いつもの場所の花

わたしは、毎年、春が来たということをたっぷり楽しむ場所を決めています。

昔、仕事で出会ったすてきなおじいさんたちがふたり、違うことを言いました。

ひとりは、「いろんなものが見たい」と言い、旅好きでした。
もうひとりは、「旅はいらない。自分の別荘にずっといたい」と言い、仕事の区切りができるたびに、別荘で過ごしに出かけていきました。

わたしは、まだ若くて仕事に追われているから、どちらも無理だけど、でも、タイプは後者のほう。
いろんな世界を見るよりは、同じ場所に何度も行って、小さな点が違うことを静かに楽しむことが好き。



というわけで、自宅から県境をふたつも越えた場所で、今年の春を楽しんで来ました。
(別荘を持っているわけではありません)








すみれ



たんぽぽ




きんぽうげ


どれも、どこにでも咲く花たち。
けれども、わたしはここの花がいい。

もう一度、春

川をさかのぼって。
もうひとつ川をさかのぼって。
ここは春がまだ来たばかりのところ。

桜も、まだこれから。
里の春は、うっかりしているうちに過ぎてしまったけれど、
ここで迎えなおすんだ。

能登カフェへ行きました

能登島をぐるっと走ってたどり着いたのどかな風景に、とけ込むように、このカフェはありました。


もう2年も前のことになります。
きくさんが、能登島の「能登カフェ」へゆくというすてきな記事を書かれていて、ひそかに、絶対行きたい！と思っていたのが、やっと叶いました。

そうそう。
2年前にはまだなかったというランチが、実現されていたのですよ。ぱちぱちぱち。
それで、予約もしないでお邪魔したのですが、イベントを開催されていて、普段のランチはなかったのです。

飛び入りでおじゃまかな...と思いつつも、おいしい山菜の特製石窯ピザがいただけて、ラッキーだったかもしれません。
だって、だって。
新鮮な春の山菜のピザですよ。
すみれの花までいただく機会なんて、めったにあるものではありません。
いろいろな組み合わせで作られていたのですが、あっさり味が最高でした。
トマトソースも(たぶん)なしで、生地にさらっとチーズと山菜がのっているだけのほうが、山菜の味と少々の香ばしさがしっかり楽しめて、気に入ってしまったのです。

普段のわたしなら、ピザは、脂と味が強くて、ごく少々しか食べられないのですが、このやさしい味のピザなら、ぱくぱくいくらでも食べてしまいそうな勢いでした。
しかも、食後も、すいすいと身体に吸収されていくようで、すごく身体にやさしかったのです。
うう。イベントだけですか？また食べたいです～。


きれいでおいしい食材の写真も撮らせてもらったのですが、うっかりデータを紛失してしまったので、写真は能登カフェさんのブログへGO!
何のイベントだったのかについても、わかります。


次は、普段のランチを食べに行きます！

空へ

空がわたしたちを見てくれているように

わたしたちも空を見ているよ

青空　夕焼け　曇り空　

どんな日にも空を見上げて歩いていくよ

隙間

ひとつ前の記事は、土曜日に門前を中心とした奥能登を訪れた際に感じた思いを、そのままに書いたものです。
わたしの住んでいるところは、まったく無事ですので、心配いりません。
心配させるような書き方で放ってしまってすみません。

でも、何か、すぐに答えを出すのは違う気がしたのです。


門前という町で、町の中心となる存在の總持寺祖院を訪れました。
(建物に多少の被害は受けたものの、拝観受け入れしてました)
禅寺。その門前町。
このお寺なら、大切なものを失ってしまったひとに対して、どう説いてくれるのだろう。
そう思いながら、門前をあとにしました。

その答えは、わたしにはまだ、わからない。



ただ。
困っている人が必要なものは、まずは、現実の手助けだとは思います。
それが、ボランティアであったり、義援金だったり。
でも、それだけではないはず。
大切なものを失った気持ち。
人のあたたかい気持ちは、少しでも、そのすきまを埋めることができるかもしれない。
そんな風に思っています。




奥能登のいたるところで、道路に小さな亀裂が入り、こまめに修復されていました。
上の写真は、亀裂ではなくて、入り江。
地震でも地形は変わることなく、今でも舟を隠せそうです。

壊

大切なものが

壊れた


この悲しみはどうしたらいい




輪島市門前町　總持寺祖院
本堂へと続く石段

春

気がつけば

春

一面に染まる



いつもの場所の、かたくりの花。

今日の能登の海

今日の海もきれいです。


午前10時半頃。千里浜なぎさドライブウェイ

ぱかっ

咲いた、咲いた。
咲いたと思ったら、いっぺんに。

毎日、ぱかっ、ぱかっと開いて仲間が増えてゆくのです。

つぶつぶ

もうすぐ

もうすぐだね


そう

春はもう来ているから