が72%、人工呼吸器も67%が「望まない」と回答。認知症の場合は、点滴も「望まない」が40%で「望む」は47%。胃ろうや人工呼吸器は、7割以上が「望まない」だった。

 治療方針などをあらかじめ記載しておく「事前指示書」は、70%が賛成した。ただし、実際に作成している人は3%だった。

産総研、乳酸菌が腸管免疫を活性化する新たなメカニズムを発見

2013-06-24 12:46:00 | 構造化微量要素
マイナビニュース 6月24日(月)10時10分配信

(写真:マイナビニュース)

産業技術総合研究所(産総研)は6月21日、乳酸菌が腸管免疫を活性化する新たなメカニズムを発見したと発表した。

【拡大画像や他の画像】

成果は、産総研 バイオメディカル研究部門 分子複合医薬研究グループの辻典子主任研究員、キッコーマン研究開発本部の川島忠臣研究員らの共同研究チームによるもの。研究の詳細な内容は、米国東部時間6月20日付けで米科学誌「Immunity」オンライン掲載に掲載された。

人体に有益な作用をもたらす微生物、およびそれを含む食品を「プロバイオティクス」という。そしてプロバイオティクスの代表格といえば、乳酸菌だ。誤解されやすいが、実は乳酸菌という1種の菌があるのではなく、代謝により糖から乳酸を生成する細菌の総称である。腸内に常在しているほか、ヨーグルトなどの発酵食品やさまざまな加工食品にも含まれているため、日常的に摂取されている、もしくは健康のために接種している人が多いのはご存じの通りだろう。

乳酸菌は健康維持・増進に効果があるだけでなく、安全性が高く、発酵食品にも応用しやすいといった観点から、食品・医薬品業界からの注目度は高い。特に免疫増強効果については多くの報告がなされており、さまざまな免疫疾患への効果が期待されているのが現状だ。乳酸菌は、ほかの細菌に比べて多量の「二重鎖RNA」(2本の相補的な配列を持つRNAがDNAのように二重鎖を組んだもの)を含んでいるという点などが特徴として挙げられる(画像1)。しかし、これまで乳酸菌特有の免疫活性化メカニズムやそれに関わる菌の成分については、実は明らかになっていなかったのである。

乳酸菌は、体内において、小腸まで達すると、そこで免疫細胞の1種であり抗原や微生物を認識して免疫応答を開始する「樹状細胞」に取り込まれる。そして、「エンドソーム」(細胞外の物質をファゴサイトーシス(食作用)により細胞内に取り込んだ際に形成される小胞)に発現する「トル様受容体3(TLR3)」(二重鎖RNAおよび二重鎖RNAウイルスを認識する)と呼ばれる免疫反応に関わるタンパク質を刺激。

さらに、細菌やDNAウイルスのDNAを認識する受容体「TLR9」(非メチル化DNA(DNAの炭素原子にメチル基がついていない配列部分)を認識)も協調して、樹状細胞によるタンパク質「インターフェロン-β」(ウイルスの増殖抑制や腫瘍細胞の増殖抑制、炎症の抑制などの作用を持つ)の産生を引き起こすことが判明。なおインターフェロン-βは抗ウイルス活性を持つことが知られているが、それと共に腸管の炎症を抑え、健康な腸を保つために重要な役割を果たすことも見出された。

そして小腸から分離した乳酸菌およびプロバイオティクス乳酸菌を調べたところ、菌株によって差異が見られるものの約7割という多数が乳酸菌に共通する性質として、免疫細胞から多量のインターフェロン-βを誘導することが確かめられたのである(画像2)。

