i : y o (イヨ) の写真を使い、リノベーションの設計で考えた事を書く第2回目は
脱衣場に入る 引き戸 です。
ドアから引き戸に変えたのですが、その理由と工夫した事を書きます。
工事前はこちら
写真の右のドアです。脱衣場に入るドアです。
この写真を撮っている部屋がダイニングキッチンで
工事後も用途は変わっていません。
なにが問題かというと、、、、そのドアが、
こちら(ダイニングキッチン)側に開くようになっていたんですが、
そうすると、大きくはない部屋にドアが開くのはジャマなんです。
そして、ドアというものは、開いたら、そこに存在しつづけます。
「 壁側にパタンとくっつけられるじゃない 」
と思うかもしれませんが、そうすると、その壁のところは
ドアのために何も置く事もできないのです。
こうゆう狭いスペースで、、、
しかも人の動線が交差するような場所でドアは・・・
じゃま!
なので、引戸 にしたいと思いました。
ただ、引戸にするために、既存のドア枠を使えると
余計に壊さなくて済むので、予算的にもそのほうがいいですね。
ここからは、寸法の話になります。
脱衣場の部屋の巾は 120cm
ドアの巾は 70cm
引戸の巾は 60cm (部屋の巾の半分)
とすると、ドアの枠の内法が 70cm ですから
そのまま使い、引戸にすると、 10cm すき間があきます。
それでは話になりません。なので、
その10cmぶん、木で枠を作り、その10cm分を隠します。
(下の写真 のピンクの斜線部分)
(黄色の線の部分が既存の枠。白く塗りました。)
「 なんだ、そんな事なんだ・・・ 」
そうなんですが、それだけではないんです。
60cm あけば、人は十分に通れます。
でも、脱衣場に出入りするのは人だけじゃありません。
脱衣場にあるもの・・・・
洗濯機! これ、、数年で壊れる可能性があります。
その時出し入れするのに、 60cm では厳しい可能性もあります。
ではどうします・・・?
10cmのすき間をふさいだ木の枠が、とれればいいんです!
上の写真のピンクの斜線部分なのですが
とりはずしできるようにしてあります。
とれれば、70cm ありますから、洗濯機は問題なく出し入れできるのです。
こんなふうに、目の前の状態にしばられずに考えてみれば、
問題は解決するものです。
(何でも、とは言いませんけどね。。)
(つづく)
【リノベーション】設計で考えた事(4) 西向き・薄暗い部屋(前)
【リノベーション】設計で考えた事(5) 西向き・薄暗い部屋(後)
文と写真だけでなく、平面図を見ながらなら、もっと理解しやすいと思います。
この i : y o (イヨ) の工事前と工事後の平面図をお渡ししています。
何が問題で、どんな事を変えたのか、という解説も書きこんでありますので
そちらと合わせてこのブログを見ていただけると、よりわかりやすいと思います。
下記より i : y o 平面図 をお受け取りください。
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