hoppenの韓的な日々♪

2004年・夏、イ・ビョンホンssiに出会ってから韓流へ~韓国映画&ドラマで刺激的になった日々を綴ります。

『도희야 (扉の少女)』:東京フィルメックス(2014.11.24)

2014-12-21 15:36:45 | 東京フィルメックス・11月

『도희야 / トヒ...(扉の少女)』
(2014.05.22韓国公開、2015.GW日本公開予定)
映画.com  『扉の少女(仮題)』 
韓国Daum『도희야 / トヒ...
 

*** 第15回東京フィルメックスより ***
『扉の少女』(仮題) A Girl at My Door / DOHEE YA 
韓国 / 2014 / 119分
監督:チョン・ジュリ(JUNG July)
配給:CJ Entertainment Japan 

【作品解説】
主人公はソウルから港町ヨスに派遣されてきた女性警察官ヨンナム。
地方都市の習慣になじめずに孤独な日々を送っていたヨンナムは、
近所に住む少女ドヒと知り合う。
母親が蒸発し、
義父と祖母に暴力をふるわれているドヒを救おうとするヨンナム。
だが、ある日、ヨンナム自身の過去が人々に明らかになり、
ヨンナムは窮地に陥る......。
DV(家庭内暴力)、
セクシャルマイノリティに対する偏見、
外国人の不法就労問題など
韓国社会に内在する様々な社会問題を絡めつつ、
社会から阻害された二人の女性の力強いドラマを作り上げたのは
これが長編デビューとなるチャン・ジュリ。
名匠イ・チャンドンがプロデュースを担当した。
カンヌ映画祭「ある視点」部門で上映された。 
******

 

ペ・ドゥナ、名子役キム・セロン、加えて助演にソン・セビョク。
見たいなぁと思っていたのですがチケットを取れないままで。
チョン・ジュリ監督だけでなく、
ドゥナちゃんもゲストで来ると言うのに! 
そ〜したら、追加販売のお知らせが!
ありがと〜、フィルメックス♡



【映画の感想】
社会的な事柄が描かれているけれどセンセーショナルではなく、
ペ・ドゥナ演じる警察署長・ヨンナムが、
地方に赴任し、一人の少女と出会うプロセスを
背の高さの目線で追っているような映画でした。


私的にはソン・セビョクに注目。
中学生の義理の娘に、酔っては暴力を振るうひどい奴。
そこには彼の母親が起因しているかと思う。
地元の警官が言うように根っからの悪人ではない。
そのキャラクターを表現しているから、
彼がトヒに陥れられるラストシーンが効果的に生きてくる。
ソン・セビョク、いい俳優〜。


2010年に映画界でブレイク。
出演作ごとに見事に顔もキャラも変わる俳優。
これが素の姿です。^^;;



かなり話がそれますが。
ソン・セビョクはブレイク直後、
所属事務所と揉めてかわいそうに〜と思っていたら、
JYJが所属するC-jesと契約しました。
C-jesの社長は元グォン・サンウのマネージャーで、
サンウとは裁判沙汰になり、有罪になってしまったんですが。 
東方神起を飛び出しSMを敵に回したJYJとともに歩き、
見事マネジメントで支えた人物な訳で。
今や、大物演技派俳優がごろごろ。

 

たぶん、韓国中のシナリオはすべてC-jesに集まるんだろう。 
2014年大鐘映画賞の控え室。
 

JYJユチョン、イ・ジョンジェ、チェ・ミンシク。。。
すごいっす〜。
大幅に話がそれて、すみません。
 



【上映後のQ&A】
*** 第15回東京フィルメックス・デイリーニュース ***
『扉の少女』(仮題)チョン・ジュリ監督、ぺ・ドゥナさんQ&A

  

 上映後のQ&A、フィルメックスは撮影自由。
たいした写真は撮れませんが、うれしい。^^
観客からの質問を聞き入り、ウケるドゥナちゃんとチョン監督。www

観客のみなさんの質問が愛にあふれていて、
フィルメックスのQ&Aは楽しい〜。

チョン監督とドゥナちゃんから
「朝早くから映画を見に来てくださってありがとうございます。
私は朝は弱い夜型なので。。。」
といった話で始まり。笑
すぐに観客からの質疑応答になりました。 


Q:『空気人形』から5年間。
女優としてのペ・ドゥナさんの活動にファンとして誇りに思います。
ストレス解消法はお好きなワインですか?
(簡単に書きましたが、このかたの質問が温かくて面白くて。^^) 

 ドゥナ:面白い質問で嬉しいです。^^
リンダリンダリンダ』や『空気人形』では
日本語の勉強をしましたし、英語の勉強もしています。 
演技というのは言葉で表現しなくてはいけませんから。
『扉の少女』では言葉のストレスがなく表現できました。 
これからも韓国映画には出演し続けたい。
自分の力を100%発揮できますから。 
ストレスはお酒を飲んで解消することもあります。
朝昼夜とワインを飲むと
英語の台詞がすらすら出たこともあります。笑
 それと、言葉が必要じゃない公演を見に行きます。
オーケストラとか。
耳を休めるような公演を見に行ってストレスを解消しています。


Q:
レズビアンを映画に取り入れたのはなぜでしょうか?

チョン監督:一番寂しい二人が出会う方法を考えました。
ヨンナムは警察官で男社会で幹部として仕事をしていて、
同性愛者でもあり、運命の中に閉じ込められていて、
とても孤独なんです。
トヒは虐待を受けていて孤独で。
その二人が出会うことを描きました。 


Q:
女性監督との仕事はいかがですか?

ドゥナ:とても好きです。
新人監督と仕事をするのもとても好きです。
一緒に勉強して行けるんです。
ついて行けばいいというより、一緒に作っていくという感じが好きです。
 『子猫をお願い』はプリプロから会議に出てたりしていました。
女性監督はいいヒントをくれてやりやすい。
チャン監督とは年齢が近く、いい友達や姉妹のようでした。
今回の映画は少数精鋭で『クラウドアトラス』の1/5程度。
みんな友達のような感じでした。
役どころは寂しい境遇でしたが、
現場は楽しく、みんなが愛してくれました。
セロンちゃんは重要で難しい役でしたが、
みんなが協力していました。 
家族的なのがよかったです。 

チョン監督:演出チームも一緒に困難な状況で撮影しました。
一日も休みがない中で、
ドゥナさんは他の俳優やスタッフを励ましてくれました。 
心強い同志で、すべてを出してやってくれました。 

(会場に来ていた演出チームに、観客から大きな拍手!) 


Q:
ラストシーンが気になりました。
ヨンナムは警官をやめたのでしょうか?

チョン監督:ヨンナムが警官をやめたかどうかはドゥナさんへ。笑
ラストはハッピーエンドにも見えますが、二人のスタートはこれから。
今後の二人が懸念されます。
こんな風にラストシーンを考えてくださり
ありがとうございます。

ドゥナ:ヨンナムは警官を続けたと思う。
彼女は自分の仕事を徹底してがんばる人間で、
やめずに続けたと思います。

チャン監督:正確だと思います。
以前、問題が明らかになったときもやめなかった。
 人間の尊厳を守り、黙々と仕事をする人間だと思います。

ドゥナ:ヨンナムはどこに行くときも制服を着ていました。
彼女にとっては職業自体が制服なんです。
制服を脱ぐ必要がなく、あの仕事が当然なんでしょう。
だから、やめなかったと思います。

(最後に、今年日本公開されることが発表されました。)

映画の後のQ&A。
久々に楽しみました!
ロビーで監督のサイン会も嬉しかったです。^^
  


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