よしーの世界

好きな神社仏閣巡り、音楽、本、アートイベント情報を中心にアップします。

小池百合子 権力に憑かれた女   和田泰明

2023-05-24 06:23:45 | 
それにしても本文中にある石原元都知事の言動には呆れた、築地市場に関しての記者会見では

「私は都議会や議会が判断したものを裁可した最高責任者である」

「だが交渉経緯については浜渦に任せていて報告を受けていない」

「なぜなら私は専門家ではないからだ」

と繰り返したことを思い出した。しかも脳梗塞の後遺症に悩まされていると言いながら、この

後、しばらくするとインタビュー等で好き勝手なことを語っている。日本では強い口調で話す

政治家は人気が出るが、その無責任体質は責められることがない。


小池百合子という人物が都知事になり、敵を造り当時の自民党が牛耳る都議会と闘ったりして

様々な問題を提起したことは良かったところも確かにあった。しかし、豊洲も、多額の費用が

かかったオリンピック開催も決して、誰もが納得できる道筋を示したわけではない。コロナに

関してもフリップを掲げ、テレビの前で、いかにも対策を練っているというポーズを取ってい

たが、実際に何に効果があったのか未だに分からない。


日本のマスコミは政治家に対して諸問題を論理的に追及するすべを持たない。もしくは大手マ

スコミのトップが権力に近い政治家と付き合いがあるので、取材をしても結局無駄になってし

まうのかもしれない。本書では取材をもとに歯に衣着せぬ物言いで評論している。今は週刊誌

が唯一まともな媒体に思えてしまう。


   小池百合子 権力に憑かれた女   和田泰明         光文社新書

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« マイナ保険証導入の開業医、... | トップ | 歩く、歩く »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事