マゾヒズムに花札を!

Female Domination & BDSM …とは殆ど関係ない花札に関する四方山話です。

潮来出島の…

2006年05月07日 21時50分17秒 | 菖蒲 - 5月
墨絵改めまして、5月・菖蒲の種札は菖蒲に八橋です。
花札は48枚中、水の光景はこの一枚のみ、前に話しました。
そして、もうひとつ。
地名が入っている札も、これ一枚だけですよ。
朔の話題にしたように、三河の八橋、現在の愛知県知立市あたりなんですけど、僕あたりは違った場所をイメージしますね。

どこかといえば、潮来・水郷地帯。
西条八十作詞のきれいなご当地ソングがあります。

    娘十八口紅させど
    わたしゃ淋しい船頭娘
    つばめ来るのに 便りも無くて
    見るはあやめのよう 花ばかり

    鐘が鳴ります潮来の空に
    月に墨絵の十二の橋を
    漕いで戻れど 別れた人と
    水の流れはよう 戻りゃせぬ    

『娘船頭さん』でしたね。
古賀政男作曲・美空ひばり歌唱のこの歌、リズムだけはよく覚えていたのですが曲名が浮かばず、長いこと調べていて最近見つけたところです。
特にいいと思うのは、「つきにー すみえーの~ じゅーにぃ~のーはしーを~」
ここです。

2番の歌詞はあれですよねえ。
夕刻から段々段々暗くなり、やがては宵になり夜になって真っ暗になる。
それに伴って、極彩色だったあたり水郷アヤメの光景も色彩のトーンが落ちてゆき、月明かりに淡く照らし出された単色・墨絵調になっていく。
いいものです。日本独特の幽玄美を感じます。

是非とも皆さん、一度潮来へ…
とは僕は言いません。
観光地化されたところに行っても幻滅するのがオチですよ。
まあ確かに、女船頭さんの船で水郷めぐりはできますけどね。
到底『娘十八』とはいかない。元を10回くらい繰り返した後に『娘』の字ををつけたような船頭さんが大半でして、はい。
古賀メロディや他の創作作品で夢めぐらすほうが遥かに楽しい、断言します。

そうそう、とっておきの話。
ある夏のことです。
ご近所の方二軒から、休暇旅行に行ってまいりましたもので、と同じ日にお土産をいただいたことがありましたっけ。
富士山銘菓に尾瀬銘菓。菓子の大寄り。
早めにお召し上がりくださいとの注意書きがあったので、お茶を入れて両方あけてみると。
驚くではありませんか、まったく同じ洋生菓子!

げに恐ろしきは商魂なり、、、

と、この言い回し、



何でも観光地化しちゃうのはねぇ

を丸写ししました。

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!


あやめも知らぬ

2006年05月06日 06時28分19秒 | 菖蒲 - 5月
アヤメ花札5月は菖蒲、描かれているのはハナショウブ、万葉時代はこれをあやめ草といいました。
時代をあがった古今和歌集に初夏を詠んだ名歌がありますよねえ。

   ほととぎす 鳴くや五月の あやめ草 あやめも知らぬ 恋もするかな

五月に飾るあやめ草、そのあやめではないが、物のあやめも分からぬほど理性を失った恋をすることだ…
いいですよねえ。恋は盲目、ロマンチックです。

恋で物のあやめも分からぬほどになるのはいいとしても、理性であたらなければいけない社会現実が、物のあやめも分からない状況になっているとすると…
野暮な話ですが、どうもこのところの日本はその傾向です。

と、この原稿を書いてるたった今、あやめも知らぬニュースが飛び込んできました。
キャバクラ女がホントに国会議員になっちまったんですねえ!
いやいや、決して職業差別の意図ではありません。
キャバクラ女だったってことが、選挙戦での後押しになったってことを言ってるんですよ。
それが、庶民派だなんてことになって。

なにか思い出しませんか?
今は刑事被告人となってしまった、ライブドア前社長の堀江貴文氏。
彼が時代の寵児ともてはやされていた時代の事情とそっくりではありませんか!
あの事件にせよ、太田センセーが所属している民主党が巻き起こしたメール問題にせよ…
喉もと過ぎれば熱さ忘れる。本当に熱しやすく冷めやすい日本人です。