続いて、プロバイオティクス乳酸菌の内、しょうゆもろみから分離した、二重鎖RNAを多く含有する「テトラジェノコッカス・ハロフィラスKK221株」をモデル株として用い、インターフェロン-βの腸管生理機能の解析が進められた。その結果、乳酸菌摂取により産生されるインターフェロン-βは強い抗炎症作用に関与し、動物試験により「DSS(Dextran sodium sulfate:デキストラン硫酸ナトリウム)誘発潰瘍性大腸炎」を効果的に予防することがわかったのである(画像3)。ただし乳酸菌を摂取しても、中和抗体でインターフェロン-βを不活性化すると、乳酸菌の効果が打ち消されることも確かめられた。また、乳酸菌による抗炎症作用は、腸内の常在細菌である乳酸菌と食物から摂取されるプロバイオティクス乳酸菌に共通して見られることも判明している。

研究チームは今後の予定として、消化管免疫細胞の機能を詳細にモニターする技術を開発するとした。また、腸内に常在する乳酸菌や、プロバイオティクス乳酸菌の機能を、より効果的に暮らしや臨床の場で実用化するための技術や社会基盤作りも進めて行く予定としている。

15億年前の水を試飲、味を語る科学者

2013-06-24 11:19:23 | 構造化微量要素
ギズモード・ジャパン 6月24日(月)11時5分配信

科学者は偉大。

科学者は偉大。

カナダの鉱山の岩盤の中から地球最古の15億年以上前の水が発見され先月大騒ぎになりましたけど、あれは不味くて不味くて飲めたもんじゃないと試飲した科学者が証言しております。

【関連リンク付き記事】

その核心の話に移る前に発見のときめきポイントをおさらい。

・水中の放射性原子の崩壊っぷりからは控え目に見積もって15億年、最長25億年も岩に閉じ込められていた可能性!
・岩から水素が豊富に溶け込んでるので、これ食って古代の微生物が脈々と生きながらえてきた可能性!
・地上の進化とは無縁の進化を辿った可能性!
・もしこんな隔離された環境で生きていけるなら、火星の岩ん中も似たようなのがウヨウヨいる可能性!
・「地球と火星の最初期の歴史を見ると、地表冷却後の最初の約10億年はものすごく似てる。地球に起こって火星に起こらない道理はないですからね」―NASA科学者キャロル・ストーカー氏


なんせ地球の年齢の半分近く古い原始スープですからロマンが膨らみっ放しなわけですが、ロマンはロマンとして味は糞不味いらしく、調査を率いたトロント大学のバーバラ・シャーウッド・ローラー(Barbara Sherwood Lollar)地球科学教授はLAタイムズのインタビューでこのように語ってます。


■とてもとても古い水ってどんな感じなんですか?

まず最初に驚くのは、しょっぱいことね。水と岩の化学反応のせいで、ものすごくしょっぱいの。水道水よりトロンと粘性があって、濃度はすごく薄いメープルシロップみたい。出てくる時は無色なのに酸素に触れた途端オレンジ色に変わります。これは水中のミネラル、特に鉄が形成し始めるせいですね。

■もしかして味見した?

白状すると、たま~にやっちゃいました。まずいです。海水よりずっとしょっぱい。絶対飲みたくない感じ。一番塩分が強い水は一番古い水ってことなので興味あるんです。どっちが一番しょっぱいか確かめるには汚いけど味見するのが一番早い方法なんですよ。学生にはやらせないけどね。


「たま~に」って1回じゃないのか...。しかもインタビューでは「また舌の上で転がさないといけないかも」と言ってます。独自の進化を辿った微生物が入っているやもしれない15億年だか25億年だか前の水となんの躊躇もなく舌の上で転がす科学者! 勝てる気がしません!


参考記事:http://articles.latimes.com/2013/jun/08/science/la-sci-ancient-water-qa-20130608 [LA Times]

エビちゃんもびっくり!資生堂「TSUBAKI」で髪がボロボロ?

