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木造リノベーション 柱を出す

Suginami_after_3

木造住宅のリノベーションをする場合・・・・・

その家に対する住人の不満の第1位は、たぶん

  部屋がこまごましていて使いにく

だと思います。
その結果、 暗い  風通しが悪い  という事もついて来る場合が多いです。

木造住宅の場合、仕切り壁をなくす事は簡単です。

ただ、そこには 家を支える柱 や すじかい(筋交い) が入っています。

( もちろんただの間仕切り壁で、構造上なくしてもいい場合があります。 )

どうしてもなくしたい、そして それが可能な場合には 梁を付け加え柱をとる事はあります。

でも私は、 柱 は出ててもいいんじゃないかと思うのです。

基本的には それらの柱やすじかいがあっても大丈夫なプランを考えます。

むげに 「 じゃまなもの 」 と考えずに

  この柱、頑張ってるんだな

と思ったら、その柱もいとおしくなります。

時々、 パンパン とたたいて 「 ありがとう 」 と言ってみたりすると 親しみが深まります。

そんなふうに、それまで壁の中にあって見えなかったものが 部屋の中に表れると、そこから、家全体に意識を広げ、家の事を時々気に掛け、大切に思ってもらえる事を期待するのです。

家の事を、ペットのように、家族 や 友人 のように思ってもらえたら最高です。

柱が出る事 ・・・・ おかしい事ではありません。 むしろ 楽しい!

**

写真は 杉並の家 R

この家は、母屋に増築した部分があり、その増築部分を全面改修しました。

写真は、母屋と増築部分の接続する部分。壁の中にあった柱は露出しました。

太陽の光をあび、何か象徴的な存在になりました。

こうゆうシーンが大好きです。

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下の写真は工事前。

増築した時に、元々あった窓をそのままにして壁を作ってしまったんです。なんだか家がかわいそうな気がしました。

その部分を解体し、ちゃんとした部屋になったら、施主ご家族もそうですが、家も伸び伸びしたような気がします。

Suginami_before_3

⇒ 2世帯で住む! 実家リノベーション : 杉並の家 R





そもそも 住んでいる、または買おうとしている その家がどんなふうに変わるのか  という事をイメージする事は なかなか難しいと思います。

できるかできないかの前に 「 こんなふうにできたらいいな 」 という事を考えてみましょう。

実現する可能性はあります。

志田茂建築設計事務所

住宅設計 住宅・マンションリノベーション/リフォーム
小さな家の上質な暮らし:企画住宅LWH



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