マゾヒズムに花札を!

Female Domination & BDSM …とは殆ど関係ない花札に関する四方山話です。

三笠の山に 出でし月かも

2006年08月11日 14時00分06秒 | 芒 - 8月
手書き 坊主旧暦でいえば8月は月見る月です。
そうですよねえ。団子と芒、花札にもちゃんと反映されている風物です。
僕もお月見は好きだったですよ。
上見るのもくたびれるので、縁側に置かれた芒の花瓶ばかり見ていたのを覚えてます。

遥か遥か昔、安倍仲麻呂も幼いころのお月見を思い出して、有名なこの歌を詠んでます。

  天の原 ふりさけみれば かすがなる 三笠の山に 出でし月かも

百人一首7番、古今和歌集<羇旅・四○六>、「唐土(モロコシ)にて月を見てよみける」ってことで、これ、外国で詠まれた歌ですね。

十六歳で唐に留学した仲麻呂。
35年後遣唐使と共に日本に帰ろうとして、明州から船出する折にこの歌を詠んだんですよね。
海上から海上に上った月。『土佐日記』には、初句が「青海原(アヲウナバラ)」となって出てきます。
あの月は、幼い頃奈良の都の近くにある三笠山から出た月と同じであろうか?
その生涯を学問に打ち込んだ仲麻呂の、遠い故郷に思いをよせて少年の日の昔を懐かしむ、限りない哀愁を含んだ歌ですよね。

ですが、ご存知の通りです。
仲麻呂らを乗せた船は暴風雨に遭い大陸に押し戻されてしまうのです。
漂流の末流れ着いたのは、遥か南の安南。
故郷に帰ろうとした希望は潰え、70歳で生涯を閉じるまで唐で暮らすことになる仲麻呂です。
これも秀才ゆえの悲劇、といったとこでしょうか。

今でも年間3桁いるそうですね。
国外に出たまま、ついに日本に生きて戻れなくなる人が。
外国かぶれの僕が言うのもイヤミな話なんですけど。これから先、申し上げることは、決して海外在住(経験のおありの)方のことを申し上げるわけではありません。
そうした社会体制全般のこと、ということでお読み頂きたいと思います。

果たして、水になじまない海外に出てまで稼がなければならないのでしょうか?
下世話にも「命あってのものだね」というでしょうが。
それも、エリートと呼ばれる人たちがむしろ海外出稼ぎ組だという事実には驚かされます。
「将来は大卒の半分は海外に就職することになるだろう」とこれをいいことと決め付けてのたもうた識人もいました。
はっきり言って、バカ識人ですよ。

御津の浜松を期待し、三笠の山の月を懐かしんだ「先人知識人」のこころ。
彼ら自称知識人は、これをどのように受け止めているでしょうか?

と、この言い回し、



開拓者精神、と言えば聞こえがいいんですがね

を丸写ししました。

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!