The Society of Hormesis ホルミシス学会

STRUCTURED MICRONUTRIENT, US PAT/TH FDA (Med), JP FDA(Food)

トランス脂肪酸含有量

2015-07-14 17:17:47 | 食品

マーガリンケーキ、ビスケット、スナック菓子、ドーナツ、マヨネーズ、ファストフード、インスタント麺などに含まれるトランス脂肪酸は、心血管疾患のリスクを高めるとして、規制している国は多い。

 

 例えば、世界保健機関(WHO)は、トランス脂肪酸の摂取量を摂取エネルギーの1%(約2g)未満にするよう2003年に勧告。デンマークでは03年6月から食品中のトランス脂肪酸の量を全脂質の2%までとする罰則規定のある行政命令を制定。08年にはスイスが油脂100g当たり2g以上のトランス脂肪酸を含む商品の国内流通を禁止、09年にはオーストリアも同様の規制を決定した。

 南米ではブラジル、アルゼンチン、チリ、パラグアイ、ウルグアイが06年にトランス脂肪酸の表示を義務化。アジアでは、韓国が07年から、台湾は08年から、香港は10年から、表示義務を課した。

 北米では、カナダが05年から、アメリカが06年から表示を義務化。そして今年6月16日、ついに米国食品医薬品局(FDA)はトランス脂肪酸の食品添加物を18年6月から原則禁じるという決定を下した。

 他方、まだ日本では表示すら義務づけられていない。理由は、「大多数の日本国民のトランス脂肪酸摂取量は、WHOが推奨する総エネルギー比1%未満を下回っており、通常の食生活では健康への影響は小さい」という食品安全委員会の見解に基づいている。

 しかし、平均値でWHOの目標をクリアしていても、トランス脂肪酸を食べすぎている人はいると思われ、現在摂取量が少ない人でも、将来オーバーする可能性が高い食生活を送っている人もいるはずだ。表示義務を課せば、普段から心がけた食生活を送れるようになり、トランス脂肪酸の摂りすぎを未然に防ぐことにつながると期待できる。

 つまり、消費者にとっては、トランス脂肪酸含有量が表示されているに越したことはない。特に日本の場合、近年、国内の酪農家の減少が深刻になり、原料の生乳も減って国産バターは不足、高価格化が続いており、バターの代替品として、やむを得ずマーガリンを買っている人も多い。そういう人の中には「自分の買っているマーガリンには、トランス脂肪酸がどれだけ入っているのか」と気になっている人もいるだろう。

情報開示に応じない明治、セブン、ヤオコー

 そこで国内で流通している下記合計18社、94商品のトランス脂肪酸含有量を調査した。

・日本マーガリン工業会の会員のうち、家庭用マーガリンをつくっている雪印メグミルク明治、J-オイルミルズ、丸和油脂、マリンフード、月島食品工業の6社および日本生活共同組合連合会(生協)、小岩井乳業の計8社が製造する家庭用マーガリン全75商品

オンラインストアの「アマゾン」で、「マーガリンの売れ筋ランキング」の上位20位(6月30日時点)のうち、家庭用でランクインしていたリボン食品、創健社、キユーピーの計6商品

・大手スーパーマーケットコンビニエンスストアのプライベートブランドのうち、イオン、ヤオコー、セブン-イレブンローソンの計10商品

・「高級ホテルのマーガリン」の代名詞的存在である帝国ホテル、ホテルオークラエンタープライズ、金谷ホテルベーカリーの計3商品

 その結果、3社だけ含有量を開示しない会社があった。明治、セブン、ヤオコーである。具体的な商品としては、明治の「明治コーンソフト バター入り」「明治ヘルシーソフトオフスタイルべに花 脂肪分70%オフ」など全25商品、セブンの「セブンプレミアム かろやかソフト300g」、ヤオコーの「クリーミースプレッド320g」だ。

 明治は「マーガリン類のトランス脂肪酸の含有量については、申し訳ございませんが、現時点では具体的な開示は控えさせていただいております」という。だが、7年前に筆者が別の媒体で取材執筆した折は、明治はしっかりと数値を開示していたことを考えると、情報開示に対して後ろ向きになっているようだ。

 また、セブン、ヤオコーは無回答だった。

国内で流通するマーガリンのトランス脂肪酸含有量

 7年前のワースト3品は、「雪印 Sマーガリン」(トランス脂肪酸含有量16.0%、以下同)、「雪印 ネオマーガリン」(14.0%)、生協の「コープ コーンソフト100 バターの風味」(13.5%)だった。具体的には、含有量16%のマーガリンを食する場合、パン1枚に通常つける目安とされる10gを塗るとトランス脂肪酸は10×0.16=1.6gになる。これでは1枚と4分の1で、WHOの基準をオーバーしてしまう含有量だ。

 それが今回の調査では、各社製品の含有量は7年前に比べて格段に少なくなっている。明治、セブン、ヤオコーを除く15社67商品のうち、トランス脂肪酸の含有量の多いワースト5は以下の通りだった。

 ワースト1位はマリンフードの「ツキマルゴールド 8g」(6.5%)。同社は給食用の商品が多く、同商品も学校で使われているとみられる。2位は雪印の「バター仕立てのマーガリン140g」(6.0%)、3位はイオンの「トップバリュ キャノーラソフト 紅花 160g」(5.3%)と「テーブルソフト べに花」(5.3%)で同順位、5位は生協の「べに花ハーフ」(4.1%)だった。

 2~5位は、「バター」「べに花」がキーワードとなっており、一見トランス脂肪酸が少なそうだが、実は多いという点が興味深い。これらワースト5は、パン3~5枚ほど食べると基準値オーバーのレベルだ。