日本のよさをは紹介しているこのブログですが、公平を期すため今日はこの日本の悪しき面をテーマに押しましょう。

さてさて、投稿日付が形式的な本ブログ、実際にこの記事を書いているときは、かの福知山線の脱線大惨事から一年も経ってないんですよ。
にも拘らず、もう世間の話題に上らなくなっていくばくか、といった感じです。
久々にされている報道をみるに、鉄道会社の体質は何も変わってないとか。憂慮するところです。

こういった意見に否定的な向きもあります。
「被害者でもないものがなぜ文句をいうのか?」と。
この場で愚見を述べておきましょう。

まずは、鉄道というものの公共性。
僕もそうですが大概の人は、一生涯鉄道に乗らなくて済むというわけではないでしょう?
一歩間違えれば自分が被害者になっていたかも知れない、或いはこれから被害者になるかもしれないのです。
だからひとごとではない、これが一つ目の理由ですね。

そして二つ目。僕的にはこちらの方が大きいのですが。
関係者に鉄道マンとしての誇りが感じられないのが情けないのです。
日本の鉄道は世界一、資源も何もない小国が世界に誇れるもののひとつ…
僕はこれを信頼して彼らに命を預けて来ました。いや今現在も預け続けています。

でも、どうやら彼らには、日本の国が世界に誇れるものを担っている、という自意識はないようで。
かつて蒸気機関車の時代、時刻表どおり、一秒もたがわぬ時間に、停止線と1cmと違わない位置に機関車を止めることのできた運転士が何人かいたとか。
こういう先人たちが持ってきた鉄道マンの意地や自負はどこに行ってしまったのでしょうかねえ?
猛省してください、大いに恥じてください。

と、この言い回し、



再び福知山線脱線転覆事故を考える

を丸写ししました。

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!



鬼と鍾馗

2006年05月05日 19時00分08秒 | 菖蒲 - 5月
カブ5もう一稿、この日付に投稿しましょう。
カブ競技に関する話題です。

1から9(10)までのスコア数字を、独特な呼び方で数える、投稿日付はいりくってますが、何度か話してきました。
で、5は?
『ゴズ』です。

ゴズ、あれですよねえ。牛頭(=ごず)。牛の頭をした鬼です。
牛頭・馬頭(=めず)コンビは、閻魔様のアシストをする鬼として語り継がれます。
まあ、普段から牛馬を使役し果ては食料としてきた人間たちです。
そのうしろめたい気持ちが、こうした鬼たちを生み出したのでしょう。
これもまた、忘れてはならないことです。

とまあ、そうは言うものの5/5は端午の節句。鬼を好んで食う鍾馗(=しょうき)様の人形を飾る日であります。
中国の笑い話にこんなのがあるんですよ。

鍾馗の誕生日に妹が贈り物をしました。その添え状に、
「酒一樽と鬼2匹、兄上にめしあがっていただきたく送ります。もし足りないようでしたら担いでいった者も含めて三匹ともめしあがってくださいませ」
鍾馗は、この荷を受け取ると、担いできた鬼も含めて三匹とも煮るように料理人に渡しました。
担がれてきた鬼が、担いできた鬼に言うには、
「俺たちが煮られるのは当たり前だが、お前は何でわざわざ殺されるために、荷を担いできたんだ?」

しょうき の沙汰じゃない、ってね、

と、この言い回し、



初スランプ(?)13日目

にたった今加筆されたばかりの箇所を丸写ししました。

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!


根岸の里の…

2006年05月05日 18時55分13秒 | 菖蒲 - 5月
こいのぼりさて、正真正銘5/5、花札は菖蒲の節句です。
まあ、こんな日でも部屋に閉じこもって、PCと向かい合ってる僕です。
今日は自省の意味を込めて少々毛色の変った投稿でも。

再三書いてますように、現代教育の病理性にスポイルされた僕は半端な英語かぶれに育ってしまいました。
本当は俳句の一つも捻りたいのに。
そんな僕でも手軽に俳句が詠める方法があるのですよ。

ご存知ですか?
「根岸の里の 侘ずまい」

 花菖蒲 根岸の里の 侘ずまい

なんでもこれで出来ちゃうんですよ。

亜流で僕も一つ思いつきました。
いや、2ちゃんねるで見たんですけどね。
「番頭グループ 必死だなw」
これ、そっくりそのまま使えないでしょうか?