2013-06-22 21:54:02 | 薬害


「資生堂の『TSUBAKI』って、絶対使ってはいけないって本当?」
 美容ライターをしている筆者は、この質問を最近とてもよくされる。

 よく知られているとおり、「TSUBAKI」は化粧品業界トップの資生堂が扱う"高級ブランドシャンプーである。テレビCMでは、ファッションモデルの蛯原友里、杏をはじめとした大物タレントを、これでもかというほど多数起用。そのほかにも、表参道ヒルズでのイベント、全国各地の街頭でサンプルセットを配布するなど、その宣伝広告費は、資生堂史上最高額の50億円ともいわれている。

 噂の真相を探るためにネット検索で検索してみると、確かに「高額宣伝費をかけた合成シャンプー」「髪と地肌を傷める」といったバッシング記事がいくつか目にとまる。

 が、その記事を読めば読むほど、疑問が湧いてくる点がいくつも出てくる。例えば、多くのシャンプーで使われている、水と油を混ぜ合わせやすくする合成界面活性剤や、化学物質に対しての危険性などが書かれている。しかし、何人かの専門家に聞くと、「合成界面活性剤のすべてが毒や危険ではない」と口をそろえる。また、化学物質に関しても、「要は使い方と分量の問題」という。

成分は他社と同様

「TSUBAKI」で使用されている成分を細かく見てみると、ほとんどが他社のシャンプーでも使われている成分だ。

 ちなみに、ある化粧品業界関係者によれば、西洋人に比べ日本人の考え方は「すべてにおいて安全と安心を求めたがるため、製品の開発が遅れ、それがグローバル市場で競争に勝てない大きな要因のひとつになっている」という。

 そもそも、「TSUBAKI」は化粧品として販売され、医薬品でも医薬部外品でもない。よって、ネット上のクレームの中には、「使用したけど髪質が改善しない」「フケが止まらない」という記述も見られるが、そうした文句をつけること自体が筋違いだ。ちなみに、薬事法を基準に考えると、医薬品は病院で医師が処方してくれる医薬品や、薬局・薬店で市販されている風邪薬や頭痛薬などのこと。配合されている有効成分の効果が認められており、病気の治療や予防に使われる。

 シャンプーでは、第2類医薬品として

「スミスリンL」(ダンヘルスケア)
「アースシラミとりシャンプー」(アース製薬)

などがある。

 次に、「医薬品ではないが、医薬品に準ずるもの」=「医薬部外品」とは、効果・効能が認められた成分が配合されているが、効果は必ず認められるというものではなく、効果が期待できるという範囲。治療よりも予防に重点を置かれたものだと考えるほうがよい。


医薬部外品のシャンプーとしては、

「コラージュフルフル」(持田ヘルスケア)
「h&s(エイチアンドエス)」(P&G)
「メリット」(花王)

などがある。また、医薬品や医薬部外品という表示があるシャンプーでも、合成界面活性剤や化学物質が使われているものも少なくない。

ユーザーからも不満の声なし

 とはいうものの、実際に使用してみると、何かしらの害が発生する可能性もゼロではない。そこで、「TSUBAKI」のユーザー何人かに話を聞いてみたが、一様になんの不満もないとのことであった。

 また、大手ドラッグストアの店員にも聞いてみたところ、「へぇ~、そうなんですか?このお店でも扱っていますが、クレームは今までないですし、リピーターの方も数多くいらっしゃいますよ」

 とのことだった。

 最後に、資生堂のお客さまセンターにも問い合わせてみた。


「ご心配をおかけして申し訳ありません。当社の『TSUBAKI』はとても人気が高く、リピーターも多い商品です。そのため、いろいろな噂は流れているようです。研究所で安全テストなどもしております。もし、当社シャンプーでお客さまにご迷惑をかけるような、重大なトラブルがあった場合には、いち早く商品を回収すると同時に、さらなる安全性の追求をすることになると思います。また、そのシャンプーは当社系列の美容院でも実際に使ったりしています」

 そこで筆者は、冒頭で「『TSUBAKI』が肌や髪に悪いのか?」と質問してきた知人
たちが、そろってその悪い噂を、美容院で美容師から聞いた話だと言っていたことを思
い出した。

