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疾風の帰り径

BROACHに存在した「疾風の通り径」を移行しました
ブログ内リンクが以前のまま、画像が移行出来てないものは、修正予定

MでもFDでも持って来い!!

2009-07-05 07:06:53 | Camera
 カメラ記事の索引、CAMERA INDEXを更新しました、ご利用ください。

 なぜこんなことを覚えているのか良くわからないのですが、小学校高学年の時、クラスの壁新聞の編集長を担当していたことがありました。
 そのときに、新聞や雑誌記事の切抜きを、用紙いっぱいに貼り巡らせた号を作ったのですが、それを見たクラス員は、こんなのは壁新聞ではないと言うのです。
 ならどんなのが壁新聞だと聞くと、引用するにしても書き写して、自分の字で書けと。

 私はそれならおんなじだと主張したのですが、多勢に無勢でした。
 どうせ丸写しだし、効率と情報量を考えたら、切抜きで十分だと思ったのですが、彼らには方法論が大事だったのでしょう、悔しかったから覚えているのかもしれません。

 今で言えば、私のやり方は、Google Newsスタイル。人の褌で相撲をとっています。
 今日もそんな記事です。写真もリンクも全て無断。

 何度も書いている、マイクロフォーサーズ。新しいデジタルカメラのレンズマウントです。



 撮像素子の大きさの是非は別にして、フィルムカメラのミラーボックスの呪縛から放たれたデジカメのために発案された初めてのレンズマウントだと言うことを前回書きました。これはOlympusのE-P1。今月発売。



 下はこのマウントの第一号機となったPanasonicのDMC-G1。2008年10月末の発売。



 今年6月にHD動画機能を追加した、DMC-GH1にヴァージョンアップされています。



 もうスティルカメラなんだかどうかわからなくなっていますね。

 今のところ市販されているカメラはこの3機種だけで、交換用レンズもPanasonicが4種類Olympusが2種類だけ、パナが予定している2本を入れても全部で8種類しかないんです。システムとしては貧弱。
 おまけに、Panasonicは手振れ補正がレンズ側の機能なのに、Olympusは、ボディ内蔵。どうせ統一マウントを作ったならここまで一緒にして欲しかったものです。
 よって、OlympusのZuikoレンズをPanasonicのボディに装着するとオートフォーカスは利くけど、手振れ補正は無いのです。

 それはさておき、このレンズマウントの一番の特徴は、フランジバック、レンズのマウント面から撮像面までの距離が短いことにあります。
 これまで一眼レフでは40mm以上あったフランジバックが20mmになることで、光学設計の自由度が飛躍的に増すはずで、結果としてレンズの大きさ、特に広角レンズが小型になることが期待できるのです。
 それが一番の存在価値。

 二番目のレゾンデートルが今日の話題。

 それはカメラマニアのおもちゃとしての存在なんです。

 マイクロフォーサーズと言う規格は、以前から存在していた、フォーサーズマウントの発展系という形。
 なので、フォーサーズマウントのレンズを、マイクロフォーサーズボディに装着するためのアダプターがあるんです。

 これはPanasonic製  

 下はOlympus製です。



 フォーサーズマウントのレンズと言うのは、Sigma製も含めて、40種類近くあり、いろいろ条件はつくようですが、基本的にはオートフォーカスで動くみたいです。
 両社とも、これまではフォーサーズマウントのカメラがデジ一のメインモデルでしたから、これは当然ですね。
 メーカーとしてはフォーサーズレンズも含めてシステムを構成しているわけです。

 ここまではおもちゃの話ではなく、まじめなカメラシステム構成の話題なんですが、ここからが遊びの部分。

 元々フランジバックが短いレンズを、長いボディに装着するのは困難なんですが、逆は容易なんです。例えばフランジバックが40mmのレンズだったらマイクロフォーサーズの20mmの上に20mm下駄をはかせれば良いんです。機械的なパーツだけでも出来ちゃう。
 オートフォーカスは複雑なので初めからあきらめるとして、あと出来れば欲しいのは、レンズの絞りをカメラ側から制御することなんですが、これはただAE(自動露出)のためだけではなく、撮影前、構図を決める段階で、ファインダーを見えやすくするために、絞りを開放にして明るい絵を見たいというフィルム一眼時代の考え方。
 そもそも光学ファインダーを持たず、液晶の画像で構図を確認するマイクロフォーサーズは、絞り込んでもそのぶん撮像系で補正してしまいますから、絞り値に関係なく明るい絵が見られるんですね。
 だから絞り優先AEだけと割り切れば、マイクロフォーサーズは、ほぼ世界中のレンズ交換式カメラのレンズをAEで使用できるようになれるマウントシステムなんです。

 まぁ一般の方には、そこまで必要ないでしょうが、ここが遊びの遊びたる部分。

 マイクロフォーサーズ発表一年にして、実に多くの変換アダプターが発売されているんです。

 まずはPanasonic純正


 Leicaのレンジファインダー、Mマウント用  

 そして、同じくLeicaの一眼レフ、Rマウント用  

 パナは以前からライカと協業し、OEMでデジカメを供給している関係ですから当然ですか。

 続いてOlympus純正



 これはかつてのフィルム一眼、OMシリーズのレンズを装着するアダプターです。

 さらにサードパーティ製が沢山あるんです。

 NOVOFLEXブランドは、近代インターナショナル製。



 LeicaのRマウント用   

 MinlotaのMDマウント用  

 Contax/Yashicaマウント用   

 Olympus OMマウント用  

 さらに、Pentaxその他で広く使われているM42スクリューマウント用です。  

minolta αレンズ用 

Nikon Fレンズ用 

Pentax Kマウントレンズ用 

 こいつらのすごいところは青いリング。
 一部の絞りリングが無いレンズの絞りをこれで調節できるのです。

 そして今度は、Rayqualブランドの宮本製作所製です。
 まずは、LeicaのMマウント用。



 Contax/Yashica用と、NikonのFマウント用。



 そして、Canon FDマウント用です。



 まだあるんです。
 何故かヤフーオークションだけに登場するんですが、KIPONというブランド製。今のところHPが見つかりません。

 LeicaのMマウント用  

 Nikon Fマウント用  

 M42スクリューマウント用  

 そしてCanon FDマウント用です。  

 以上なんですが、ここまで並べてあれがありませんよね、そう、Pentax Kマウント用がないんです。
 残念。
 Pen Fマウントも撮像サイズが近いことから、使ってみたいんですが、Olympusさん、何とかしてください!!

