The Society of Hormesis ホルミシス学会

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産総研、乳酸菌が腸管免疫を活性化する新たなメカニズムを発見

2013-06-24 12:46:00 | 構造化微量要素
マイナビニュース 6月24日(月)10時10分配信

(写真:マイナビニュース)

産業技術総合研究所(産総研)は6月21日、乳酸菌が腸管免疫を活性化する新たなメカニズムを発見したと発表した。

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成果は、産総研 バイオメディカル研究部門 分子複合医薬研究グループの辻典子主任研究員、キッコーマン研究開発本部の川島忠臣研究員らの共同研究チームによるもの。研究の詳細な内容は、米国東部時間6月20日付けで米科学誌「Immunity」オンライン掲載に掲載された。

人体に有益な作用をもたらす微生物、およびそれを含む食品を「プロバイオティクス」という。そしてプロバイオティクスの代表格といえば、乳酸菌だ。誤解されやすいが、実は乳酸菌という1種の菌があるのではなく、代謝により糖から乳酸を生成する細菌の総称である。腸内に常在しているほか、ヨーグルトなどの発酵食品やさまざまな加工食品にも含まれているため、日常的に摂取されている、もしくは健康のために接種している人が多いのはご存じの通りだろう。

乳酸菌は健康維持・増進に効果があるだけでなく、安全性が高く、発酵食品にも応用しやすいといった観点から、食品・医薬品業界からの注目度は高い。特に免疫増強効果については多くの報告がなされており、さまざまな免疫疾患への効果が期待されているのが現状だ。乳酸菌は、ほかの細菌に比べて多量の「二重鎖RNA」(2本の相補的な配列を持つRNAがDNAのように二重鎖を組んだもの)を含んでいるという点などが特徴として挙げられる(画像1)。しかし、これまで乳酸菌特有の免疫活性化メカニズムやそれに関わる菌の成分については、実は明らかになっていなかったのである。

乳酸菌は、体内において、小腸まで達すると、そこで免疫細胞の1種であり抗原や微生物を認識して免疫応答を開始する「樹状細胞」に取り込まれる。そして、「エンドソーム」(細胞外の物質をファゴサイトーシス(食作用)により細胞内に取り込んだ際に形成される小胞)に発現する「トル様受容体3(TLR3)」(二重鎖RNAおよび二重鎖RNAウイルスを認識する)と呼ばれる免疫反応に関わるタンパク質を刺激。

さらに、細菌やDNAウイルスのDNAを認識する受容体「TLR9」(非メチル化DNA(DNAの炭素原子にメチル基がついていない配列部分)を認識)も協調して、樹状細胞によるタンパク質「インターフェロン-β」(ウイルスの増殖抑制や腫瘍細胞の増殖抑制、炎症の抑制などの作用を持つ)の産生を引き起こすことが判明。なおインターフェロン-βは抗ウイルス活性を持つことが知られているが、それと共に腸管の炎症を抑え、健康な腸を保つために重要な役割を果たすことも見出された。

そして小腸から分離した乳酸菌およびプロバイオティクス乳酸菌を調べたところ、菌株によって差異が見られるものの約7割という多数が乳酸菌に共通する性質として、免疫細胞から多量のインターフェロン-βを誘導することが確かめられたのである(画像2)。

続いて、プロバイオティクス乳酸菌の内、しょうゆもろみから分離した、二重鎖RNAを多く含有する「テトラジェノコッカス・ハロフィラスKK221株」をモデル株として用い、インターフェロン-βの腸管生理機能の解析が進められた。その結果、乳酸菌摂取により産生されるインターフェロン-βは強い抗炎症作用に関与し、動物試験により「DSS(Dextran sodium sulfate:デキストラン硫酸ナトリウム)誘発潰瘍性大腸炎」を効果的に予防することがわかったのである(画像3)。ただし乳酸菌を摂取しても、中和抗体でインターフェロン-βを不活性化すると、乳酸菌の効果が打ち消されることも確かめられた。また、乳酸菌による抗炎症作用は、腸内の常在細菌である乳酸菌と食物から摂取されるプロバイオティクス乳酸菌に共通して見られることも判明している。

研究チームは今後の予定として、消化管免疫細胞の機能を詳細にモニターする技術を開発するとした。また、腸内に常在する乳酸菌や、プロバイオティクス乳酸菌の機能を、より効果的に暮らしや臨床の場で実用化するための技術や社会基盤作りも進めて行く予定としている。

