9月のはじめ頃、日常使いの原付バイク YAMAHA JOG CE50 の調子がおかしくなった。
信号等で停車する寸前、エンジンの回転が遅くなると”エンジンが止まる”事が起きるようになった。
そしてある時警告ランプが出た。ネットで調べると、スピードメーターの異常との事。改めて見ると、スピードメーターが動かない。
いつもみてもらってるバイク修理屋にもっていくと、電気系統はヤマハのショップに持っていかないと直せないと言う。今のバイク・・4サイクル・・はエンジンが電気制御されてるから、普通のバイク屋ではいじれないらしい。
しょうがないから一番近いYSP(ヤマハのバイクショップ)に持って症状を説明すると、電機系の故障だから修理が必要だけど、「今現在ものすごい修理待ちがあっていつできるか約束できない」という。
今思えば、現実的に予約が多いのだろうけど、原付という事であしらわれたのかもね。
購入から11年。走行距離46,000km。修理するのはあきらめ新車を買うしかないと思った。そこからもう「新車買う気まんまんモード」に突入!が・・・
どこにも新車が無い!
原付なんかどこかの店に行けばすぐ買えるものだと思っていたらとんでもない。予約したら入るのか?と思ったらそれすらもわからないらしい。
なんだそれ?
さらに同時に驚いたのは、ヤマハはすでに原付バイクを生産してなくてホンダにOEM。
衝撃だった。ヤマハが原付を捨てた。。
車どころか原付バイクすら若い人達は買わないんだね!
新車が入らない理由は、また、コロナ騒動のせい。物流が滞ったせいで生産が落ち込んでるという。
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この2点・・思う事がある。
若い人達は原付バイクすら買わない。けどそれは、景気の問題とは別に、原付バイクが「欲しいな!」と思わせる カッコよくて魅力的なものじゃないから。
もうずっと、進化しないデザインだった。燃費や排ガス規制が強化され、メーカーはそれをクリアーする事には一生懸命だった。
「こんなに燃費がいい」 「こんなに音が静か」 etc
それはありがたい事だけど、形が、ダサい。ダサい形を作るくらいだったら昔のバイクの姿を再現して欲しいくらいだった。
だから、若者にはもはや見向きもされない。だけど、海外の電動バイク(電動アシスト自転車)が売れている。若者は「原付バイクすら買わない」のではなく、選択肢に入らないのだと思う。
その値段は、日本の技術者が性能とコストの狭間でしのぎを削って完成させた原付バイクよりも高いのに!、、、だ。
そもそも海外で規格のない50ccというバイクは絶滅するものだからしかたないとしよう。
ではなぜ日本のメーカーは、若者の心をつかむ・・いや、若者だけじゃなくおじさんにだって乗ってみたい!とも思わせるデザインの原付バイクを、電動バイク/電動アシスト自転車を、作れないのだろうか?
アップルに抜かれ、今や中国メーカーにも抜かれた電気製品業界と同じ道を進んでいたという事。
(バッテリーは、それはそれで問題あるし、単純に語れる話しでは無い事は承知している)
そして、どこもかしこも生産拠点を海外に移した結果、災害でも故意にでもつぶせる「流通」に命の元を抑えられてしまった。
今の政治家達をみてもなんの希望もいだけない。もう50代60代以上の世代は、余計な事せず、後進を見守る側に移行しなければいけない。自分も含まれる世代だから悲しいが。。
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私のバイク騒動の顛末は・・・
原付新車がなくて、なじみのバイク修理屋のおじさんに相談に行ったら、仲間のバイク屋さんに持って行き修理するよう言われた。そこは、バイクの電気系統を調べる機械を持ってるらしい。(その店の事は知っているがヤマハ専門店ではないから行かなかったのだけど。。)
だけど、おじさん!前はそこまで言ってなかったぞ・・(苦笑
で、スピードメーターのケーブル交換したら、エンジンの不調もなおった。
修理代 約¥6,000-
20万くらい(諸経費、保険込み)する新車を買わなくてよかったけど・・
正直言うと、買う気まんまんで探してたのも、楽しかった。。
なんだかな~ ・・・
せっかく治った JOG を、大事にしてあげよう。。
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ヤマハJOG/CE50(原付):ビンテージバイクへの道(1)
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