 あと是非実現してほしいのが、Contax Gマウント用。あの金属ボディの質感は、これからも残して行きたいレンズ群のひとつですよね。

 そうそう、忘れてならないのは、絞りリングがないレンズが一部ありますね、Nikonとかに。これはたぶん使えません。

 (7/15追記)さらに新しいアダプターが発売されました。
 コシナからVoigtlaenderブランドでの発売

 写真は、Nikon Fマウント用ですが、じゃじゃーん、Pentax Kマウント用も同時発売です。やったーーーーー!!
 これでマイクロフォーサーズ、買わなければいけなくなりましたね、へへへ。


 以上自分のためのマイクロフォーサーズアダプターまとめでした。

 最後に、35mm一眼等のレンズを、フルサイズ以外のデジイチで使うときの最大の問題点は、焦点距離が1.5倍から2倍程度に伸びてしまう点。これを改善するアダプターって出来ないもんでしょうか? 要するにリア式ワイドコンバーター。テレはあるのにねぇ。

噂の来夏

2009-06-20 06:34:16 | Camera
 先日、スポーツニュースを見ていたら、風神ライカという名前のスポーツ選手がいるのですね、驚きです。

 今週は、Olympus E-P1発表の話題で、コンパクトカメラ好きは大いに盛り上がっていたのですが、同じくマイクロフォーサーズを採用しているPanasonicからも、G1/GH1のような一眼レフライクなモデル以外に、もっとコンパクトなモデルも出てくるのではと言う噂があります。

 それは、今もLX3という、F2からの大口径ズームレンズを搭載したコンパクトモデルを販売していて、バックオーダーがあると言われるほど好調だからなんです。
 これの後継機としてマイクロフォーサーズのレンズ交換式が出てもおかしくないと言うわけです。

 このLX3には、パナがライカにOEMで供給しているモデル、D-LUX4と言う兄弟カメラもあり、当然ライカにもマイクロフォーサーズは有望なマーケットであり、こっちだって新しいモデルが出てもちっともおかしくありません。

 それで勝手にPanasonicとLeicaの新マイクロフォーサーズカメラを予想しているサイトがあるんです。新車の予想と似ていますね。

 それが、Leica Rumors

 ここにその新モデル、LX5のイラストがあるんです。(無断引用掲載)なぜか、LX4はパスしているんですが。

     

 とても良くかけているイラストです。このLX5のデザインをリメイクして、D-LUX5も登場するだろうと言うわけです。

 今年の4月から、出ている噂のようなんですけど。

     

 E-P1とほぼ同じコンセプトに見えますが、ストロボは内蔵ですね。

     

 実際出てくるのでしょうが、楽しみです。

 実は私はRicohがこのレンズマウントを採用してくるのを一番期待しています。
 なんと言っても今コンパクトカメラ、特にハイエンドのコンデジでがんばっているのはリコーですから。

 こちらも期待しましょう。

 今晩新宿で高校の同窓会があるので、これから上京します。

 カリフォルニアやハワイから来る奴もいるらしいし、日本中から集まるので、うがい手洗い気をつけないと。50代は大丈夫?

 ちょっと億劫ですが、こんなことでもない限り、なかなか故郷にも行けないし。
 今日は八王子まで行って両親の墓参り

 明日は体調次第ですが、故里の街を歩いてみたいと思っています。

 合間に中古カメラ屋巡り。

μ4/3

2009-06-17 04:19:07 | Camera
 ついに昨日Olympusのマイクロフォーサーズ機が発表されました。過去のブログでも散々期待感を表明していた待望のカメラ。画像はPen F以外全てマイコミジャーナルからの無断引用です。



 Olympus Pen E-P1です。PenですよPen。
 一言で言ってしまえばレンズ交換可能なコンパクトデジカメ。



 一見、何の変哲も無いコンパクトカメラでしょう。
 ズームレバースイッチが無いですね。当然レンズ側で手動ですよ、そうでなくっちゃ。

 デザインはもう少し頑張って欲しかったけれど、フルメタルボディと言うことで質感は高そうです。レンズ付きで10万円はするカメラですから当然か。

 上面の斜めのラインが気になるんですが、



どうも往年の名機Pen Fのラインを模倣しているのでした。




 液晶は3インチで立派ですけど、フラッシュやファインダーは外付け、なんです。内蔵フラッシュ、無いんですよ。



 で、レンズはこんな風にはずせます。



 いきなり撮像素子が覗けるんですね、此処が革命的なんです。

 一眼レフのカメラを中心として、ほとんどのレンズ交換式カメラの構造は、フィルム時代からある意味、同じ形を保っています。
 普段は絶対に露光させてはいけないフィルムを光から遮断し、本当に必要な瞬間だけ、場合によっては1/10000秒だけ露光させるためのシステムです。だからレンズをはずした時にフィルムが見えるなんてありえなかったし、撮像素子がCCDやCMOSになっても基本的には同じでした。