15億年前の水を試飲、味を語る科学者

2013-06-24 11:19:23 | 構造化微量要素
ギズモード・ジャパン 6月24日(月)11時5分配信

科学者は偉大。

科学者は偉大。

カナダの鉱山の岩盤の中から地球最古の15億年以上前の水が発見され先月大騒ぎになりましたけど、あれは不味くて不味くて飲めたもんじゃないと試飲した科学者が証言しております。

【関連リンク付き記事】

その核心の話に移る前に発見のときめきポイントをおさらい。

・水中の放射性原子の崩壊っぷりからは控え目に見積もって15億年、最長25億年も岩に閉じ込められていた可能性!
・岩から水素が豊富に溶け込んでるので、これ食って古代の微生物が脈々と生きながらえてきた可能性!
・地上の進化とは無縁の進化を辿った可能性!
・もしこんな隔離された環境で生きていけるなら、火星の岩ん中も似たようなのがウヨウヨいる可能性!
・「地球と火星の最初期の歴史を見ると、地表冷却後の最初の約10億年はものすごく似てる。地球に起こって火星に起こらない道理はないですからね」―NASA科学者キャロル・ストーカー氏


なんせ地球の年齢の半分近く古い原始スープですからロマンが膨らみっ放しなわけですが、ロマンはロマンとして味は糞不味いらしく、調査を率いたトロント大学のバーバラ・シャーウッド・ローラー(Barbara Sherwood Lollar)地球科学教授はLAタイムズのインタビューでこのように語ってます。


■とてもとても古い水ってどんな感じなんですか?

まず最初に驚くのは、しょっぱいことね。水と岩の化学反応のせいで、ものすごくしょっぱいの。水道水よりトロンと粘性があって、濃度はすごく薄いメープルシロップみたい。出てくる時は無色なのに酸素に触れた途端オレンジ色に変わります。これは水中のミネラル、特に鉄が形成し始めるせいですね。

■もしかして味見した?

白状すると、たま~にやっちゃいました。まずいです。海水よりずっとしょっぱい。絶対飲みたくない感じ。一番塩分が強い水は一番古い水ってことなので興味あるんです。どっちが一番しょっぱいか確かめるには汚いけど味見するのが一番早い方法なんですよ。学生にはやらせないけどね。


「たま~に」って1回じゃないのか...。しかもインタビューでは「また舌の上で転がさないといけないかも」と言ってます。独自の進化を辿った微生物が入っているやもしれない15億年だか25億年だか前の水となんの躊躇もなく舌の上で転がす科学者! 勝てる気がしません!


参考記事:http://articles.latimes.com/2013/jun/08/science/la-sci-ancient-water-qa-20130608 [LA Times]

氷から水、きっかけ解明=結晶構造崩壊を計算―総研大など

2013-06-22 21:16:44 | 構造化微量要素
時事通信 6月22日(土)19時6分配信
 氷の結晶構造が崩壊し、解けて水になるきっかけをコンピューターのシミュレーションで解明したと、総合研究大学院大(神奈川県葉山町)の院生望月建爾さんらが英科学誌ネイチャーに発表した。
 岡山大の松本正和准教授や分子科学研究所(愛知県岡崎市)の大峯巌所長との共同研究で、さまざまな化学物質の構造や水を含むたんぱく質の構造が変わる仕組みを解明するのに役立つという。
 水分子は小さな水素原子2個と大きな酸素原子1個から成る。固体の氷では、分子が六角形の網を構成するように整然と並んでいる。
 しかし、温度が上昇すると分子が揺らぎ出し、分子同士の結合が切れて六角形の形が崩れる所が現れる。望月さんらはこの結合の切れ方に注目し、分子間に働く力の計算を繰り返した。
 分子が揺らいで結合が切れ、六角形の形が崩れても、初めのうちはすぐつながって元に戻る。しかし、温度上昇で揺れがひどくなると、つながる際に間違った分子の組み合わせが発生してしまい、連鎖的に組み替えが起きて結晶構造が崩壊することが分かった。

氷の構造
http://rikanet2.jst.go.jp/contents/cp0200a/contents/20903.html

いまだ謎多き水分子の世界  -その意外な構造と運動様態の秘密に迫る-
http://www.spring8.or.jp/ja/news_publications/research_highlights/no_54/

氷の結晶構造と水素結合 20110516
toitemita.sakura.ne.jp/koorinokessyou.pdf‎

水の姿纏いて水にあらず 遠藤実、いではく、井高英一

2013-03-07 02:24:54 | 構造化微量要素

構造化微量要素 水のすがた 遠藤実/いではく/井高英一 goo.gl/gLohB


テロメアの加齢による減少とヘリカル炭素(CMC)によるテロメアの増加 goo.gl/BY62t