のほ本ブログ

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変身 : フランツ・カフカ(著)角川文庫

2020-02-01 11:26:19 | 
 ある日、男は毒虫になっていた…
2020年2月1日は「変身」を紹介します。
この本は フランツ・カフカ によって執筆されました。



【主な内容】
 青年グレゴールはある朝目覚めると自分が大きな虫になっている事に気が付く、その姿にショックした家族は、彼を外界から隔絶させて過ごすことを決める。世話をしていく中で、やがて家族のフラストレーションはたまっていき…

【個人的なポイント】
 「目が覚めると毒虫になっていた」グレゴールは、虫の姿になったという理由で周りの世界から離され、家族から軽蔑の眼で見られるようになります。
彼は好きで毒虫になったのではなく、理不尽に虫の姿となり軽蔑されてしまう。
これは現代社会でも人々が手のひら返しをする様に似通っています。今まで普通に接してきたのに、姿や立場が変わっただけで軽蔑の対象とする人間の愚かさが描かれている。私はその点がカフカの描きたかった内容なのではないかと感じました。



以上でこの本の紹介を終わります。
ありがとうございました!

 
購入もできますが、青空文庫や公民館で読む事を推奨します。