 だけどそんな必要は無かったのです。
 特に最近になってライブビューの機能がついた一眼レフを液晶を見ながら撮影する場合、一眼レフのレフたる部分は使用されていないわけですね。無駄。
 元々一眼レフのファインダーは被写体からフィルムへの光をミラーで捻じ曲げて見て構図を決めた後、そのミラーを引っ込めてシャッターを開いて露光させると言う一連の動作のために工夫され無理やりくっつけられたもの。デジカメには必要なかったとも言えるんですね。



 マイクロフォーサーズは初めてそんなデジカメに特化したレンズマウントなんです。
 ミラーもフォーカルプレーンシャッターも無い、レンズと撮像素子の間には光学フィルターとダストリダクション装置だけ。

 レンズと撮像素子の距離が短いので、レンズ設計の自由度は飛躍的に増すはずで、これまでの一眼レフ用のレンズと較べたら、同じ大きさならより高性能の、同じ性能ならよりコンパクトなレンズが出来るはずです。

 フィルム時代のカメラデザインの呪縛から初めて逃れたレンズマウントを持ったカメラなんですね。

 フランジバックが短いので、ほかのレンズシステムとの変換アダプターを作るのも容易で、下の様なOlympusのOMシステムや、普通のフォーサーズシステムレンズ用のアダプターが同時発売されています。



 同じマイクロフォーサーズを使ったカメラとしてはPanasonicのG1とGH1がすでにあるのですが、こちらは一眼レフと同じようなデザインで、光学ファインダーの場所に液晶カラーファインダーを内蔵させているのに対して、Olympusは、ここまでコンパクトにできるんだぞと言う、まさにOlympus Penの発想で最初の製品を発表したのでした。



 レンズキャップには、Pen FのFの文字があしらわれています。

 またライカやニコンなどのレンズマウント変換アダプターもすでに市販されているんですね。楽しいことに。焦点距離はちょうど2倍になってしまうんですが。

 手振れ補正についてもOlympusはボディ側、Panasonicはレンズ側と違いがあり、昔のレンズをつけて楽しむのには、E-P1のほうがよさげですが、両社のレンズをテレコに装着した時の作動についてはまだレポートを見つけられないでいます。どうなんでしょうね。

 いずれにしても、サードパーティ製レンズも出てくるでしょうし、第三のメーカー願わくばライカがマイクロフォーサーズに参入してきて、面白くなればいいのにとも思う一方、同じフィロソフィのレンズシステムは、APS-Cサイズや35mmフルサイズの撮像素子用に出来てくることも、十分予想されるわけで、わくわくしてきますね。

 今週末は東京に行くので触って来れるかもしれません。

 個人的な意見としては、RicohのGX100/200のように外付けでもいいから、液晶VFを付けられるようにして欲しかったのと、デザインが今一なのと、ブラックボディが無いのが駄目なとこかな、今のところ。最初の単レンズが17mm(35mmカメラで34mm相当)なとこは拍手。SDカード採用と、3インチ液晶も○。

 興奮でいつもより早起きしてブログを書いてしまいました。
 また寝ます。

デジカメの絵がこんなんなったら

2009-06-16 06:02:00 | Camera
 出張の時や、小旅行でも荷物が多くてあまりカメラ用のスペースがないときは、薄型のポケットカメラを持って出かけます。最近はケータイのカメラも性能が上がったのであまり必要がなくなってしまったのですが、2004年頃にこんなカメラを買って結構重宝していたのでした。



 デジカメにはよくあるタイプで、撮像素子が小さいのを利用して光軸をミラーで一度下向きに曲げ、上向きのCCDに撮像させることでカメラを薄型に仕上げています。ズーム系の設計自由度が意外と高く、レンズを張り出さないようにも出来るのでスタイリッシュ。
 CanonのIXYとともに、まさに一世を風靡した、SONYのCyber-shotのこれは、T3です。

2006年に志津川の民宿で撮った一枚。



一泊7000円位でこんなお膳にありつけるんですよ。民宿「潮風」


 最近同じ系統のPanasonic FT1を買ったので、全く出番が無くなり、かといってもう下取りに出しても二束三文。ちょうど仙台に単身赴任してきた弟にあげたところ、早くもクレームとなりました。



 こんなお化け映像に。誰でも何処でもオーロラの写真が撮れます。
 明らかにCCDの不良、V方向の転送がワヤになっています。被写体が明るいほどひどくなるのが特徴。




 これはリコール対象なんです。たとえ保証書が無くても無償修理してくれるはず。原因はSONY製CCDの製造工程にあるのですが、対象の製品はSONYに限りません。

 1000万個を越えると言われる、おそらくカメラ史上最大のリコールで、放送用に使用されているプロ用のカメラも例外ではないのです。

 また、SONYと共にメジャーなCCD供給元であるPanasonicのデジカメも例外ではありませんでした。

 我が家の中古で買ったLC1の場合、同じような現象が水平方向に現れ、入院。
 意外にも無償修理で退院だったので、聞いてみたらSONY CCDが原因だったのでした。

 信号を転送するためのパルス信号が鈍るとこうなるんです。

 もし2004年前後に購入したデジカメ、ムービーで同じような現象が出ていたら、メーカーのHPで調べてみることをお奨めします。

 ちょっと古い記事ですが、此処にも一覧表があります。

上の「潮風」お膳だけではなく、こんな舟盛も出るんですよ。また久しぶりに行きたくなりました。



前回のツーリングの様子はこちら


 今日はいよいよ待ちに待ったあのカメラの発表です。

クラシックカメラマン69

2009-06-13 05:06:03 | Camera
 昨日は宮城沖地震から31年。
 明日は岩手・宮城内陸地震から一周年。

 悲しい映像素材を改めてずいぶん沢山見ましたが、次の宮城沖地震も、きっともうすぐやって来ます。備えあれば憂い無しです。しっかり備えておきましょう。

 クラブツーリズムから送られてきたダイレクトメールに面白げなバスツァーのお誘い。



 なんとお手軽な企画。


 今日はまた古いカメラを紹介します。

 と言っても1973年発売ですから、ミュンヒェンオリンピックよりは後。



 Olympus 35 UC。
 距離計連動式カメラ最後の金属ボディ世代です。同じOlympusの一眼レフM1と同世代。M1はライカから名前に文句が付けられ、後にOM1になりました。