トランス脂肪酸含有量3.0%以上】

マリンフード「メンドーテルポーション 6g」(4.0%)
・同「ガーリックマーガリン 80g」(3.2%)
・雪印「ネオソフト コクのあるバター風味280g」(3.0%)
・同「テイスティソフト バターの風味 濃厚300g」(3.0%)
・同「ネオソフト キャノーラハーフ160g」(3.0%)
・同「ネオソフト ハーフ」(3.0%)
・同「ネオソフト べに花」(3.0%)
・同「ヘルシーリセッタ ソフト」(3.0%)
・生協「ケーキ用マーガリン」(3.0%)

 これらはパン5~7枚程度で基準値オーバーとなる。

【トランス脂肪酸含有量1.0%以上3%未満】

ローソン「マーガリン ローソンセレクト」(1.9%)
・イオン「シュガートースト ソフトクリーム」(1.71%)
・雪印「まるでバターのような やわらかソフト(チューブタイプ)140g」(1.4%)
・ホテルオークラエンタープライズ「ホテルオークラ マーガリン180g」(1.0%)
・金谷ホテルベーカリー「金谷ホテルマーガリン」(1.0%)
・J-オイルミルズ「NEW! カルピスソフト」(1.0%)
・同「ラーマ バター好きのためのマーガリン」(1.0%)
・同「ラーマ バターの風味」(1.0%)
・同「ラーマ」(1.0%)
・同「ラーマソフト減塩」(1.0%)
・同「ラーマ プロ・アクティブ」(1.0%)
※J-オイルミルズは含有量をすべて「1%前後」と回答したので1.0%に統一した

 これらは、基準値に達するにはパン10~20枚必要で、パンのみでオーバーすることはないだろう。ただし、他の食品とトータルでオーバーしないよう気をつけなければならない。そのためには、トランス脂肪酸の含有量の表示を義務づける必要がある。

【トランス脂肪酸含有量1.0%未満】

・丸和油脂「ホテルソフトファットスプレッド 380g」(0.9%)
・同「ホテルソフト(バター入り) 150g」(0.9%)
・マリンフード「ソフトマーガリン150g」(0.8%)
・雪印「ネオソフト」(0.8%)
・生協「バター入りマーガリン」(0.8%)
・同「コーンソフト バターの風味」(0.7%)
・イオン「トップバリュ テーブルソフト 320g」(0.7%)
・小岩井乳業「小岩井 マーガリン 醗酵バター入り 180g」(0.68%)
・リボン食品「低糖工房 有機のマーガリン160g」(0.6%)
・イオン「トップバリュ セレクト 発酵バター入りマーガリン160g」(0.6%)
・マリンフード「たらこスプレッド 150g」(0.6%)
・同「ガーリックマーガリン 160g」(0.6%)
・同「はちみつシュガーバターブレンド 160g」(0.6%)
・同「ホイップガーリックソフト120gシュリンクタイプ」(0.6%)
・同「ホイップガーリックソフト 120g カートンタイプ」(0.6%)
・同「私のフランス料理 150g」(0.6%)
・同「私の胡麻いっぱいスプレッド 160g」(0.6%)
・同「私のフレンチトースト 160g」(0.6%)
・同「キューブマーガリン 7g」(0.6%)
・雪印「まるでバターのようなマーガリン」(0.6%)
・同「ケーキ用マーガリン」(0.6%)
・創健社「べに花ハイプラス マーガリン180g」(0.5%)
・帝国ホテル「ホテルマーガリン」(0.5%)
・月島食品工業「パン屋さんのおいしいマーガリン」(0.5%)
・同「プラスマーガリン」(0.5%)
・マリンフード「ツキマルシルバー 8g」(0.5%)
・同「フレッシュマリンマーガリン 8g」(0.5%)
・同「フレッシュマリン植物性マーガリン 8g(小袋)」(0.5%)
・同「フレッシュマリンマーガリン 8g(小袋)」(0.5%)
・生協「コーンマーガリン(コーン油<遺伝子組換え原料不使>70%使用」(0.5%)
・キユーピー「いちご&マーガリン 約11g」(0.4%)
・同「はちみつ&マーガリン 約11g」(0.4%)
・同「ブルーベリー&マーガリン約11g」(0.4%)
・イオン「トップバリュ キャノーラソフト バター風味ソフト160g」(0.4%)
・創健社「発酵豆乳入りマーガリン160g」(0.4%)
・生協「コーンマーガリン」(0.4%)
・同「NEWソフト」(0.4%)
・同「コーンソフト バター入り」(0.4%)
・小岩井乳業「小岩井 マーガリン ヘルシータイプ180g」(0.34%)
・マリンフード「ツキマルシルバーホイップマーガリン 5g」(0.3%)
・イオン「トップバリュ キャノーラソフト カロリー1/2 180g」(0.23%)

 買い物の参考にしてほしい。
http://biz-journal.jp/2015/07/post_10696_1.html


脱糖

2015-07-14 16:52:41 | 糖尿病

注目すべき新たなダイエット法が登場した。その名も“脱糖ダイエット”。今はやりの糖質制限ダイエットをさらに進化させ、食べ物の炭水化物から食物繊維を除いた「糖質」を、できる限り食事から排除する方法らしい。

 実はこの方法で、17キロ減量した医師がいる。精神科医で「ハタイクリニック」院長の西脇俊二氏だ。西脇院長は、09年7月から実践し、体重は3カ月で75キロから58キロに。写真のような体形にガラリと変わった。