美容院にもシャンプー売り上げノルマ


 美容院といえば、都内では競争がかなり激しくなり、一昔前なら5000円以上が相場
だった「カット~ブロー」が、3000円以下で提供されるチェーン店も珍しくない。

 前出の美容業界関係者は、次のように話す。


「多くの大手美容室チェーンは、市販品と比べて割高な自社ブランドのシャンプーを店舗で販売しています。各店舗に自社ブランド・シャンプー販売のノルマが課せられているチェーンも多い。そこで美容師がお客との雑談の中で、『普段どこのシャンプー使ってるんですか?』『それ実は髪に悪いんですよ』と、自社製シャンプーをすすめて買わせるケースがよく見られます。中には、ひとりで月間100万円の売り上げを誇る美容師もいますよ。また、ある化粧品メーカーが新商品を発表すると、その商品についての根も葉もない情報がネット上に溢れるのは、もはや日常茶飯事。ライバル同士が陰で潰し合いを行っているというのは、この業界でよくいわれていることですね」

 ちなみに、筆者も数日間「TSUBAKI」を使ってみたが、心地よい香りと、それなりの泡立ち、指の通りも良い。ネット上に流れる噂とは違い、他社のシャンプーとそう違いはなく、肌荒れや髪の傷みなども発生していない。ただ、高い値段に見合うほどのメリットやよさを感じるかというと、それはまた別の話だが......。

医療タブー!なぜ“寿命を縮める”抗がん剤は使われるのか?

2013-06-22 21:37:40 | がん
がん専門医の80%は、「自分ががんになっても、抗がん剤は使わない」


 日本人の死因の3割を占めるといわれる「がん」。
 がんの三大治療は、「手術」「化学療法(抗がん剤)」「放射線療法」であるが、このうち抗がん剤は、新しい薬剤や有効な投与方法の開発などで、常に医療界を賑わせている。

 「がんになれば、抗がん剤治療を受けるのが当たり前」
 「抗がん剤を使わなければ、早く死んでしまう」

 そんな認識が定着しているなか、国内のある医療法人院長・A氏は、「抗がん剤は寿命を縮めます」と、耳を疑う持論を述べる。

 某有名大学病院で余命3カ月と宣言されたがん患者を、抗がん剤を併用し、ビタミンCの大量投与と食事療法で完治させるなど、独自の治療法により実績を重ねているA氏。今回、そんなA氏に、

 「『糖ゼロ食事』『ビタミンC投与』などの正しいがん治療法」
 「ある日、急にがんが発覚したらどうすればよいか?」

そして、

 「“効かない”抗がん剤を患者に投与し続けざるを得ない、医師・厚労省・製薬会社の“禁断の”タブー」

について、語っていただいた。

――抗がん剤が効かないというのは、本当でしょうか?

A氏 単純な話で、副作用が強く、科学的な有効率が低いんですよ。副作用のつらさは、耐え難いほどの倦怠感や吐き気、脱毛など、一般によくいわれている通りです。有効率はというと、薬剤を開発する臨床試験の段階で、20%の患者にがんの縮小が認められたとされています。苦しい副作用に耐えても、たった20%の人にしか効果がなく、しかもがん細胞の消滅ではなく、縮小するだけなんです。もちろん、中には抗がん剤が体に合っていて、高い効果を得られる患者もいますが、薬剤一般としてみるとあまりに効果が低い。

――院長が、本格的に抗がん剤を使わない治療を始められたきっかけはなんでしょうか?

A氏 私は以前大きな総合病院の勤務医でしたので、多くの医師が、「抗がん剤は効かないばかりか、強い副作用をもたらす」と思いながらも使い続けている実態を知っていましたし、もちろんそれで苦しむ患者も多く見てきました。また、私は精神科医ですから、どうしても患者の肉体的・精神的負担を少しでも和らげようという方向に、関心がいってしまう。

 加えて、両親をがんで亡くした体験も、大きな要因のひとつです。父の肺がんはステージ3でしたが、転移がなかったので、すぐに死ぬほどではありませんでした。ところが、抗がん剤投与を始めたら、わずか2週間で亡くなったのです。さらにその1カ月後、今度は母の大腸がんが見つかりました。大腸全摘出手術をしたあとは、抗がん剤を使わずに漢方にしました。幸い、兄が薬剤師ですから、がんの症状を和らげる処方をして、医師が予告した余命を越えて、しばらく元気で過ごしていました。最後は結局肺炎で亡くなりましたが、抗がん剤とは明らかに違う予後でした。
以上のような経験を経て、抗がん剤を使わない治療に取り組むようになりました。

なぜ、“効かない”抗がん剤は使われるのか?