 F1.7の42mm Zuikoレンズ搭載。



 コンパクトカメラとしては最強スペッククラスなんですが、どこかで見たことがあるスタイル。



 そう、名機35SPにそっくりなんです。



 カメラ業界でも結構珍しい、同一性能同一機能で違う名前、姉妹カメラなんですね。SPは1969年発売ですから、4年後にマイナーチェンジした感じかな。



 何だか安っぽくなっっていますねぇ。実際に安かったのかもしれないけれど。
 彫刻されていた文字が、印刷に変わったりもしています。



 とは言え、コレクション的には数が多いSPよりUCのほうが稀少だったりもするんです。

クラシックカメラマン68

2009-06-04 05:00:00 | Camera
 全国的になのかは良く知らないのですが、宮城ではソラマメが旬のようです。



 数分塩茹でにするだけで食べられるので、良く買ってきて酒の肴になります。
 枝豆よりかは好きですね。

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 あらら、今日のはなまるマーケット。石垣島特集ですね。
 辺銀食堂の、石垣島ラー油や辺銀餃子も登場しています。味処 るか、は出ないかな。

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 今朝紹介するのはこのカメラ。



 1955年製の、Graphic 35。
 プレス用のカメラとして超有名なスピードグラフィック、通称スピグラを造っていたアメリカのGRAFLEX社が生産していた35mmカメラです。

 レンズはF3.5 の50mm固定、シャッタースピードも1/300までと貧弱なスペックなんですが、なかなかスマートで個性的なカメラなんです。

 一番変わっているのはピント合わせ。



 髭のように見えるレンズ両側の黒いシーソーノブを押すとレンズが前後に動き、それで距離を合わせるのです。



 もちろん前から見ても判るとおり、距離計、レンジファインダーもついています。

 絞り、アイリスのところのカラフルなペイントは、たぶん別売の外部露出計用でしょう。

 なんと、バルナックライカのように、レンジファインダー専用窓がついています。左下の小さいほう。



 また、シャッターは、一見セルフタイマーのようなこのレバーなんですが、

     

動作不良です。引っ張っても何も起こりません。
 ところがこのレンズ脇にある細いレバーを押すと、

     

無事シャッターがリリースされました。
 でも一度分解して直したいものです。

 このカメラ、日本のKOWAが生産していたと書かれているサイトもあるのですが、表側を眺める限りでは、



 レンズとシャッターはドイツ製との刻印、それも(西だよ)との、説明つき。



 しかしアルミダイキャストのしっかりとした裏蓋を外して見ると、

     

 裏蓋の裏に、アメリカ製だよ、とあるんです。

 どうしてこんなに慎ましいんでしょうか。



 アメリカ製って書かないほうが売れたって言うこと?



 日本やドイツのカメラにはなかなか無い、こんな色の革ケースが付いています。
 カウボーイ衣装の色みたい。



 みなさん大切な持ち物には名前を書きましょう!!



 でも、絞りとシャッターの組み合わせまで、ケースに書くなよ。

モダンカメラマンⅩⅥ

2009-06-01 07:30:00 | Camera
 6月になりました。
 もう一年の半分が過ぎたかとしばし感慨にふけっていましたが、まだ7ヶ月ありましたね。

 今日は写真の日だそうです。写真協会によると、
 
社団法人日本写真協会は1951(昭和26)年に、写真の日制定委員会(梅本貞雄ら)を開き、6月1日を「写真の日」と制定し今日に至っている。

しかし、その制定根拠とした『東京日の出新聞』1902(明治35)年4月6日から27日まで19回にわたって連載された鈴木天眼筆の「日本写真の起源」で、上野彦馬に関する写真事暦に「天保12年にオランダ人から長崎にもたらされ、島津斉彬を写した…」および、1907(明治40)年の松木弘安筆の『寺島宗則自伝』に「天保12年上野俊之丞と鹿児島に同行し、6月1日に島津斉彬を撮影…」との記述を基に制定されたが、その後の調査でこれらの事柄が誤りであることが確認さている。しかしながら、当協会はこの6月1日を引き続き「写真の日」として、表彰事業や「東京写真月間」などの各種の写真行事を行っている。

なお、わが国に写真が渡来したのは嘉永年間とされ、最初にダゲレオタイプ(銀板写真)の撮影が成功したのは、1857(安政4)年9月17日に、薩摩藩士の市来四郎、宇宿彦右衛門らが藩主島津斉彬を撮影したもので、現在鹿児島の尚古集成館に保存されている。1999(平成11)年4月、この銀板写真が写真初の重要文化財として文化庁より指定を受けた。


 その写真の日に紹介するのは、Nikon D40。



 元々、フィルム時代から、オートフォーカス一眼は、最初にminoltaを使っていましたが、ドイツで盗難にあってしまい、その後はずっとPentax一筋。浮気はしていなかったのですが、昨年中古で安く入手したのがこのD40でした。



 なぜ、PentaxとNikonなのかというと、どちらも昔から、基本的に同じマウントを長く変えていないため、古いレンズが最新デジカメでも使えるんですね。そこが面白いのです。