番頭グループ、ある程度定着した呼称です。
僕は最初サイト管理人のことかな? と思っていたんですけど、もうちょっと広い意味のようだ。ネット中毒あたりの意味のようです。
特にマゾ男なんて自称してる僕たちのような者は、激しくこれに分類されるようでして。

男の子の節句です。
日本男児になれなかった自分を猛省する意味でやってみましょう。

 風薫る 番頭グループ 必死だな

今日は全国的にいいお天気でしたよねえ。
ホント皐月に相応しい爽やかな風が吹いてました。
いや、らしいんです。ネットニュースでしか知りません。
こんな日でも僕らは部屋に閉じこもり、蛍光灯の下でディスプレーとにらめっこ。
有毒サイトづくりに全知全能を注いでるわけですから。

 五月雨や 番頭グループ 必死だな

ありますよねえ。全く管理放棄してしまったサイトが、いい加減たってからポツリポツリ動き出すことが。
手が回らなくなってしまったら閉めればいいのに。そこら辺の未練さが嘲りをうけるのでしょうね。
はい、僕も幾つか。

 初節句 番頭グループ 必死だな

初節句とは端午、菖蒲の日と同義、5/5のことです。
思い出してください。遠い昔、僕のお父さん・お母さんも、強い男の子になれと祈って、鯉幟をあげてくれたんでしょう。
女に男性の誇りを傷つけられ悦にいるような男になるようにと祈ったんでしょうかねえ?

と、この言い回し、



根岸の里の~ これで貴方も俳人だ!

を巧みに丸写ししました。

いや、今日は謝る必要はないぞ!
ないと思う。
ない…よね?…

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!


4月? 5月?

2006年05月05日 07時30分33秒 | 菖蒲 - 5月
あやめぐささて、5月には五節句の一つ『端午の節句』がありますね。
『菖蒲の節句』とまではいかないものの、軒に菖蒲を挿したり菖蒲湯に入ったりする風習がある…
花札テーマの本ブログとしてはうれしいことです。
そうそう、端午の節句には菖蒲がつき物、『六日の菖蒲(あやめ)十日の菊』という格言があるくらいですしね。

ただ調べてみると、菖蒲湯に使うショウブは花札に描かれているハナショウブとは全く別の植物のようですね。
形が似ているということでしばしば混同されるとのことですが。
そして、既に万葉時代には菖蒲草(あやめぐさ)という名の、今のアヤメとハナショウブとカキツバタの原型があったようです。
一首見てみましょう。巻十-1955、作者不詳の歌です。

   ほととぎす 厭ふ時なし 菖蒲草 縵にせむ日 こゆ鳴き渡れ

あれあれ? この歌のメインテーマはむしろ、ホトトギスのようです。
前に他月でも触れましたように、ホトトギスはさわやかな初夏を象徴する鳥ですものねえ、花札ブログとしては残念。
そして、この組み合わせは多いんですよ。
万葉中、あやめ草の登場する歌は11首、うちホトトギスとセットが6首。

と、この言い回し、



初スランプ(?)13日目

を巧みに丸写ししました。
向こうだって、こっちに…

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!

『水』たる『砂』

2006年05月04日 23時44分49秒 | 菖蒲 - 5月
菖蒲10再び菖蒲の10点札を見てみましょう。
菖蒲に八橋でしたね。水の風景です。
と、花札48枚を見返すに水の景はこれのみなんですよねえ。

意外なことです。
和歌の世界では、海浜・河川・湖沼の風光を歌った佳作は数知れないというのに。

うーん、つらつら惟るに。
枯山水というのがあるでしょう? 池や流水を用いず、石と砂で山水の風景を表現する庭園形式。
ちょうど時期も室町時代。
案外、水なしで水を表現する、という流行が影響しているのかもしれません。

さて、輸入元である中国の国。
やはり、水に例えられた砂があります。

   磧中の作

 馬を走らせて 西に来たり 天に到らんと欲す
 家を辞してより 月の両回 円かなるを見る
 今夜は知らず 何れの処にか宿せん
 平沙 万里 人煙絶ゆ


盛唐・岑参(シンジン)の七絶です。
西遊記では流沙河、河に例えられたゴビ砂漠の景ですか。

砂漠といっても、日本の鳥取砂丘のような細やかな砂ではない、
陳舜臣さんの記述によれば、石炭殻大のごつごつした砂に覆われた「痛そうな」砂漠なのだそうです。

そして、西遊記における流沙河の住人、いや『住怪』ですか? こそがご存知沙悟浄。
松カテゴリーでも話題にしましたが、ちょうど今、某民放でやってますよねえ。
演ずるは内村光良、金をかけた学芸会だと酷評されることの多いこのドラマで、うっちゃん沙悟浄は例外的に好意的評価がされているようです。