 このダイエット法の柱は次の3点。まず“脱糖”である。単純に言うと、ご飯やパン、麺類やパスタ、穀類など炭水化物を極力食べないことだ。

「今はやりの糖質制限の一種ですね。私は炭水化物を食べないことで、糖質摂取を1日10グラム以下に抑えました。砂糖や果物もやめました。自分から意識的にやるから“脱糖”なんです。実際、今の日本人は糖質を山ほど食べています。例えば、ご飯小盛り1杯は角砂糖にして7個分、糖質28グラムに匹敵します。普通盛りなら9個分。小盛りでも3食で1日84グラム! ランチにカツ丼やラーメンライスとギョーザな~んてサラリーマンは、それどころじゃない。明らかに、糖質取り過ぎと言っていいでしょう。だからまず3日間、徹底的にやります。糖は中毒性物質で、中毒性から抜け出すためにも、3日間キッパリと脱糖することが大切です」

余分な炭水化物は、皮下脂肪や内臓脂肪になってしまう。その“余計な分”をやめるのが、脱糖ダイエットなのだ。

「3日で体重の変化を感じ、体脂肪率も落ちる。毎朝ほぼ同じ時間帯に起きて、水を飲む前に体重計に乗ればハッキリわかります。私は3カ月で体重が17キロ減り、体脂肪率は24%から8%になりました」(西脇院長)

 ご飯や麺類など、いわゆる主食を抜いた結果、肉、魚介、そして卵と豆腐中心の食生活になる。これらはお腹いっぱい食べてもいいそうだ。摂取カロリーを減らす一般のダイエットとの最大の相違点は、「飢餓感がないためリバウンドしにくいこと」。これはありがたい限りではないか。

 2点目が有酸素運動。西脇院長は「うっすら汗をかいて息が切れない程度のキツクない走り方」で毎週2回、ジムで走った。


「もうひとつ、筋トレも大事。筋肉が付くと基礎代謝がアップしてエネルギー消費が大きくなるので、太りにくい体に変わる。効果は一段とアップします。3日間の場合、最初の1日だけでいい。筋肉痛になるまで負荷をかけてやってください」

スクワット、腹筋、ダンベル運動の組み合わせがベストだとか。

 間もなく新年度。健康診断の季節だが、実は脱糖ダイエットは、高血圧や糖尿病のサラリーマンにもオススメだ。

「高血圧が治ります。糖尿病もⅡ型は100%治る。痛風が治り、動脈硬化のリスクもグンと減ります。ぜひ、実践してください」

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/158409/1


タンパク質

2015-07-14 16:49:53 | 健康

日頃から体に気を使い、運動を怠らず、健康にいいというネタがあれば取り入れる。おかげで世の中には健康情報があふれているが、はたして、何が正しくて何が正しくないのか。本当のところを探ってみた。

■「筋肉を増やすためにタンパク質の摂取を増やす」のウソ

 トレーニングで筋肉を増やすには、タンパク質が必要になる。タンパク質を補給しなければ、筋肉は増えないのは確かだ。

 ただし、タンパク質の摂取を増やせば増やすほど、筋肉が増えるわけではない。横浜創英大名誉教授の則岡孝子氏(栄養学)が言う。

「人間の体には、タンパク質を貯蔵する機能がありません。余剰の分は体外に排出されます。分解されて尿となり、排泄されるのです。このときにフル回転で働かなければならないのが、腎臓です。つまり必要以上にタンパク質を摂取し続ければ、腎臓に多大な負担がかかる仕組み。その結果、腎機能障害を招く恐れが出てきます。タンパク質の取りすぎは、弊害が大きいですね」

 骨も弱くする恐れがある。タンパク質が分解されるときは、血液が酸性に傾く。それを中和させるため、骨のカルシウムが消費されるからだ。

「厚労省は、タンパク質の摂取基準を1日の総エネルギー量の20%までとしています。大事なのはバランスです」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150714-00000019-nkgendai-hlth


ハンバーグ、牛丼、サンドイッチ

2015-07-13 22:00:34 | 食品

ダイエット中でもハンバーガーや牛丼などのファーストフードが食べたくなってしまうこと、ありますよね。

ファーストフードの特徴は、炭水化物(糖質)の割合が多く、たんぱく質が少ないこと。糖質の摂り過ぎは代謝を下げやすく、使わない分は脂肪として蓄えられてしまうため、太りやすくなってしまいます。

そんなファーストフードですが、不足している栄養素をプラスする工夫を取り入れることで、太りにくくすることが可能です。

ダイエットアドバイザーの筆者が、ダイエット中にファーストフードを食べたくなったときに実践したい、栄養バランスを整える工夫をご紹介します。

 

ハンバーガーはダブルに

ハンバーガーの問題点はたんぱく源(肉や魚)やビタミン類(野菜や果物)が不足していること。この2つの不足を補う工夫が太りにくくする秘訣です。

まずは“ハンバーガー+ポテト”の組み合わせを封印しましょう。ポテトをプラスすると糖質と脂質だけをプラスすることになり、さらに太りやすくなってしまいます。

「かといって、ハンバーガー1つじゃ物足りない」という場合は、ハンバーガーをダブルバーガーにしましょう。糖質量が増えすぎるのを防ぎ、たんぱく質量を増やすことが可能です。

さらに、サイドメニューからサラダをプラス。ビタミンを摂取して代謝を上げることができます。噛む回数が増えることで満足感をUPさせることにもつながりますよ。

 

牛丼は肉増しに

牛丼はご飯の量が多い割に肉の量が少ないのが問題点。食事1食分のたんぱく質摂取量としてはやや少なめです(並盛りの場合)。そこで、大盛りにしてご飯(糖質)をさらに増やすのではなく、サイドメニューで卵をプラスしたり、肉増しにするのがおすすめです。