 Pentaxは、初期がM42のスクリューマウント、その後同じフランジパック長で、バヨネットのKマウントに移行しますが、変換アダプターが用意されていて、制約はありますが、昔のスクリューマウントレンズまで今のカメラで使えるんです。K10Dの記事に書いたとおりですね。

 Nikonはさらにすごくて、初代Nikon Fからずっと基本的にマウントの形状が同じ。頑固と言うか、先見の明があったというか、プロ用だから止むを得なかったと言うか。

 こんな風に大昔のレンズも取り付けられます。



 ただ非常に残念なことに、CPUを内蔵していないほとんどのマニュアルフォーカスレンズは、AEが出来ないんです。
 Pentaxだと絞り優先オートだけは利くんですけど。

 こんな風に液晶に表示が出ます。



 完全マニュアルでは動くのですが、露出表示ランプなどははじめから無いので、露出計非内蔵のカメラと同じ、勘か、外部露出計に頼る必要があるのです。そんなデジカメありかよ、と言う感じ。

 またこのカメラ、良い所をあげると、とにかく軽くて小さい。
 最新のOlympusが最小のようですが、Nikonの歴代カメラの中ではもっともコンパクトな部類。



 標準のズームレンズと組みあわせて、持った時は驚きました、軽くて。

     

 ただ軽量化されたこともあって、上の組み合わせ、標準セットだと、手振れ防止はないし、もちろんダストリダクションも働きません。

 さらにさらに



 フィルム時代のオートフォーカス単レンズは、なんとオートフォーカスが働かないのです。
 これも残念。
 レンズ側にモーターを内蔵しているレンズだけがオートフォーカスとして使えるのでした。
 上のレンズを入手してから知りました。

 そうすると、AFが効くレンズは限られてしまいます。全くトホホな話なんですが、後から買った単レンズがこれ。

 

 非純正、Sigmaの30mmです。35mmだと45mm相当。明るい標準レンズです。

 また、手振れ防止がほしくなると、レンズ側にその機能があるものを入手しなければなりません。
 冒頭の写真が、その純正VRレンズ。16-85mmですから、24-128mm相当。

     

 膨大な数のニッコールレンズの説明はこちらをどうぞ。

 非AFでも、CPU内蔵のレンズが3本だけあるんですね。それならMFでAEで使えます。おおさんがその組み合わせで使っているのを、先日花見で目撃しました。

 2006年12月発売のD40。
 CCDは、2002年発売のD100や、2004年発売のD70と同じ600万画素なんですが、その後に画素数を増やしたD40Xが出ても、手振れ防止がついたD60が出ても生き残り、つい先日、製造中止、アマチュア用デジカメの世界では驚異のロングセラーになりました。

 Nikon一眼は初めて使っても、マニュアル(中古で買ったので、取説が付いていない)無しで使えるところがすごいですね。


     


 古いレンズをつけて遊ぶつもりで買ったのに、その後4本もレンズを買ってしまったのは大きな誤算です。ファインダースクリーンもスプリットイメージのものに替えてしまいました。



 さすがに、先日D5000が出て、お役御免となったわけですが、とにかく軽くてちっちゃくて、オマケに安い。良いカメラです。
 国内各所で最後の在庫セールに入っていますので、興味がある方はどうぞ。
 もっともD5000の登場で、中古が沢山出回りそうです。

名機の誇りを受け継ぐ者

2009-05-23 05:49:32 | Camera
 やっとこさ週末になりました。
 ウエザーニューズの予報では今日の宮城から福島、海沿いは晴れのはずなんですが、



 例によって仙人が翔んでいそうな幽玄の世界です。仙台だからな。
 明日はもっと天気悪そうなので、今日はどっかに行きたい。だけどTTはまだ冬タイヤで、夏タイヤはスリップサインが出て先週発注済で、もう入荷してホイールに装着されて交換を待つのみなんだけど、タイヤハウスの開店が10時で、それを待ってたら出発が11時になっちゃうし、冬タイヤのままTTで走るか、ジムニーで山に入るか迷っていますが、まずは天気次第。

 今週は大忙しでしたが、私的にはこれが大ニュースでした。(以下の写真は全て無断借用)



 Pentax K-7の発表です。
 Pentaxのデジタル一眼は、istシリーズ、K100D、K10D、K200D、K20D、K-m(海外ではK2000)と来て、K-7。
 ちょっと意外な型名なんですが、なぜ7なのかは謎です。ウルトラ7もそうだけど。
 ニコンやキャノンでは一桁は高級機。



 PentaxはおととしHOYAに吸収合併され、会社名としては消滅してしまいました。
 HOYAが一流メーカーであるがゆえに、カメラの生産がいつ終わってもおかしくないと、Pentaxファンが戦々恐々とする中、ついに発表された、最高にPentaxらしいデジタル一眼レフカメラなんです。
 一言で言えば、小型で高性能。単純明快、小型で高性能が昔からPentaxのPentaxたる所以だったのです。私が一番好きなコンセプト。

 Pentax初の3インチ液晶



 初のマグネシウム合金ボディ



 価格コムのクチコミ掲示板大盛り上がりです。

 K10/20D同様の防滴ボディに今回比較的低価格で簡易防滴レンズも登場。



 これはうちのK10Dでも使えそうです。

 ニコンで言えば、D90、キャノンだとEOS 50あたりがライバルになるのかな。比較表

 当然ライブビューも出来たりするんですが、面白いのは水平補正
 自動的にカメラの傾きを2度までデジタル補正してくれるんです。最近水平バランスが悪くなってきたオジサンに、もってこい。どうもボディ内手振れ補正の機能を利用して、CMOS撮像素子を少し回せるようなんですね。

