『イニシエーション・ラブ(乾くるみ)』を読んだ。
数年前に、話題になったらしい。何の変哲も無い恋愛話が何の驚きも感動も無いまま普通に進んでいくのだが、ラストの2行で、”あれ?・・・・・・そういうことか!”と驚かされる。
この本を紹介されている方が、皆、ラスト2行を読んで再読したくなると言っているので、最初から気を付けて読んできたつもりなのだが、僕もすっかり嵌められてしまった。この本は2部構成(sideAとsideB)になっており、sideBの途中あたりから、”ん?変じゃねー。”と感じる部分が間々あるのだが、肝心の事が最後の最後まで判らなかったな~。
話はバブル真っ只中の大学生と歯科衛生士との恋愛。平凡な話。
でも、この時代に大学生だった僕は、やはり似たような平凡な経験をしている。携帯電話が無い時代なので、彼女の家に電話をする時に、家族が出たらどうしようと心配したり、合コンで、女の子の一言々々に深く深く裏読みしたり。(そういえば、仲間内で”その一挙手一投足に!”なんて言葉が流行ったことがあったよな。)と懐かしくなる。車の中でかける音楽ツールは当然カセットテープ。いい時代だったというか、毎日、楽しかったと正直思う。
この本を読むと、今、40代の方であれば、同様な懐かしさに浸れると思う。お勧めです。但し、絶対に最初から読むこと。
いろいろな見方があると思うが、僕は、”女って恐いわ~”って感想。
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