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米づくりが伝わる

2010-04-21 | 授業記録
子どもたちに、遺跡から出土した石包丁を提示。
この道具は何に使うものか予想させる。

いろいろ意見が出されたあと、その石包丁を使って、
教室の花の枯れている部分にその石を当ててスッと引く。

すると茎の部分からスパッと切れた。

ほかにも、弥生土器の見本を提示し、
これらの道具がどのように活用されていたのか話し合う。

その後課題を設定。

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大昔の人々はどのような生活をしていたのだろう
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出土した土器や石包丁などから予想された当時の生活様子図を活用。
いつもであれば一つ一つ自主的に調べさせるが、
このようなイラストはオリエンテーションでも活用し、読み取りをやっていた。

そこで、今回はイラストを実物投影機で拡大提示し、クイズ形式で読み取らせた。

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・(水を調節する)水門はどこでしょう
・水田に沈まないための工夫をしている人はだれでしょう
・代掻きしている人は誰でしょう
・水路はどこでしょう。(自然?人工?)
・直播きをしている人はだれでしょう
・収穫した米はどこに保管するのでしょう
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5年生の稲作の学習と比較しながら、
また教科書に掲載されてある石包丁や田下駄、高床倉庫と関連付けながら、
子どもたちと読み取っていく。

板付遺跡(福岡)と登呂遺跡(静岡)の位置を地図帳で確認し、
教室後方の巨大日本地図で、どのような流れで米作りが伝わってきたのかを調べる。
2300年前に福岡、1800年前に登呂。
500年という歳月をかけて伝わった米作り。

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ルーツは???
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という思考が子どもたちにいったところで、
「文化の伝播」について調べさせる。

米作り以外にも、様々な文化が入ってきていることを伝え、調べ学習。

教科書本文、教科書資料、資料集から
青銅器や鉄器も中国や朝鮮などの「大陸」から伝わってきたことを確認する。

文化の伝播についておさえたあと、
もう一つの提示資料「土器」について確認。

授業の冒頭に提示した土器の名称は「弥生土器」であることを教科書で調べさせ、
本当に薄くて固いのかを触って確かめさせた。
縄文土器と比べさせると一目瞭然だった。

またこの土器を活用することで、料理のバリエーションも増えることを、
先日の博物館見学で学習していた。
教科書に掲示されている弥生時代の食事と、縄文時代の食事を
二人一組で教科書をくっつけあって調べさせる。


弥生時代の人々の暮らしについて調べ終えた後、
授業の最後に、課題のまとめを行う。

この40分で学習した重要語句(記述的知識)を活用して、
学習のまとめを文章で書かせた。

みな一生懸命書いていた。

初めてにしては、みな重要語句をしっかりまとめていて良いなぁと思った。

明日は、学区内にある遺跡(高校歴史の教科書に載っている)に行き、
土器を掘りにいく。
(総合的な学習の時間とリンクさせて行う)

そこでまた古代のロマンにたっぷりと浸ってほしいと思う。
※とりあえず、明日晴れて欲しい!!