 名機の誇りを受け継ぐ者。物ではなくて者。これは開発者を始めとしたPentaxのスタッフや、カメラのユーザーを指すのでしょうか。
 そして名機とは......SPなのか、LXなのか。

 おそらく背水の陣の旧Pentaxの開発スタッフが、最高の力を終結して発表した、まさにのカメラ
 これを最後のPentaxにしてなるものか、という点でファンの意見は一致しています。

クラシックカメラマン67

2009-05-15 05:40:19 | Camera
 青葉繁れる、爽やかで美しい季節になりました。
 仙台では、藤の花が見ごろ、郊外の山々の新緑が目に眩しいツーリングシーズンです。

 今朝の仙台の空。



 この週末は仙台青葉まつり。すずめ踊りという、それはそれは楽しい踊りが見られるのです。

 でも、入梅前はやはり走りに行きたい、天気の良いうちに走っておかないと、実に週末が待ち遠しい季節なんです。

 この週末、明日の土曜日は天気が良さそうなものの、日曜日は雨かな。

===

 しかし、今朝の話題はインドア派。

 このカメラです。



 1959年発売の、Konica ⅢM。

 ドイツコダックのRetinaと並んで、我がレンズシャッター式レンジファインダーカメラコレクションの中でもお気に入りのシリーズなんですが、そのシリーズの最終形。



 もちろん左手親指で二回押し下げる、独特の招き猫フィルム巻上げ。

 Mというのは恐らくメジャー、測定の意味で、シリーズ中このカメラだけ露出計が付くんです。本来の形状(某HPから画像を借用)

    

 弩でかい受光部の露出計なんですが、さすがに50年経過するとほとんどが動作不良となり、露出計をはずしたものが出回っているのでした。



 このカメラの大きな特徴は、露出計だけではなく、レンズなんです。



 この時代に、F1.8 の50mmレンズが搭載されているのです。大口径で実に格好良い。



 この後この個性的なシリーズは終焉を迎え、非個性的なデザインだけど低価格化路線へKonicaは変わって行ってしまったように感じます。

 その他のKonicaはこちら。
 Ⅲ(F2.4)    Ⅲ(F2)    ⅡB-m  Ⅱ,ⅡA & ⅡB-m  Ⅲ & ⅢA  AUTO S & S2EL  Auto S2EL    C35 Flashmatic


ついに大本命登場か!!

2009-05-14 08:20:17 | Camera
 オリンパスのマイクロフォーサーズ機の発表が迫ってきました


          *画像はデジカメWatchより無断借用

 上のモックアップとはだいぶ変わるようで、それはそれで期待。レンジファインダー好きカメラファンには大本命のレンズ交換式デジカメ、実に楽しみです。Panasonic G1はちょっと一眼っぽすぎるし。

 いろんなアダプターで、ライカその他のレンズも取り付けられそうです。

 注目はファインダーが内蔵されるかどうか。
 コンパクト性を重視すると、液晶モニターのみでしょうし、リコーのGXシリーズみたいにオプションでも良いから高画質の液晶ファインダーか光学ファインダーをつけられるようにして欲しいものです。

===

 大町にまた楽しげな居酒屋が出来たようです。



 ○たけ。
 江戸時代の居酒屋がモチ-フ、面白そう。

おとりよせ28

2009-04-26 05:30:13 | Camera
 先日、見慣れない名前の会社から封書が届きました。
 開けてみると、ジムニーを停めている駐車場を管理している近所の不動産屋さんでした。

 駐車場の持ち主、土地のオーナーさんが最近なくなった(ご愁傷様です)そうで、その土地を8人の方々が相続することになり、その方々が、土地を駐車場以外の用途に使用したいという決定がなされたと。
 だから5月一杯で契約を終了したいということでした。

 契約書では60日縛りがあり、本来なら6月半ばまでは使えるはずなんですが、1か月分の賃貸料を返金するということで、お願いしますということ。急いでいるようです。
 要するに、相続税対策で、売却したいのかなぁ。
 仙台市内でも、数少ない値上がり地域だったような場所だし、40台以上駐車できる広さだから、結構な値段でしょう。

 近くに別の駐車場はないか聞いてみましたが、他をあたってくださいということで、もう一軒近くにある不動産屋をあたると、隣のパーキングに空きがありました。
 ラッキーなことに2000円安い。純米酒の一升瓶一本分だな。

 前の駐車場、4月一杯の解約と相成りました。敷金と5月分の賃料と、返金で3か月分戻ってくることになります。

===

 最近こんなものを取り寄せてしまいました。



 リバースアダプターというのですが、カメラレンズを逆向きにカメラに取り付けるアダプターです。



 シルバーのほうがPentaxの純正。Kマウント用。
 ブラックのほうが、Kenko製Contaxマウント用です。

 まずアダプターをカメラのレンズマウントに装着します。



 このPentax用リバースアダプターはフィルター径が52mmに対応するタイプなので、Nikonレンズを引っ張り出してきて装着してみました。



 こうすると通常のレンズでは撮影できない、超マクロが可能になるんですね。



 被写体まで20cmくらい。

 でも、最近のデジイチ用ズームレンズも結構マクロ性能が高いので、



あまり差がありませんね。(Tamron DiⅡAF 18-250mm)