また、紅生姜や味噌汁には代謝を高める効果があるため、積極的に取り入れましょう。肉増しの代わりに豚汁をプラスするのもおすすめです。

 

サンドイッチにはカフェラテをプラス

野菜サンドはとにかくたんぱく質が不足気味。卵やハムが入っているものでも、十分なたんぱく源とは言えません。栄養バランスをよくするためには、カツサンドなどの肉がしっかり入っているものをチョイスすることをおすすめします。

食べ合わせの工夫でバランスを整えるなら、カフェラテなどで牛乳(たんぱく源)をプラス。サンドイッチを2つ購入するのではなく、サンドイッチに肉系の惣菜を合わせるのも1つの方法です。

 

ついつい糖質を摂り過ぎてしまうのがファーストフードの落とし穴。肉類や乳製品、野菜を組み合わせることで栄養バランスを整えることが可能です。ダイエットを成功させたいけどたまにはファーストフードを楽しみたい! そんなときにはぜひ参考にしてみてくださいね。

http://nikkancareism.jp/archives/63831


キムチ

2015-07-13 21:04:32 | 食品

2015年7月13日、韓国の情報番組でこのほど、「キムチには発がん性物質が含まれている」という見解が紹介された。出演した医師によると、キムチを20年以上食べ続けるとがんを発症する恐れがあるという。

【その他の写真】

これについて韓国のネットユーザーが多くのコメントを寄せている。

「キムチがないとご飯食べられないのに、どうしよう」
「そもそもしょっぱいから体に良くないはず」
「食べるものがない貧しい時代でもないのに、どうしてあんなしょっぱいキムチを食べるんだ?」
「西洋人が好むチーズや酪農製品も発がん性物質だから大腸がんの発病率が高いのね」

「1日に白菜1個分食べるわけじゃないから、心配なし」
「コーヒーが身体に悪いと言ってもみんな飲むよね」
「たぶん言ってる本人もキムチを食べまくっていると思う」
「それでもカクテキはやめられない」
「塩漬けの保存食や発酵食品は韓国以外にもあるのになぜキムチだけ?」
「キムチを食べなくても、たばこを吸って、ラーメンやから揚げを食べて、お酒を飲んで、運動しなければ、がんにかかる」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150713-00000053-rcdc-cn


タンパク質

2015-07-13 20:52:16 | 食品

いよいよ夏本番。厳しい暑さを乗り切るためにも、溜め込んだ疲労は今のうちに回復させておきたいですよね。

効果的に疲労を回復させるためには、食事の内容やタイミングに注意することが大切。いつ、何を食べるかで疲労回復スピードが大きく変わりますよ。



■朝・昼は“炭水化物”を中心に

疲れを残さないコツは、エネルギー源である糖質(ごはんやパン、パスタなどの炭水化物)を午前中に摂取すること。夜に身体を動かさないのに糖質を大量に補給してしまうと、脂肪として溜め込んだり消化をするのにエネルギーが奪われてしまいます。

エネルギーが必要になる朝や昼にしっかりと糖質を補給して、夜は控えめにすると疲労を溜め込みにくく、体力を回復しやすい状態にすることができます。



■夜に食べたいのは“たんぱく質”

逆に夜にしっかり食べたいのが肉や魚、卵、大豆製品などのたんぱく質。たんぱく質は傷ついた細胞の修復材料のため、疲労回復に欠かせません。細胞の修復は睡眠中に行われますから、疲労回復効果を高めるためには夜にたんぱく質を摂取するのがおすすめです。

夜は内臓も休養モードになりますから、脂質の多いたんぱく質やこってり系の味付けは避けましょう。消化に負担のかかりにくいたんぱく源は、大豆製品や刺身、白身魚などです。



■水分と塩をセットで補給

汗をかくと、水分と一緒に塩分も排出されてしまいます。水分補給だけでは体内のはたらきが弱まってしまいます。また、1度に大量に水分を摂取しても体内に溜めておくことはできません。

水分補給は“小まめに(喉が乾いたときでは遅いと言われています)”、“塩分とセットで”おこなうことをおすすめします。コンビニで手軽に購入できる“水分+塩分”のセットには、スポーツドリンクや野菜ジュース(塩分入りのもの)などがあります。



■積極的に摂取したいのは“ビタミンB1”

内臓のはたらきを活性化する栄養素の代表といえば“ビタミンB1”。暴飲暴食するとビタミンB1を消耗し、体内のはたらきを弱めて疲れを長引かせてしまいます。

ビタミンB1を豊富に含む食材は豚肉、大豆、玄米、ごまなど。にらやにんにくなどの香味野菜と一緒に摂取するとビタミンB1のはたらきを高め、さらに回復力をUPさせてくれます。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150713-00064321-nkcareism-life


睡眠の質

2015-07-13 16:23:13 | 健康

2015年6月24日、良好な睡眠と運動の習慣にはたいへん密接な関係があることがわかった。とはいっても、睡眠の質をあげるためにどんな運動をしても効果があるというわけではない。ペンシルバニア大学の研究では、ジョギング、サイクリング、ヨガ、ガーデニングをしている人は、まったく運動をしない人に比べて質の高い睡眠をとっているという。中国メディア・網易(NETEASE)が伝えた。

【その他の写真】

研究は成人40万人を対象として行われた。1日の睡眠時間と過去1カ月間に行った運動の相関関係を調べている。研究を率いたペンシルバニア大医学大学院のマイケル・グランドナー教授は、「単純なウォーキングでもいい。何かしらの運動を行うと、1日に7~8時間の良質な睡眠をとることができる。ジョギングやヨガなど、散歩よりも意識的に身体を動かすものならさらによい」としている。

