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ちーむひじかた<管理人の小部屋>

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懲役18年

2018-12-14 14:29:05 | ニュースとか
東名高速道であおり運転して路上に停車させて、後続車の追突事故で夫婦二人を死なせたとして逮捕起訴された石橋被告の裁判員裁判が横浜地裁で行われ、求刑懲役23年にたいして懲役18年の判決。
論点は「危険運転致死傷罪」の解釈で、法律では危険運転の要件を「重大な交通の危険を生じさせる速度で自動車を運転する行為」としているため。
被告側は事実関係はほぼ認めた上で「危険運転致死傷罪の適用は"危険を生じさせる速度"最低でも20~30km/hで妨害しないと該当しないので停車後の事故は知ったこっちゃない」と無罪を主張。
一方、検察側は「高速道路上はむやみやたらと止まっちゃいけないんだから、停止、つまり速度が”ゼロ”も重大事故を生じさせる速度に該当、そうじゃなくても停止するまであおったら重大事故を誘発しうることは容易に推測可能だろうが!」と適用範疇だ、でも万が一認められないと困るから保険で監禁致死傷罪(MAX懲役20年)を予備的訴因に追加しちゃうからね、と主張。
で、裁判長は「4回にわたる妨害行為は危険運転にあたり、死傷の結果は妨害行為によって現実化した」と被告の行為と死亡事故の因果関係を認めて危険運転致死傷罪が適用できるとした上で、検察の主張する高速道では”ゼロ”速度も危険な速度だという主張は「該当しない」とした。
この危険運転致死傷罪の他に嘉久さんへの暴行罪、山口県での交通トラブルを巡る強要未遂罪2件、器物損壊罪1件も全部ひっくるめた上で懲役18年の判決。
懲役18年について裁判長は「注意されたことに腹を立て、身勝手で短絡的な犯行、常軌を逸しており汲むべき点はない。複数人が死傷した事案でも重い部類にはいる」と説明。
おそらく、原告被告とも即日控訴だろうから最終結審まではまだまだ時間がかかりそうだが、地裁にしてはかなりまともな部類の判決でなにより。


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