西の空は晴れている

絶望の向こうに希望がある............、はず!

瀬織津姫神社

2017-08-14 07:39:02 | 神社 古代

金沢市にある瀬織津姫神社。ご祭神は、禍津日神。別名、瀬織津姫。全国でも、瀬織津姫をご祭神としている神社は少ない。禍というのは災厄という意味であり、「古事記」では、伊弉諾が黄泉の国から帰って禊ぎを行った時に生まれた神とされる。(瀬織津姫という名では記紀に登場しません。)

「大祝詞」の中では、”祓い清められた罪は高い山・低い山の上から流れ落ちて、急流にいらっしゃる瀬織津姫様が大海に持ち去ってくださるでしょう。”とある。そんなことから、一般的には災厄を司る神様とされる。なんですが、ここ数年、何かと注目されているというか、人気のある女神様で、天津神系が大和に侵攻する以前におられた神様であるとか、縄文の神であるとか、ニギハヤヒの尊の奥様であったとか、いろいろと神格化されている神様。もともと神様なんだから、神格化という表現も変か(笑)。要は、元は大変高貴な神様であったのが、後に侵攻してきた勢力によって災厄に関する神様に貶められたという感じです。それでも、”御霊信仰的に全てを消し去る訳にも行かず”というところでしょうか。伊勢神宮内宮・荒祭宮のご祭神である天照坐皇大御神荒御魂(あまてらしますすめらおおかみの荒々しい御魂)と瀬織津姫が同神という説もある。

空はどんよりしていたのですが、神社付近まで来るとパラパラと雨が降り出し、急な階段を登って行く頃にはドシャ降り。

大きくはありませんが、凄く清潔感のある社殿。周囲も、清掃されています。

参拝を済ませ鳥居に戻るとピタッと雨が止み、うっすらとお日様も。所謂、浄化の雨というやつですか。”穢れ”という部分では、自分はドロドロです。瀬織津姫様も、自分が近づくに従って、”こりゃ~、どえらいモンが来たわ!”って感じだったんでしょうか。

何かの小説に、”誇りは人から奪われるものではない。自分で捨てていくんだ。”という風なセリフがありましたが、実際のところ、”穢れ”に付いても、自分で勝手に穢れていくんですがね。人間は弱く、あの職場にいる限り、”穢れの塊り”みたいになっちゃうんで、定期的に神社を詣でることで、人の心を取り戻しております。瀬織津姫様、お手数をお掛け致しました。