The Society of Hormesis ホルミシス学会

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飲みかけのペットボトル、製氷機にも潜む菌たち

2013-07-17 14:32:14 | 薬効
 湿気の多い季節になると、気になるのがカビやダニ。冷蔵庫などの低温下ではダニの活動も鈍くなるというが、何でも冷蔵庫や冷凍庫に放り込んでおけばいいのかというと、そうではない。

 東京都内に住む会社員のAさんは最近、こんな怖い光景を見た。自動製氷機でつくった氷に黒い粒々が入っていたのだ。

「水はカビないと思い込んでいたのでショックでした……」(Aさん)

 食品衛生が専門の小西良子・麻布大学教授は「冷蔵庫、冷凍庫の過信こそ危ない」と指摘する。例えば、冷蔵庫に入れたままの飲みかけのペットボトル。直接、口をつけて飲んで放置したペットボトルからはカビや大腸菌が検出されているという。

「適温であれば、大腸菌は20分で2倍に増えるという報告もあります。『日本茶に含まれるカテキンには殺菌作用があるから腐らない』なんて思い込んでいる人もいますが、そんなことはない。グラスに移し替えるか、口をつけた場合は、すぐに飲みきって下さい」(小西さん)

 長時間放置して菌が繁殖したペットボトル飲料を飲んで、気持ちが悪くなった、という健康被害も出ているという。

 食中毒予防の3原則は(1)(原因となる菌やウイルスを)つけない(2)増やさない(3)やっつける。菌を増やさない工夫はできそうだが、家庭内に持ち込まれた食品がすでに汚染されている場合はどうしたらいいのだろうか。

 昨年3月、真空パックに入った「あずきばっとう」という、ぜんざいに似た岩手の伝統食品を食べた男女がボツリヌス菌による食中毒を発症するという事例が起きた。製造段階で混入していたボツリヌス菌が増殖した結果だった。冷蔵保存という表示があったのだが、見た目が常温保存可能なレトルト食品に似ていたために常温で放置されていたという。

「ボツリヌス菌は真空パックのような酸素がほとんどない環境下で増殖し、毒素をつくります。重篤なケースになると、呼吸困難などで死に至ることもある。パックは発生したガスでパンパンになっていたそうですが、『真空パックは安全』と思い込んでしまった。賞味期限内でも、開封していなくても、変だなと思ったら、食べるのはやめたほうがいい」


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