047:ひまわり（ほたる）

ひまわりの迷路で聞いた空耳に囚はれている、一人ゆふぐれ

046:設（ほたる）

インストールされたファイルが壊されて初期化されてくアタシの設定

045:楽譜（ほたる）

約束の未来の記号書き込んだ楽譜はきみのタクトに委ね

044:鈴（ほたる）

俯いて目を伏せている鈴蘭の透きとおる頬飽くまで白く

043:宝くじ（ほたる）

宝くじを丸めて覗く向こうがわ運命のフィルターかけてみたくて

042:鱗（ほたる）

明け方の夢から醒めた指先に微かに残るモルフォ蝶の鱗粉

041:存在（ほたる）

わたくしでなくてはならぬ存在の理由を今すぐ百字で述べよ

題詠2008お題リスト（覚書） 041～050

３０まで終わりました。

この先、４０までのお題です。

 

 

041:存在 042:鱗 043:宝くじ 044:鈴 045:楽譜

 

046:設 047:ひまわり 048:凧 049:礼 050:確率

 

 

040:粘（ほたる）

粘土板の隅に書かれたマジックの名前薄れる３月、卒園

039:王子（ほたる）

王子から手渡しされる片道の切符が映す真夏の夜の夢

038:有（ほたる）

突然の雨の手口に騙されて有楽町で買う赤い傘

037:V（ほたる）

Ｖolvicのボトルに挿したガーベラはゆうべの事に口を噤んで

036:船（ほたる）

紙風船ちいさくたたむ指先でなぞられてゆく僕の鍵盤

035:過去（ほたる）

脳内の検索キーを叩くとき過去ログの中きみと目が合う

034:岡（ほたる）

オセロゲーム何度やっても勝てなくて盛岡冷麺好きだった人