また、すでに運動をしている人で、「自分はよく眠れない」と感じている人がいたら、そこであきらめずに運動の習慣を継続すべきだという。睡眠の質に明らかな効果が出るには数カ月を要することもある。なお、体力を使う活動といっても、家事や育児などはかえって睡眠の質を下げるという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150713-00000037-rcdc-cn


ココア

2015-07-07 06:51:12 | 糖尿病

体内でアルコールを分解する場所と言えば、肝臓です。解毒の他には、タンパク質、糖、脂肪をエネルギーに変える代謝機能や、胆汁の生成、分泌を行う臓器でもあります。たくさんの血管や胆管があり、心臓、小腸、十二指腸につながっています。「肝臓が痛む」といった症状はめったに聞きませんよね。肝臓は一部の機能に異常があっても症状が現れにくく、自覚症状が出たときには遅かったりするゆえに、「沈黙の臓器」を呼ばれています。そして糖尿病患者の死亡原因は、肝疾患が17.5%です(日本糖尿用学会の調査結果より)。肝機能の低下を防ぎ、糖尿病に効果がある食材が、スイーツに使われるまさかの食材から発見されたのです。


◆糖尿病のメカニズム
糖尿病は高血糖が続いた状態を言います。血液中にエネルギーとして活用されないブドウ糖が溜まると血糖値が上昇。糖尿病には1型と2型があり、生活習慣病など不摂生な生活による糖尿病は主に2型で、糖尿病患者の95%を占めると言われています。ブドウ糖をエネルギーに変える橋渡し役であるインスリンの作用不足によるものです。

インスリン作用不足には、インスリンの分泌量低下とインスリン抵抗性の2つが考えられます。
血液中のブドウ糖はインスリンによって肝臓を経由し、筋肉、脂肪など、インスリン受容体のある細胞に結合し、エネルギーとして取り込みます。この受容体がインスリンに鈍くなっている状態を「インスリン抵抗性」と呼びます。


◆肝機能低下と糖尿病を予防するスイーツって?
スペイン高等科学研究員の研究グループによると、「ココア」に糖尿病を防ぐ効果があるというのです(栄養分子生物学専門誌2015年7月号)。まだマウスによる実験段階ですが、ココア10%を含むエサと普通のエサを与えて比較したところ、ココアを含むエサを与えたマウスは、体重、血糖値、インスリン抵抗性レベルが下がったと報告しています。名付けてココアリッチダイエット。

ココアが血糖値を抑制すると考えられるのは、糖の合成、糖の活用促進、糖をエネルギーに変えるタンパク質の働きなど、肝臓で糖をコントロールする働きを見せたからだと発表されています。


◆ココアって糖じゃないの?
ココアとチョコレートは、同じカカオ豆が主原料です。カカオは、片手で持てるくらいの大きさで黄色っぽい果実です。その中の種が、カカオ豆です。カカオ豆を焙煎、摩砕したものをカカオマスと言い、チョコレートの原料になります。カカオマスから脂肪分を除き粉砕したものを「ココアパウダー」と呼びます。

市販されているココアはピュアココアに砂糖やミルクを入れて甘くしています。健康のためにココアを取るなら、なるべくピュアココアがオススメ。
冬のイメージが強いココアですが、夏にもアイスココアとして冷たいまま取り入れると良いかもしれませんね。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150706-00010006-mocosuku-hlth