某民放西遊記でも沙悟浄は河童です。
そうでしょう。沙悟浄といえば河童、絵本あたりではそれが定番ですものねえ。

ところが、原書では「水の怪」と書かれているだけなんですよ。
そうそう。ある箇所にこんな記載があります。

「悟空はサルのような顔をして、八戒はブタのような顔をして、悟浄はトラのような…」
どうも河童ではないようです。

調べるに、河童というのは純国産品の物の怪で、中国には存在しないのだとか。。。
と、この言い回し、



…もたついたなあ
沙悟浄≠河童

を丸写ししました。

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!



うなゐはなり

2006年05月03日 18時04分19秒 | 菖蒲 - 5月
越後大石菖蒲もう一稿5/3、花札とはあまり関係のない記事を入れましょう。
なんだかわかりますよね。
そう、今日は憲法記念日です。

この祝日の歴史を調べると、1947年5月3日に日本国憲法が施行されたことを祝してとある。
意外なことに、非常に新しい祝日なのです。
いや、僕は、旧憲法である明治憲法からみを想像していたので。
明治の時は面白い話があったようですよ。

憲法発布と聞いても、庶民は何のことかチンプン。
「おい、お上から絹布の半被(ケンプノハッピ)を頂けるそうだ」
などと、期待した人もあったとか。

まあ、こんな明治庶民とは裏腹に、日本の憲法の歴史は非常に古いものです。
小学校でも習いますよねえ。聖徳太子・憲法十七条。
では、いつものごとく日本最古の歌集である万葉集より、その聖徳太子ゆかりの歌を見ましょう。

  橘の 寺の長屋に わが率宿し 童女放髪は 髪あげつらむか

どうですか?
あさっては、
 
  橘香る 朝風に~♪

の端午の節句、時節にぴったりでしょう?
そして、明日香川の上流にあるこの「橘の寺」が聖徳太子の創建にかかるのです。

あっと、あっと、はしょっちやいましたか? 失礼しました!
先ず、読み仮名つけないと解らないですね。

 たちばなのてらのながやにわがゐねしうなゐはなりはかみあげつらむか

とまあこんな読みをする、巻十六-三八二二、「古歌に曰はく」です。

うん、問題は「うなゐはなり = 童女波奈里 宇奈為放」なのです。
岩波書店『萬葉集』の脚注によれば、
ウナヰは童女の髪の形から名づけた言葉。髪を切って頸のところまでたらしている形。ハナリは、束ねないで、垂髪の少女をいう。
とのことなのですけど、なんか、凄いの見つけちゃった、って感じですね。

 橘寺の長屋で、私が一しょに寝たあの垂髪の少女は、もう成人して、髪をあげたことだろうか。

だなんて、、、

いや僕が注目したのは、作者の心理なんですよ。
性行為時の髪の印象…後に閨中の♀を連想させるようになる。
「♀のリビドーの象徴である髪」がここにもありましたもので。

しかも、これはいつぞや紹介したやさしげなものとはちょっと趣を異にする、うらに支配の心理が感じ取れます。
うーん、なんて言ったらいいんだろう? 足のフェチ:纏足 のような…

と、この言い回し、



犬養万葉だけじゃないですよ~

を丸写ししました。

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!


しょうぶ!

2006年05月03日 06時56分09秒 | 菖蒲 - 5月
菖蒲カス例によりまして投稿日付に拘わりなく前にお話した『花札占い』。
5月・菖蒲の言葉はこうです。

 自粛自戒。一歩一歩足元を踏み固めて努力していけば、それだけ少しずつ目的に近づいてゆく。
 決して飛躍すべからず。急いては大失敗をする。

うーん。菖蒲(ショウブ)にかけて勝負のことを言ってるのですかねえ?
一か八かの博打は控えよ、なんて戒めです。
でも、我々男というものは、一か八か的な勝負事が好きですよねえ。何事につけても。
男ならやってみな… 時には美徳にもされます。