 以下は、Nikkor 50mm F1.4リバース



 被写界深度が滅茶浅いし、



ほとんどピント調整が出来ないので、自分が前後に動いてフォーカスを合わせるため、構図はそれに依存してしまうし、



1cmまで寄れる、Ricohのコンデジを使い慣れた身体には、はっきり言って不便。



 でも、昔は貴重なマクロ撮影機器だったのでしょうね。

 中古なら1000円前後から入手できますし。

クラシックカメラマン66

2009-04-18 10:41:54 | Camera
 夕べは地元の写真記者協会の花見の宴なる飲み会だったので、今日は二日酔い。
 明日はサエモン会の花見で、たぶんお昼前から急ピッチでスタートすると思われ、今日は休肝日にすることに。
 我が社からも8名の精鋭で花見の宴に参加したのですが、ベテラン編集マンがブログを始めていることに気づきました。編集マンの苦労と喜びが哀愁たっぷりに綴られると思われますので、興味がある方は是非ご愛読を。

 shishiproのブログです。

 花見の宴をやったのが榴ヶ岡のホテルだったので、帰りに公園の枝垂桜を見に行こうかと思ったら、バスが出て国分町まで送還され、深夜二次会後にいただいたのが中華屋さんのラーメン。



 これがいけないんだってばさ。450円。

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 クラシックカメラや、デジカメのネタが、このブログのひとつの大きな軸なんですが、カメラネタのINDEXは、ここにあります。
 特にクラシックカメラの記事だけをシリーズで見たいときは、脇の下の方にある「どんなネタが読みたいの?」のコラムで、"クラシックカメラ"をクリックすれば、蔵カメネタだけが出てきます。ここで”Index/Link"をリンクして前述のカメラINDEXにたどり着くことも出来ます。
 カメラ全般であれば、たぶんもっと下の方にある「カテゴリー」のところの”Camera"をクリックしてください。

 今日紹介するのはこれ。



 ひさしぶりに赤い国からのおとりよせ。

    

 読めない文字が並んでいますね。

 前にFEDを取り寄せた時は、ロシアの新聞紙が結構面白かったのですが、



今回の梱包はだいぶ進歩して、石油化学製品が使用されています。



 安っぽい革ケースに守られているのは、



レニングラード光学器械企業LOMOが、ソ連時代に生産した、その名も「レニングラード」。
 私が生まれた1956年発売、1968年まで生産された35mmフィルムのモデルです。



 結構凝った形のボディに、M39 のライカスクリューマウント。



 距離計連動のファインダーは、35,50,85,135mmの4種類のレンズに対応したフレームまで装備されている豪華版。



 さらにこのカメラ、スプリングモーター、つまりぜんまい仕掛けの連射カメラなんです。

 ただ、フィルムの送りのエンドを通常のフィルム端の穴、スプロケットの数で検出する方法ではなく、巻取りの回転量でstopするやり方らしく、撮り始めと終わりで、コマ間もスペース量が違うそうです。



 言わば、ロシアンロボット

 世の中に存在するレニングラードは全て壊れているといわれるほど情けない品質のカメラなんですが、見た感じは貫禄があって、ドイツ製っぽいところもあるんですね。

 届いて早速シャッターを押したりネジを巻いてるうちは、ちゃんと動いていたのに。

 その後シャッタースピードをいじったのが悪かったのか、5分ほどで、動かなくなってしまいました。



 やっぱりね。

 カメラ修理専門店もお断りするというレニングラード。なんとかまた動くようにしたいと思います。


モダンカメラマンⅩⅤ

2009-04-06 05:48:49 | Camera
 週末の騒ぎ。全く骨折り損のくたびれもうけと言う感じでした。出動した皆さんは、お疲れ様でした。

 それよりも昨日はスワローズも、イーグルスも、ベガルタもみんな 逆転勝ち。めでたしめでたし。

 私はといえば、弟の引越しそのものはほとんど出番がなかったのに、引き取らせた家具の穴埋め模様換え&AV機器再配線のせいで、腰が痛いは、二の腕が張っているはで、動きが鈍くなっています。


 今日はこんなカメラをご紹介。



 独特のデザインのCONTAX。まさに機能美と信頼性を体現していますね。



 これは1996年発売の、AXと言うスーパーモデル(ちょっと埃っぽいけど)で、シャッターも1/6000秒までだったり、考えられるあらゆる機能満載なんですが、



さらにさらに、なんとオートフォーカスなんです。

 それもこの後に出てきたNXという、AF用レンズマウントではなく、それまでのコンタックスマウントのまま、AFが可能。



 と言うことは過去のマニュアルフォーカスのカールツァイスレンズでAFが実現できるんですよ。



 すごい技術。

 以前、Mamiya6で、フィルムを動かしてピントを合わせるカメラがあるのは紹介しましたが、AXは一眼レフですから、ファインダー系が連動しなくては意味がありません。

 それで、プリズムやミラーごとフィルムまで動かしてしまうのでした。

 すごい発想と、それを実現してしまう技術。

 しかし、その結果。



 カメラがバカでか。

 まあ普通の大きさのRTSと較べても上のようですが、小振りなPentax MEsuperと並べると、



 まるで私が、曙と記念写真を撮ったようです。

 でも面白い。

 コンタックスマウントのレンズは、35mmF2.8のDistagonと、50mmF1.4のPlanarしかないのですが、例のTamronのアダプトールマウントもあるし、うちにはM42のスクリューマウントをContaxに変換するアダプターまであるので、



Super-Takumar レンズでもオートフォーカスが出来てしまうのです。



 先日、古川の醸室で試写した画像を載せておきます。全て35㎜Distagonです。



     





     





おとりよせ27

2009-03-11 07:31:14 | Camera
 今朝の仙台は強風です。
 寝室のアルミサッシの建てつけが今一で、強風の日は小さくぴいぷう鳴るのです。

 もう5年もたっているので、無償修理は無理なのかな。

 先日、注文していたものが、また、何気なく、届きました。



 最近のデジタルギアの箱は小さくなりましたね。



 そう、先日、きっと買うたる宣言したこれ、



 Lumix DMC-FT1。
 値段が下がるのを待って購入予定だったのですが、Panasonicのホームページに【LUMIX CLUB新商品モニター】デジタルカメラ:TZ・FTと言う企画が発表され、