病院死

2015-07-06 16:16:08 | 健康

● 「終末期」の対応が 大きく遅れている日本
 「東京圏の高齢者は地方に移住を」と提言して物議を醸している日本創生会議の座長、増田寛也・元総務相が、「延命治療の議論を」と呼び掛けている。昨年「消滅可能性都市」を挙げ、その後、名指された自治体が少子化対策に熱を入れだすなど、政策へ大きな影響を及ぼしているだけにその発言に注視したい。
 増田さんは、5月24日の毎日新聞のコラムで「終末期医療のあり方」を論じた。そのなかで、「終末期の人工栄養による延命は、世界的にみると必ずしも当たり前のことではない」「むしろ非倫理的であるとさえ認識されている国がある」と、穏やかな表現ながら、延命治療への再考を喚起している。
 介護の現場からは「ご本人の終末期の対処法が曖昧なので困る」という声はよく聞かれる。やっと、終末期に焦点が当たり出した。「素人」なだけに直感が働くことは多く、増田さんの発言は正鵠を射ている。死というゴールを見据えて初めて、高齢者の医療と介護は成り立つはずである。
 日本の病院や施設では、口から食べられなくなったので鼻や静脈からチューブを通じて、あるいは胃に穴を開けて栄養を与えられている高齢者をよく見かける。手足の関節が固まって寝返りを打てない寝たきりの人も。自分で呼吸できなければ人工呼吸器が装着される。気管切開されているため、痰の吸引やチューブの交換の際に苦しみもがく姿も見られる。認知症などを抱え、全く言葉を発しないままの人も。
 無理に栄養分を注入するため、消化されず、体中がむくんで目も当てられない様子になってしまうこともある。人間としての自然な死とは縁遠い、こうした延命治療が終末期に待ち受けている状況には、ぞっとさせられる。
 高齢者ケアへの取り組みは先進諸国の共通の課題である。それは、(1)「終の住処」を何処に求めるか (2)認知症ケアの手法 (3)終末期・看取りのあり方―――という3つの課題に集約されるだろう。 
 このうち、(1)は「脱病院、脱施設」という合言葉に象徴されるように、最期の時を迎える場として「生活の場」への転換が進んでいる。自宅の延長である「ケア付き住宅」をできるだけ自宅の近辺に求める考え方である。 
 国際的には「Ageing in Place」と言われる。即ち「年老いても同じ地域で住み続けましょう」という意味だ。同じ内容を日本では、「地域ケアシステム」と名付けた。これは、Community-based Care System(地域住民のためのケア体制)とIntegrated Care System(包括的なケア体制)を合体させたCommunity-based Integrated Care Systemの日本語訳である。
 「包括」は日常用語でなく分かり難いが、「総合」「まるごと」のこと。異なる要素が一緒になって、という意味で、異業種連携であり、高齢者だけでなく障害や子育てなどを大きく含んで一緒に、と理解すればいいだろう。
 それから(2)は、先ごろ東京で認知症ケアの国際サミットが開催されたように、先行組に追い付こうとの意気込みが表れ、政策として結実しつつある。精神科病院問題など、まだ出遅れた分野を抱えてはいるが、欧米諸国と同じ方向に舵を切りつつあるのは確かだ。
 つまり、(1)と(2)は国際レベルへの引き上げを目指して、一応路線は敷かれてきた。ところがである。(3)になると日本だけが大きく取り残されている。日本の常識が世界の非常識、とみても過言ではないほどの状況だ。
● 日本は80%が「病院死」
 それを端的に示しているのが、死亡場所の数値だ。病院と施設(欧州では実質的にケア付き住宅)、自宅の3ヵ所に分けた比率を見ると、欧州諸国では病院死が50%前後である。最も低いのは30%台のオランダだ。
 病院死が少ないのは、訪問診療や訪問介護が充実していて、入院しなくても自宅や近辺のケア付き住宅で最期まで過ごすことができるからだ。各国の共通施策である「在宅重視」の成果が、病院死比率の多寡で判定できる。
 では、日本はどうか。なんと病院死は80%近い。欧州諸国とこれほどに大差がついた「生活指標」は珍しい。出産と死亡は、あらゆる生物が同様に体験する自然な現象だろう。決して「病」ではない。ライフスタイルの一環でもある。
 パソコンや携帯電話のICTをはじめ、スポーツや音楽、映画、食文化、ファッション、インテリアなど日々の生活を彩り、欠かせない生活諸要素のひとつが、出産であり死亡・看取りであろう。日本人は、パソコンやレストランなど他の要素はほぼ世界レベルの水準を持ち、その便宜性や快適性を共有している。だが、死の文化だけが、日本は他国とまるっきり異なり、それが数字に表れている。
 「歴史や文化が地域や国によって異なるのだから、違いがあっても不思議はない」という指摘がよくある。確かに、地域性は欠かせない。生活の潤いには必要である。だが、方言を使う場が時にはあっても、ほとんど標準語で会話が成り立っているのが現実だろう。大きな流れは、一定の方向への収斂だ。快適性や合理性、それに一定の倫理観に基づいて希求すべき方向が地球規模で絞られていく。
 では、死についてはどうか。なぜ、日本だけが病院死比率が高いのか。
● 医療や病院、医師への 盲目的な受け入れは日本の特徴
 医療提供者だけにその理由を問うのは当たらないだろう。医療だけでなく国民一般の意識が大きな影響を与えている。それを辿ると、日本の今の急激な「豊かさ」をもたらした多くの要素と重なってくる。