――しかし、これだけ抗がん剤治療が一般化しているのは、なぜでしょうか?

A氏 治療ガイドラインで決まっているからです。ほとんどのがんは、各専門学会が治療ガイドラインを作成しており、例えば「ステージ2でリンパ節転移がなければ、抗がん剤治療。使う薬剤は○○」と定められています。ガイドラインから大きく外れた治療は公的保険が利かなかったり、何か問題が起きたときは、医師個人の責任が問われかねません。訴訟にでもなったら大変ですから、医師はガイドライン通りに抗がん剤を使おうとなるのです。

 しかし、以前UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)ががんの専門医にアンケートをとったところ、約80%が「自分ががんになっても、抗がん剤治療は受けない」と答えていました。実は、抗がん剤が効かないと思っている医師は多いのです。

――抗がん剤がたくさん使われて、喜ぶ人はいるんですか?

A氏 一番喜ぶのは製薬会社です。会社の利益のために、高価な抗がん剤をどんどん使ってほしい。また、厚労省は天下り先として製薬会社が潤っていないと困りますから、抗がん剤を公的保険で認める一方、安価なビタミンCの大量投与という治療は、いまだに保険適用外です。

――がん治療として、院長が行われているビタミンCの大量投与という方法は、専門家の間では、どのような評価なのでしょうか?

A氏 05年に米国厚生省の科学者が、「ビタミンCに、がんを殺す能力がある」と発表しています。それまでは30年にわたって“封印”されていた治療法といっていいでしょう。そもそも高濃度ビタミンCによるがん治療は、76年代に米国の化学者ライナス・ポーリング氏によって編み出されました。彼は、アメリカの科学アカデミー紀要「PNAS」に、「末期進行がんの患者にビタミンCを点滴とサプリメントで投与すると、生存期間が4~6倍延長した」と発表しています。

 しかし、78年にアメリカのメイヨー医科大学は、ビタミンCにがん患者の延命効果はないと反論します。それが有名医学雑誌に掲載されたため、医学界全体がビタミンC治療に関心を持たなくなってしまった。

封印されたビタミンC治療

――なぜ、ビタミンC治療は米国で封印されてしまったのでしょうか?

A氏 米国の巨大製薬企業も、高価な抗がん剤を大きな収益源にしています。つまり、抗がん剤治療ではなく、安価なビタミンC治療が主流になっては困る。そこでこれらの企業は、資金面でも人脈面でも太いパイプを持っている政府と共に、強く動いたといわれています。また、前出のポーリング氏はノーベル賞を2つもとった天才ですが、原爆反対を訴えていたため、政府につぶされたという声もあります。

――院長の治療で治癒した、患者さんの事例を教えていただけますか?

A氏 ウチはがん専門ではありませんから、2年間でがんの患者さんは5~6人ほどです。そのうちの一人、31歳の女性の患者さんは、新婚2カ月のときに子宮けい頸がんだとわかりました。しかもステージ4で肺に転移があり、かなり進行した状態でした。すでに手術ができる状態ではなく、大学病院では抗がん剤を使っても3~4カ月の余命だと言われました。そこで当院では、高濃度ビタミンCを1日75グラムで週4回投与。途中から100グラムに増量し、並行してノンカーボ栄養療法を開始しました。2カ月後には肺の転移がんはほぼ消滅し、さらに3カ月後には完全に消えていました。彼女は今でもふつうに生活を送り、再発防止のために定期的にビタミンC投与を続けています。

――その大学病院は、患者さんが院長の治療を受けていることは知っていたのですか?

