いつもの場所の花

わたしは、毎年、春が来たということをたっぷり楽しむ場所を決めています。

昔、仕事で出会ったすてきなおじいさんたちがふたり、違うことを言いました。

ひとりは、「いろんなものが見たい」と言い、旅好きでした。
もうひとりは、「旅はいらない。自分の別荘にずっといたい」と言い、仕事の区切りができるたびに、別荘で過ごしに出かけていきました。

わたしは、まだ若くて仕事に追われているから、どちらも無理だけど、でも、タイプは後者のほう。
いろんな世界を見るよりは、同じ場所に何度も行って、小さな点が違うことを静かに楽しむことが好き。



というわけで、自宅から県境をふたつも越えた場所で、今年の春を楽しんで来ました。
(別荘を持っているわけではありません)








すみれ



たんぽぽ




きんぽうげ


どれも、どこにでも咲く花たち。
けれども、わたしはここの花がいい。

春

気がつけば

春

一面に染まる



いつもの場所の、かたくりの花。

ぱかっ

咲いた、咲いた。
咲いたと思ったら、いっぺんに。

毎日、ぱかっ、ぱかっと開いて仲間が増えてゆくのです。

つぶつぶ

もうすぐ

もうすぐだね


そう

春はもう来ているから

ぬくもり

見つめて、
そして、手を伸ばして、
そっと触れてみる。
思いがけないぬくもりを感じて、
泣きたくなる。






去年も行った登山道に、再チャレンジしてきました。
去年と同じダケカンバの巨木に、会えました。
そっと、触れてみたら、ほんのり暖かかったのです。

(注)木によって、人によってはかぶれることもあるので、むやみに木に触れるのは危険です。とりあえず、今回は大丈夫でした。

練習山登り

コンビニで、初めて見るお茶を買って、紅葉の始まった白山方面に行ってきましたよ。
このお茶、香りはとっても甘いのに、味は普通のウーロン茶。
でも、ごくんと飲み込んだ後味はまた甘いのです。不思議～。


妙なタイトルを書いて、小学生の頃、ガールスカウトで「練習キャンプ」というのに参加したことを思い出しました。
本番のキャンプは、富士山麓の湖のほとりのキャンプ場に行くのですが、その前に子供たちが初めて親元を離れて、とりあえず一泊する練習。
いつものガールスカウトの拠点、それはお寺。
お寺の本堂に泊まること、キャンプ場より怖かったです。


今回の「練習」は、そのときとは逆に、練習なのに本物の登山道に行ってしまいました。
普通なら山頂まで一日がかりで登るという登山道を、軟弱にも1時間足らず登ったところで引き返すという計画。
一応ビジターセンターで、そんなことをしてもいい？と聞いて、許可(?)もらいました。
えーと。自分の力を過信せず、控えめな計画を立てることは大事なのです。
マナーをちゃんと守れば…ですね。
さすがは国立公園。
ゴミなどはひとつも落ちておらず、とてもすがすがしく、いい空気を吸って来れました。
(ちょっとした遊歩道だと、そういうマナーはひどいのですよ)


去年は、名も知らぬ花と書いていたものが、今年はわかりました。


君の名は、アキギリ。
サルビアやセージなどの仲間ですって。なるほど。


翌日には足が痛くなるだろうと思っていたのに、脇の下あたりが筋肉痛です。
うーん。道が険し過ぎて、手で岩や木の幹に頼りすぎたようです。
運動不足は足腰だと思っていたのに、腕回りにも筋肉は足りなかったみたいです。
もうちょっと鍛えねば、まずい。

春菊の花

ごぶさたしております。
没頭している事があって、なかなかこちらに来られなくなっていましたが、元気に過ごしています。

庭も、ひたすら虫の声ばかり元気で、見た目は何もない時期なのですが、初夏から放置しておいた春菊に花が咲きました。
春植えもできるけれども、夏になると、暑さと、日照時間が長くなることで「とう立ち」をする、と種の袋に書いてありましたが、確かに、はっぱは、食べるところがなさそうです。



とうが立つというのは、固くなるというかんじかと思っていたのですが、それよりもまず、見た目、ふっくらとしてきません。
なんだか細くて、春菊には見えない。。。

どうなるのか観察していたのですが、ついに花が咲いてくれたので、満足♪
普通の野菊みたい。
このまま、またそっとしておいて、花が種になったら、どこかに飛んでいって、野菊になるのかな。
ひとの都合で育てている植物も、野の花も、同じに伸びて、花咲いて、次の世代につなげていこうと頑張っているのだなぁ...と思いました。


ともあれ、また鍋物に入れるために春菊を育てる季節になりました。
そろそろ、種まき、しようかな。

しろいはな、さいた

すくすく、すくすく、背を伸ばし




白い花ひとつ
ひらいた
8月のひかりの中



ふたつめさいた
そっぽを向いて



みっつめさいた
まぶしいひかりの中
にぎやかに
おしゃべりしているよ


明日はあなた
待ってる

そして、明日明日のまた明日
みんな揃って夏祭りをしよう





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高砂百合。どこから来たやら。
真っ白いイメージの割に、たくましく、風に乗って来たそうです。
去年はこちら。2005年8月21日「咲きました」。
土の中でじっくり育った2年目は、一まわり背も高く、花もたくさんつきました。
毎日、ひとつずつ、花開いているのです。

バジルの花

7月、プランターに種をまいたバジル。
秋に春菊を育てたままの土。
種をまいて、しばらくは梅雨だったので、そのまま放っておいただけ。
それでも、すぐに芽が出ました。
調べてみると、発芽率は良いそう。

8月に入って、夏が来たので、毎日水だけはあげてました。
4~5枚に葉が増えた頃から、少しずつ収穫してはドレッシングを作りました。
でも、食べてしまうよりも、葉が増える速度のほうが断然早かった。

気がついたら、何か葉っぱとは違う形のものが伸びてきて、
今朝、白い花が咲きました。

花が咲いたら、そろそろ夏も終わりかな。
今日は、写真を撮ったあと、いつもよりたくさん収穫して、
お昼のペペロンチーノに入れて食べました。
食べ終わっても、いつまでもバジルのさわやかな香りが立ちこめてました。いつもなら、にんにくの香りなのに...。

あまりにも簡単だったので、来年もまた育ててみようと思います。
それまでには、もう少し活用法も覚えておかないと、ね。

たまあじさい

旅先の、町から町へと続く山間の道の途中。

花の色に誘われて、ふと立ち止まる。

これは、初めて見るけど、たぶんたまあじさい。
だって、玉からあじさいがこぼれているんですもの。

ひっそりと、あじさいの季節は続いていました。