よしーの世界

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日本の医療の不都合な真実   森田洋之

2022-07-26 06:30:00 | 
沢山の問題を抱えている日本で、医療は今すぐにでも改革が必要な分野の最たるものだろう。膨れ上が

る医療費は財政を圧迫している。国民皆保険は世界に誇れる優れた制度であると思うが、残念ながら病

院を憩いの場のように利用する高齢者は後を絶たない。傍から見ている分には、それ程病院に行く必要

が無さそうな人でも、嬉々として病院に通う。風邪気味だと言っては薬を多量に処方され、袋一杯の薬

を抱え自宅に帰る人を見かけたことは何度もある。


「人間の死亡率は100%」医者である経験上、おそらく間違いない、人間は必ず死ぬと著者は断言する。

やはり日本国民の意識を変えていくしかない。世界は病床を減らしながら平均寿命を延ばしているとい

う。日本においてはデータから「病床が多い県ほど平均寿命が短くなっている」ということも読み取れ

るようだ。つまり日本には不必要な医療が多数存在する。


著者は「治す医療」から「生活を支える医療」への転換を提言している。日本人の8割が健康に自信が

ないという調査を見たことが有るが、日本人の平均寿命は世界でもトップクラスであるし、健康寿命も

比較的高い。もう一度病院との関係を見直す必要があると思う。


   日本の医療の不都合な真実   森田洋之     幻冬舎新書
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