A氏 知っていました。私は患者さんに、「大学病院の担当医に、診断データや画像をもらってきてください」とお願いしました。医師は患者からのそうした依頼を受けた場合、提供しなければならないことになっているのですが、なんとその担当医は、患者のその要求を拒否して、最後まで渡してくれませんでした。

――院長の医療法人で行っている、具体的な治療法について教えてください。

A氏 高濃度ビタミンC大量投与は、点滴でビタミンCの血中濃度を一気に上げる方法。ノンカーボ栄養療法は、糖質をカットした食事療法です。抗がん剤より効き目が高く、副作用がない治療法です。ビタミンCは天然の抗がん剤みたいなものです。本来は抗酸化物質ですが、一定の濃度を超えると過酸化水素(H2O2)を発生するようになります。要は消毒薬と同じ物質で、がんを攻撃する力を持ちます。副作用がないのは、正常細胞に含まれるカタラーゼという酵素がH2O2をH2O(水)とO2(酸素)に分解できるからです。抗がん剤は、分解されずに正常細胞も攻撃するから副作用が発生してしまうのです。

糖を摂らない

――ノンカーボ栄養療法とは、どのようなものでしょうか?

A氏 甘いお菓子果物はもちろん、ごはんやパンなどの穀物、じゃがいもやニンジンなど炭水化物を多く含む根菜類も避けます。日本酒やビール、ワインなど糖質の高いお酒もダメです。代わりに、肉や魚を積極的に食べます。不健康だと心配されるかもしれませんね。でも、筋肉や血液など体の組織のもとはタンパク質や脂質で、糖質はエネルギーにしかなりません。よく脳は糖質しかエネルギーにできないといわれますが、肝臓で糖質をつくることができますから、食事で摂る必要はないのです。

――糖を摂らないことで、がんにどんな作用があるのですか?

A氏 がんが成長する“エサ”は主に糖質で、それを断つことでがんの成長を妨げます。例えば、「PET」(陽電子放射断層撮影法)という検査は、ブドウ糖を原料にした薬剤を注射して放射線を当てると、がんの部分が光って見えます。がんがブドウ糖をよく取り込む性質を利用した方法ですね。

――高価な抗がん剤を使ったほうが、院長の医療法人としては儲かるんじゃないですか?

A氏 もし、抗がん剤ががん治療に有効なのであれば、もちろん抗がん剤を使います。別にビタミンCやノンカーボにこだわっているわけじゃなく、患者さんが治ればなんでもいいんです。ほかにも、免疫力を上げる漢方治療にも力を入れていますし、最近ではビタミンB1の大量投与にがんを治す効果を感じています。

末期がん激痛の原因突き止めた…福岡大チーム

2013-06-22 21:19:02 | がん
読売新聞 6月22日(土)7時56分配信
 末期がんなどの際に神経が傷ついて起きる「神経障害性疼痛(とうつう)」という激痛の原因を動物実験で突き止めたと、福岡大学の高野行夫教授(薬理学)らが英科学誌電子版に21日発表した。

 脊髄で「CCL―1」というたんぱく質が増えるのが原因だという。この疼痛にはモルヒネなどの鎮痛剤が効きにくいが、新たな治療法につながると期待される。

 マウスの座骨神経を縛って激痛を再現したところ、脊髄のCCL―1が通常の2倍に増加した。また、正常なマウスの脊髄にCCL―1を注射すると、通常は激痛を感じた時に示す動作を、少しの刺激でも見せるようになった。