 医療や病院、医師への盲目的な受け入れは、「信仰」に近い。欧州諸国には見られない信頼であり、すがりようだ。モノの獲得を通じて豊かな生活を目指してきた発想そのものに通じる。家電製品やマイカー、新幹線など最新技術への礼賛は、病院や医療にも通じる。
 豊かさは、総中流意識を醸成して全国民が加入する皆保険システムも誕生させた。医療が低価格で使える手近な存在になったことも、医療信仰に拍車がかかった。
 心身に少しの支障が生ずると、すぐに診療である。通院から入院への回路は短い。日本人の受診率や入院期間はずば抜けて高く長い。
 受け入れる医療の側では、治療には熱心ではあるが、ほぼ治療を終えたに近い慢性期の高齢者には別の手立ては持ち合わせない。年齢にかかわりなく、受診に来た高齢者には病名を付け、診療報酬を受け取る。
 老衰による細胞劣化が全身で進行していても、高齢者は病名を求め、薬を欲しがる。これまでの医療のメカニズムに、高齢者と医療側がたやすく乗ってしもまう。老衰を「古いもの」「役に立たたないもの」として認めたがらない。新しいモノが「豊かさ」を生み、それを一心に追い求めてきた。老衰を嫌うのはその弊害であるが、自身は気付かない。
 患者の刻印を押されれば、手術や薬で手を打ち、また元の状態に戻ることができると願う。その「錯覚」に手を貸す医療側の責任は当然問われる。
だが、日本の医療教育では、「死」は教科書の対象になっていない。死への自然のプロセスを学ぶことはない。ギリシャのヒポクラテス以来の「医療者にとって死は敗北」という信条に絡め取られたままだ。
 生物は必ず死ぬ。人間も生物に過ぎない――そんな当たり前の事実から目を背けたいのだろうか。
● 「高度医療の投入は 必ずしも最善ではない」
 「死は苦しいもの」という世間の誤解を解くのは医療者の責務でもある。実は、終末期になると脳内麻薬と言われるβエンドルフィンと血中のケトン体が分泌されて、極めて楽な状態で生を閉じることができるのは医療界の常識。
 自然の摂理はうまくできている。枯れるような死である。人工栄養などの延命治療を施すとその放出が止まり、苦しみを味わうことになる。
 栄養補給の胃瘻などの延命治療を「高度な医療技術」としてきた医療者たちではあるが、見直し機運も実は高まりつつある。日本老年医学会が2012年1月に「高度医療の投入は必ずしも最善の選択肢ではない」と、胃瘻の中止を容認したのが好例だ。
 生活の質(QOL)を第一とする考え方を尊重したのである。
 病院死が多い理由の一つに、意思表明を鮮明に打ち出さない日本独特の精神風土と家族主義が影響していることは間違いないだろう。
 最期の段階を迎えた時に、本人は「家族に任せる」と言い淀み、振られた家族は「専門的なことは分からないからお医者さんにお任せします」となる。医師は回復の見込みがなくても、医療を続けることしか教育されていないから、当然、延命措置に走る。
 もし、本人が「十分に生きた。治療を止めてほしい」と事前に周囲に話していても、その時に意思疎通ができなければ、家族が正反対の方向に動くこともある。「親の死を自分が決めたくない」という心情からだ。本人よりも、家族の心が優先されてしまう。
 医療側にも延命治療に向かわざるを得ない理由もある。
 医療保険制度では、長期入院になると診療報酬が下がる。患者に早く退院して介護施設に移ってもらいたいが、施設側からは「嚥下障害のある方の入所は難しい。胃瘻を作ってもらえば、介助が楽になるのでOKです」と言われ、やむなく胃瘻を増設するケースが多い。
 こうした構造を断ち切らないと病院死は減らない。では、欧米ではどうか。
 まず、死生観が違う。食べられなくなるのは、死への一歩を踏み出したことだから、余計な治療をしない。人生は楽しむためにある。楽しみを奪われて生き続けることに価値があるのだろうか。胃瘻は、後で外すことを前提にしか付けない。延命手段とはしていない。
 日本の医師たちが欧米に視察後、「ろくろく治療もしないで患者を見殺しにしている」と語る光景に出くわしたことが一度ならずある。相当のギャップである。
 これからも病院死が多いままなのか。否。必ずや変わっていくことは間違いないだろう。
● これから始まる 死に対する「自己決定」
 まず、「お任せ主義」からの離脱が進むはずだ。自身に起きた障害をきちんと把握し、その治療法を選択し、最期の時の迎え方も選び取る。こうした自己決定は団塊世代の少し上の世代から始まるだろう。
 インフォームドコンセントやセカンドオピニオンは自然と身に付いている。戦後教育や企業人としての社会生活で常に状況選択を迫られ、実行してきたからだ。
 近年のエンディングノートの普及はその表れのひとつである。元気なうちから、要介護状態を想定して自分の意思をはっきりと表明する。食べ物や音楽、スポーツなどの好き嫌いが書かれていれば、認知症ケアには相当役立つ。延命治療についても、そのひとつひとつ、点滴をはじめ中心静脈栄養、胃瘻を含む経管栄養、人工呼吸器などの可否を記し、葬儀の内容まで具体的に描く例も出ている。
 自己決定による自己責任は、制度としても介護保険で実現されている。介護サービスの提供に際して、家族の有無や収入・資産の多寡などへの配慮は原則としてなく、本人の心身の障害だけで判断される。それまでの措置制度と大きく変わった。
 最近は、認知症ケアの要諦は「本人の意向を聞いてから」と認識されだした。国がこの1月に決めた認知症ケアの基本方針「新オレンジプラン」でも、「本人の意向を踏まえ」と書かれている。

 * *
 ところで、本人本位について余談をひとつ提供したい。
 厚労省内で本人本位の考え方がまだ徹底していないのか、失態が演じられている。高齢者ケアの基本戦略である「地域包括ケアシステム」を分かりやすく描いた通称「植木鉢モデル」のことだ。
 5つの要素を巧みに表現し、互いの連携が必要と訴えている。まず、植木鉢に相当する「すまいとすまい方」。中に盛られた土の「生活支援、福祉サービス」。そこから上空に伸びた3枚の緑色の葉が「介護・リハビリ」「保健・予防」「医療・看護」である。
 この植木鉢の下に皿があり、それは「本人と家族の選択と心構え」だ。つまり5つの要素の土台、出発点を成すのが皿というわけだ。問題はこの表現にある。
 本人と家族を同列視してはならない。介護保険の理念に反する。正しくは「本人の選択と家族の心構え」であろう。まず、本人の自己決定ありきだ。
 終末期を迎える場所が病院でない時代は、遠からず実現するだろう。今まで続けてきた暮らしの場で、穏やかに幕を閉じるのが自然の摂理であるからだ。そうなれば、冒頭の「高齢者移住構想」も消えてしまう可能性が高い。

 とうのも、現在の病床数(一般90万床、療養33万床)に対して、東京圏の必要数が足らないことが提言の前提にあるが、終末期を病院外で迎える高齢者が増えて行けば、必要数は相当に少なくていいからだ。
 看取りの場所が、特養や有料老人ホーム、それに急増中のサ高住(サービス付き高齢者向け住宅)であれば、病床不足はなくなってしまう。
 増田さんが期待する終末期医療の議論が盛んになればなるほど、同じ増田さんが唱える「高齢者移住構想」は不要となるはずだ。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150624-00073755-diamond-soci&p=1


テロメア

2015-07-04 11:41:41 | 健康

■「見た目年齢 ≠実年齢」 どうしてこんなことが起こるの?