 この限定色、スプラッシュブルーが、このモニターオークションでしか買えないということで、適当に値付けしてして入札したら、それよりもだいぶ安く落札できてしまったのでした。



 まさに珊瑚礁の海の色、オーシャンブルーとマットブラックのツートーンが美しいでしょう。

 なんとCyberShotのケースがぴったりです。



 28-128mm相当のズームレンズなんですが、3m防水のソリッドなボディに納まったインナー駆動の反射式で、表に繰り出してくることはありません。



 1200万画素超のデジカメを買ったのは初めて、小さいけど我が家で一番画素数が多いカメラです。
 マクロもテレ端で30cm、ワイド端だと5cmまで近寄れますね。リコーのカメラには負けますが、その分AFは速いです。



 防水対策で、バッテリ、カードやコネクタ部のドアにもパッキングが施してあります。



 毛やホコリが挟まると水が浸入しかねないので、まだ水中撮影はちょっと怖いです。

 先週末に木町通を歩いた時の写真はこのカメラです。



 1/2.33インチのCCDなので、GX100やD-LUX3の1/1.7インチよりは画質が落ちますが、軽くはないけれど、薄型で、ポケットに入れやすいので、五郎のお散歩カメラになりそうです。



 スプラッシュブルーの限定色、モニター販売限定かと思っていたら、Web販売限定でした。

 誰でも買えます、とほほ。

クラシックカメラマン65

2009-03-07 10:05:52 | Camera
 ゼネコンの献金ですかぁ。

 うちの近所には株式会社宮城県建設会館なんていう、会社なのか役所なのか良くわからい施設があるし、各ゼネコンの支社も並んでいて、此処に決める時は、営業マンに、この辺りは地盤が固くて地震に強い、と言われたのが結構決め手になったぐらいなんですが、私が払った金の一部も回りまわってパーティー券になったりしたんでしょうかね。

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 きょうはまたVoigtländerのカメラをご紹介。この会社に興味を持った方はぜひこちらで予習をお願いします。



 フォクトレンダー得意のフォールディングカメラ



 1954年発売の、Vitessa L。
 ビテッサというのはたぶんフランス語かイタリア語で、スピードという意味です。向こうの高速道路の標識で見た記憶があります。

 上の状態でシャッターを押すと、キャシーーンという心地よい金属音と共に、前蓋が開きます。時々引っ掛かって半開きで止まるのがご愛嬌。プランジャーと呼ばれるレバーもいっしょに飛び出します。



 35mmの距離計連動式カメラ。
 一番変わっているのはその飛び出しているプランジャーを押し込むと、フィルムとシャッターを同時に巻き上げられるのです。



 ピント調整は、フォクトレンダーお得意のレンズ全群まんま移動式。
 右手親指で操作します。
 巻上げが左手の担当になるので、右手がピントとシャッター。



 露出計も付いています。電池不要のセレン式。



 露出計というと、普通、フィルム感度を決めてから、絞りを使いたい数値にセットし、窓を被写体に向けて、針が示すシャッタースピードを読み取る方式が一般的なんですが、この時期、プロならそれで良いけど、もっと写真撮影をアマチュアの手に、という方向性もあったのでしょうが、ライトバリュー(LV)という概念というか、数値を使う方式が試みられました。

 ISO100で、F1.0、1秒の時のLVが0。
 ひと絞り絞るか、シャッター速度を倍にすると、1ずつ増えていきます。

 だから
 F1.4、1秒で、LV1。
 F1.4、1/2秒だと、LV2。
 F2.0、1/4秒で、LV4、といったぐあいです。

 もちろん実際にはLV値を測定して、絞りとシャッターを設定する順序になりますね。

 Vitessa Lの場合、このようにまずメーターで光を測ります。



 これだと、LV11に見えますが、仮に10だったとします。

 レンズの下にLVの設定レバーがあるので、これを10のノッチにセット。



 このときのレンズ、上面の表示は、



 F4.0、1/60秒です。
 この状態で、例えばシャッターを右に回して、1/30秒にすると、いっしょに絞りが変化して、F5.6 になるのです。これでもLVは10です。

 つまり、シャッター速度を稼いで、ぶれないようにするか、絞りを稼いで被写界深度を深くするか、選べるわけです。

 まあ、判りやすいような、複雑になったような、不思議なトライアルでした。
 このLVという概念を使った露出計付きカメラは、国産にも存在します。

 固定式のレンズは、



 ULTRON 50mm F2.0、予習にも出てきたVITO ⅢやProminentと同じ玉です。

 ProminentにはノクトンというF1.5のレンズが付いたモデルもあるのですが、Vitessa Lにはあと、カラースコパーというF3.5のレンズのものがあるようです。

 普通巻き上げノブとカウンターがある場所に露出計を押し込んでいるので、カウンターは非常に珍しい場所、前面、ファインダーの下にあります。



 プランジャーと連動させやすい場所かもしれません。

 フィルム室のカバーは、M型ライカや、Contaxと似た形。



 カウンターのリセットも、手動オンリーでこの状態でないと出来ないようです。



 外観はわりと優しい、悪く言えば安っぽいデザインなんですが、内部はまさにドイツ製のメカという精緻な、器械というムードです。



 ドイツにいた頃から、カメラ市の度に目にしていたものの、どうもデザインが気に入らずに、コレクションには参加していなかったカメラだったのですが、手にしてみると思いのほか、あらためてドイツ人のクラフトマンシップの真髄を感じさせる、素晴らしいメカニズムが充満した一台です。



 一見滑らかな背面の革装には、実に誇らしげに