 一方、CCL―1の働きを妨げる物質をあらかじめ注射しておくと、激痛を感じなくなる予防効果があることも確認した。

氷から水、きっかけ解明=結晶構造崩壊を計算―総研大など

2013-06-22 21:16:44 | 構造化微量要素
時事通信 6月22日(土)19時6分配信
 氷の結晶構造が崩壊し、解けて水になるきっかけをコンピューターのシミュレーションで解明したと、総合研究大学院大(神奈川県葉山町)の院生望月建爾さんらが英科学誌ネイチャーに発表した。
 岡山大の松本正和准教授や分子科学研究所(愛知県岡崎市)の大峯巌所長との共同研究で、さまざまな化学物質の構造や水を含むたんぱく質の構造が変わる仕組みを解明するのに役立つという。
 水分子は小さな水素原子2個と大きな酸素原子1個から成る。固体の氷では、分子が六角形の網を構成するように整然と並んでいる。
 しかし、温度が上昇すると分子が揺らぎ出し、分子同士の結合が切れて六角形の形が崩れる所が現れる。望月さんらはこの結合の切れ方に注目し、分子間に働く力の計算を繰り返した。
 分子が揺らいで結合が切れ、六角形の形が崩れても、初めのうちはすぐつながって元に戻る。しかし、温度上昇で揺れがひどくなると、つながる際に間違った分子の組み合わせが発生してしまい、連鎖的に組み替えが起きて結晶構造が崩壊することが分かった。

氷の構造
http://rikanet2.jst.go.jp/contents/cp0200a/contents/20903.html

いまだ謎多き水分子の世界  -その意外な構造と運動様態の秘密に迫る-
http://www.spring8.or.jp/ja/news_publications/research_highlights/no_54/

氷の結晶構造と水素結合 20110516
toitemita.sakura.ne.jp/koorinokessyou.pdf‎

がん細胞に薬剤運ぶチューブ=筒状たんぱく質で開発-東大など

2013-06-22 21:14:51 | がん
筒状のたんぱく質複合体が多数連なった微小なチューブに薬剤を入れ、がん細胞の中に到達してから薬剤を放出させる技術を東京大と東北大、東京工業大の研究チームが開発した。マウスでモデル実験に成功したと、英科学誌ネイチャー・ケミストリー電子版に発表した。
がん細胞の増殖を防ぐには、小さなリボ核酸(RNA)を送り込み、DNAの機能を妨げる方法が有効と考えられている。しかし、RNAは体内に入るとがん細胞に届く前に分解されてしまう問題があった。この微小チューブを利用すればがん細胞に届き、新薬開発につながる可能性があるという。
(2013/06/04-09:39)

鳥インフル運ぶアヒル、ウイルスへの免疫持つ ゲノム解読

2013-06-10 22:02:35 | 薬効
鳥インフル運ぶアヒル、ウイルスへの免疫持つ ゲノム解読
AFP=時事 6月11日(火)8時46分配信

ルーマニアの首都ブカレストの湖面に浮かぶカモ(2005年1月12日撮影、資料写真)。

【AFP=時事】鳥インフルエンザウイルスの運び役になることの多いアヒルのゲノム配列を解読したとの研究が、9日の科学誌ネイチャー・ジェネティクス(Nature Genetics)に掲載された。

薬耐性ある新型鳥インフルを初確認、中国

 アヒルは鳥インフルエンザの宿主として知られているが、興味深いことに、ウイルスに対する免疫を持っていることが多い。中国で新たに発生したH7N9型に対しても免疫を持っているとみられる。

 研究チームは、生後10週間のメスのマガモのDNAコードを解析。アヒルを鳥インフルエンザ感染から守っている免疫システムの遺伝子群を特定し、すでに解析が終わっているニワトリやキンカチョウのゲノムにはこれらの遺伝子群の多くが存在しないことを突き止めた。

 さらに、アヒルの染色体からは、これらの遺伝子の多くがペアで見つかった──このことは、アヒルが鳥インフルエンザに対してニワトリやシチメンチョウよりも耐性が強い理由の説明になるかもしれない。

 研究論文は、アヒルが鳥インフルエンザに対して「最適化された免疫システム」を持っていると結論づけた。


鳥インフル感染状況の予測は不可能、WHO事務局長
2013年05月21日 11:52 発信地:ジュネーブ/スイス

【5月21日 AFP】世界保健機関(World Health Organization、WHO)のマーガレット・チャン(Margaret Chan)事務局長は20日、中国でヒトへの感染が拡大している鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)について、今後の感染状況の推移を予測するのは不可能だとの見解を明らかにした。ヒトに感染するようになった経緯が現時点で解明されていないことがその理由だ。