随分前の歌謡曲ですが、 流行歌 万葉集 というのがあります。

 千年以上も昔の男が
 今と同じよな片思い
 いやじゃありませんか当ってくだけろ
 磯のアワビじゃあるまいし

こんな歌詞が。
ここで、正真正銘の万葉集、舎人親王の歌が入るんですよ。

  ますらをや 片恋せむと 嘆けども 醜のますらを なほ恋ひにけり

流行歌~では『思』の字を使ってあるシコですけど、本来は『醜』が多いようです。(原文『鬼』)

大の男がうじうじしてて、と親王は思いのたけを舎人娘子にぶつけたのですね。
而して、

  嘆きつつ ますらをのこの 恋ふれこそ 我が髪結ひの 漬ちてぬれけれ

「当ってくだけろ」でしたか。
うーん、現代に生きている古典!

と、この言い回し、



おお、昭和! 古き佳き日々

を丸写ししました。

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!

『あや女』

2006年05月02日 07時24分31秒 | 菖蒲 - 5月
菖蒲5いずれをあやめかきつばた、ですか。
そういえばショウブというと男性的、アヤメというと女性的な感触を受けます。
音的にも メ=女 に通じますし。

えー、投稿日付に拘わりなく少し前にセガ『サクラ大戦』を話題にしました。
ここにも『あやめ』というキャラクターが登場します。藤枝あやめ中尉。
主人公・大神少尉の上官兼お姉さん格、といったところなんですが、これが中盤『降魔・殺女(あやめ)』として覚醒し敵方に回ることになるのです。

 ♪~ あーなたを~ あーやめて~ みーせましょーか~

なーんて、歌まであるんですよ。
さてさて、それはさておいて字引をひいてみるに。

『あや女』、ありました。
漢女 = 古代、大陸からの渡来人のうち、機織り・裁縫などに従事した女性。
うーん、古来より機織は女の仕事。万葉集にもこんな歌がありますよ。

      庭に立つ 麻手刈り干し 布さらす 東女を 忘れたまふな

巻四.五二一、藤原宇合が帰郷する折に常陸娘子が贈った歌とあります。

これホント当時の服飾産業のありようがよく解りますよ。
麻を刈って布に織り上げてさらす作業から染色や縫製に至るまでの全てが♀の仕事だったわけですね。

あっと、言い忘れるところでした。
「東女」は「あづまをみな」と読みます。

と、この言い回し、



これも服飾関係?
を丸写ししました。

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!



いずれをあやめかきつばた

2006年05月01日 07時54分21秒 | 菖蒲 - 5月
菖蒲風薫る5月になりました。
花札の5月は菖蒲ですね。
アヤメとショウブとカキツバタの区別は詳しく知りませんが、描かれているのはハナショウブのようです。

菖蒲の10点札は菖蒲に八橋が重ねられた艶やかな札です。
他の8枚の10点札よりはちょっとゴージャス、一部の地方ではこれを20点とするところもあるようです。

八橋、三河の八橋、現在の愛知県知立市あたりですか? そのまま地名になっています。
伊勢物語に名高い一節があるでしょう。

   から衣 着つつなれにし つましあれば はるばる来ぬる 旅をしぞ思ふ

あまりにも有名な話は割愛して、別の八橋の話をしましょう。
近江八景の八橋(矢橋 = やはし)です。矢(八)橋の帰帆、やはり水の名勝です。

江戸時代の某年某月某日のこと、狂歌師・大田蜀山人が旅の途中瀬田橋を通りかかった折の話。
そこで籠を頼んだところ、籠屋が言うには、
「近江八景を五七五七七、一首の歌で詠んでみろ。それが出来たらお代はただにしてやる」

さあ、大変!!
八景の歌八連作ならいくらでも出来るでしょうけど、一首三十一文字で八景全部とは!?

しばし考えた後、蜀山人。

    のせたから さきはあはづか ただのかご ひらいしやまや はしせらせてみい

つまり、

「乗せたから先は あ (合&逢) わづか只の駕籠 平石山や 馳せらせてみい」
=
「の『勢多(瀬田)』『唐崎』は『粟津』『堅田』のかご『比良』『石山』『矢(八)橋』らせて『三井』」
と云う事。

お見事! 
近江八景を一首で詠み込めました。

と、この言い回し、



近江八景と蜀山人

を丸写ししました。

いやいや! 伊勢物語の方はリンクするにとどめました…ぞ…

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!