goo blog サービス終了のお知らせ 

HBD in Liaodong Peninsula

中国と日本のぶらぶら街歩き日記です。2024年5月からは東京から発信しています

旅順商品廉売所 / 松村町通り - 思いがけないチラ見せ看板に遭遇

2021-11-18 | 旅順を歩く
旅順太陽溝の旧松村町は、個人商店が軒を連ねていた商店街がありました。

商店街は旅順商品廉売所と呼ばれていました。

往時には20軒以上の店があったようですので、相当にぎわったのではないでしょうか。

商店街の一部は今も残っています。
今の列寧街と解放街が交わるラウンドアバウトの西北角です。

2階建ての長屋が連なっています。
正確な建築年次は不明ですが、日本租借時代です。
太陽溝はロシア建築がたくさん残っていますが、これは日本時代です。



古地図で照合すると、この建物は服部薬店という店が使っていたようです。



これは文化亭という店が入っていた場所です。文化亭とは飲食店でしょうか。
僕はこの店でラーメンを食べたことがあります。2016年だったでしょうか。



ここは坂本靴店でした。1階が店舗で、2階が住居だったのでしょうか。



ここは三浦酒店があった場所と思われます。売っていたのは日本酒やビールなど、日本人向けの酒だったのでしょうか。



ここは文英堂という店が使っていた場所です。文英堂は何を扱った店だったのでしょうか。



ここは藤井洋品店だった場所です。今は空き家になっています。



ここは満電バス松村町営業所です。

ここは今年1月18日の日記で2015年の訪問時の写真を使ってご紹介しましたが、まだそのまま残っていました。







この角は近江屋という店が使っていたようです。ここも空き家です。

おや...、クリーム色の壁面から何か文字が顔を出しています。

拡大してみましょう。



品廉賣所という文字が確認できます。

どうやらここには、「旅順商品廉売所」という文字が入っていたようです。

古写真に写っていないでしょうか。探してみます。

ありました。



1934年頃の写真です。右側が旅順商品廉売所です。左側は旧満蒙物産館(2015年7月1日の日記)です。

廉売所の看板を拡大してみます。



いかがでしょうか。

今年訪問したときには気が付きませんでしたが、たまたま撮影した写真にこの4文字が入っていました。幸運に感謝です。

以前はこの文字は見えていなかったはずです。
僕が大連に駐在した頃は、ここには店が入っていて、営業していました。

ここが空き家になり、壁面が露出するようになってから、誰かが意図的に壁を剝がしたのではないでしょうか。

いつまでもこの4文字が見えているわけではないと思います。
思いがけないお宝との遭遇に感謝します。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。