 スイス・ジュネーブ(Geneva)で開幕した第66回世界保健機関年次総会(World Health Assembly)で約3000人の出席者を前に演説した事務局長は、「インフルエンザ・ウイルスは常に変異を続けている。感染がどのように拡大するかを予測できる者はいない」と言明した。しかし一方で、「ヒトに感染するようになった経緯は完全には明らかになっていないが、(中国の)家禽(かきん)市場を閉鎖して以来、新たな感染者の発生は大幅に減少している」と指摘。さらに、「現在、ヒトからヒトへの感染が起こる可能性ははほとんどないとみている」と付け加えた。

 最新の公式データによると、今年3月に中国で初めて人への感染が確認されて以来、同国で報告されたH7N9型鳥インフルエンザの感染者は130人、うち死者は35人に上っている。

 事務局長はまた、中東で昨年初めて確認されて以来、感染が拡大しているSARS様の新型コロナウイルスについて、「現在までに41人が感染し、うち20人が死亡している。感染者の数は少ないが、限定的にヒトからヒトへの感染が発生しており、医療従事者もヒトから感染している」と述べた。

「これら2つの新しいウイルスは、新興感染症や流行の可能性がある病気の脅威が絶えず存在することを、私たちに再認識させるものだ。微生物の世界では、持続的な変異と適応は生き残るためのメカニズム。常に私たちを驚かせる」という。(c)AFP

特許権の帰属、“頭脳”流出リスクも 開発者の意欲低下を懸念

2013-06-08 12:12:52 | 知的財産権


2013/6/8 08:15
 「職務発明」の特許権の保有者について、発明した従業員から企業側に帰属を移す検討を政府が始めた背景には、高額な発明対価の支払いを回避し、国際競争力を強化したい産業界の強い要望がある。ただ、モチベーションが下がった有能な開発者たちが、チャンスを求めて海を渡る可能性は否定できない。日本の「ものづくり」を支えてきた技術の流出を食い止めるための工夫が必要だ。

 発明対価をめぐる訴訟で一石を投じたのは、日亜化学工業に在籍中、青色発光ダイオード(LED)の実用化に道筋をつけた中村修二・カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授だ。中村氏は退職後の2001年に同社を提訴、最終的には同社が8億4000万円を支払うことで和解した。
 この裁判をきっかけに、発明者が企業を訴えるケースが増加。日立製作所は06年、光ディスクの技術をめぐる訴訟で発明者に1億6000万円を支払ったほか、味の素も人工甘味料をめぐる訴訟の和解で、1億5000万円を支払うなど、企業の訴訟リスクは高まっている。
 それだけに、政府が「職務発明」の帰属を見直す方針を示したことは、企業にとって朗報にみえる。しかし、「発明が先細りし企業が自らの首を絞める結果になりかねない」(ファーイースト国際特許事務所の平野泰弘所長弁理士)との懸念も強い。

 企業側も、意欲低下のリスクに気付き、手を打ち始めている。日立製作所は発明に対する評価方法や報酬の決め方などをあらかじめ決め、不服がある場合は裁定委員会に申し立てられる。味の素も利益を上げた際など3段階にわたって報奨金を支払うよう制度を改正している。
 ただ、特許権の帰属に枠をはめてしまうやり方については専門家の間でも意見が分かれる。日本知的財産協会(東京都千代田区)によると、米国では、企業か従業員のどちらに特許権を帰属させるかについては、各社の契約で決めるような自由な仕組みを採用している。国際競争力を高めるための法改正が、日本の頭脳の海外流出を招くリスクも高めかねない。



モチベーションが下がった有能な開発者たちが、チャンスを求めて海を渡る
国際競争力を高めるための法改正が、日本の頭脳の海外流出を招く
有能な研究者は、大学畜、会社畜に甘んじることはない