 同窓会などに参加すると、なんとなく若々しく見える人と老けて見える人がいます。同い年のはずなのに、「見た目年齢」に差があるのはなぜなのか。この違いは「細胞の老化度」に起因していると考えられます。では、このような細胞老化スピードの差はどのようにして起こるのでしょうか?

■寿命の回数券「テロメア」

 細胞は常に新陳代謝を行っており、あたらしい細胞と入れ替わっています。細胞をつくるための設計図は遺伝子。これはみなさんご承知の通りです。

 以前の記事(太っているのは遺伝だった!? 肥満遺伝子ダイエット)でもお話ししましたが、人の遺伝子は父親から1本、母親から1本を受け継いだ2本で一対になっています。両親から1本ずつもらって2本あるということは、「端っこ」があるわけです。

 遺伝子は体や性格をつくるためのデータですから、このデータが失われることは大問題。そのため、端までデータを失わないために、もしくは端のデータを失っても問題が起こらないように、両端に何も書かれていない部分が存在します。この部分を「テロメア」といいます。「テロメア」は昔のカセットテープの「リード部分」とか、靴ひもの先端の硬いところと説明されることもあります。なくても困らないようでいて、ないと困る部分です。

 その証拠に、この「テロメア」は単なる端っことしての役割だけでなく、体細胞が分裂した回数をカウントする役割もしています。言ってみれば「寿命の回数券」です。この回数券が尽きると、細胞は分裂できなくなり死を迎えるのです。

 ここでのポイントは「回数券」であるということ。すなわち、細胞分裂の「回数」は決まっていますが、次の分裂までの「間隔」は決まっていないのです。1回の分裂でできた細胞は、長く使うことができても、短期間しか使えなくても、1回は1回として数えられるのです。

 つまり、次の分裂が遅くなればなるほど、若い状態を保つことができますし、長寿にもなるということです。

■「ホントに同い年?」 食べ過ぎは老けるの法則

 ここで、ひとつ実験を見てみましょう。『Science』誌に掲載された有名な写真です。AとB、CとDは同じサルの写真です。ここでAとCの写真を見比べてください。Cのほうが若く見えませんか? しかし、この2匹のサルは同い年(20歳)です。この差はどこから生まれたのでしょうか?

 実は、理由は単純なこと。片方には好きなだけえさを与え、もう一方には前者の8割程度のえさをコンスタントに与え続けます。そして2匹が20歳になったときの写真がこれ。サルの20歳というと、人間では大体60歳くらいだと考えればいいと思います。

 どちらがどちらかは、もうお分かりですね。AとBは好きなだけえさを食べたサル、CとDが食事制限をしたサルです。この写真から「食べすぎ」が老化を早めてしまうことがお分かりいただけますね。

■年齢より若く見られるためには

 「どうせ遺伝子は変えられないんだから、細胞分裂のタイミングだって変えられない」と思った方もいると思います。しかし、ちょっと待ってください。遺伝子は変えられませんが、細胞分裂のスピードは変えることができます。

 どのようにするかはこのサルたちが教えてくれています。昔からよく言う「腹八分目」。これが若々しさを保つ極意なのです。

 食事内容としては、全粒粉の穀類・野菜・果物・豆類などの植物性食品を積極的にとる、脂肪の多い動物性食品や精製された炭水化物をひかえめにする、加工食品はひかえるなど、かさはあってもエネルギー量の少ない食品を選ぶと腹八分目を続けることができます。

 活性酸素をためないように、抗酸化作用のあるビタミンCなどをとる方法もあります。さらに、時間栄養学の考え方を使って、夜中に食べないようにする、早めに満腹感を得られるようによく噛んで食べるなど、食事ひとつをとってみても、細胞分裂を遅らせる方法はたくさんあります。

 食事は毎日のことなのでおろそかにしてしまいがちです。たしかに、日々の食事の影響はほんとうに小さなものですが、継続は力なり。長い時間を経た後に、大きな差を生むのです。

 他にもテロメアを守るためには、ウォーキング等の運動をしたり、ストレスをためないよう早めに発散したりすることも有効です。「健康的な生活」こそが、いつまでも若々しくいられるためのポイントです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150704-00000005-nallabout-hlth


高齢流産とコヒーシン

2015-07-02 23:44:29 | 食品

 妊娠時の年齢が上がると染色体数の異常による流産やダウン症児の出生の頻度が増すのは、卵子内の染色体同士を結びつけるたんぱく質「コヒーシン」の減少が主な原因と考えられると、理化学研究所などの研究グループが発表した。卵子の染色体が誤って分配される様子を世界で初めて観察し、結論づけた。英オンライン科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に1日、論文が掲載された。


 ヒトの卵子は排卵前、染色体23対計46個が半々に分かれて細胞分裂を完了する。年齢が上がると、半々に別れた時の分配の誤りが増えるが、原因は分かっていなかった。

 理研多細胞システム形成研究センター(神戸市)の北島智也チームリーダーらは、高性能顕微鏡で分裂時の染色体の動きを撮影し、コンピューターで三次元的に再構築して原因の解明に取り組んだ。

 出産適齢期を過ぎた生後16カ月のマウスの卵子を解析し、20個の卵子で染色体分配の誤りが生じている様子を観察できた。8割で、一部の染色体のペアが他より早く分離する異常がみられた。卵子は老化するとコヒーシンが減少することが分かっており、研究グループは、染色体を結びつけるコヒーシン不足が分配の異常の主な理由とみている。

 不妊治療中の女性の協力でヒトの卵子も観察し、マウスと同様の結果が得られたという。北島チームリーダーは「まだ基礎研究の段階。なぜ加齢に伴いコヒーシンが減少するのかを解明する必要がある」と話している。